『晶文社(実用、文芸・小説)』の電子書籍一覧
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情報洪水にまけない!
変わりゆくメディア界を生きる13名の講師と考える、
「心をうごかす」情報発信とは
京都芸術大学でおこなわれた「情報リテラシー論」「情報学」の講義が一冊に!
さまざまなメディアの第一線で活躍するゲストを講師にまねき、情報発信の舞台裏を紹介。
情報の虚実を見きわめ、自分自身もまたメディアとして正しく情報発信するためのヒントが満載です。 -
“世界制覇を公約に掲げて生徒会長に当選した俺の妹が「生徒会長」を「カリフ」に改称した。俺の妹がカリフなわけがない!男性であることは、カリフ有資格者の10条件の一つだ!”超グローバルエリート親子が牛耳るカースト制高校を舞台に、カリフ制再興を唱える天馬愛紗とその双子の兄・垂葉、剣術の達人衣織、理事長の御曹司・無碍、萌え心くすぐる美少女メク、謎の米国エージェント・ナオミなど、一筋縄ではいかないキャラクターたちが繰り広げる、夢と冒険の胸キュン学園ドラマ。はたしてカリフは東方の地・日本に現れるのか?『13歳からの世界征服』で悩める若者たちへのメッセージを発信した著者が、人類を領域国民国家の牢獄から解放するカリフ制の再興を説くべく書いた、前代未聞のカリフ・ライトノベル。天川まなるによる、イスラーム豆地識マンガも収録。
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ミスマガジングランプリから一転、炎上に呑みこまれた日々。支配と依存の連鎖、“姉さん”成り代わりブログ騒動、激太りライブに至る混迷――。なぜ洗脳は起き、どう抜け出せたのか。2000年代の渋谷・六本木、夜の街の空気とネット黎明期の暴力性を当事者の筆致で記し、心を取り戻すための方法を提示する。赤裸々でありながら冷静――回復へ向かう思考と生活習慣(-20kgの過程)までを率直に綴る。〈壊れない/壊さない〉ための実践禄。
丸山ゴンザレス氏 推薦
心の闇を言葉にしたとき、呪縛は解けた。
この本は、その“証”である。
《目次》
おわりのはじまり
おわりのはじまり
遺品整理
1万6500人のトップに選ばれたド素人
2003年5月某日 初めての渋谷
芸能界の舞台裏
光と影
第1章 見て見て!見ないで。
グラビアアイドルのダイエット
テレビの中の自分が許せない
大スキャンダル
2007年10月某日 仕組まれたスクープ
2007年10月某日 針のむしろ
第2章 洗脳デブ
奴隷と呼ばれた日々
2009年3月某日 偽りの覚悟
2009年11月某日 キャラ変の真相
20kgの激太り
2010年1月某日 バター乗せカツカレーと嘔吐
崩壊と孤独
2010年2月11日 衝撃の激太りライブ
第3章 悲劇のヒロイン
折れた心
2010年5月某日 残された日々
小さい頃の夢
復活の兆し
2011年8月某日 希望と切望
2011年11月某日 外界との接触と洗脳のほころび
2011年12月某日 ショパン「別れの曲」
第4章 フラッシュバック
私は自分を許すことができない
2012年1月 人生失格
家族問題
罪に時効はあるのに、なぜ過去はいつまでも追いかけてくるのだろう
第5章 小阪由佳の変化
化け物のような自分を受け入れる
私は私を許すことにした。
全身の皮がむける感覚
第6章 町田から今ここに。
自分を取り戻すプロセス
2014年12 月 少しずつ
2015年4月 批判殺到
もう怖がらない
2020年7月 コロナ禍で
リスタート
第7章 裸洗~らせん~
今を楽しんで生きるという覚悟
愛するということ
なんてったってアイドル
2025年7月某日 洗脳されていた16年間の終焉
あとがき ~星に願いを~
洗脳チェックシート -
「命がけでキレた日から、夫の態度が変わりました」
家事、育児、夫との関係、ママ友社会――誰もが通り過ぎる日常の葛藤を、フェミニズムの視点で「当事者研究」してみたら、まったく違う風景が見えてきた! フェミニズムの第一人者と〝主婦のリアル〝が真正面からぶつかる、前代未聞の対話。
社会学者にして日本を代表するフェミニスト・上野千鶴子と、三人の子を育てる普通の主婦・森田さち。主婦が自らの人生を振り返り「なぜ私はいつも生きづらかったのか?」と問い、社会学者がそれに応答する。
幼少の頃から抱えてきた希死念慮、家庭のなかで感じた疎外感、学生時代の妊娠中絶、そのすえに得たパートナーによるモラハラ、ワンオペ育児の困難……。主婦も、働く女性も男性も「自分の問題だ」と気づかずにはいられない。笑って、泣いて、そして勇気がわいてくる、新しいフェミニズム入門にして、誰もが自分の生を問い直す一冊。
“この本は、私の結婚生活を実際に変えてくれたフェミニズムを授けてくれた師である、上野さんに、私の当事者研究にお付き合いいただこうと考えて、実現したものです。フェミニズムの師である上野さんは、20年以上前に『当事者主権』(岩波新書)という本を障害当事者の中西正司さんと出されており、当事者研究のパイオニアでもあります。上野さんが切り拓いてくれていたから私の今がある。「死にたい」という言葉でしか表せなかった私の過去に、別の見方や言葉を与えてくれ、現実をも変えてくれた。(森田さち/まえがきより)”
“森田さんはこれを「主婦の私の当事者研究」と呼んでいます。そこにある意識は、「主婦」がすでに社会的マイノリティであること、後ろめたさ抜きには主婦である自分を肯定できないこと、でした。事実、彼女は、自分が「逃げるようにして」主婦になった、と、その選択を肯定的には語りません。当事者研究とは、しばしば社会的マイノリティのための研究でしたが、今や「主婦」であることは、マイノリティ研究の対象になったのか、と感慨を覚えました。(上野千鶴子/あとがきより)”
【目次】
まえがき 森田さち
1章 母の期待を勝手に背負って死にたくなる
2章 夜の仕事で「男のくだらなさ」を学び、生きなおすために子どもを望んだ
3章 エリート夫に命がけでキレた日から、人生が少しずつ前向きになった
4章 交通事故に遭って気づいた「ひとりで子育てしなくていい」
5章 今を生きる女の子たちへ 一緒に闘おう
あとがき 上野千鶴子 -
まばゆい光を見つめながら、肩を並べて仕事した日々を、僕はきっと繰り返し清々しい気持ちで思い出すだろう。かつてここまで詩的なPMI(M&A後の統合プロセス)の記録があっただろうか。
――青木耕平 株式会社クラシコム代表取締役社長(「北欧、暮らしの道具店」運営)
「健康的な消費のために」というコンセプトのもと、美しい洋服だけでなく販売方法も注目を集め続けているファッションブランドfoufou。着実に歩みを進めてきたfoufouだが、2023年夏、上場企業である株式会社クラシコム(「北欧、暮らしの道具店」を運営)のグループ会社となり、大きな転機を迎えた。
ファッションデザイナーとして、 そして経営者という新しい目線で、変わったことと変わらないこと、働くこと、ものづくり、美しさについて。率直な筆致でつづる、『すこやかな服』待望の続編。 -
渋谷の半世紀を振り返り、都市・カルチャー・未来の三視点で現在地を読み解く。共同通信社の連載を基軸に、多彩な証言と論考で、次の50年への羅針盤を描く。来街者から実務家・次世代クリエイターまでにひらかれ、渋谷という街の本質に迫る一冊。
山口周氏 推薦
多様な人たちが集まって
集合的に生み出している総合芸術、
それが渋谷という街の本質なのですね。
あなたも共同制作者として関わってみませんか?
《目次》
第1部 都市
公園で遊ぶ子どものように
糸井重里
渋谷の過去、現在、未来
――大都市から見えるこの国のカタチ
吉見俊哉
宇川直宏
最後の渋谷系「ホフ」が語る地元愛
小宮山雄飛
昭和レトロの第一人者が写し歩いた渋谷
町田忍
第2部 カルチャー
渋谷を鮮やかに彩り続ける「HARUMI GALS」
山口はるみ
劇場、演劇、街
G2
永作博美
音楽カルチャーはクラブから
沖野修也
私がミニスカートをはいても、 ニューストピックにならない世の中になってほしい
野宮真貴
世界へのランウエー 渋谷、原宿、竹下通り
古田泰子
ティファニー・ゴドイ
公園通りから見える世界の流行
平松有吾
第3部 未来
真の多様性を渋谷から広げたい
――性的マイノリティーへの偏見、差別、排除をなくす
午前0時のプリンセス
聖秋流
momohaha
大内アイミ
JESSICA
産官学民こどもとつくる渋谷区〝未来の学校〟
──理想像はみんな違っていい
金子嘉宏
北村久美子
長いスパンで捉える生態系、都市、アートの行方
──時代を超えてゆく真の創造力とは?
Chim↑Pom from Smappa!Group
エリイ
林靖高
牧田習
特別寄稿1
渋谷は、渋谷ではなかった
吉見俊哉
特別寄稿2
坂を上る渋谷から、川筋を這う渋谷へ
吉見俊哉
特別寄稿3
神社とアングラ、天井桟敷とジャン・ジャンの間
吉見俊哉
解 説
創造的に記憶/忘却する― 超舞台としての渋谷
北田暁大 -
人気の日記エッセイ作家が明かす、みんなに読まれる日記の秘密。これからの日記作家を目指す人に捧ぐメタ日記エッセイ。
「文学フリマ」が毎回入場者数を更新し、日記本がブームになり、自分でも日記を書きたい・noteで公開したい・ZINEにまとめたい……という人が増えているなか、日記エッセイストの第一人者が、日記を書く際の独自の経験知と秘密を大公開。その実践例としての日記もあわせて収録。日記を読みたい人にも、書きたい人にも、いますぐ役立つアイデアと実例が満載の、これからの日記作家に捧ぐメタ日記エッセイ。
「これから私は日記について書きます。これまであちこちに書いたり、お話ししたりしてきた、日記について私なりに思うことを、ほんの少しですが、ここにまとめます。/日記は人それぞれに方法があって、方針があって、ロマンがあるものです。ここに書いたことは、すべて、単なる私の考えでありやり方ですから、どうかその点ご了承ください。てんで勝手に書けるのが、日記のよさのひとつです。」(本文より)
【目次】
1 私は私に私が日記をつけていることを秘密にしている
おばけは怖いけど、私はこれから、日記について書きます/文ではなく、日記を書こうと決めた/かけがえなさというのは、思いがけなさのなかにあるんじゃないか/前日の景色を観察するためのメモ/日記は、書くだけ、あとは何もいらない/日記と秘密/毎日の日記、よりぬく日記、編集する日記/日記で世界を作る/生きた昨日を、ただ思い出す
2 私が愛するあなたの凡庸のすべて
私が愛するあなたの凡庸のすべて/互いにとっての静けさとなれ/明日が誕生日でないのが信じられない/あずかり知らぬ無限/見るべきは屋根/コツは地上に出ないこと/元気な体の私の隠喩/押すと実現するボタン/人間の味方/欲しいものは無い、有るものが欲しい
3 じゃがりこを買う人だけが私にとってかわいい、なんだこの感情は
餅をみちぎる威力を応用し/まだ出す力を持っている/なんだかいつも、これ以上着るものがないし脱ぐものもない気持ちだ/服の似合わなさの絶望をすくう/50メートルって「走」じゃないか/世界が変わる、ここが地点だ/うどんにおなり/地金は売らずにまた会おう/遠くの楽しさはいつもすこし悲しい/てっきりそれが終わりの合図だと/時間の種類の豊富さを味わう/じゃがりこを買う人だけが私にとってかわいい、なんだこの感情は
点と点が線でつながっただけで脱出──あとがきにかえて -
「日本のカウンセリングを真剣で、豊かなものにしてくれる本」(東畑開人)
よいカウンセラーを選び、成果の出る関係を築くには? シミントン先生は、ちょっと厳しいけれど、本当のことを教えてくれる。よい/わるいカウンセラーを見抜くためのチェック項目から、セッションにおいて注意すべきこと、カウンセリングの効果を測る基準まで、心理療法の権威がユーザーのために書き下ろした、忖度なしの直球ガイド。
「この本はクライエントであるあなたに向けて書かれています。これは行動をうながすための一冊です。ごまかしの治療に満足してはいけません。気を引き締め、カウンセラーに率直に意見をぶつけてください。時間や手間をかけてでも、自分に合ったカウンセラーを探す価値はあります。心理療法は長い時間と多くのお金を要するプロセスですから、ぜひ意味のあるものにしましょう。適切なカウンセラーを見つけるのはあなた自身です。本書はそのための道しるべとなるでしょう」(本書より)
【目次】
序文 東畑開人
はじめに 心理療法、爆発的に増加する
第1章 心理療法の目的
第2章 セラピーはどのように効くのか?
