蔦野市に住む普通の中学生、磯崎蘭（いそざき・らん）。入学したばっかりの中学へ登校途中に突然、目の前に現れた謎の美少女、名派翠（なは・みどり）。彼女がテレパシーで会話してきたことで、蘭は自分が超能力をもっていることに初めて気づいた。それ以来感じる、背すじがぞっとするような視線や、謎の怪人の存在。そして街で起こる数々の奇妙な事件。蘭と仲間たちが大活躍するSFミステリー！

超能力を持つ中学生、磯崎蘭（いそざき・らん）と名波翠（なは・みどり）。二人は、街を騒がせている奇怪な事件の黒幕＝「仮面の敵」と対決する！　同じ超能力を持つらしいその敵の謎を探る二人の周りに次々起こる不吉な出来事とは!?　そして、楽しいはずのピクニックにおよんだ魔の手は、かけがえのない幼なじみ、綾瀬留衣（あやせ・るい）の身辺へと伸びていき……!?

不可思議な事件は、超能力女子中学生におまかせ！　山陰地方の疾風（はやて）村。そこで発見された植物は、幻の草「エマヒクサ」らしい――。旧友の調査依頼を受けた父に誘われて、蘭（らん）、翠（みどり）、留衣（るい）たち三人は、夏休みを田舎の自然の中で過ごすことに。しかし、たどりついたその村で、次々と不思議な出来事に遭遇して……!?

疾風（はやて）村で発見された、幻の草「エマヒクサ」の調査に赴いた蘭（らん）たちは、次々と不思議な出来事に遭遇する。蘭にだけ聞こえる謎の声。村長・滝沢の失われた記憶。意思を持っているかのように翠（みどり）を傷つけるエマヒクサ。それらの向こうには、何者かの明確な意志と悪意が隠されているのだろうか……!?

異変、視線、獣の気配。ある晩の地震が、眠れる何かを呼び起こす!!　蘭（らん）と翠（みどり）のサイキックストーリー。ある夜、蔦野（つたの）の街が異様な雰囲気につつまれた。犬たちが吠え、猫がうなり、鳥たちの羽ばたきが空を覆う。そして、街を揺るがす不意の地震――。翌朝、超能力を持つ蘭と翠は、街の空気に胸騒ぎを感じる。クラスメイトの異変と、街に漂う獣の気配、さらに、ふたりを監視する鋭い視線……。それはこの街だけにとどまらない、現象の始まりだった!!