ノルン・ド・ノアイユ　アストワル王国編１

アストワル学院の一大イベントが開かれようとしていた。思慕と執着が渦巻く舞踏会——その始まりの音楽が夏の夜空に響くとき、ついに”彼女”が牙を剥く。そして神秘の光景を目の当たりにしたノルンは、自身の真の望みを知ることとなる。だが、人々の思いを嘲笑うかのように突如として時代の歯車は動き出す。そのとき、ノルンの瞳が映し出すものとは——。少女の秘密が織り成す学園ファンタジー。シリーズ第一部、アストワル王国編ここに終幕。

過去のトラウマに苛まれるノルン。そんな中、暗躍を開始したシャノワーヌ侯爵家の令嬢アリス。淡い思いを募らせるアデルバート。そして、ノルンへの執着を燃やすルディ。人々の思惑が交錯する中、ついに剣術大会の幕が上がる。騎士を夢見た少女と妖精が織りなす学園ファンタジー、第三幕。

一度は名前を失い、生きる目的も失った少女ノルン。彼女はノアイユ公爵の勧めもあり、入学したアストワル学院で男爵家の一人娘クレア、商人の娘ジェイダと出会う。２人の友人と過ごすうちに学院の生活にも慣れ、波乱はあれども徐々に令嬢らしくなっていくノルン。そして、そんな彼女を見つめる翠の眼差し——異国の王子アデルバート。ノルンが彼の秘密に触れたとき、胸にしまっていたある大切な思い出が蘇る。そんな中、ついに剣術の授業が始まり......。騎士を夢見た少女と妖精が織り成す学園ファンタジー、第二幕！

訳あって男として育てられた少女ノルンは、ある事件をきっかけに生まれ育った伯爵家を追われ、ノアイユ公爵家の養女となった。一度は名前を失い、生きる目的も失った彼女は、様々な人々との出会いを通して次第に本当の望みを知ることとなる。これは、全てを失った少女の人生譚。そして彼女の秘密が織り成す学園ファンタジー、ここに開幕。