第3章 治療課題
第4章 どうしてセラピーは失敗するのか
第5章 不適格セラピスト
第6章 よいセラピストの定義
用語集
参考文献
訳者解説
装画:大塚砂織
ブックデザイン:岩瀬聡
著者:ネヴィル・シミントン(Neville Symington)
精神分析家。1937年ポルトガル生まれ、2019年没。英国の精神分析協会に所属し、精神分析の臨床と研究における世界的権威であるタヴィストック・クリニックで活躍した。その後オーストラリアへ移住し、オーストラリア精神分析協会の会長を務めるなど、同国の精神分析界を牽引した。分析家自身の内面のあり方や、ナルシシズム、スピリチュアリティと臨床の関係を探求する独創的な思索で知られる。主著に、本書の文献案内でも邦訳が紹介されている『分析の経験:フロイトから対象関係論へ』(創元社、2006年)、『ビオン臨床入門』(金剛出版、2003年)『精神分析とスピリチュアリティ』(創元社、2008年)など多数。
訳者:筒井亮太(つつい・りょうた)
香川県出身。関西大学大学院心理学研究科修了。臨床心理士。公認心理師。現在、たちメンタルクリニック・上本町心理臨床オフィス勤務。著書に『トラウマとの対話』(共編著:日本評論社、2023年)、訳書に『ドナルド・ウィニコット』(共監訳:誠信書房、2019年)、『R・D・レインと反精神医学の道』(共訳:日本評論社、2020年)、『精神分析における心的経験と技法問題』(単訳:金剛出版、2020年)、『アタッチメントと親子関係』(単訳:金剛出版、2021年)、『ハリー・スタック・サリヴァン入門』(共訳:創元社、2022年)、『アタッチメントとトラウマ臨床の原点』(単訳:誠信書房、2023年)、『アタッチメントと新規蒔き直し』(単訳:みすず書房、2023年)、『もうひとつの精神分析入門』(監訳:木立の文庫、2024年)、『心理療法は脳にどう作用するのか』(単訳:岩崎学術出版、2024年)、『トラウマと解離の文脈』(共訳:金剛出版、2025年)など。
序文:東畑開人(とうはた・かいと)
1983年生まれ。専門は臨床心理学・精神分析・医療人類学。京都大学教育学部卒業、京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。白金高輪カウンセリングルーム主宰。博士(教育学)・臨床心理士・公認心理師。著書に『野の医者は笑う:心の治療とは何か?』(誠信書房、2015年/文春文庫、2023年)、『居るのはつらいよ:ケアとセラピーについての覚書』(医学書院、2019年)、『心はどこへ消えた?』(文藝春秋、2021年)、『聞く技術 聞いてもらう技術』(筑摩書房、2022年)、『雨の日の心理学』(KADOKAWA 、2024年)、『カウンセリングとは何か:変化するということ』(講談社現代新書、2025年)など。『居るのはつらいよ』で第19回(2019年)大佛次郎論壇賞受賞、紀伊國屋じんぶん大賞2020受賞。 -
推薦:坂口恭平氏
「杉田俊介が生きはじめたと思えて、僕は嬉しかった。
からだが気づいて鬱になる。だから、これは本を書くように本を読む人の、自分のからだの読み方だ。
本当にきついときに皆に読んで欲しい福音書。」
Xを中心にSNSでも大反響!
オンタイムでWeb上に公表された克明な鬱病体験記。
透徹な視線で赤裸々な心情を丹念に描写する、「創作論」。
【著者より】
現代は鬱病の時代であると言われます。誰もが鬱病になる可能性を持っているとも言われます(風邪/骨折/癌などのように)。そのわりには、鬱病者が具体的な生活の中でどんな困難を強いられ、心の中でどんな葛藤や絶望を抱え込んでいるのかは、案外まだ十分には知られていないのではないでしょうか。その意味では、このささやかな本は、読者の皆さんにとって、鬱病者の内面や生活経験を知るための一つの材料、小さなヒントになるかもしれません。 -
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レア写真+図版400点以上掲載!!
“ギャグマンガの王様” 赤塚不二夫による、
その生い立ち、トキワ荘での青春と苦悩、
『天才バカボン』『おそ松くん』誕生秘話、
「映画」「食」「猫」…などへの考察が一挙丸わかり!
「ギャグに賭けた人生」を活字で知ることができる一冊。
長年入手困難だった赤塚不二夫の初エッセイ本『シェー!! の自叙伝
ぼくとおそ松くん』の約60年振りの復刻に加え、歴代の単行本未収
録エッセイ&インタビューを厳選して収録する。編者・松木健也
(フジオ・プロダクション)による各作品の深掘りガイドや年譜で、
赤塚不二夫をさらに深く知ることができる。
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【目次】
本書カバー絵の秘密
はじめに
第1章 シェー!!の自叙伝 ぼくとおそ松くん
第2章 四畳半の西日 青春の軌跡
第3章 ふるさと人物伝 人生はギャグなのだ
第4章 短編エッセイ・インタビュー集
特別付録 イヤミ色紙集
収録作品 深掘りガイド
赤塚不二夫 年譜
おわりに
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赤塚不二夫(あかつかふじお)【著】
1935年9月14日、旧満州国(現・中国東北部)に生まれる。手塚治虫の『ロストワールド』に影響を受け、マンガ家を志す。1956年、貸本向け単行本『嵐をこえて』でマンガ家デビュー。多くのマンガ家たちを輩出した伝説の「トキワ荘」に入居し、1958年、『ナマちゃん』で念願の少年誌初連載を獲得。1962年、『おそ松くん』『ひみつのアッコちゃん』の連載を開始。イヤミが口にする「シェー!」の言葉やポーズは日本中で大流行した。後に『天才バカボン』『もーれつア太郎』『レッツラゴン』『ギャグゲリラ』など、数々のヒット作を生み出し、"ギャグマンガの王様”と評され、その影響力は今日も続いている。1998年、紫綬褒章を受章。2002年、脳内出血で倒れ、以後闘病生活に。2008年8月2日、逝去。享年72。
松木健也(まつきたつや)【編】
1986年9月12日、新潟市に生まれる。1990 年代後半より赤塚マンガにハマり、2000年、赤塚不二夫からファンレターの返信(サイン色紙)を貰ったことをきっかけに、ますます虜に。2007年、株式会社フジオ・プロダクション入社。現在は出版、展覧会、原画管理などに携わる。企画した書籍に『ひらがなおそまつくん』(竹書房・2021年)、『まんが 赤塚不二夫伝 ギャグほどすてきな商売はない!!』(光文社・2023年)などがある。 -
“アンパンマンの父”やなせたかしの、知られざる「食」の記憶を、初代おむすびまん役としても知られるRoseLove(柳志乃)が語り手となり綴る一冊です。
日常の食卓にあった家庭料理から、ハイカラな洋食、土佐の郷土料理まで――「美味しかったよ」のひとことに込められた温もりを、写真とエピソード、レシピで届けます。
\◎巻頭・巻末に計16ページのカラー口絵を収録!/
巻頭料理監修:木村伸子
【目次】
第1章 先生との出会い
いずみたくミュージカルジュニアーズへ
歌や踊りが好きな女の子
やなせ先生との初対面
おむすびまん誕生前夜
二人の天才の出会い
手のひらを太陽に
おむすびまん誕生
キャラクターをたくさんつくる人になったわけ
「食べ物」をキャラクターにする理由
松島トモ子さんとのお話
子役の大先輩とやなせ先生とお仕事
二人の先生から教えられたこと
「子供」だって同じ「人」
こころの栄養が、ひとを喜ばせる
ちらし寿司に込めた歓迎の気持ち
やなせスタジオにお世話になるまで
なぜ、Roseママがやなせ先生の食事を
第2章 先生は意外とハイカラ
お気に入りは電飾いっぱいのベスト
ひかえめな暢さんが喜んだ
アンパンマンミュージアムではアロハシャツ
電化製品好きで自宅にaibo
食べるものも「ハイカラ」好み
ふだんの食卓
ホットプレートでハンバーグ
突然のおでん鍋
〝あの春巻き〟は変わってる?
先生の食卓から学んだこと
第3章 土佐の味と記憶
贈り物とふるさとの風
先生が反応した「ゆず酢」
湯豆腐のたれ
高知への郷愁と「恩返し」
「ミッシェル・カマ」の由来
「ごめん駅」と「ありがとう駅」
故郷を活気づけるアメ
頼まれてはいないけれど
手紙に添えられた指示
第4章 長寿を願う日々の工夫
朝もバランスの良い食事
やなせ先生は朝からきちんと召し上る方でした
丸正のぶりは、今日もごちそう
口癖は「ぼくは長生きしたいんだ」
「死」の記憶
愛する人の死
ひもじさが許せない
「怪傑アンパンマン」に込められた魂
逆転しない正義
「バイキンマン」が担う役割
善と悪はわかりにくい
第5章 節目の記憶、歌とアニメと料理と
アニメ化とレコーディングの舞台裏
やなせ先生直筆!お稽古バッグ事件
手紙に添えられたひとこと
新しい挑戦
「愛」と「Love」
笑いという「栄養」
アンパンマンに救われる
心配性という優しさ
先生こそが「アンパンマン」
人生は寂しくてショウガナイ
アンパンマンとやなせ先生
第6章 優しい食卓(思い出のレシピ集)
●ヨーグルトカレー
●ドライカレー
●ビーフストロガノフ
●てこね寿司
●ほうれん草の豚巻き
●春巻き
●きのこスパゲッティ
●セロリのからししょうゆ和え
●すばす
●白和え
●きんぴられんこんと牛肉
●白菜の甘酢漬け
●サワー漬け(和風タイプ)
●菊とささみの和えもの
●レンジでとりとこんにゃくの煮物
●とりとごぼうの煮物
●ぶりとれんこん
●ぶりの照り焼き
●大根と肉の煮物
●おいなりさんのあぶらあげ
●カレーうどん
●ビビンバ
●あわび
●フーヨーハイ
●ハンバーグ(ホットプレート使用)
●豚バラと舞茸の炒め
●栗ごごはん
●まつたけ土瓶蒸し
●たけのこごはん
●だし汁
●なすの煮物
●オクラとじゅんさいのおすまし
●グリンピース(じゃこ)ごはん
●なすのみそ煮
●さつまいもごはん
●さつまいも きんとき風
●かぼちゃのそぼろのせ
●かつおなまり節
●おでんの汁
●ぶり大根
●豚肉と大根の煮物
●ねぎま
●とりのカレー炒め
●オクラと納豆和え
●カジキの梅煮
●イカとしその葉パスタ
●なす蒸し
●あじの刺身
●とりのみそマヨネーズ
●えびと野菜のエスニックサラダ
●りんごジャム -
料理のまんなかには「寛容」がある――
自然が与えてくれる風味と香りをとことん楽しむ、
手のひらから宇宙へ広がるスパイス・エッセイ
クミンシード香るマンゴーでかきこむ飯の味、
コリアンダーリーフの知られざる効用、
納豆に入れるとおいしいスパイス、
京都の自庭で育てるカレーリーフ……
長くインドと日本を行き来する生活をしてきた装丁家が綴る、
辛くも酸っぱい、ときには甘いスパイスの世界。
「食べることは、栄養を摂り、食欲を満たすだけではなく、いまの自分を知る手がかりになる。いつの日も、こだわりにとらわれず、その場その場で柔軟な「食」を受け入れ、咀嚼できる自分でありたい。
生活は「自ら選びとる」ことの連続だ。その実践と実験をここに記してみよう。手に負えないほど広すぎるスパイスの宇宙で、からだとこころに耳をすましながら、ジタバタと手足を動かすのだ他人からは溺れているようにしか見えないかもしれないが、泳いでいる本人はいたって真剣である」(はじめに より)
※スパイスを日々の食卓で楽しむ31のレシピ付き
【目次より】
1. クミンシード
「匂い」からはじまる冒険/ササムの味/まぜてまぜて、粉まぜて/じゅわっと、タルカ/クミンシードは「あの」匂い?
