596円〜680円(税込)
名立たる画人の贋絵を描いた廉で公事宿「鯉屋」へお預けの身となった扇絵師の定助。源十郎と菊太郎は、彼の普段の律儀な仕事ぶりから事件には裏があると踏む。やがて二人は定助から思いがけない話を聞かされる……。天稟に恵まれながら世に出ようとしない扇絵師の哀しい胸中に菊太郎が迫る表題作ほか全六編収録。人気時代小説シリーズ第十一集。
妙寿尼の焼く黒茶碗は名匠の作と見紛うほどの逸品。その茶碗を譲り受けた田村次右衛門は、尼僧の窮地を知り、宗琳とともに人助けに立ち上がる。二人が年寄の冷水と感じながらも、菊太郎や鯉屋源十郎に相談することなく実行した計画は実を結ぶのか? 年老いた親の男気にほだされた菊太郎らの活躍を描く表題作ほか全六編。人気シリーズ第十二集。
泥鰌売りをして細々と独り身の生計を立てている岩三郎は、篠突く雨に打たれて長屋の木戸門にもたれかかる若い女を助ける。だが、事情を問う彼にお菊と名乗る女は、何も聞かずここに置いてほしいと懇願するばかり。やがて二人の暮らしぶりが長屋の噂になり始めたころ、岩三郎は思わぬ事実を知らされる――。傑作時代小説、シリーズ第十三集。
五山の送り火の二日後、菊太郎は姉小路大宮で襤褸をまとい、力なく歩く四十男を見かける。声をかけようか逡巡するが、後日、その男は腹に刀傷を負い、さらに痩せさらばえた姿で鯉屋に担ぎ込まれる。悔恨の情を募らせる菊太郎に伝えられた男の素性。そこには世にも哀れな真相が隠されていた……。人情時代小説の傑作シリーズ、待望の第十四集。
乳飲み子とお定を残して忽然と姿を消した又七。二十五年ぶりに、その消息をおみさという娘から聞いたお定は、気鬱の病で寝たり起きたりの又七を、今更ながら引き取ってもらえないかと懇願される。お定は申し出を撥ねつけるが、後日、許嫁を伴って再来したおみさは予期せぬ話を口にした……。大人気の傑作時代小説、胸に迫るシリーズ第十五集。
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