西暦2222年、鬼族に地球の支配権を奪われた人類は、自らの主権を取り戻すために戦いを繰り返していた。その目的を果たすためには、ある秘宝が必要であった。
西暦1377年、南北に分かれた朝廷は、日本全国を戦乱の渦に巻き込んでいた。正当なる皇位を主張するためには、その秘宝を手にしなければならなかった。
遠くかけ離れた23世紀と14世紀の世界で奪い合われた秘宝。それは三種の神器のひとつである『勾玉(まがたま)』なるもの。
これは過去へ旅立った鬼族と人類の、時空を超えた熾烈な争いと熱き友情の物語であり、23世紀と14世紀の物語が巧妙に同時進行しながら、やがてそれらは一つに繋がっていくのである。
(C) Sola Takaha / Office Nigun Niiba 2016
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西暦2222年と西暦1377年。
過去と未来、時代が錯綜しながら進んでいきます。
あれこれは…どっちだっけ?
と迷子になることが数回ありましたが、この迷わされてる感も醍醐味のひとつですね。
しかしなんというか、南北朝時代ってこう見るとそんなに昔じゃないんですね。
千年経ってないの!?と個人的に驚いたのですが…
アグリみたいな鬼が本当はどこかに普通に生活していて
私達の知らないところで私達のために戦っているのかと思うと胸熱ですね!
2016/08/30
twitter的140文字にて解説をすると、「14世紀と23世紀を行ったり来たり行ったり来たりして、鬼と人間の謎をといたり、戦ったり、友情が芽生えたりのSF大河時代小説」です。だいぶ雑な説明ですが。
14世紀は「南北朝・室町時代」あたりですが、あまり語られてない日本史に『 禁闕の変 』というクーデターがあります。これは 日本神話において天孫降臨のときに 瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が 天照大神から授かり、 日本の歴代天皇が継承してきた「鏡・匂玉、宝剣」の三種の神器のうち、「勾玉、宝剣」を奪い取ったという事件でもあります。(御所にも火が放たれて大勢が死んだりした)
本作はこの 『 禁闕の変 』の件がモチーフになっており、史実に基づいた話が散りばめられています。
この「勾玉」が実は皇居に現物があるらしく、本物は実は皇居にしかないとか伊勢神宮に運ばれたとか、諸説色々ありまして、物語の冒頭でこれを盗み出そうという不心得な話から始まり、勾玉はリアルにいまだに色んな謎があるんですが、この作品その謎の部分にも焦点をあてていまして…。
そして「鬼」良くも悪くも「鬼」はんぱなく強いっす。頑張れ人間!
ってこの話少しでも色々書くと謎解きの部分が微妙にわかってしまうので(この本文中でもよく読むとわかるかも)ここぐらいまでで…。
著者も聖地巡礼ということで、facebookにモデルとなった場所を取り上げていますが、これをみながら本を読むと情景が思い描かれて更に物語に没頭できます。
2017/04/17