◉「納豆」に合うスパイスを探して
2. コリアンダー
わかっちゃいるけどやめられない/パクチーと坂道/おばあちゃんの特製チキン/ヒ素とご利益/日本になじむコリアンダーさん/高級レストランと謎のカクテル
◉「卵かけご飯」に合うスパイスを探して
3. ターメリック
カレーライスから考える/カレー色の正体/ピンキーが食べたものは?/菜食主義者のためのオムレツ/炎上するタンドリーチキン/3C男にご用心?/マンゴーの寿司に恋して/上品と下品のはざまで
◉「焼餃子」に合うスパイスを探して
4. カレーリーフ
なにかを食べると、なにかを思いだす/どっちでもいい、ってすばらしい/カレーリーフ興亡記/種からひろがる/とってもとっても、なくならない
◉「トースト」に合うスパイスを探して
5. チリ
ノー・チリ、ノー・ライフ?/きみはまだカラムーチョさ/ドラゴンロールで火を吹く/十四歳にして土鍋にハマる/乾季とスイカさま/唐辛子もへっちゃら?/あの素晴らしい愛をもう一度/なまけものになりたい/唐辛子がむすぶ点と線
◉「そうめん」に合うスパイスを探して
6. カルダモン
スパイシー=辛い、でいいのか/チャーイ、もう一杯/インドのコーヒーをなめるなよ/バターミルクが好きなあなたが好き/プラサードを分かち合う/幻のハルワーロードを妄想する/情熱のラムボール
◉「ぜんざい」に合うスパイスを探して
ぼくのレシピノート -
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悩んで、とまどい、落ち込んだとき――
いつも喫茶店が助けてくれる。
これからのあなたを支えてくれる喫茶店を、
イラストとエッセイで柔らかく処方します。
・雨の日に気分を明るくしたい
・都会の真ん中でも旅気分を味わいたい
・とにかく「ひとり」になりたい
・朝から気分が上がりません
・家に直帰したくない
・一瞬のカフェタイムでもくつろぎたい
・悩みごとをちっぽけにしたい
・落ち着いて打ち合わせをしたい
・どっぷりと喫茶に浸かって、スッキリしたい
・人見知りだけどカウンター席に座ってみたい
・自分を大切にする時間をつくりたい
・巣ごもり期間も心を動かしたい
――そんなとき、どこに行く?
全36軒の喫茶店をご紹介。
この本を持って、あなたも自分自身に喫茶店を処方してみるのはいかが?
「わたしにとって、いや、喫茶店を愛好する人たちには、喫茶店を、日々の味方につけるために使っている人も多いはずだ。それは、劇的に効くものではないけれど、いつの間にか元気を底上げしてくれる、ゆっくりと効くおくすりのようだ。
わたしは、内なる引き出しにたくさんのお店を持っておき、いざ出かけるときに、パパッと頭のなかで検索して、「これだ」という喫茶店を、己に処方するように選んでいる。滞在は一瞬だけれど、効用は数日続くこともある」(本文より) -
人はなぜ自滅するのか。
「死の欲動」が暗躍する闇世界に、なぜ引き摺り込まれ、沈みゆくのか──。
精神科医・春日武彦が描く、「自滅」をテーマにした13篇の文学案内。
海外編7作、日本編6作を取り上げ、破滅へ傾く人物たちの姿を描いていく。
紹介作品は、パトリシア・ハイスミス、ジョン・チーヴァー、デルフィーヌ・ド・ヴィガのほか、吉行淳之介、林芙美子、松本清張らの短篇も含まれ、名作もあれば、忘れられた小品もある。
これら作品の自滅者たちを紹介しつつ、著者自身の記憶や妄想が交錯する断章を織り交ぜて、読者をほの暗い精神の深淵に引きずり込む。
好評既刊『自殺帳』の姉妹編とも言うべき内容。
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“わたしは今までの人生で、自滅していく人たちを案外沢山目にしてきたような気がする。彼らは自暴自棄に陥っていたり、ふて腐れた挙げ句のセルフネグレクト的な生き方であったり、チープな「滅びの美学」に酔っていたり、緩慢な(あるいは生煮えの)自殺であったり、罪悪感の清算であったり、傲慢であったがための必然的な報いであったり、怠惰と自己欺瞞の結果そのものであったり、世間知らずゆえの悪因悪果であったり等々、さまざまな経緯から自滅へと到達していた。ではそのときに彼らはどのような心持ちであったのだろうか。”(「はじめに」より)
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【目次】
はじめに
01 淫景 松本清張『断崖』
02 満ち足りた生活 デルフィーヌ・ド・ヴィガン『子供が王様』
03 いじましい人 吉行淳之介『痴』
04 束の間の救い パトリシア・ハイスミス『手持ちの鳥』
05 トランジスターグラマー 林芙美子『牛肉』
06 死に際して思い返す景色 ウィリアム・トレヴァー『ピアノ調律師の妻たち』
07 なめるなよ 笠原淳『サイモンの塔』
08 異物 H・E・ベイツ『愛ならぬ愛』
09 不死の人 丹羽文雄『虚実』
10 はたらくこども アレクサンダー・マクラウド『ループ』
11 隻脚の画家 有馬頼義『小隊長、前へ』
12 蟹っぽい ジョン・チーヴァー『ライソン夫妻の秘密』
付録 犀を贈る トム・フランクリン『ダイノソア』
おわりに
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春日武彦(かすが・たけひこ)
1951(昭和26)年、京都府生まれ。日本医科大学卒業。医学博士。産婦人科医を経て精神科医に。都立中部総合精神保健福祉センター、都立松沢病院精神科部長、都立墨東病院精神科部長などを経て現在は成仁病院名誉院長。甲殻類恐怖症。猫好き。著書に『臨床の詩学』『病んだ家族、散乱した室内』(医学書院)、『恐怖の正体 トラウマ・恐怖症からホラーまで』(中公新書)、『無意味なものと不気味なもの』(中公文庫)、『鬱屈精神科医、占いにすがる』『奇想版 精神医学事典』『屋根裏に誰かいるんですよ。 都市伝説の精神病理』(河出文庫)、『自殺帳』(晶文社)等多数。 -
書き始めない言い訳として、「時間がない」も「才能がない」も(LLMの前では)通用しない。
──九段理江
AIによって、SF、ミステリ、ホラー、ライトノベルなどジャンル小説の書き方は劇的に変わった。
AI推進のコンサルタントであり、作家・批評家でもある著者が、作家を志す人に向けてAIを活用した小説執筆のプロセスを詳細に解説。
SF短編小説『量子図書館の調律師』を執筆する全過程(アイデア、主題、キャラクター設定、プロットづくり、シーン設計からブラッシュアップまで)をさまざまなプロンプトとともに公開。
ソフトウェア開発のトレンドである「Vibe Coding」の手法を小説執筆に応用したメソッドで、読み終える頃には読者自身のSF短編小説が完成している。AIによる小説執筆入門の決定版!
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“創作の世界において、まさに革命的な時代が始まっています。100年前の作家たちがタイプライターの登場に目を見張り、その可能性に胸を躍らせたように、私たちは今、LLMという新たな創作メディアの黎明期に立ち会っているのです。未来の作家たちは、この時代をどのように回顧するでしょうか。おそらく、「テクノロジーと人間の創造性が、かつてない形で融合し始めた、刺激的な転換点」として記憶されるのではないでしょうか。”(「はじめに」より)
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【目次】
はじめに
LLM初心者のための基礎知識
序章 Creative Vibe Writing とは
Chapter 1 5分でAI小説を書いてみよう(超速ハンズオン)
Chapter 2 Vibe設計ワークショップ
Chapter 3 キャラクターを生成する
Chapter 4 世界観を構築する
Chapter 5 プロットとシーン設計
Chapter 6 スタイル & 声のコントロール
Chapter 7 反復改良と編集術
Chapter 8 小説のブラッシュアップと完成
Chapter 8.5 AI時代の創作倫理と著作権:共創の未来を考える(特別コラム)
付録1:他ジャンルへの応用──CVWの可能性を広げる
付録2:AI共創コミュニティと未来のコラボレーション
付録3:実践トラブルシューティングガイド──AIとの対話で困ったときに
付録4:用語集と推薦リソース──CVWの旅をさらに深めるために
あとがき
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樋口恭介(ひぐち・きょうすけ)
1989年生まれ。SF作家、ITコンサルタント、東京大学大学院客員准教授。岐阜県羽島市出身。早稲田大学文学部を卒業後、外資系コンサルティングファームに勤務。現在も現役コンサルタントとしてテクノロジー部門のアソシエイト・ディレクターを務め、クライアント各社のDX戦略やAI推進などを手掛ける。並行して、スタートアップ企業 Anon Inc.にて CSFO(Chief Sci-Fi Officer)を務め、情報発信・研修事業などを通じて日本国内におけるSFプロトタイピングの普及を推進。また、2017年には『構造素子』(早川書房)で第5回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞し、翌年同作で作家デビュー。その他の著書に『未来は予測するものではなく創造するものである』(筑摩書房)及び評論集『すべて名もなき未来』(晶文社)、編者として『異常論文』(ハヤカワ文庫JA)。テクノロジー、ビジネス、文芸などジャンルを問わず寄稿・講演等多数。分野の垣根を越えた言論活動を展開している。 -
メディアに〈ケア〉が宿るとき
情報の氾濫と人々の分断によって混迷の度を深める現代社会。ケアを中心に据えたメディア=〈ケアメディア〉の活動が新たな希望となる。新聞、テレビからSNSまで、今後のコミュニケーションのあるべき姿を、歴史・理論・実践の三側面から提示する。報道関係者、教育・福祉関係者、学生だけでなく、メディアコミュニケーションに関わるすべての人にとって指針となる一冊。
ケアメディア=ケアを中心に据えたメディアのあり方を指す新しい概念。社会的弱者を包摂し、人々をケアによってつなぎ直すことで、誰もが生きやすい社会の実現に貢献する。
「本書は「ケアメディア」という新たな概念を提唱する。これはケアを中心に据えたメディアのあり方を指す私の造語である。このケアメディアを概念化し、それに続く実践化への道筋を示すことが本書の課題である。それを通じて、ケアとメディアの結びつきがもつ豊かな可能性を明らかにしたい。ケアメディアの概念と実践をリンクさせ、その両輪を社会に位置づけることで、誰もが生きやすい社会の実現に貢献できるのではないかと考えている」(本書より)
【目次】
はじめに
序章 選挙の年が示す新しいメディアリテラシーの世界
第1章 わたしたちには愛も科学も必要だ──テイヤール・ド・シャルダンと宮沢賢治
第2章 ケアメディアとはなにか──精神疾患と事件の報道をめぐって
第3章 メディアとケアの接点、その源流──明六社と万朝報
第4章 精神疾患の伝わり方・伝え方──統合失調症の表記をめぐって
第5章 ケア概念の日韓比較──キリスト教的価値観と両者の相違
第6章 情報弱者をつくらない──新しいメディアリテラシー教育のために
第7章 ケアメディアの未来へ──障害者権利条約と「インクルーシブ」への対応
おわりに
参考文献・論文および資料
装画:春日井さゆり
ブックデザイン:小川 純(オガワデザイン)
著者:引地達也(ひきち・たつや)
1971年仙台市生まれ。フェリス女学院大学准教授/みんなの大学校学長。上智大学大学院博士後期課程修了。博士(新聞学)。文部科学省障害者生涯学習支援アドバイザー、一般社団法人みんなの大学校代表理事、ケアメディアラボ共同代表。
著書に『ケアメディア論──孤立化した時代を「つなぐ」志向』(ラグーナ出版、2020年)、編著に『それでも一緒に歩いていく──牧之原やまばと学園50年の歩み』(ラグーナ出版、2021年)、『障がいのある人びとの学びをどのようにデザインするか』(海老田大五朗編、学文社、2025年)など。
毎日新聞記者、共同通信記者を経てコミュニケーションに関するコンサルタントとして、大手金融機関などでコミュニケーション向上のプロジェクトを行なう。東日本大震災発生直後から社会活動中心の仕事に転換し、福祉事業所向けの教材開発や障がい者を対象とした就労移行支援事業所や就労継続支援B型事業所を運営。2020年に誰でもどこでもオンラインで「学び」ができる「みんなの大学校」を開校した。全国で障がい者の就労支援や学びの支援、重度障がい者支援等、対応事例は多岐にわたる。 -
本書に綴られる断片的なストーリーは、読むたびに印象が変わる不思議な吸引力を持っている。一つ一つのエピソードが小さく沸騰しながら、時に結び付き、時に離れて、途切れない波紋のように読んでいる自分の心奥に広がり、揺れながら漂い続ける。──解説・石川直樹
「旅とは、別の生に入っていく経験である。その土地の匂い、身体、空気、時間、言葉の訛り、まなざし、無関係な音に巻き込まれ、自らが形を失い、ひとつの地図になるような運動である。でっち上げられた死んだ関係性ではなく、生きたままそれらと交わりたいと思った」
ジャワ島、ハバナ、スリランカ、メキシコ、アッシジ、ドーヴァー、クレタ島……世界の旅先で出会った、曰く言い難い体験の数々。世界のどこに行っても自己変革が起こるわけではなく、それで人生が変わるわけでもない。それでも、旅はいつまでも面白い。晶文社スクラップブックの人気連載を全面改稿し、さらに書き下ろしを加えた、まったくあたらしい紀行文学。
“民族、宗教、言語、感覚、制度──こうした要素が異種混交的に存在する土地が好きで、そこで自分の思考が地滑りを起こすこと、「何か」を見極めるのではなく、「いったい何が起きているのか」という出来事に巻き込まれること。そういったものを求めて旅を続けてきたと思う。”(あとがきより)
【目次】
ラヤンラヤンの風
バリ島のゲストハウス
ハバナのアルセニオス
スリランカの教会に花束を
受難のメキシコと今村
オルセー美術館のサイ
アッシジ、小鳥への説教
白い崖に立つ兵士の幽霊
その男メネラオス
ハワイの神々の囁き
世界でいちばん熱い夏、光る夏 -
現代英米哲学/分析哲学のルーツとなった20世紀最大の思想的ドラマを活写した圧巻のノンフィクション大作
なぜ彼は殺されねばならなかったのか?──1936年6月22日、論理実証主義を掲げる「ウィーン学団」の哲学者モーリッツ・シュリックが元教え子に射殺された。ナチス台頭期の不寛容と反知性主義を象徴する事件を軸に、現代英米哲学/分析哲学のルーツとなった思想運動の興隆と蹉跌を活写する。学団の枠を超え、アインシュタイン、フロイト、ハイデガー、ウィトゲンシュタインら、時代を画した知性の運命が激しく交錯する哲学的群像劇にして、いまふたたび危機の時代を迎えた私たちに鋭く問いを投げかける圧巻の歴史ノンフィクション。
「私たちはポストトゥルースやフェイクニュースといった言葉が飛び交う時代を生きている。このような環境においては、経験主義がかつてないほど重要なものになる。そこで、私の希望としては、すでに失われた世界において活躍していた一群の素晴らしい思想家たち、その知的態度に共感することが容易であるような思想家たちへの関心を復活させるのに、本書が何らかの形で役に立つことを願っている」(本書より)
【目次】
序文
謝辞
第一章 プロローグ──さらば、ヨーロッパ
第二章 小さな雄鶏と象
第三章 拡大する学団
第四章 禿のフランス王
第五章 ウィトゲンシュタインの魔法
第六章 赤いウィーンのノイラート
第七章 コーヒーとサークル
第八章 カウチソファと建築
第九章 シュリックへの望まれざる贈り物
第一〇章 異邦人たちの来訪
第一一章 最も長い憎しみ
第一二章 赤いウィーンの暗黒の日々──「カルナップがあなたを待っている」
第一三章 哲学的な論争
第一四章 非公式の反対勢力
第一五章 くらえ、このくそったれ
写真
第一六章 側近グループ
第一七章 脱出
第一八章 シンプソン嬢の子どもたち
第一九章 戦争
第二〇章 亡命
第二一章 遺産
原注
登場人物
年表
監訳者あとがき
文献表
索引 -
電子版のみオールカラー
【世界には、今晩の献立を考えない人たちがいる】
自炊料理家の著者の元に寄せられる
「献立作りが苦痛」
「いつも同じ料理ばかりでマンネリに」
「スーパーで途方にくれる」
という自炊に悩める人々の声。
これって日本だけ?
