この世界はたった四つの力とたった二種類の素粒子とで出来ている、という驚くべき、余りに単純な物理原理。さらに、この素粒子は、生滅を繰り返し、粒子かと思うと波の性質を持つという、不可思議な存在であることが分かってきました。
アインシュタイン、ボーア、シュレーディンガーなど、量子物理学の旗手たちが明らかとした、宇宙のあらゆるものを貫くこの法則を、本書では分かりやすく解説し、さらに、その法則が、この宇宙のあらゆる存在(生物も無生物も)を支配しているという意味を解き明かします。そして、私たち人類の意識が、この物理の普遍の法則といかに合致するかについても述べられています。
非常に大胆かつ、論理的な仮説であり、画期的な試みの書です。
そこから見えてくるのは、最新の物理学が明らかとしたこの宇宙の構造と、仏教哲学や老子など、先人たちの叡智が説く〈存在〉の真実との、驚くべき一致です。
本書はさらに、壮大な宇宙と人類の未来を語っています!
また、画期的な試みとして、〈言語次元〉というまったく新しい概念について分析を試みています。人類の進化過程を、「言語」という観点から捉え直す知的な分析であり、究極の〈叡智言語〉の獲得の重要性を説いています。
未知なる宇宙や悟りへの果てない興味をお持ちの方たちにとって、ワクワクの1冊!
(底本は544頁ものボリューム)
【著者】
福岡生まれ。文筆家。思想家。中学・高校とミッションスクールの西南学院に通い、キリスト教教育を通して聖書と西洋思想に親しむ。高校卒業後、しばらく精神の放浪にて見聞を広めた後、立正大学仏教学部に特待生として入学。昭和54年度卒。卒論は『龍樹研究』で空観に於ける異蘊の解明を論じた。業界紙記者などを経た後アメリカに移住。地球世界の文化を見て歩き人間研究を行なう。後に帰国。著書に『侘び然び幽玄のこころ』『人生は残酷である』『ループ 忘れ去られた記憶の旅』『科学者たち58人の神観』がある。
◆序章 「この世」は存在しない!
◆第一章 意識と科学 古代の叡智と量子仮説
◆第二章 言語の次元
叡智言語 タオとの邂逅
◆第三章 ノーベル賞物理学者らのタオ観
アインシュタインの宗教観
◆第四章 宇宙の仕組みとタオ
人間原理
星屑から人は誕生した
◆第五章 新たな「神」の構築
自律(スピン)する世界
輪廻―存在の証明
◆第六章 悟り」の構造
宇宙と人類を支配する「重力」の意味
◆第七章 老子のタオ
(c)Morigami Shoyo 2020
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