『文藝春秋、池波正太郎(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧
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1981年に文庫化されて以来、46刷まで重ねている池波正太郎のロングセラーが新装版に。
池波正太郎の“もっとも愛着のふかい”長篇小説!
過酷な運命の少年、杉虎之助が、動乱の世を斬り開く――。
杉虎之助は微禄ながら旗本の嫡男。生来の病弱に加えて義母にうとまれ、そんな我が身を儚んで十三歳のとき大川に身を投げるが、謎の剣士・池本茂兵衛に助けられた。この日が波瀾の人生の第一歩だった。
幕末から明治へ、数奇な運命を辿った直参の剣士の生涯を描きつつ維新史の断面を見事に剔る異色の長編小説。
※この電子書籍は1981年に文藝春秋より刊行された文庫版を、新装版として刊行したものを底本としています。 -
永遠のヒーロー「鬼平」再来! 人気作家7名が、伝説の男に新たなる命を吹き込みます。
池波正太郎が長谷川平蔵を主人にした短篇小説「浅草・御厨河岸」を書いたのは、昭和42(1967)年のこと。
オール讀物12月号に掲載されたその短篇は大きな反響を呼び、「鬼平犯科帳」としての連載が始まりました。
「鬼平」誕生50周年を迎えた2017年。この記念すべき年に、7人の作家が「鬼平」へ新たな命を吹き込みます。
逢坂剛は「逢坂・平蔵シリーズ」の特別版、上田秀人は武家という官僚社会で生きる平蔵の立場を、諸田玲子は妖盗・葵小僧と鬼平の再対決、風野真知雄は人気シリーズ「耳袋秘帖」鬼平版。
門井慶喜が木村忠吾の食欲の夏を描けば、土橋章宏は平蔵と料理人の味対決、梶よう子は史実の長谷川平蔵に迫ります。これらの短篇に加え、池波正太郎が自らベスト5に選んだ鬼平作品の中から「瓶割り小僧」を特別収録。
各作品に池波正太郎のカット画を使用した、豪華な競作短編集をお楽しみください。 -
江戸の盗賊たちに「鬼の平蔵」と恐れられている、「鬼平」こと火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)長官・長谷川平蔵。
火付盗賊改方とは、江戸の特別警察。その長官を務める旗本の平蔵は、いまでこそ人あたりもよく、笑顔を絶やさないが、若い頃は「本所の銕」と呼ばれ、無頼の者からも恐れられた男だった。「悪を知らぬものが悪を取りしまれるか」と言い、人情の機微に通じた鬼平が悪を退治する時代小説の金字塔だ。
中村吉右衛門が鬼平を演じたテレビ版をはじめ、映画、舞台、マンガと様々な形で愛されてきたが、2017年1月からはアニメ「鬼平 ONIHEI」も放送され、大きな話題になった。
2017年は池波正太郎の「鬼平」誕生50周年にあたる。これを記念して人気絶大のロングセラー「鬼平犯科帳シリーズ」全24巻を、ふりがなを増やした決定版で順次刊行。
第一巻収録作品は「唖の十蔵」「本所・桜屋敷」「血頭の丹兵衛」「浅草・御厩河岸」「老盗の夢」「暗剣白梅香」「座頭と猿」「むかしの女」の8篇。
伝説の粋人・ジャズ評論家で晩年は大の鬼平ファンでもあった植草甚一(1908~1979)の解説も収録。 -
2017年1月よりテレビ東京系や時代劇専門チャンネルで放送されるアニメ「鬼平」。
その原作となった全12話を集めました。
主人公・長谷川平蔵の奔放な青春時代や、妻・久栄の秘められた過去、
同心・木村忠吾の意外な一面、おまさ、粂八といった密偵たちの来歴など、
主要登場人物のキャラクターが分かる話を集めた鬼平入門に最適の一冊。
【収録作品リスト】
「血頭の丹兵衛」 『鬼平犯科帳(一)』収録
「本所・桜屋敷」 『鬼平犯科帳(一)』収録
「暗剣白梅香」 『鬼平犯科帳(一)』収録
「血 闘」 『鬼平犯科帳(四)』収録
「谷中・いろは茶屋」 『鬼平犯科帳(二)』収録
「盗法秘伝」 『鬼平犯科帳(三)』収録
「瓶割り小僧」 『鬼平犯科帳(二十一)』収録
「大川の隠居」 『鬼平犯科帳(六)』収録
「泥鰌の和助始末」 『鬼平犯科帳(七)』収録
(アニメ第9話「わかれ道」は「泥鰌の和助始末」の前編)
「むかしの男」 『鬼平犯科帳(三)』収録
「あきれた奴」 『鬼平犯科帳(八)』収録
「狐 火」 『鬼平犯科帳(六)』収録 -
