溺れる水（１）

「ちょっと太ってるくらいが、可奈子は可愛いよ」病院で倒れた後、ひとりの男性に助けられた可奈子。過食をやめ、結婚の話も進めていたが、再会したあやめの美しさに魅了され……？「可奈子、また太ったね。お水いる？」ダイエットに溺れる女のサスペンス・ストーリー、完結巻。

「最近フォロワーが減っている。私はどんどん可愛くなっているというのに」ガリガリに痩せた可奈子は、社内から気味悪がられていた。「顔が全然痩せない」という悩みを吐露する可奈子にリサは整形するしかないと言い放ち……？　ダイエットに溺れる女のサスペンス・ストーリー。

「こんなんじゃ物足りない。私、まだ、おなかがすいている」思いを寄せていた西山と関係を持ち始めた可奈子だが、「彼女になったの？」というあやめの質問にははっきりと答えられずにいた。西山からネックレスをプレゼントされて浮かれる可奈子だったが、リサの胸元で光っていたものは……？　ダイエットに溺れる女のサスペンス・ストーリー。

「初めては絶対、好きな人がいいの」男性からデートに誘われることが増え、自信をつけた可奈子。「今の可奈子ならリサって子より可愛いよ」あやめの言葉に背中を押され、西山への想いを募らせてゆく。３年前の入社式から、ずっと温めていた恋――。リサへのクリスマスプレゼントを選びに、西山と出かけることになった可奈子は……？　ダイエットに溺れる女のサスペンス・ストーリー。

「もっともっと痩せたい。標準体重じゃ、まだデブなんだもん」謎の水の効果で、みるみるうちに痩せた可奈子。XSサイズの服を嫌がらせのようにプレゼントされても、「今度これ着てくるね」と笑顔で返せる程になっていた。あやめにメイクや服装の指導を受け、更に垢抜けた可奈子は、連れられたクラブで謎の水の秘密を知り……。ダイエットに溺れる女のサスペンス・ストーリー。