入院していた母親の突然の帰宅に戸惑いを隠せない遥(はるか)。その母親が取り乱したとき、遥を守ろうと必死になるけれど、どうにもできない杉田(すぎた)。そして、駆け付けた真一(しんいち)は初めて遥に対する本当の想いを語りだす。恋と呼ぶには幼かった感情と恋とは呼べない同情の気持ちから寄り添ったふたりがたどり着いた結末とは……。そう……これは恋のはなし。ついに完結!!!
各693円 (税込)
「真一さんのことが好きなんだと思います…私」10歳の少女が好きになったのは31歳の小説家だった。――31歳の小説家・内海真一(うつみ・しんいち)はスランプ中。そんな彼の家に1匹の猫と10歳の少女・森本遥(もりもと・はるか)がやってくる。小説が書けなくなっていた真一に担当編集が提案したのは、遥をモデルにした恋愛小説だった……。少女は思った「そばにいたい」と。男は感じた「放っておけない」と。そう……これは恋のはなし。
一度は突き放した遥(はるか)を自分から迎えにいった真一(しんいち)。そんな真一に遥はますます惹かれていくのだった。しかし、遥に対する真一の気持ちは同情でしかない……そう気がついたサトミは、遥が傷つく日がくると心配し、先回りして……。「放っておけない」は「好き」と似ていて、やっぱり「好き」ではないのだろうか……?31歳の男の同情が恋に変わる日を信じて10歳の少女は大人になりたがる……。
「真一さんのことは私が守る」--31歳になっても男は大人になりきれずに悩み、10歳の少女は強い想いを胸に女へと成長する……。新学期を迎えて、ひとつ学年のあがった遥(はるか)は、新たなクラスメイト・曽野原詩子(そのはら・うたこ)に嫌がらせをうけるようになる。子ども同士のことには、口をはさまないと見守る真一(しんいち)。一方、杉田(すぎた)は遥を守りたくて空まわりし……。
誕生日を迎えて32歳になった真一(しんいち)と、もうひとつ年が離れてしまったことを気にする遥(はるか)。真一は家族同然の人物と縁を切ることを決心し、そんなときに遥の気持ちに触れ、彼女の前で涙をこぼす。そんな真一に遥は寄りそい、真一への想いは強まっていくのだった。一方、遥への想いが溢れた杉田(すぎた)は遥に告白をしたのだが……。
遥(はるか)の怪我の真相について、詰め寄る大垣(おおがき)。人前で遥の心の傷をえぐる大垣を真一(しんいち)は殴ってしまう。そうして、近づいたように見えた遥と真一だったが……。「おまえ」は全部、自分が悪いって言う……。「あなた」はいつも、何も悪くないって言う……。この感情の名前を、ふたりはまだ知らない……。真一、大垣、サトミの男子高時代を描いたスピンオフも同時収録!
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