都市プルガトリウムには、人の欲望を満たす様々なものが手に入る「大罪ダンジョン」が存在する。
食欲、金銭欲など、人は各々の欲を満たすためダンジョンを目指す。

だが、ダンジョンに潜るのに必要なものがある。
それは――免許。
アドベンチャースクールと呼ばれる教習所に通い、許可を取得する必要があるのだ。

都市有数の人気教習所の中に講師として勤めているディルは、
不人気ナンバーワンの反面教師として名が知られていた。
だが彼には、ある噂がある。
誰も発見できていない幻の第８層を攻略した唯一の人物であると――。

ある日、そんな彼を頼って少女アレテ―がスクールを訪ねてくるのだが……。

かつて最強のパーティに在籍していたディルが、いかにして自堕落な反面教師になってしまったのか。
昔の自分と同じく、深淵を目指す少女との出会いを機に、ディルの物語は再び動き出す……!!

ダンジョン×教官の王道ファンタジーの大人気WEB小説が、ついにコミカライズ!!
さらに、ディルの同僚教師・モネの恥ずかしいエピソードを描いた描き下ろしコミック「モネと色欲領域と教官の寝室」を収録!!

モネからの依頼を受け、孤児院で行われる食事会で振る舞うための食材を採取をするため、ダンジョンの暴食領域に向かうディルたち。
その探索に同行させたアレテ―にディルは彼女の探索才覚（ギフト）の活用方法を実戦で教える。
そんなディルの教えを受けていくなか順調に成長をしていったアレテ―は、
ダンジョン探索のための免許を取得できる最終試験に臨むのだった。

アレテーをはじめとする教習所の生徒たちは
ダンジョンの探索に必要な免許を取得できる最終試験に挑む。
その最中に大量のモンスターに襲われるが
アレテーの手助けもあり、ディルはそれを撃退し生徒を守り切る。
試験を中断しダンジョンから引き返そうとしたそのとき、
出現が予想できない転移ゲート『落とし穴』が
アレテーを下層に引きずり込んでしまう。
ディルは彼女を助けるため、即座にその穴に飛び込むのだが
落ちたその先は、大型のモンスターたちが絶えず殺し合っている
危険地帯の「憤怒領域」で……。