2017年1月から放送されるアニメ「鬼平」第一話の原作となった短編。
「血頭の丹兵衛」と名乗る怪盗が江戸市中を荒らしまわっていた。
盗みに入った家の人間を皆殺しにする残虐な手口に、江戸っ子は恐れおののき、
たまりかねた当局は長谷川平蔵を火付盗賊改方へ戻した。
かつて鬼平に捕らえられ、牢に押し込められている「小房の粂八」は、
役宅に戻った平蔵の顔を見ると、意外なことを口にした。
「いまお膝もとを荒らしているやつは、にせものの血頭の丹兵衛でございますよ」
そして粂八は、ある決心をする。
<「鬼平」と言われながら、実はまったく鬼ではない、悪人のことを徹底的に
やっつけるんだけれど、悪い奴らの中にも何かを見つけていくという鬼平の
すべてを表現しているような気がする>
(アニメ「鬼平」丸山正雄プロデューサー)
鬼平の世界の全体像が伝わってくる一編。 -
なあに、明治維新なんてえものはね、つまり薩長たち雄藩と徳川との争いさ。いまのような文明開化の世が来たのも、そいつは時勢というやつでね。つまりは日本国民がえらいのだよ──いたずら好きの腕白小僧が、父の意に反しひたすら剣術の稽古にあけ暮れて十年。折しも幕末の動乱期、永倉新八は剣道の快感に没入した青春の血汐をそのまま新選組に投じた。女には弱いが、剣をとっては近藤勇以上と噂された新八の、維新後におよぶ生涯を、さわやかに描ききった長篇。
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「試写室を出ると夕闇がたちこめている。すぐさま、京橋の〔与志乃〕へ行く。」──60代の池波正太郎が「週刊文春」に連載した“正太郎絵日記”。著者直筆のイラストとともに、映画や演劇、愛用の万年筆に帽子、食日記や酒、旅行のことなど、洒脱な文章で穏やかな老熟の日々が綴られる。何げない日常が、まるで小さな物語のようにも感じられるショート・エッセイと、それを彩る絵筆の妙とを二つ一緒に楽しめる、趣き深い画文集。
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『鬼平犯科帳』の主人公・長谷川平蔵は実在の人物。その生みの親、池波正太郎氏が直接に語るシリーズのエピソードをはじめ、登場するほとんどの人物を網羅した「鬼平犯科帳人名録」と「鬼平一家WHO'S WHO」、平蔵たちが活躍した18世紀に、実際ひとびとがどんな暮らし方をしていたかを詳細に紹介する「市井事情Q&A」、「鬼平の時代」、「江戸ショッピング案内」──と、何から何まで<鬼平>と<江戸づくし>でお届けする、「鬼平事典」の決定版。
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「まるで不作の生大根(なまだいこん)をかじっているようだ」と男に自分の身体をけなされ、その煙管職人をお松が殺した頃、長谷川平蔵は旗本として退屈な日々を送っていた。その平蔵が火付盗賊改方に就任した直後の捕り物と、お松の数奇な人生が絡み合うことになろうとは……。平蔵が「男にはない乳房が女というものを強くするのだ」とふと洩らす。過酷な運命を背負う、女だけでなく男の生き方をも、情感ゆたかに描きだした鬼平犯科帳番外編。
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池波正太郎の永遠のベストセラー「鬼平犯科帳」シリーズ。江戸幕府の火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)の長官・長谷川平蔵は、その取り締まりの豪腕ぶりで、世の盗賊たちから“鬼の平蔵”と恐れられている。しかし、その素顔は「妾腹の子」として育った苦労人。昔は放蕩無頼の限りを尽くし、義理も人情も心得て、ときには捕らえた盗賊にも情けをかける、心優しき男。筆頭与力の佐嶋忠介、平蔵の長男・宣義、妻の久栄、平蔵の腹違いの妹・お園など、馴染みの顔ぶれが大活躍!テレビドラマ化、舞台化、漫画化など、日本人では知らぬ者のいない大人気の鬼平シリーズを全話収録したシリーズ全24巻(文春文庫)が、電子書籍の合本として登場。
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