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★ 知識ゼロでもよくわかる
★ 一生役に立つ!
★ 山の気象知識を徹底図解
*気象の仕組みの基本
*季節ごとの天気の特徴と傾向
*天候が急変した場合の対策 など
◇◆◇ 監修者からのコメント ◇◆◇
天気予報を見るとき、多くの人は
「自分のいる場所が晴れるのか、雨が降るのか」
といったピンポイントの情報を求めがちです。
そして、自分が体験した天気が
予報と違っていた場合には、
「予報が外れた」と感じることも
あるでしょう。
しかし実際の大気は、もっと広い範囲で連続的に
動いています。
登山では、1日の行動計画や標高差に応じた
天候の変化を意識することがとても大切です。
予報が「晴れ」であっても、
前線や低気圧の動きが速ければ、
行動中に早く天気が崩れることもあります。
こうした「予報と現実のズレ」を
あらかじめ想定できるようになることは、
安全登山において重要な力になります。
本書では、天気を「大局的な流れ」としてとらえるための
基本的な考え方をまとめました。
専門用語の使用はできるだけ抑え、
気象に苦手意識のある方でも読み進められるよう
配慮しています。
空の変化を「部分」ではなく
「全体」としてとらえる力を身につけることで、
天気予報の見方や活かし方は
大きく変わります。
予報を見て、自分が登る山の周囲や、
時間帯ごとの天気まで気になりはじめたら、
それは気象理解が一段階深まった証。
本書が、その第一歩となれば幸いです。
矢野 政人
◇◆◇ 本書について ◇◆◇
本書は、登山を安全に楽しく行うために
覚えておきたい、気象の基礎知識を紹介しています。
天気の知識から始まり、四季や気候、
雪山の気象や登山の注意点、
観天望気と登山時の行動判断、
アクシデントの対処法などを、
図解を用いてわかりやすくまとめました。
気象の基礎知識を読み深めていただいてから、
楽しい登山を行いましょう。
◇◆◇ 主な目次 ◇◆◇
☆1章 天気の基本
* 天気を予測する
天気がわかる人ってどんな人?
* 登山で利用する天気図
地上天気図と高層天気図を活用しよう
* 天気図を活用する
天気図から間接的に読み取れること
・・・など
☆2章 気象の基礎知識
* 雨が降るしくみ
雨が降るのは、雨雲ができるから
* 雲ができるしくみ
湿った空気が冷やされると雲ができる
* 空気が冷えるしくみ
空気が膨張すると温度が下がる
・・・など
☆3章 四季と気候
* 春の天気の特徴
春は4から5日の周期で天気が繰り返される
* 春の天気と低気圧の関係
低気圧のコースから天気を予測する
* 春の高気圧の通過コース
高気圧の通過コースと天気の特徴
・・・など
☆4章 雪山の気象と登山
* 雪山登山のリスク
雪山のリスクを知ることは、安全登山の第一歩
* 雪山成長プラン
少しずつ慣れていく2年越しの成長プランを考える
* 雪山デビューへ
雪山の眺望を楽しむための一歩を踏み出す
・・・など
☆5章 観天望気と行動判断
* 観天望気
観天望気を始めよう
* 観天望気の実践
何を見るか、何がわかるか
* 雲を知る
十種雲形のでき方と特徴を知ろう
・・・など
☆6章 天気をもっと知ろう
* 天候変化への対処法
・雷雨
雷に合わないのが一番の対処法
・霧・強風
霧や強風では慌てて行動しない
* 大気光学現象の虹と彩雲
空を見たとき出会える特別な自然現象
・・・など