第1章 俳句の特色と魅力
発句と俳句/真情の秘密/女性と俳句/俳句は懐鏡のようなもの/月並とは/写生の眼と真実の眼/季語の新旧/
秘められた言葉の重み/北窓とひとりの世界/才智の甘えを捨てる/推敲について/巧拙を超えるとき/俳句と相撲/
一日一句、そして三百六十五日/題詠の効果/薬効の現れるとき/自選と他選/料理のこと釣りのこと/童心と成心/子規の二句
第2章 秀句十二か月
第3章 添削と助言
第4章 自作の周辺—四季の眺め
各1,980円 (税込)
3.11以後の視点で読み解く、俳句・短歌約230作品。巻末に掲載句、掲載歌索引つき!
1 異界からの使者
燕来る国/雲雀幻想/鳥は何処へ/眠る胡蝶/ほたるの山河/雁が残したもの/こおろぎの闇/海鼠の底力/不滅の狼
2 万象変化
さみだれのあまだれ/氷菓一盞の味/秋風が/二つの月の港/野分から台風へ/天の川の出会い/時雨西東/枯野の夢、夢の枯野/降る雪/凩の果/雪女あはれ
3 滅びと再生
梅の精/桃の花の下/蚕飼の世の終焉/春雪三日/遠田の蛙/夏草の変転/麦秋とはったい/蘆のふところ/蝉時雨/柿食ふや/葛の花の向う/菌生え/クリスマス一夜
名句は誕生したときから光を宿している。
しかし、その光を感じとる読み手がいなければ、光は孵らない。
胸に一灯を点じるような静謐な光であったり、目のくらみそうな衝撃的な光であったりと、その魅力はさまざまである。
韻文を韻文として読む力がなくして、俳句を深く掘り下げて味わうことは出来ない。一般的な読みに終わることなく、一句を生かす読み方を探ることで、一句一句の宿す光を引きだし、世界最小の詩“俳句”の力を浮かび上がらせる。現代の俳句をよみ、鑑賞するための必読の書。
第1章 俳句の特色と魅力
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一日一句、そして三百六十五日/題詠の効果/薬効の現れるとき/自選と他選/料理のこと釣りのこと/童心と成心/子規の二句
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