サンマグノリア共和国。そこは日々、隣国である「帝国」の無人兵器《レギオン》による侵略を受けていた。しかしその攻撃に対して、共和国側も同型兵器の開発に成功し、辛うじて犠牲を出すことなく、その脅威を退けていたのだった。 そう――表向きは。 本当は誰も死んでいないわけではなかった。共和国全85区画の外。《存在しない“第86区”》。そこでは「エイティシックス」の烙印を押された少年少女たちが日夜《有人の無人機として》戦い続けていた――。死地へ向かう若者たちを率いる少年・シンと、遥か後方から、特殊通信で彼らの指揮を執る“指揮管制官(ハンドラー)”となった少女・レーナ。二人の激しくも悲しい戦いと、別れの物語が始まる――!
(C)2017 ASATO ASATO / KADOKAWA CORPORATION
649円〜770円(税込)
★月刊コミックアライブにてコミカライズ絶賛連載中★
その銀河に兵士はいない――だが、彼女たちが人々と共に在る!
舞台は《銀河航行戦艦サンマグノリア》。その艦の防衛は"とある特殊な人々"が担っていた。
「エイティシックス」と呼ばれる不思議な力を持った守護精霊たちを引き連れ、宇宙(そら)を駆ける者。それは――。
見よ! 彼女の出撃を、管制官が告げる!
『進路クリア。―― 魔法少女〈レジーナ☆レーナ〉、発艦どうぞ!』 ※☆は必須だよ!
「ヴラディレーナ・ミリーゼ、〈レジーナ☆レーナ〉――いきます!」
魔法少女レーナの、銀河の平和をかけた戦いが今始まる……!
アニメBDの特典小説『86―エイティシックス― 魔法少女レジーナ☆レーナ ~戦え! 銀河航行戦艦サンマグノリア~』に加筆修正、再編集し、さらには書き下ろし短編を加え文庫化! 原作イラスト・しらび描き下ろし絵と、特典小説イラスト&好評連載中のコミカライズ担当・染宮すずめ描き下ろし絵も盛り沢山な超豪華版でお届け! 読んでくれないと、おしおきしちゃうんだから☆
☆短編集Alter.1も好評発売中☆
連邦領内を騒がす自爆テロ、〈レギオン〉の猛攻に疲弊する最前線、大量発生する避難民への対応。
憶測と疑心と悪意がさらなる混乱を生むなか、誰かがぽつりとこう言った。連邦政府は〈レギオン〉を一掃する兵器を秘匿している。誰かが言った。共和国の連中は〈レギオン〉どもと内通している。誰かが言った。俺たちが助けてやった、〈エイティシックス〉どもは……誰かが、ダレかが。ああ、『俺たち』以外の誰かのせいで――!
そして――最悪のタイミングで一部の共和国民が武装蜂起を決行し独立を宣言。前線で撤退支援に従事する機動打撃群も鎮圧に動員されることになる。しかし、彼らの女王陛下たるレーナがいまだ後方に留め置かれたままで、シンは心をかき乱し続ける。
時を同じくして、ユートはチトリたち〈仔鹿〉をともない、共和国領にある彼女たちの故郷を目指す旅を続けていた。旅のなかで育まれる友情、そして愛情。境遇を同じくして、しかしともに歩めなかった彼女たちとの、最初で最後の旅路……
一方、ユートからの『伝言』を受け取ったダスティンは過去と現在の狭間で苦悩し、彼の様子にアンジュは自己を苛む。
青銀の髪を持つ彼女は、白銀の瞳を持つ彼に言った。
――ずるくいてね。
淡紫の瞳を持つ彼女は、淡金の髪を持つ彼に言った。
――きっとあなたは私を忘れないね。
"おそらく人々は知らない。相反するはずの愛と呪いが、じつはよく似た形をしていることを。"
たとえ戦場であろうとも、彼らの青春は確かにそこに在った――。
絶死の戦場で、行き着いた安息の中で、再び舞い戻った戦場で、初めて足を踏み入れた雪の王国で。戦友と、兄弟と、友人と、恋人と、家族と。
戦うことのみが日常と定められたシンやレーナたちに訪れる、平和なひととき。どうか明日も、こんな穏やかな時間が彼らに訪れますように。そう願わずにはいられない、ささやかな幸せを詰め込んだ、もう一つの『86』。
アニメのエピソード原案にもなった店舗特典SSやフェア限定SS、電撃文庫MAGAZINEやカクヨムに掲載された短編。さらには未発表短編を本邦初公開、著者・安里アサト書き下ろし短編も多数収録した珠玉の1冊!
