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世界的に有名な画家ブライスは、大金持ちの実業家から、ある女性の絵を描いてほしいと依頼を受けた。肖像画は描かない主義だ、とブライスはいったんは断った。依頼主の傲慢な態度も気に食わない。しかし、その女性サビーナの姿に、ブライスは魅了された。トップモデルの彼女はまさに美の化身だ。惹かれたのは、外見だけではない。サビーナの瞳をよぎる不安と恐怖を、ブライスは見逃さなかった。なんとしても彼女の内面に近づき、その謎を解き明かしたい。肖像画を描くことに、にわかに乗り気となったブライスを、なぜかサビーナは避けようとする。ブライスはいっそう意欲をかき立てられ、彼女をデートに誘った。
550円〜660円(税込)
一流企業のトップで、英国貴族の血を引くローガン・マッケンジーは、女性から引く手あまたの魅惑の独身貴族。そんな彼が、ある日、ランチサービスのためにオフィスに来たウエイトレスが、涙に暮れているのを見て、思わず胸に抱き慰めてしまう。ローガン・マッケンジーとあろうものが! さらに彼女、ダーシーが不倫の恋に苦しんでいると信じたローガンは、少しでも助けになりたいとダーシーの働くレストランに足を運ぶが・・・これは恋? いーや、断然違う!!
ナイトクラブで1人鬱々とグラスを傾けていたファーガスの前に、黒髪で青い瞳のとびきりの美女が現れた。彼女、クロエはファーガスが売れっ子小説家であることをなぜか知っていて、さりげなく質問を投げかけてくる。僕の追っかけか?それともレポーター? あやしむうちに酔いのまわったファーガスの記憶はやがて途切れた。翌朝、自分のベッドで目覚めると、横には彼女が! しかし、こんな美女とベッドをともにしたというのに、ファーガスは何も覚えていなくて・・・!?
ダーシーはビジネスランチのケータリングに訪れた会社で、不手際からグラスを割って指にけがをした。居合わせた会社経営者のローガンに優しく気遣われ、思わずダーシーは彼にすがって泣き出した。私生活でショッキングなことが起こり、仕事中だというのに取り乱してしまったのだ。彼のシルクのシャツが私の涙で台なしに……。ダーシーは後悔の念に駆られ、後日、適当なシャツを見つくろってローガンに送り届けた。すると、いきなりローガンがダーシーの店に現れ、見知らぬ男に高価なシャツを贈るものではないと言い放つ。そのとき、ダーシーは彼が激怒する理由を知りもしなかった。
ナイトクラブでひとり鬱々とグラスを傾けるファーガスの前に、華奢で黒髪の、青い瞳をしたとびきりの美女が現れた。彼女はクロエと名乗り、強引にファーガスの向かいに座りこんだ。彼が売れっ子作家であることをなぜか知っていて、さりげなく質問を投げかけてくる。作家の追っかけか?それともレポーターか何かか?あやしむうちに酔いがまわったファーガスは、不覚にもクロエに支えられて帰途につき、記憶はとぎれた。翌朝、自分の部屋で目覚めて仰天した。彼のシャツをはおったクロエが、コーヒーを持って傍らにいる。昨夜はどうやらベッドをともにしたらしい。ところが、ファーガスは何ひとつ覚えておらず、内心うろたえるばかりだった。★長年のキャリアを誇る人気作家キャロル・モーティマーが描く『魅惑の独身貴族』は、リッチで魅力的な従兄弟同士の三人が主人公をつとめている連作です。★
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