「世界の自炊」はどうなっているんだろう?と思った著者は飛行機に飛び乗っていた──。
2024年の間に全世界12か国、38家庭を取材。それぞれ各国から2家庭を厳選し、合計24組の自炊事情を12種の自炊レシピと共に紹介する。
同時代を生きる人々、それぞれの「自炊する意味」とは。
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◆ 推薦 ◆
「12か国の食卓を巡る旅の果てに、いちばん意外だったのは日本人の自炊だった」
──奥野克巳(文化人類学者)
「和食はもちろん、中華イタリアン、フレンチ、エスニックと自国以外の料理も何品も作り、栄養衛生にも配慮する。しかも担うのは主に女性……などなど、日本の家庭料理にまつわる「常識」は世界からはどう見える??自炊料理研究家が世界各地の自炊人を訪ねて作り味わう自炊紀行。現地レストランでも味わえない自炊レシピ満載」
──内澤旬子(文筆家、イラストレーター)
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【著者より】
本書は一気読みすると手のひらの上で世界一周をした気分に浸れるだろうし、寝る前に一家族ずつ読んでちょっとずつ楽しんでもらうのも良いと思う。この本を読んでくださる方が私の旅を追体験し、自炊という身近な行為を客観的に見て(世界各地と比べて!)、ご自身の生活に何かしらプラスになるヒントが手渡せたら、心からこの本を書いて良かったと思える。
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【目次】
はじめに
1 台湾編:外食文化が根付いた国で自炊をするということ
2 韓国編:自炊よりも外食した方が、たくさん野菜が食べられる国
3 ポルトガル編:魚介類と米の国の日常食とは
4 スペイン編:一日五回の食事を摂る国へ!?
5 フランス編:「おいしい」の国の自炊事情とは
6 トルコ編:「本当のトルコ料理」を探して
7 イタリア編:地域性のある食文化が根付く「イタリアの自炊事情」
8 メキシコ編:スペインの侵略がもたらした食文化の変革
9 ペルー編:注目度急上昇、ペルー料理がおいしい理由とは
10 タイ編:毎日・毎食、外食で困らない国でなぜ自炊するのだろうか?
11 ベトナム編:本当の「家庭料理」に会いたくて
12 ラオス編:何も知らない国の自炊に出会うこと
おわりに
■本書に登場した滞在先の中で一般に開かれている宿泊先リスト
■旅の参考にしたWebサイト
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山口祐加(やまぐち ゆか)
自炊料理家。1992年生まれ。東京都出身。出版社、食のPR会社を経て独立。7歳から料理に親しみ、料理の楽しさを広げるために料理初心者に向けた料理教室「自炊レッスン」や小学生向けの「オンライン子ども自炊レッスン」、レシピ・エッセイの執筆、ポッドキャスト番組「聞くだけでごはんができるラジオ」などは多岐にわたって活動中。著書に『自分のために料理を作る──自炊からはじまる「ケア」の話』(星野概念との共著、晶文社/紀伊國屋じんぶん大賞2024入賞)、『自炊の壁 料理の「めんどい」を乗り越える100の方法 』(佐々木典士との共著、ダイヤモンド社)など多数。 -
女性を無力化する一つの政治的制度としての異性愛―― 女たちは何を強いられ、何を求めてきたのか。「すべての女」の連帯は、どのように可能か。 現代アメリカを代表する詩人/フェミニスト批評家、アドリエンヌ・リッチ論集三部作、待望の復刊&完結!
女は、女であることによってのみ抑圧されるのではない。 おどろくべき高まりとひろがりをみせた70年代アメリカのフェミニズム。 しかしそのなかでなお、黒人および少数民族の女性とレズビアンたちは、人種主義と異性愛制度のもとで沈黙を強いられてきた。 アイデンティティをつきつめ、「私」と「あなた」をへだてているものと両者が共有しているものをひとつひとつ吟味しながら、新たなフェミニズムへの道を探る。シャープでしなやかな思考に貫かれた79-85年論集。 「強制的異性愛とレズビアン存在」所載。 解説、イリナ・グリゴレ(『優しい地獄』、『みえないもの』著者)
「あなた、ユダヤ人でしょう?」
十八年間の同化訓練がたちどころに反射作用をひきおこして、私は首をふり、彼女を拒み、「いいえ」と言っていた。
ほんとうは何に対して「いいえ」と言っていたのだろう?
(本文より) -
正体不明という生き方。
「ぼくが目指したことは、すべて編集です」
異能の編集工学者が謎に包まれたその生涯と秘策を一気に語り明かす。
ロングインタビューによる、最初で最後の「自伝」。
「若者の教祖」「知の巨人」「博覧強記」──。
あらゆるレッテルを嫌い、「生涯一編集者」であることに徹した松岡正剛。
その歩みは理科少年の時代[ころ]に抱いた自己同一性への疑問に始まっていた。
十数時間におよぶ、生前最後にして初の自伝インタビューを完全再録。
また付録として、未発表稿及び年譜を掲載。
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【本文より】
「遅ればせ」ということを、わりに早くから自覚していたんです。
あえて遅滞する、遅延するということです。
ふつう遅れるというのは、とろいこと、才能が発揮しにくいとか、
コミュニケーション能力がないということです。
でもぼくは「遅ればせ」がいいんだと思ってやってきた。
こういう感覚は若いころからありました。
おそらくぼくが編集に関心をもったことにも関係していたんだろうと思います。──
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【目次】
第1章……正体不明のゴースト
■自己同一性がわからない
■科学のデーモンと精神のゴースト
■「粗より」という方法
──断章[フラグメント]1:「きのふの空」(『擬』第一撤)
第2章……「世界」のおもしろみとメディアへの憧れ
■その奥に何が見えるか
■理科少年の目覚めと抵抗
■「自分」の確立から遠のくということ
■新聞づくりと印刷技術に夢中になる
■革命的マルクス主義の前線で
──断章2:極上の迷宮(『概念工事』より)
第3章……アルス・コンビナトリア事始め
■「ハイスクール・ライフ」編集長になる
■稲垣足穂に翻弄される
■オブジェマガジン「遊」の誕生
■杉浦康平からの宿題
■すべての「可能性」を逃がさない。誤植とか、誤配とか
■超絶アルス・コンビナトリアとそのコツ
──断章3:歳視記2
第4章……すべてはアナロジーのために
■人が人を、噂が噂を連れてくる
■なぜ本に孔を空けたのか
■科学と精神と機械はまぜこぜに
■中断こそ決断、中断万歳
──断章4:振舞の場所(『フラジャイル』より)
第5章……編集工学の胎動と脈動
■万博とNTT民営化と『情報の歴史』
■複雑系・割れ目・ノンリニア
■編集工学は「知」を自由にする技術
■企業人たちとの交流
■トークは「装置」から考える
■高気圧先生の大学奮闘記
──断章5:頭の中で電話が鳴っている(「ハイパーリヴ」)
第6章……編集の国から生まれた学校
■早すぎた「編集の国」構想
■「たくさんの自分」から始まる学校
■イメージメントとマネージメント
──断章6:埒外案内 2000年12月(一到半巡通信)
第7章……歴史の網目のなかで千夜千冊を紡ぐ
■千夜千冊は書評ではない
■千夜千冊達成と胃癌の顛末
■他者と自己の問題を再編集する
■千夜千冊を新たなエディションにする
■本棚の文脈が読める空間
──断章7: 編集工学的読書論(『學鐙』2024年9月)
第8章……虚に居て実を行う
■写真家たちのアート・ジャパネスク
■方法日本を奮い立たせる
■近江に思考の拠点を移してみると
──断章8:主客の遊び(『日本数寄』より)
◆松岡正剛年譜
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松岡正剛(まつおか・せいごう)
編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。生命・歴史・文化にひそむ仕組みを「編集」の観点でとらえ、方法的に用いて新たな仮説や問いを創造する「編集工学」を確立。おもな著書は『知の編集工学』『知の編集術』『花鳥風月の科学』『17歳のための世界と日本の見方』『日本流』『日本文化の核心』ほか多数。2000年よりインターネット上でブックナビゲーションサイト「千夜千冊」を連載、2018年より文庫シリーズ「千夜千冊エディション」30冊刊行。2024年8月逝去。 -
支援する/される関係を越えるため「当事者」から「当事場」へ。
当事者性をめぐる困難は「場」で分かち合う。
自分が変わってしまうかもしれなというゾクゾク感
足を出すからそこに足場があらわれる
「倫理」と「楽しさ」が出会う場へ
──伊藤亜紗(美学者)
暴力を目撃しそこに居合わせることの当事者性を誠実に考え抜いた一冊
──信田さよ子(公認心理師・臨床心理士)
支援される側と支援する側の垣根を飛び越えるべく、
音楽表現を軸にした多彩な活動を繰り広げてきたアーティスト。
しかし、勤務先の障害福祉施設で重大なハラスメント事件が発覚。
「豊かな日常」を支えるはずの福祉現場にはびこる権力・暴力に直面したとき、何ができるのか?
葛藤し続けた先に著者が見出したのは、〈場〉づくりの重要性だった。
社会の「当たり前」をゆさぶってきた著者が、自身もゆさぶられつつ綴った、福祉・アートについての体験エッセイ。
“私たちはその「当事者になり得なさ」を深く受け止めた先に、もっとふさわしいやり方で「当事者性」を感受し、熟考し、他者と対話をするための〈場〉を創る行動へと移すべきなのではないか。僕はその〈場〉を、「当事場」と名づける。”(本文より) -
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◆朝からフライドチキン&フレンチトースト
◆ハッパみたいに巻き巻きしたブリトー
◆一服後のコーヒーと楽しむ餅粉の抹茶マフィン
◆七面鳥でつくるギャング流ミートローフ……
匙もったサグ(Goon with the Spoon)
による饗宴――
エリアもジャンルもさらに多彩な
ヤバくてブチあがる65のゴールデン最強レシピ
ギャングスタ・ラップの伝説がふたたびキッチンに降り立つ!
