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『八桑柊二(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧

1 ~11件目/全11件

  • 今年は東日本大震災から10年目。当時、塩釜、亘理町でボランテイアをした。その後、福島、大船渡、陸前高田、南三陸を訪れる被災地の学習会で訪問した経験を、折に触れて書き溜めたものから百首を選んだ。今日、書き足したものもある。短歌集を出すのは初めてだが、私自身のの区切りとしても編んでみた。今日で、コロナ禍だが、災害列等でもある日本で、地震、津波、放射能事故という未曾有の経験を忘れないために、その手助けになればと思う。
  • ハンセン病者の隔離・断種が戦後、新憲法下になっても罷り通った訳を、明治期からの日本国のハンセン病対策を概観する。1996年、つい最近にようやく、「らい予防法」が廃止されるのだが、なんと戦後の四十三年間も優生的な法律が存続していたという驚くべき、人権無視の政策が存続していた。その理由を歴史的に解明する。
  • 出版社に編集部員で働いている私は、同僚とサイパンの取材に向かう。そこでの接待役である青年と取材と共に、サイパンの夜のクラブを楽しむ。そこで私はクラブの女が好きになるが、日本での事情もあって、恋は成就しない。この会社はワンマン社長の牛耳る会社で、そこでの人間関係の悲喜劇が繰り広げられる。さて、私はどうなるのか?
  • 2×××年、T市で「離婚病」なる変てこな疾患が蔓延しているとのうわさが立った。研究所に勤務していた利果氏は妻との離婚申請に苦慮していた。市の離婚結審所はなかなか、離婚の決定が出なかった。それに関して、他市との陰謀説もとびかっていた。人口問題で市相互の競争は激しかったのだ。
     離婚率の低下には市のお偉方も神経をとがらしていたのだ。業を煮やした利果氏は直接、市の当局に直談判に行くことになった。市庁舎に行ったのはよいが、受付はアンドロイドであり、色々、苦労した末、迷路みたいな市の中枢部ともいえるコンピュータ室に舞い込んでしまった。そして、やっと、担当者に面会できたが、対応し事務的で、「待て」の一点張りであった。
     当局への談判に行く途中、素珍という中国系の女性と会い、彼女も同じ目的であった。結局、二人とも、目的果たせなかった。しかし、そうこうしていると、突然、当局は思いがけない政策を発表したのだ。それは・・・。
  • 大地震が起こり,恭子は息子の未央が死んだことに自責の念に苛まれていた。彼女は夫の常男が当時、自分を助けてくれなかったことに、夫の愛が乏しいのだと落ち込むのだ。
    他方、信者仲間の志井子は恭子が入院している病院に見舞いに訪れる。恭子にすれば歓迎すべき人ではない。親しい間柄ではないのだ。
    志井子は偶然知った常男の浮気の噂を恭子に知らせようとやってきたのだ。
    夫の常男は学校で被災者支援のボランテイアをしていた。そこで、知り合った香織と懇ろになっていた。前からカトリック信者の恭子と彼は震災を機に、その本当の姿が露になってきたのだ。愛人の香織はそのことに勘ついていた。常男は杓子定規の妻の態度に冷たいものを日頃、感じていた。
     香織の夫は不慮の事故でなくなった。夫は志井子の兄である。
    香織は美人で、中学校で教えていた時、その美貌は同性に睨まれ、あらぬ、噂を立てられた。それに嫌気をさした香織は学校を辞め、ビアノ教師で、生計を立てていた。
    彼女に一人娘の愛香がおり、看護士をし、病院で寝泊まりして、がんばっていた。
     恭子は夫の浮気の噂を確かめたいと夫のいるいる学校に出かけ、恋敵と対面する。
    自宅に帰った恭子は日頃からノイローゼ気味で、睡眠薬を常習していたが、誤って、飲みすぎてしまった。
    倒れている妻を発見した夫は彼女を病院に担ぎ込んだ。彼女のいのちは風前の灯火であった。さて、この結末はどう展開するのか?・・・
     大地震と人間の運命。キリスト信者と自死の問題、禍と神の意志の問題等普遍的な問題を絡ませながら、人の生き方を問う作品である。