連邦にとっても多大な犠牲を払った共和国民の避難作戦。その無惨な敗走は、シンたちエイティシックスだけではなく、前線で指揮するレーナや作戦に参加できなかったフレデリカにも精神的に大きな影響を及ぼしていた。
シンは思う――将の在り方とはなんぞや。レーナは想う――燃え落ち、もう二度とは取り戻せない祖国を。クレナは、アンジュは、ライデンは。そしてフレデリカは悩む……『鍵』であり最後の女帝である自身の無力さに。生き抜くためには、愚かなままではいられないから……。
一方、連邦領内では共和国に対してだけでなく、連邦政府上層部やエイティシックスへの不満が噴出。戦況悪化に耐えかねた一部の離反部隊が起死回生を信じ、ついに禁断の一手に縋ろうとする……そんな奇跡のようなものなんて、どこにもありはしないのに。
Ep.12『ホーリィ・ブルー・ブレット』
”青く貴く醜い弾丸が、静かに己の心臓を冒していることを、哀れな彼らは知ろうともしない。”
それはあまりにも突然だった。
全てを無に帰する、咆哮、閃光、衝撃。
〈レギオン〉の攻勢に人類全てが後退を余儀なくされる中、シンとレーナたちに命じられたのは絶望的な撤退作戦だった。
そして共和国へと再び足を踏み入れた彼らが目にするのは、確実な滅びを前にしても変わらぬ、変われない、かの国の姿。
それでも、作戦は始まる。
諸国を転戦し、帰る場所を知った彼らは暗闇の中を一歩ずつ進むが、しかし――。
眼前に立ちはだかる亡霊の群れ。
洞のように空虚な銀色の双眸。
なぜ助ける。赦すな。鏖せ。復讐を。
なぜ助けない。薄汚い色付きどもめ。
憎悪と怨嗟の絶叫が響き渡る、Ep.11。
"鋼鉄の軍靴は血塗られたマグノリアを
踏みつけ、受難の火が彼らを焼く。"
★月刊コミックアライブにてコミカライズ絶賛連載中★
その銀河に兵士はいない――だが、彼女たちが人々と共に在る!
舞台は《銀河航行戦艦サンマグノリア》。その艦の防衛は"とある特殊な人々"が担っていた。
「エイティシックス」と呼ばれる不思議な力を持った守護精霊たちを引き連れ、宇宙(そら)を駆ける者。それは――。
見よ! 彼女の出撃を、管制官が告げる!
『進路クリア。―― 魔法少女〈レジーナ☆レーナ〉、発艦どうぞ!』 ※☆は必須だよ!
「ヴラディレーナ・ミリーゼ、〈レジーナ☆レーナ〉――いきます!」
魔法少女レーナの、銀河の平和をかけた戦いが今始まる……!
アニメBDの特典小説『86―エイティシックス― 魔法少女レジーナ☆レーナ ~戦え! 銀河航行戦艦サンマグノリア~』に加筆修正、再編集し、さらには書き下ろし短編を加え文庫化! 原作イラスト・しらび描き下ろし絵と、特典小説イラスト&好評連載中のコミカライズ担当・染宮すずめ描き下ろし絵も盛り沢山な超豪華版でお届け! 読んでくれないと、おしおきしちゃうんだから☆
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タイトルの「エイティシックス」とは、人権を剥奪されて兵役に駆り出された人々のこと。
エイティシックスを擁する共和国において彼らは人間ではないため、エイティシックスが乗る“有人”兵器は、“無人”兵器として扱われているのです。
その事実が明かされる瞬間は、読書中に発生したパラダイムシフトに脳が揺さぶられること必至!
そして、この後の期待と恐怖に、胸が震えることでしょう…。
主人公はエイティシックスの部隊の隊長・シンと、特殊通信で部隊の指揮を執る指揮管制官・レーナの二人。
シン視点はミリタリー色の強いロボットアクション、レーナ視点は政争を描く戦記風で、二人の視点が交錯して戦争の真実が明かされていきます。
壮絶で非情なストーリーですが、迫力満点のアクションやシチュエーションを利用した仕掛けなど、エンターテイメント性に溢れた作りは物語への没入感が非常に高く、キャラクターへの感情移入は留まるところを知りません。
…それもまた、次への仕掛けという恐ろしさ。
衝撃に次ぐ衝撃の展開が連続するので、読み始めたらもう止まらない!
時に心を熱くさせられ、時に心を抉られて辿り着く、誰も予想できない結末を絶対に見届けてください!
2017/03/10