コラボするのは、スヌープが料理にまつわる
舌と腕にもっとも信頼を置くホーミーであり、
ベイエリアを代表するラッパー、E-40。
ギャングスタの豪勢なメインにアメリカ南部の素朴な郷土料理、
メキシコやフィリピン料理、そして日本のあの食材まで。
ワイルドに楽しむパーティーに、大切な人たちとの記念日に、ふだんのカジュアルな食事に。
食と音楽に愛されたふたりが、エピソードとともに披露する。
舌はとろけて気分はアガる、
ドープでアッパーでソウルフルな料理の数々!
「さっさと手ぇ洗って、一緒にクッキングしようぜ!」
【目次より】
◆第1章 ブレックファースト
・朝からフライドチキン&フレンチトースト
・二日酔いのためのトマトとハマグリのカクテル
・起き抜けの「ウェイク&ベイク」オムレツ
・山盛りチョコチップのバナナブレッド……
◆第2章 軽食
・醤油の風味がガツンとくるチキン・ウイング
・ベリー系ジャムを添えたハムとチーズのサンドイッチ
・塩漬け豚で緑のお野菜を巻いたポッパー
・野郎のサンドイッチ、王様バージョン……
◆第3章 ドリンク
・4種類以上の酒をミックスした警告級スコーピオン・ボウル
・プールパーティーで楽しむフルーツたっぷりカクテル
・スヌープ印のワインを使ったカリフォルニア・サングリア……
◆第4章 メインディッシュ
・七面鳥でつくるギャング流ミートローフ、モッツァレラ入り
・活けガニを香辛料とビールで豪快に茹でたクラブ・ボイル
・郷愁をさそう南部料理の代表格ガンボ
・スヌープ代表料理フライドチキンのネクスト・レベル
・紹興酒が香る低予算ニューロー麺……
◆第5章 サイドディッシュ
・スパイシーでクリーミーなコニャック入りマッシュポテト
・白菜とネーブルオレンジのチキンウィング・サラダ
・テキサス流超でかいチーズ・ガーリックブレッド……
◆第6章 スイーツ
・あのピーナッツバタークッキーでつくるアイスサンド
・バーボンやジンが香るアイスキャンディー
・「グリーン」なブラウニー……
and more ! -
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炎上覚悟であえて言う。
恋愛・結婚は、障害や生きづらさを抱える女性の
セーフティーネットである
発達障害当事者を妻に持つ鈴木大介と、
生きづらさを抱える石田月美が、
「障害とパートナーシップ」を、
とことん突き詰め、導き出した答え。
過酷な虐待のサバイバーや、障害や生きづらさを抱える当事者にとって「パートナーシップ形成」はセーフティネットになるのか? 発達障害当事者の妻を持ち、脳梗塞の後遺症の高次脳機能障害を抱える鈴木大介。発達特性があり暴力被害と路上の放浪生活経験と依存症を併せ持ち、パートナーシップ形成=婚活に活路を見出した石田月美。障害当事者とそのパートナーのより良い関係を模索し、忌憚なく対話を重ねたふたりがたどり着いた答えとは?
好きで一緒になったのに、どうして上手く行かないんだろう? 好きで一緒になったから、より良い関係を築きたい! そんなふたりに関係改善のヒントを与えてくれる一冊。
【目次】
1章 恋愛だけが私の生き延びる術なのに
2章 僕が面倒見ないと死んじゃいそうなのに
3章 僕だけに頼ってほしいのに
4章 面倒な私に巻き込まれてほしいのに
5章 大事なことは一緒に決めたいのに
往復書簡 ふたりの「お金問題」 -
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この浮世絵、よく見るとちょっとヘン!?
幕末の人気浮世絵師・豊原国周[とよはら・くにちか]。
彼が密かに仕組んだ「秘密」[コンフィデンシャル]とは。
浮世絵「善悪鬼人鏡」44セット・フルカラーにて掲載!
戊辰戦争の真っ最中に、江戸の人気浮世絵師・豊原国周によって密かに描かれた風刺画
シリーズ。そこに込められた「暗号」の解読(=コードブレイク)を通し、現代人がほ
とんど知らない江戸時代の庶民の情報力と両軍への評価を浮き彫りにする。
丹念かつアイディアに溢れた探究により明らかになる、新たなる「幕末の常識」とは。
監修・解説、中村彰彦氏
「歴史はよく「勝者の歴史でしかない」といわれ、ある時代の
庶民たちの感覚を書き留めた史料は非常に少ない。本書は「善
悪鬼人鏡」を読み解くことによって当時の江戸っ子たちの感覚
をあきらかにした労作である」(「解説」より) -
Life(活力、生命、生活、人生)の積み重ねによって風景が生まれている。それを再認識させてくれる本でした。
──山崎亮(コミュニティ・デザイナー)
「この風景のなかに見えるほぼすべて、いつか誰かが手を使った仕事」──清流・鮎喰川が流れる山あいのまち・徳島県神山町。このまちに10年近く通う著者と移住・Uターンした女性たちによるインタビューで編まれた「神山の生活史」。神山で暮らす彼女たちは、自らの手で自然と人間の関係をしなやかに結び直していく。また、彼女たちの日常のささやかな言葉は、「地方創生」「まちづくり」という大きな言葉を解きほぐす力がある。「まちは一人ひとりの暮らしでつくられている」というシンプルな事実に気づいたとき、誰もが自分の人生と暮らしを慈しみたくなる。
“インタビューをした女性たちは、一人ひとりの人生のなりゆきで神山に辿り着いていて、移り住んだ理由は一通りではありません。でも、ここに引き寄せられた根っこの部分は、どこか通じ合うところがあるようにも感じていました。(…)彼女たちがそれぞれの言葉で語る神山に耳を傾けるうちに、また神山の人たちとのつきあいが増えるにつれて、自分自身のあり方や暮らしについても問い直されていきました。”(「はじめに」より)
【目次】
はじめに
第一章 川を背骨にしたまち
第二章 山と人の暮らしをつなぐ
第三章 関係性をかきまぜるアート
第四章 神山の人たちに受け入れられて
第五章 「食べる」を真ん中に暮らす
第六章 育てるではなく、育つ場をつくる
第七章 まちのコモンズとなる場所
おわりに──一人ひとりの人生がこのまちをつくっていく -
今度は〝世界の謎〟を解く!
人類の認知システムに関わる根源的探究と
太古の科学への仮説的推論[アブダクション]が
導く、新しい研究領域の誕生。
克明に描かれる「人類史上の大発見」とは。
大好評『土偶を読む』、待望の続編!
<植物精霊像>としての土偶を読み解く、
時空を超えた旅へ。
前著『土偶を読む』で検証されたのは「土偶は植物をかたどっ
た精霊像である」というシナリオ。奇妙に見えた土偶の形態は、
そのモチーフが当時の食料資源であると考えることで解読可能
なものとなった。
しかし、大きな謎はまだ残されていた。古代フィギュアは世界
中で発見されており、しかもその正体はいまだ解明されていな
いのだ。
本書は縄文土偶の解読方法を世界の土偶に応用し、1万2千年
前に出現する不思議な姿の「新石器時代フィギュア」、そして
3万年前に謎の捕縛された姿で作られた「旧石器時代フィギュ
ア」の正体に迫る。人類史における最大の難問に、いまリベラ
ルアーツの新しい光が照らされる──。
【公理X】
人体を持つものには二種類が存在している。
ひとつは〈最初から人体を所有するもの〉、
もうひとつは〈人体化の作用によって人体を獲得したもの〉である。
[目次]
はじめに
序 章:人類史をたどる神話の旅
第1章:人体を獲得する植物たち
第2章:メタ・ヒューマンの世界――アニミズムあるいは宇宙を構成する《人間》
第3章:子種=種子を妊娠する「炭水化物の精霊」たち
第4章:土偶を読むとは?――パース記号論から土偶の解読を定式化する
第5章:新石器時代フィギュアの解読
第6章:旧石器時代フィギュアの解読
付録1:縄文時代の注目すべき土偶たち
付録2:「土偶研究」の研究――パース記号論から概観する日本の土偶研究史と未来の展望
おわりに -
創立65周年記念、アドリエンヌ・リッチ三部作待望の復刊!
教育、仕事、倫理――沈黙を強いられてきた女たちが自分の言葉を語るために。現代アメリカを代表する詩人/フェミニスト批評家の60-70年代論集
女とは何か。女として生きるとはどういうことか。一人の女として、母として、詩人としての自らの経験を深く堀りさげ、母性神話について、異性愛について、女の教育と仕事についてラディカルに問う。そして、男によってつくられてきた歴史や文化のなかで、女の生きかたを解放する視点を明らかにする。つねにフェミニズムの原点にたちもどりつつ、その最前線を歩んできた詩人の論考を紹介。
教えることに私が興味をひかれるのは、たまさかの天才の出現のためであるよりも、言語をもたなかった人びと、言語をもてないほどに利用され虐待されてきた人びとによる、全面的な言語の発見のためなのである。(本文より) -
働き方・ライフスタイル本の原点
自分のリズムにあわせて働き、好きなことで生計を立てる。
40年以上にわたり若者たちを励ましてきた不朽の名著。
仕事と生き方に悩むすべての人に。
解説=辻山良雄(本屋Title店主)
「わたしがまだ二十代で(…)明日なんてないという気になっていたころ、仕事というのは憎悪すべき単語だった。だが(…)わたしも中年の三十路をむかえる。そして「仕事」は美しいことばになり、それこそが最良の「あそび」になった。仕事こそいのちだ。それ自身が報酬だ。その仕事がいいものなら、それを感じることができ、充実感がある」(本書より)
【目次】
はじめに
小さな本屋さんをはじめた
法律なんかこわくない
したたかな友人たち
心をなくして客をなくす
愛は一軒の家から……
訳者あとがき
解説 -
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究極の美食家による、最高の“食材”を集めた晩餐会へようこそ。
豪奢、耽美、そして背徳!!! レクター博士が堪能した、
〝素晴らしい料理〟の秘密が味わえる。
衝撃のサイコサスペンス「HANNIBAL/ハンニバル」
(主演:マッツ・ミケルセン)
を手掛けたフードスタイリストが紹介する、戦慄のレシピ集。
【注意】:本書は「ファンニバル(ハンニバル・マニア)」および食通のための本
であり、カニバル(人喰い)のためのものではありません。
あなたの友人は決して食べないでください!
最凶の猟奇殺人鬼、厨房に入る。
――素材は、心臓、腎臓、脳みそ、それから血。
『羊たちの沈黙』のもう一人の主人公、天才精神科医のハンニバル・レクター博士。
彼の若き日を、「北欧の至宝」マッツ・ミケルセンが華麗に演じ、多くのファンを
熱狂させた「HANNIBAL/ハンニバル」。
本書は同ドラマを担当したフードスタイリストのジャニス・プーンが考案した、
わかりやすく丁寧なレシピ集。仮に料理が苦手であっても、各レシピには、
関係者の興味深い逸話、アートワーク、そして「ハンニバル」撮影現場での
スターやスタッフの舞台裏写真も掲載されており、誰でも楽しむことができる。
――さて、食卓の準備が整ったようだ。
【目次】
【アペタイザー】
心臓のタルタルのタルト
仔羊の睾丸のフライ
フォアグラのシアード
エスカルゴ・ブルギニョンヌ
ベデリアのへそ アブサンクリームがけ
カエルの脚のケイジャン風
腕の生ハムの羽飾り
骨髄のロースト
【メインディッシュ――肉料理】
肺とテンダーロインのワインソース
ビヴァリーのステーキ&キドニー・パイ
豚バラ肉のピンヘッド仕立て
キッベのタン
ジッパー付きバッグでできる簡単皮なしブラッドソーセージ
テントの中のビーフ・テンダーロイン
ベデリアのロース カルアロースト
オッソブーコ
【メインディッシュ――魚料理とベジタリアン料理】
パエリア・オンザロックス
トリュイット・オ・ブルー・エンガストラ
メビウスの輪になった魚入りアスピック
カリフラワーと豆のピラフ
ベジタリアン・パンプキン・ラザニア・アル・デントゥーレス
[入れ歯つき]
【スープ、サラダ、サイドディッシュ】
烏骨鶏のスープ クコの実入り
冷製トマト・コンソメ 血漿仕立て
カリフラワーの脳のロースト
スネイルペスト・バンズ
パッパルデッレ・スッラ・レプレ
……and more! -
「どこまでも言葉に誠実であろうとしたひとりの詩人の文章を受け取ることができるわたしたちは、このうえなく幸福なのだと言わねばならない」──永井玲衣
旅、音楽、季節、そして言葉。詩人・谷川俊太郎60~70 年代の思索の記録。
旅と出会い。音楽・映画・美術についての感想。日々の思索。書くことへの自問。世界の美しさに人一倍酔いながらも、どんなささやかなものも決して感じつくし、知りつくすことができない自分に奇妙ないらだちを覚える……。詩作の根源にふれた重要な論考「発語はどこにあるのか」「『何ひとつ書くことはない』と書けるということ」を含む、詩人・谷川俊太郎が60~70年代に綴った貴重なエッセイ集。解説=永井玲衣。 -
『大脱走』の裏に隠された「父殺し」のドラマとは? 『エイリアン』が反映するのはフェミニズム的メッセージ? 映画に隠された驚くべき物語構造を読み解く、スクリーンから学べる現代思想、精神分析、ジェンダー。大幅増補の決定版映画論。
物語には構造があり、映画にも構造がある。そして映画の構造を知ることが、人間の欲望の構造を知ることにつながる……。『エイリアン』『大脱走』『裏窓』などハリウッド映画の名作を題材にした映画論にして、ラカンやフーコーなど現代思想の入門テキストとして高い評価を受けた旧版『映画の構造分析』に、『君たちはどう生きるか』『ドライブ・マイ・カー』『怪物』『福田村事件』など、近年の話題作を分析した論考を大幅増補した決定版映画論。解説= 春日武彦。
「あらゆる芸術作品は、それについて語られた言葉をも含めてはじめて「作品」として成立していると僕は思っています。僕たちは作品について語ることを通じて、作品にある種の「付加価値」を付与している。(…)だからこそ、美術批評とか文芸批評という分野が存在しているわけです。さまざまな芸術活動の中でも、とりわけ映画は批評の占める割合が多いと僕は思います。(…)集団の創造という点で映画に匹敵するジャンルはありません。」(「あとがき」より)
【登場する作品】──『エイリアン』『大脱走』『北北西に進路を取れ』『ゴーストバスターズ』『裏窓』『秋刀魚の味』『私を野球につれてって』『ゴッドファーザー』『君たちはどう生きるか』『ドライブ・マイ・カー』『ハウルの動く城』『怪物』『福田村事件』『愛の不時着』『秋日和』『三島由紀夫VS東大全共闘』… -
<テクノロジーの起源は人間よりも古い>
注目高まる技術哲学の分野における、最良の入門書が待望の邦訳。
技術哲学の開拓者たるドン博士が生前に行った北京大学での講義
+国内の専門家による概論で本領域全体の俯瞰が可能になる。
技術が組み込まれた人間の体験は時代に応じてどのように変化するのか。
西洋中心主義的な歴史観を批判しつつ、技術の起源の多元性に遡る。
本書は、アメリカの科学技術哲学者であり、現象学やプラグマティズムの造詣も深い
ドン・アイディによる技術哲学の入門書。
アイディは、ハイデガーやベンヤミンといった現代社会における技術批判の哲学者を
第一世代とするならば、彼らを乗り越えようとした第二世代の技術哲学者の筆頭となる。
本書の原書(英語)は、全体で80ページほどの短いもので、かつ、北京大学の大学生
に向けて行われた講義を基にしており、彼の哲学への入門的な案内書ともなっている。
【目次】
第1章 ポスト現象学とは何か?