  • 神野類治は生徒会会長選挙に立候補をしたいと考えていた。彼は新任の校長の教育方針に違和感を覚えている。学校を受験校にするというのだ。そのために、出来る生徒と出来ない生徒のクラス編成をするという。教師らで反対のひともいたのだ。
    類治は人を成績で""差別""するのは間違っていると考えていた。だから、彼は生徒会長になり、校長に談判したいのだ。彼の対立候補はクラスの富士勝利であった。彼は受験戦争を認め、一流高校に入れる学校になるのに大賛成であった。彼の父親は世渡りがうまく、出世していた。母親も受験戦争には勝ち抜かねはならない、勝ち組に入るのに執着している婦人であった。
    息子も親の影響を強く受けていた。
    他方、理想主義的な類治はそのような""差別""を助長することは己の信念からも反対であった。それで、生徒会長に立候補し、生徒の過半数以上の支持を得て、新校長に直談判したいと思っていたのだ。
    彼の助っ人には小学校からの友達、類治に好意を寄せる国島きみ子、それに学級委員で、ともに働いた東海林典子がいた。彼女を副生徒会長におし、立候補するのだ、しかし、その過程には色々、不安があった。
    立会演説会を乗り切っり、有利に展開していると思っていた選挙運動に、思わぬ事件が次々に持ち上がった。そして、類治らの選挙の行方は・・・。
  • 1980年代、横浜市の新興住宅街のマンションから飛び降り自死した小学生五年生の短い生涯を描いた。現地を取材、父親にも会い、資料を借り、執筆した。 中村民夫は新興の住宅街に一家がひっ越した。彼は当初から、この町になじめなかった。感受性の強い子で、新しい町の中にある学校での生活は次第に、彼の居場所がなくなっていった。彼の以前の学校を懐かしむ。又、おのれの不満、ストレスを日記に、詩に綴った。交通マニアで、その推理小説を好んだ。彼は見よう見まねで、おのれの小説まがいなものを書くようになった。 そして、クラス替えがあり、その担任の女先生と折り合いが悪く、決定的に対決し、破局を迎える。
  • 2031年が過去になっている物語である。 息子の美路はアンドロイドに教育されていた。母親の優子は息子がロイドTに似てき、情緒の理解が難しく、論理的に正確に物事を見る傾向に憂慮していた。 他方、父親は気にしていなかった。 優子は嫌な夢を見る。それは、街の全てがアンドロイドに占拠されていたのだ。彼女はベットの上で暗澹とした気分になり、街中に飛び出す。その結末は・・・。
  • 近未来、社会は管理社会になっており、当局の監視と隔離、再教育システムが働いていた。特に、跳ねっ返り傾向ある子供ら、即ち、創意工夫に富み、自立心ある子供らはその対象になっていた。こともあろうに、そういう親たちは、言うことを効かないと積極的に自分の子供を当局に告発していたのだ。 そうしたなか、一人の精神科医が立ち上がった。彼の名は護民寛。少ない仲間とともに、当局と戦い、孤軍奮闘していた。 そうしたなか、社会の風潮に疑問をもった新聞記者春芳は、当局と戦う護民寛に接触し、取材をしたいと考えていたのだが・・・。
  • 今田勇は手に障害があり、コンプレックスを抱いていた。子供の頃から、そのことで、「いじめ」られていた。彼は人と接触するのは苦手であった。出来るだけ避けた。独りで遊んでいるのが好きであった。 彼の父親は事業に忙しく、まともに息子に向き合っていなかった。事業の成長と、そして、女にうつつを抜かすのに、忙しかったのだ。 父親は新しもの好きであった。 勇は親の言う通り、学校を決めていた。仕方なく通っていたのだ。 彼の唯一の趣味はビデオ収録であった。手当たり次第のものを親が買い与えた録画器でダビングしまくった。彼は個室を持っていた。彼は口下手であった。 彼の性格に、大いに影響を与えていた、仲良しの世話係はいつのまにか、親に追い出された。彼は忸怩たるものがあった。 かわいがってくれた祖父が亡くなると、彼の性格はこれを境に緊張の糸が切れたようになった。彼の未発達のまま成長した性格が暴れだしたのだ。これは彼自身も制御できなくなっていた。そして、おぞましい事件が・・・。
  • 2011年、3・11の震災の折、5月に塩釜、6月に亘理町にボランティアした経験を綴った詩集です。テレビや報道を観たり、聴いたり、読んだりして、感じたことも書きました。

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