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コミタンMがどうしても読んでほしいと思う珠玉の作家を紹介! 対象作品はポイント2倍も!
キャンペーン期間(日本時間)
2014年7月18日(金)0:00~7月24日(木)23:59
ポイント2倍
コミタンMのオススメ!
『EVIL HEART』は2005年から週刊ヤングジャンプで約1年間連載されていた作品です。しかし連載が終了しても『EVIL HEART』は描かれ続け、2007年には氣編、そして2010年には完結編が出て、物語はグランドフィナーレを迎えます。いじめ、家庭内暴力、性犯罪、さまざまな「歪み」に、合気道を支えに向き合った少年“梅”。なぜ掲載誌が無くなっても描き続けたのか。その執念の結実にふさわしいラストがそこにはあります。
text:コミタンM
全6巻
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肉感的な女性たちと爛れたSEXライフを続ける大学生、黒杉輝。軟派で自堕落な主人公に、当初は戸惑いもありました。しかしこのお話ははじめて恋を知った男の、純愛の顛末なのです。輝の恋の対象である天然お嬢様百合子は、他の浮気相手と比べても、普通にかわいらしい女の子でしかありません。しかし物語後半、堕ちていく輝と同時に、彼女の女としての業も暴かれていきます。恋する男女はみっともなくて、だから愛おしいのかもしれません。
全3巻
武富作品は基本的にラストまで読まないとその凄みを味わえません。そういった意味では短編は凝縮された武富作品のドラマツルギーを堪能する上で最適な題材といえます。『A SCENE』は比較的初期の短編を集めたもので、ちょっとお洒落な男女の恋、少年少女達の日常の冒険といった主題が、瑞々しく描かれています。それにしても、武富作品に出てくる大人はなんでこんなにせつないのでしょう。
全1巻
『B SCENE』は、『A SCENE』で一部語られた大人と子どもの不安定な関係性の物語を、さらに深化させた作品群が並びます。家に戻りたくなくて義理の叔父と共同生活を送る少女。祖父と孫ほど歳の離れた老人と結婚しながら、中学生の男の子を家に連れ込む「若奥様」。保護すべき大人でありながら、子どもたちと関係を結ぶ大人になりきれない大人たち。でも、理屈じゃないそんな大人の背中を見ながら、子どもたちは成長します。
短編集でありながら、この『SCENE』シリーズはまとめて読むことで物語の深みが変わります。単行本の為に描き下ろされた『B SCENE AND BOYS LOVE』は、『B SCENE』の『いつか忘れてしまうけど』と対になる作品で、義理の叔父と暮らす春美の義兄、清の物語です。社会の規範から外れた大人は、少年少女にとって危険な“毒物”です。そして毒だからこそ、未成熟な彼や彼女らはどうしようもなく魅かれてしまうのです。
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