・第一ステップ:プラグマティズムと現象学
・第二ステップ:現象学とプラグマティズム
・第三ステップ:「経験的転回」
・ポスト現象学とは何か?
第2章 テクノサイエンスとポスト現象学
・現象学と技術哲学
・現象学とアハターハイスのリスト
・テクノロジーからテクノサイエンスへ
・テクノロジーの現代哲学
第3章 見えないものの可視化:イメージング・テクノロジー/画像化技術
・経験的転回
・歴史的な変項/ヴァリエーション
・第二の革命
・ポスト現象学、ふたたび
第4章:事物は語るか?:物質の解釈学
・視覚的解釈学
・物質的解釈学
・エッツィ、あるいはアイスマン
・物質的媒介
・聞こえないものに声を与える -
人間は倫理なしには生きられない
正直者はバカを見る? 結果がすべては本当か? 悪とはなにか?──リアルな問いを自分の頭で考えてみよう。日常の悩みに答える前半部と、学問上の疑問に答える後半部の二部構成でおくる、Q&A式・カント倫理学への招待状。
装画:佐野裕一、本文イラスト:秋元康隆、ブックデザイン:小川純(オガワデザイン)
【目次】
はじめに
第一部 日常生活での悩み
悩み① 私嫌われているみたい
悩み② 仕事ができない
悩み③ 論理的になりたい
悩み④ これは偽善なのか
悩み⑤ 自分の欲深さがイヤ
悩み⑥ もっと自由がほしい
悩み⑦ 「結果がすべて」は本当か
悩み⑧ 「やさしさ」とは?
悩み⑨ 自分と他人を比較してしまう、ねたんでしまう
悩み⑩ 他人を利用するつもりなどないのに
悩み⑪ パートナーに不満
悩み⑫ 正直者はバカを見る?
悩み⑬ 学問をする意味
悩み⑭ 批判ばかりする人
悩み⑮ 論破できるようになりたい
悩み⑯ 倫理学を学ぶ意味
第一部のまとめ エピクテトスとの類似性
第二部 学問レベルの疑問
疑問① すべての行為は道徳的善か悪のどちらかなのか?
疑問② 理由もなく命令するのか?
疑問③ 行為の結果について考慮する必要はないのか?
疑問④ 完全義務と不完全義務とは?
疑問⑤ 自殺や嘘の格率が普遍化された場合、矛盾が生じるのでは?
疑問⑥ どうすべきかについて、やはり「答え」「正解」があるのでは?
疑問⑦ 自殺や嘘はすべて「目的の定式」によって禁止されるのでは?
疑問⑧ 格率が変化しないとすると、可変的な状況に対応しきれないのでは?
疑問⑨ 「絶対的」「普遍的」をどのように理解するか?
疑問⑩ 就いてはならない職業というものがあるのか?
疑問⑪ 無意識に道徳法則に従えるのはよいことでは?
疑問⑫ 他者を遠ざけることにならないか?
疑問⑬ 弱さと不純とは?
疑問⑭ 根本悪とは? 人間は生来悪とは?
疑問⑮ 意志はあるもののできないこともあるのでは?
疑問⑯ 悪への自由とは?
第二部のまとめ これはカント倫理学なのか?
あとがきと、最後に伝えたいこと
参考文献
著者:秋元康隆(あきもと・やすたか)
1978年生まれ。高校卒業後に一般企業に就職するも、同じ作業の繰り返しの日々から、生まれてきたことの意味や目的について考えるようになる。本格的に倫理学を学ぶことを決意して退職。予備校通いを経て、日本大学哲学科に入学。カント研究所の所在地であるトリア大学(Universität Trier)において、カント協会会長であるBernd Dörflinger教授のもと、博士号取得。その後も同大に残り、哲学科や日本学科で教鞭を執るなどして現在に至る。ドイツ在住。主な著作は『意志の倫理学――カントに学ぶ善への勇気』(月曜社)、『いまを生きるカント倫理学』(集英社新書)、『人間関係の悩みがなくなる カントのヒント』(ワニブックスPLUS新書)。 -
父権制によって形作られる「母性」を、自身の体験を交えながらラディカルに解体する
70年代フェミニズム論の名著、待望の新版復刊!
地球上の人間はすべて女から生まれる――。そのことは、女を理想化し、母性神話をはびこらせる一方、女が自分自身の生き方を選択する自由を奪ってきた。男中心の社会のなかで、制度化された「母性」がかかえこむあらゆる問題を検討し、女のからだとこころを解放する視点をあきらかにする。三人の息子の母としての体験を問いなおし、歴史的文献を緻密に分析し、「あたらしい古典」としていまや世界中で大きなインパクトをもって読みつがれる、リッチのフェミニズム「母性論」の名著。
解説、小川公代。
「私は『無条件』に愛することができるという母親のステレオタイプ化にうんざりしていた」(本文より) -
ここには、人間を生かそうとする言葉が書かれている。──永井玲衣
1枚のレコードを通じて関係する、無数の人生。この世界を諦めずに歩んでいきたいと思いました。──後藤正文
虐殺が続く世界の片隅で、静かにレコードに針を落とす。音楽に守られた日々の記録。
アメリカで神学と人類学を学び、自分のVOICEを探す日々の裏で、心の支えとなった音楽があった。ブルーズ、ジャズ、ロック、ソウル……いまも保持する愛着の深い音盤群と、ニューヨークで、ノースカロライナで、そして沖縄で出会った心やさしき人々との交流をもとに語る生活の記録。ガザで、ウクライナで虐殺が続くなか、音楽はシェルターとなりうるか? 若き神学・人類学者による、世界の片隅からの祈りにも似たメッセージ。
“わたしがレコードを聴いていたのも、結局は似たような理由からだったのだと思う。ときにあまりに残酷で醜悪な世界から身を隠すため。閉ざされた内密の空間で生を実験するため。歌ってみたり、踊ってみたり、もうひとつの世界を、ありえたかもしれない今を想像したりして。もちろんレコードは片面二十分足らずで終わってしまうのだけれど。そしたらまた針を落とせばいい。そうしている少しの間、この世界をかたわらへ寄せて、別の世界へ、あるいは別の惑星へ。”(「あとがき」より)
【目次】
はじめに
■Side A
アラン・トゥーサンと過去をかたわらに寄せることの勇気について
ライ・クーダーとチャイナタウンのアパートの屋上から見えた月
レオン・レッドボーンと初めてのレコードプレイヤー
メイヴィス・ステイプルズを聴きに501に背を向ける
ハービー・ハンコックとアメリカで車を売ること
ドニー・フリッツと自由の瞬間
ビートマスとレコードのないクリスマス
■Side B
ドクターQが教えてくれたり、教えてくれなかったりしたいくつかのこと
『アメイジング・グレイス』を探して
フランシスコのサンクチュアリ
黒いキリスト、メアリー・ルー・ウィリアムスを記念して
豚と詩人
レコードにまつわる抜き書きのアーカイヴ、あるいは百年目のボールドウィンへ
細野晴臣を聴いていた夜のこと
クラシックでしまくとぅば
ドン・コヴェイがシャウトする朝
あとがきにかえて -
建築と料理は同じ?音楽のようにリズムがある?
「見立て」から建築を理解できる画期的入門書
建築を見ること、使うことは、誰もが始められ、資格は必要ない。身近な建築をよりよく味わえば、世界が違って見えてくる。衣食住の中で住としての建築は、生活を豊かにする手段として認知され始めた。そんな建築の新しい味わい方はなんだろうか。一般に建築の鑑賞の第一歩はその歴史を知って、建った時代に思いを馳せることだが、本書は目の前にある建物そのものの味わい方をお伝えする。方法は建築を何かに見立てること。実は建築家である筆者は見立て=類推を使って建築を設計している。創ることと味わうことは物事の表裏だ。7つの対象に建築を見立てることで建築のもつ多様な側面に光を当てる。
――――――――――――――――――――――――
【目次】
序章──見る技術としての類推
生活必需品としての衣食
1章──料理のように建築を味わう
2章──服が大きくなると建築になる
建築の起源としての人と自然
3章──建築と人間の相似
4章──新宿のビル群は峡谷のようだ
創作としてのアート・音楽
5章──建築とアートの相互関係
6章──建築を見ると音楽が流れる
バイナリーコードとしての広告
7章──町に溢れる広告と建築 -
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SDGsの理念はなぜ生まれたか?
それを知ればちがう世界史が、そして未来が見えてくる。
日本におけるSDGsの受容に抜けていた世界史的視点を、
対話形式のレクチャーで伝える画期的教科書。
SDGsは、人類史という長いスパンで考えるならば、われわれ人類が生き延びるために考え実行してきたさまざまな試行錯誤から、必然的に出てきた概念。
SDGsの17の目標は、世界史の発展段階とどう関連しているのか? 17の目標それぞれが生まれてきた経緯と要因を振り返ることにより、人類の発展の歴史とその目指すべき未来を考える。
中学・高校生からビジネスパーソンまで、すべての現代人必読の教養としての世界史。大人気note「みんなの世界史」のコンテンツより、待望の書籍化!
“本書はSDGsを世界史のなかに位置付け、同時に SDGsを切り口として世界史の大きな流れをつかもうとする本です。問題意識は至ってシンプル。日本におけるSDGsの受容に、世界史的な視点がすっぽり抜け落ちているのではないかという思いです。SDGsの実施期間が終わった後にも、その取り組みを歴史的に振り返ることのできる内容にもしました。安易な二項対立的な整理は避け、人間/生物/自然、先進国/新興国/途上国、西欧/東アジア/アフリカといった三項以上の関係からなる視点も積極的にとりいれました。”(本書より)
【目次より】
■上巻■
はじめに:「SDGs」とは、一体何だったのか?
第1部 SDGsで読み解く「人間ゾーン」の歴史編
第 1 章 人間(People)──人間の「しあわせ」の世界史
目標1 貧困をなくそう/目標2 飢餓をゼロに/目標3 人々に保健と福祉を/目標4 質の高い教育をみんなに/目標5 ジェンダー平等を実現しよう/目標6 安全な水とトイレを世界中に/第 1 章 まとめ
第 2 章 繁栄(Prosperity)──繁栄の生んだ「しわよせ」の世界史
目標7 エネルギーをみんなに、そしてクリーンに/目標8 働きがいも経済成長も/目標9 産業と技術革新の基礎をつくろう/ -
竹端さんは正直な人である。
正直さは研究者にとって必須の知的資質である。
本書を読むと、正直さが知的離陸を可能にすることがわかる。
──帯文・内田樹
ケアから考える家族、学校、社会、制度、そして資本主義。
長らく成果主義と自己責任論の呪縛に苦しんできた著者が、自らの子育て体験を経てケアに目覚めた。その過程で読んできた本、出会ってきた人々とのエピソードで語る、ケア中心社会への見取り図となる思索エッセイ。
能力は個人に備わったものではなく、他者との関係性のなかで立ち上がるもの。能力主義の軋轢に対しては、ケアの精神でときほぐす!
“僕自身が「仕事中毒」だったときには、生産性至上主義の塊で、業績を出すことに強迫観念的に縛られていた。そのことに自覚的になったのも、家事育児に明け暮れた一日が終わって、「今日は何も出来ていない!」とため息をついている自分に気づいた時期からでした。そこから、自分を解放するためにも、少しずつ「能力主義批判」がはじまったのでした。”(「はじめに」より)
【目次】
第1章 能力主義のなにが問題なのか?
学力偏重は「やめたくてもやめられない」アディクション
能力主義をいかに相対化するか
あなたはそのままで生きていい
信頼関係の基本はただ話を聞くこと
第2章 ケアについて考える
「弱さ」を基軸とした強いつながり
「交換」から「使用」への価値転換
ケアの世界は「巻き込まれてなんぼ」
「無力さ」でつながり直す面白さ
「決められた道」の外にある想像・創造力
第3章 家族がチームであること
第一優先は家族、第二優先が仕事
お父さん「も」支える言葉
家族丸抱えと社会的ネグレクト
子どもを中心にする視点
ケアを軸にした社会をどう生み出すか
「まっすぐなキュウリ」こそいびつなのだ
第4章 学校・制度・資本主義
資本主義経済の裏で隠されているもの
「平均の論理」は「社会的排除の論理」
「学力工場」と偏差値序列
チームがあれば孤独は乗り越えられる
隷従しない勇気と決意
シンバル猿にならないために
ゆたかなチームで生きていく -
理性の力がひろげる〈利他の輪〉
倫理とはなにか? 謎を解く鍵はダーウィン進化論にある。家族や友人への思いやりは、やがて見知らぬ他人へ、さらに動物へと向かう──利他性が生物学的な起源を超えて普遍的な倫理へと拡張していくプロセスを鮮やかに描きだす進化倫理学の古典的名著。初版刊行後30年間の研究成果を踏まえた後記を付した決定版。
【目次】
二〇一一年版へのまえがき
まえがき
第一章 利他性の起源
第二章 倫理の生物学的基盤
第三章 進化から倫理へ?
第四章 理性
第五章 理性と遺伝子
第六章 倫理の新しい理解
引用文献に関する注
二〇一一年版へのあとがき
訳者解説
索引 -
<わたしは安らかな死を迎えられるだろうか>
臨床経験から導き出された15の論点から、「安楽死」「終末期医療」「緩和ケア」について問い直す。
「日本人は生きる/死ぬをどう考えるべきなのか」という社会的な問題である安楽死制度をわかりやすく、かつ、徹底的に考える。
もし、未来に安楽死制度を作るならば、考えなければならないこととは――。
安楽死制度に対する反対派も賛成派も、どちらもが納得できる議論はどのように可能か。制度の設立・実施に慎重な立場を取る現役の緩和ケア医が、臨床経験と詳細な分析により、錯綜する問題の論点を整理し誰にでもわかりやすく解説する。
いずれは死を迎える、すべての人へ。
【目次】
はじめに:苦しみのすべてをゼロにできるのか
1:「死を選ぶ生き方」は正しい生き方か?
2:安楽死制度を求めていくために必要な3つの要素
3:安楽死と余命の関係
4:安楽死を行うのは誰か
5:個人的信条を安楽死制度の議論に持ち込まない
6:逆算で考える
7:子どもの安楽死は認められるか
8:緩和的鎮静は安楽死の代替となり得るか
9:間接的安楽死と終末期の鎮静
10:人生会議をすれば患者の尊厳は守られるのか
11:認知症と安楽死
12:すべり坂は止められるのか
13:それは実質安楽死の容認なのでは
14:分母を増やすのは無駄にならない
15:安楽死報道のあり方 -
紹介された文士にめろめろです! 人生でこんなに文士が魅力的に見えたことない!
──三宅香帆
縦横無尽に駆け抜ける自由な文体、笑っちゃうくらい熱い口調! 坂上さんの文士愛に呑み込まれ、楽しく酔わされました☆ 個性豊かな文士の面々に、新たな気持ちで出会えます。(豆知識も増えます)。
──大島真寿美
井伏鱒二は“かわいい系”、室生犀星は“乙女子”、堀辰雄は”実は骨太”、そして神西清の知られざる“やさしさ”––! 読めば文士たちが綺羅星のごとく光り出す、前人未到の文学案内☆★☆
「わたしが日々胸をときめかせているところの「文士」とは、つまりは剣一本で勝負する剣士のように、「文の腕一本で勝負している!」感が、その生きざまからも作品からも、バッシンバッシンに伝わってくるようなひとたちのことでございます!」──「はじめに」より
*装丁:小川恵子
*装画:伊野孝行 -
またしても緊急事態宣言が発出、東日本大震災から10年。
我々は、また新たな想定外の危機に直面している。
新型コロナウイルス、令和大震災の予兆、その後のハイパーインフレ、また、グローバル化でJRの外資鉄道化・領土・農業が危うい。
JRグループなどで要職を務めた著者が、「農工商両全国家」の建設を提言する。 -
長野バス事故、廃棄カツ転売事件……相変わらず国民の安全は脅かされている。JRで要職を務めた著者が、「安全を守るのは、実はリーダーと組織の『良心』『優れたリーダーシップ』である」との持論を、鉄道重大事故の臨場感溢れる事例を交えながら展開する。
2012年初版のオリジナルに新しい事例を加筆した新版。 -
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「積み重ねがだいじ」「抽象的だから難しい」「正誤がはっきりしている」
……それって本当?
ずっと信じられてきたドグマ(思い込み)から抜け出せば、
もう算数も数学もこわくない――
頭と心を耕す、新しい数学のすすめ
なぜ算数・数学にまつわる思い込みは生まれ、長らく信じられてきたのか?
どのように学びを妨げ、たくさんの子どもたちに不安を与えているのか?
数学という学問の歴史や本質を読み解き、
「積み重ねがだいじ」「限られた人にしかできない」など5つのドグマを打ち破っていく。
実践セクションでは、楽しく学ぶアイデアや教室でのアクティビティなど、
オルタナティブな教え方・学び方を紹介。
算数・数学を学ぶ子どもたち、教える先生や大人たち、そして学び直す人たちに、
自信とインスピレーションを与える一書。
学びのルートは一つじゃない!
【目次より】
◆ドグマA
数学は積み重ねが大事なつみきのような教科である……という思い込み
◆ドグマB
数学は常に正しいか間違っているかである……という思い込み
◆ドグマC
数学は文化に左右されない……という思い込み
◆ドグマD
数学は才能のある人のもので、みんなのものではない……という思い込み
◆ドグマE
数学は抽象的だから難しい……という思い込み -
国鉄改革の波が押し寄せる中、鉄道関連事業もまた存続の岐路に立たされていた。かつて外食業界の頂点に君臨した日本食堂株式会社(日食)も、その激動から逃れることはできなかった。「日食不要論」が広がる中で、「正直、正確、品質本位」を信条に同社は果敢に改革に挑み、奇跡的な大変革を成し遂げる。だが、その成功の裏にはどのような戦略とドラマがあったのか? 社長として会社を率いた著者が、知られざる真実の歴史を初めて明かす。
-
いまからでも遅くない! 絶対に失敗できない「SNS後発組」が
読むべきなのは間違いなくこの一冊!
SNS総フォロワー100万人超! 約2年間で550回の食品プロモーション投稿、
2・7億PV、202万いいねを獲得した経営者兼現役のSNSブランドマーケター
が伝授する〝SNS入門虎の巻〟
ゼロから始めてもフォロワーを獲得し、売上を伸ばせる!
「人気アカウント」&「人気ブランド」の作り方を
隠し事なく完全公開。
【目次】
第1章:SNSとは何か
第2章:考えるより、実践しようSNS
・「個性」はいらない
・ストーリーの作り方
・人気者になろうとしない[他]
第3章:SNSメンタルの作り方
・SNSで承認欲求を満たすな
・インフルエンサーの真似をしても伸びない理由
・苦しい時こそパクらない
・クレーム対応、虎の巻[他]
第4章:「伝える」ために必要な3つの「力」
・1:企画力
・2:文章と論理の力
・3:抽象化=ストーリーの力[他]
第5章:まだまだ高められる「ブランディング」の技術
・「販路」を増やすか「認知」を増やすか
・クラウドファンディングについて
・コラボの重要性[他] -
動物の権利運動の理論的基盤
不滅の名著、30余年ぶりの全面改訂版を完全新訳。最新のデータと議論にもとづき本文の3分の2を書き換え、さらに気候変動や新型ウイルスなど新たなトピックを盛り込んで、21世紀の緊急課題に応える。序論=ユヴァル・ノア・ハラリ(『サピエンス全史』)。
各界識者絶賛
「すべての存在に公正な社会を目指す新世代の意欲をかきたてるだろう」──ホアキン・フェニックス
「70年代に本書を読んで以来、私は肉を食べるのをやめた。もしこの改訂版を読んでいたら、もっと早くビーガンになっていただろう」──ジェーン・グドール
「動物解放運動の原点ともいえる必読書が新たに生まれ変わった」──J・M・クッツェー
「シンガーの徹底した利他主義が我々を不快にするなら、それだけで本書を読む理由がある」──リチャード・ドーキンス
【目次】
序論 ユヴァル・ノア・ハラリ
二〇二三年版緒言
第一章 全ての動物は平等である
あるいは、人間の平等を基礎づける倫理原則が平等な配慮を動物たちにも広げるべきだと求める理由
第二章 研究のための道具
違う、これは人命を救うこととは何の関係もない
第三章 工場式畜産に抗して
あるいは、あなたの晩餐が動物だった時に起きたこと
第四章 種差別なき生活
気候変動と闘い、健康な生活を楽しみながら
第五章 人の支配
種差別小史
第六章 今日の種差別
動物解放への反論と、その克服による前進
謝辞
レシピ集
訳者解題
原注
索引 -
「給料上げてと会社に言いたい」
「暴言やめてと老親に言いたい」
「戦争やめろと世界に言いたい」……
じっとガマンするのでも、ガツンと言ってやるのでもない――
人生を自分でつくっていく、大人のための対話術
家庭でも職場でも地域社会でも、ふつうに生活しているだけで、
私たちは他者との不和やトラブルに悩まされる。
言いたいことは溜まるけど、そうそう言えないのが大人の世界……。
主張や発言ができないのなら、黙って我慢するしかないのか。
そんなわけない、と政治学者の著者は断じる。
ほどよく交渉したり、提案したり、説得したり……
ふだんづかいの対話術を、政治学の知恵をつかって考えていく。
個人・集団・社会にたいして、自分の思いを届ける技法と
マインドをユーモアたっぷりに惜しみなく提案する一書。
「いろいろな人間がいるこの世界で心の異音が大きくなった時、「言う/言えない」の二つに一つの選択肢しかないということはやはりないのだ、ということです。「言う」と「言わない」の間には、広大なエリアがある……そのことをみなさんは知らない、いや「忘れている」のです」(本書より)
-----目次より-----
【理論編】
第1章 「声を上げよう!」と言われても
◆言いたいことはそうそう言えない
◆「ちゃんと言いなよ」がもたらすもの
◆「沈黙してはならない」と伝えた理由
◆正論で世界を変えることが難しくなった
◆名づけられようもない生活者
◆言えない理由を切り分けてみる
◆自分の気持ちをつかめないから
◆波風が立つのが嫌だから
◆角が立つと面倒くさいから
◆圧力や制裁が怖いから
◆孤立するかもしれないから
第2章 「言う」ための技法
◆「言う」と「黙る」の間にあるもの
◆着地点はどこか?
◆言い方はたくさんある――工夫しながら言ってみる
・勇気を出す
・言い方を工夫する――毅然と言う/丁寧に言う/お願いするように言う/静かに言う
・目的に重心をかける――ぶつける/示唆する/頼りにする/探り尋ねる
・沈黙してみる
第3章 「やる」ための技法
◆「言う」だけでなく「ふるまい」もある
◆主張できることが貴重だった過去
◆「私たちの物語」が成立していた時代
◆個人へとミクロ化する「言う」という行為
◆ふるまいの技法もたくさんある
・勝つ――対処可能な範囲に収める/仲間にしてしまう
・勝たないが負けない――負け越しを受け入れる/捕まえておく/引き延ばす
・助けを求める――仲間をつくる/事態を公開する
・言ったりやったりしている人を孤立させない――頑張る人たちの話を聞いてあげる/プロセスを記録してあげる/頑張る人たちを励ましてあげる
・逃げる・諦める
【実践編】
第1章 ネトウヨになった父に暴言はやめてと言いたい
第2章 「男なら泣くな」と子どもを叱る夫に言いたい
第3章 マンション管理組合の長老に「話を聞いて」と言いたい
第4章 PTA活動で「ムダな仕事は省こう」と言いたい
第5章 会社に給料を上げてほしいと言いたい
第6章 子どもに「ダメなやつ」と言った担任の先生と学校に言いたい
第7章 近隣外国人に生活マナーを守ってほしいと言いたい
第8章 地域イベントをやってみようと言いたい
第9章 多様な選択肢をつくってと政治に言いたい
第10章 戦争をやめてと世界に言いたい -
レディ・ガガへの衣装提供、MoMAでの展示・作品所蔵、芸術祭での展示など、世界的に活躍する廣川玉枝初となる著書。
代表作であり身体全体を覆う革新的な衣服「スキン シリーズ」に込めた〈身体の夢〉への想い、共同体を包む〈皮膚〉の概念等、ファッションにとどまらない活躍の根源にあるデザイン思想が今語られる!
皮膚とその周りとの相互作用こそが衣服である――深澤直人(プロダクトデザイナー)
目次
はじめに――人はなぜ衣服を着るのか
第一章 衣服とは何か
Ⅰ集団社会における衣服
Ⅱ衣服の根源
Ⅲ世界の身体表現
第二章 皮膚のデザイン
Ⅰ第二の皮膚と身体の夢
Ⅱ衣服と技術
Ⅲデジタル技術とものづくり
Ⅳ衣装という装置
第三章 身体の拡張
Ⅰ第三の皮膚からその先へ
Ⅱ骨格に皮膚を着せる
Ⅲ身体を拡張するデザイン
Ⅳ人間と機械の融合
第四章 第五の皮膚、祭祀のデザイン
Ⅰ風土と文化
Ⅱ自然と芸術
Ⅲ祭祀のデザイン
第五章 デザインとは何か
Ⅰ身体の夢を実現する
Ⅱ美の行方
Ⅲとどまらず、進化し続ける力 -
本書に登場するのは今日も何事もなく生きていくために奮闘する、私たちの周りの特別でない人たち。
24時間営業の地下マンガ喫茶での夜勤中に絶体絶命の危機を経験し(「コミック・ヘブンへようこそ」)、がん患者がかつらを探しに行き(「秋夕目前」)、つらい毎日を送る売れない俳優に奇跡が起こり(「ほとんど永遠に近いレスリー・チャンの全盛期」)、兵役中のボーイフレンドを待つ女性たちが集まったインターネットコミュニティに没頭することもある(「IDはラバーシュー」)。
温かい視線とユーモアを交えながらSF、ホラー、コメディまで、韓国文学界の新鋭作家が放つ傑作短編集。
『ベル・ジャー』『危険なトランスガールのおしゃべりメモワール』が大好評、海外文学シリーズ「I am I am I am」第三弾! -
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
〈SNS総フォロワー数28万人〉が注目するトレーナーが
スポーツ業界に激震を呼び起こす「構造革命」!
世界基準[デファクトスタンダード]で勝ち抜くために、
“高重心化”ボディを手に入れろ!
日本人が親しんだ「腰肚[コシ/ハラ]文化」からの
脱却を加速させる、圧倒的な理論とトレーニング法を
図解入りで完全解説。
あらゆる競技の捉え方を一変させる驚愕のQ&A!
▼競技構造×運動構造×身体構造
三つの「理解の掛け算」でトレーニングを加速させろ!
1:すべての競技は異なった原則で設計されている。
2:よってそれぞれの競技において、適切なトレーニングを
しなくては意味がない。
3:どのようなトレーニングが適切なのかは、その競技がどういう
構造(設計)でできているか、見極める必要がある。
・高重心競技か、 ・対人競技か、 ・対人競技の中で
低重心競技か 非対人競技か 接触アリかナシか
→[高重心競技]-→[対人競技]-→[対人競技の中で接触アリ]
[非対人競技] [対人競技の中で接触ナシ]
→[低重心競技]-→[対人競技]-→[対人競技の中で接触アリ]
[非対人競技] [対人競技の中で接触ナシ]
4:一方、どの競技でも共通で「絶対に力を入れるべき部位」と
「絶対に力を入れてはならない部位」が存在する。
5:トレーニングにおいては「4」の原則を徹底したうえで、それぞれの
競技特有のトレーニングを行う。
[目次]
1 「パフォーマンス向上の構造」を考える
2 競技構造を考える
3 トレーニングの三階層
4 競技を思考する
5 対人競技特有の身体操作スキル
6 力を入れるべき部位・力を抜くべき部位について
実践編 身体操作トレーニング
[合計27セットのトレーニングを詳説]
1 「パフォーマンス向上の構造」を考える
2 競技構造を考える
3 トレーニングの三階層
4 競技を思考する
5 対人競技特有の身体操作スキル
6 力を入れるべき部位・力を抜くべき部位について
実践編 身体操作トレーニング
[合計27セットのトレーニングを詳説] -
愛し愛されながらも寄る辺ない
そんな彼女が紡ぐいとしい言葉たち
──帯文・山田詠美
日本人で文学好きのママと、セネガル人のキレやすいパパの間に生まれた亜和と弟。おだやかな祖父と口うるさい祖母、そして海の向こうにいるまだ見ぬ姉など、いずれも個性的な家族たちが織りなす、愛と旅立ちの物語。ジェーン・スー、糸井重里など多くの文化人がその才能を認める文筆家の第二作は、晶文社スクラップブックで大評判だった連載に、note記事、書き下ろしを加えた、せつなくも愛おしいエッセイ集。装画・我喜屋位瑳務、装丁・名久井直子。
まだなんの荷造りもできていないこの部屋から、私はきっと少しずつ荷物を運び出し、さりげなくいなくなっていくのだろう。それは他でもなく、私にまだ「さようなら」と言う勇気がないからだ。誰のためでもなく、私は家族と離れることが寂しいのだ。それでも私はこの家から出ていく。誰のためでもなく、私自身のため、いつか新しい家族を作るために、ひとりで生きてみたいのだ。(本文より)
【目次】
■I
文才って
オール・アイズ・オン・ミー
私を怒鳴るパパの目は黄色だった
ハムスターの心臓
宇宙人と娘
ママの恋人
セイン・もんた
いれもの
■II
アヒルの子
Nogi
竹下通りの女王
ウサギ小屋の主人
小さいバッグとは人間に与えられた赦しである
ごきげんよう
26歳
ジジ
■III
人のパラソルを笑うな
死んでいく
MUMMY & AMY SAYS
陽だまりの季節
笑って損した者なし
モンスター
「はっ」
アワヨンベは大丈夫
出ていきます!
あとがき -
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
日本と並ぶ温泉大国・台湾。
九州より少し小さい国土の中に100湯以上の温泉がひしめき、温泉のタイプも実に豊富。
「アクセスの方法は?」
「予算はどれくらいかかる?」
「温泉に来てる人たちはどんな感じ?」
……台湾の地方部までよく知る著者が、道中の失敗談、温泉地での台湾人とのふれあいをリアルに織り交ぜてレポート。
台湾全土の温泉&冷泉、30湯以上を巡る旅。 -
ある日突然言葉を話せなくなった女。
すこしずつ視力を失っていく男。
女は失われた言葉を取り戻すため
古典ギリシャ語を習い始める。
ギリシャ語講師の男は
彼女の ”沈黙” に関心をよせていく。
ふたりの出会いと対話を通じて、
人間が失った本質とは何かを問いかける。
★『菜食主義者』でアジア人作家として初めて英国のブッカー国際賞を受賞したハン・ガンの長編小説
★「この本は、生きていくということに対する、私の最も明るい答え」――ハン・ガン -
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
高校受験を攻略 出願までの一手で早く確実に合格を決める!
私立高校の多様な入試制度に焦点を当てた受験案内の新スタンダード。
◎東京・神奈川・千葉・埼玉の私立全校、茨城・栃木・群馬・山梨の人気校を掲載
◎推薦・併願優遇入試の相談・出願目安となる3科・5科・9科の内申基準がよくわかる
ポイントUPの評価対象となる加点項目も詳しく紹介。部活動や生徒会・委員会活動、資格検定など、中学校でがんばったこと・得意なことを生かした受験ができる!
◎各校の入試で認定される特待・奨学生制度や、スポーツ特待、入学後の制度まで情報充実
特待資格となる成績や特別活動の条件、対象となるコースを紹介。また、認定されたときに免除・支給となる費目、初年度の軽減額を掲載。
●資料も充実
私立・国立・公立 コース別合格基準偏差値(学力段階表) 提供:新教育
<読み物>2021年春の大学入試はどう行われたか
速報2021年春+過去2年分 大学合格状況 提供:大学通信
私立高校 内申基準一覧表
私立高校 学費詳細一覧
スポーツ・文化活動での特待制度
クラブ活動優秀校一覧
制服デジタルブック -
「妊娠、そして出産は、漠然と「幸せなこと」というイメージがあります。もちろんそれはとても大切なイメージです。しかしすべての妊産婦さんが、なんの屈託もなく幸せだと思うことができているわけではありません。そして幸せだと思えるからといって、つらさがないわけではありません。大切なことは妊産婦さんそれぞれの「本当の気持ち」に寄り添うことであり、「妊娠や出産は幸せなもの」というイメージを押し付けることではないのです――」(本文より)
産後うつはすぐそばにある
でも、家族みんなで「さよなら」できる
産後うつになる妊産婦さんを、一人でも減らしたい――
著者がその強い思いを妊娠中~育児中のお母さん、そしてお父さん、
まわりで見守る家族たちに、丁寧に、丁寧に伝えていく。
赤ちゃんとの暮らしで少しでも「つらいな」と思ったとき、
あなたをやさしく包んでくれるような、新しい育児書のスタンダード。
◆飲酒・喫煙をやめるのがつらい
◆里帰り出産はするべき?
◆父親の産後うつ
◆できちゃった結婚
日本で初めて周産期専門のメンタルヘルスに特化した
大学講座を立ち上げた医師による、
お母さん、お父さん、家族みんなに知ってもらいたいこころの話
【子育てを経験した書店員さんからの感動の声、続々!】
この本を読むまで、夜中の授乳は母親しかできないと思っていました。
私自身、二人(2歳と0歳)の育児中、夜眠りにつく際に、また朝がやってくることを怖いと思うことに罪悪感をおぼえていましたが、誰かに伝えても良かったのだと思いました。
コミュニケーションをとるということ、周囲に相談を求めることは決して弱いことではないということを、改めて教わりました。
――岩佐さかえさん(二子玉川 蔦屋家電・2児の母)
おくびにも出さないようにしていた父親になることのプレッシャー。男親の産後うつにもページを割いた画期的な本書を当時の自分に捧げたい。
母のステレオタイプを優しくときほぐして、広く社会に「おもいやり」を浸透させるすごい本です。言葉に細心の注意を払う著者の文章は、計らずも文学性を帯びる。非当事者にもオススメです。
――花本武さん(今野書店・2児の父)
信頼のおける語り手にやっと巡り会えた。安心して売り場に置けます。
本を作ることを「編む」と表現するが、まさにこの本は編み物のようだ。著者の紡いだ言葉は柔らかに編まれ、周tek産期の人々を包むセーフティネットとなるだろう。
あなたの抱える大小さまざまな不安や辛さ。この本が助けてくれるかも知れません。
――本間悠さん(佐賀之書店・3児の母)
夫婦がうまくやっていくためのヒントがいっぱい! コミュニケーションが重要だがとても難しい……その具体的方法が書いてある。産前、産後でなくてもぜひ!
――中原高見さん(くまざわ書店武蔵小金井北口店・2児の父)
【目次より】
1 妊娠中のこころのこと
◆妊娠中の薬のこと
◆急な入院になったら
◆飲酒・喫煙、やめるのがつらい
◆二人目以降の妊娠
◆おなかの赤ちゃんを失うということ
◆妊産婦さんへかける言葉
2 出産後のこころのこと
◆赤ちゃんがかわいいと思えない
◆産休・育休と仕事
◆産後の「ガルガル期」、それ本当?
◆保育園問題、3歳児神話
◆SNSとどう付き合う?
◆赤ちゃんと離れてもいいんです
◆とにかく眠れない
3 夫婦のこころのこと
◆父親としての自覚
◆里帰り出産はするべき?
◆父親の育児休業
◆父親の産後うつ
◆妊娠をきっかけとした結婚
◆流産・死産を経験した父親のみなさんへ
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