当時所属していた漫研で発表した作品をまとめた短編集。何分古い作品なので拙い上 印刷もあまり良くない状態なのですが とても思い出深い一冊です。
「海棲」/海洋学者の元を訪れた学生が問いかけた「海魔」の存在 はぐらかす学者の閉ざされた部屋にいたものは‥。人魚の物語が好きでずっと描いていて これは最初の一作。
「猫」/物心ついた頃から猫を怖がった少年が母の実家でその理由を知る。
「かくれんぼ」/大人の留守中 子供達が始めたかくれんぼ しかしその最中一人の女の子がいなくなってしまった。
「マドリガル」/高い塔に閉じ込められた姫君の元に現れる 白い騎士 黒い騎士 吟遊詩人 姫を解放するのは誰なのか‥。
「イリエの園」/７年前 僕たちは３日間謎の失踪をした その時の事を全く覚えていなかったのだが 一人の少女に出会い「イリエの園」を思い出す。昔NHKでやっていたような少年ドラマシリーズのような作品。

2冊目の短編集 描き下ろしも増え 1stよりも更にバラエティ豊かな本になりました！
皐月闇祭/湖の生贄にされた少女を拾ったのは 人々から「鬼」と忌避されている男だった。行き場をなくした二人の哀しい恋の物語。
ふりむけばそこに楽園/仲間を探すためやってきたオブラートは国王を抽選で選ぶパル王国でコリンとイリヤの二人組と知り合い 囚われた仲間を救い出す。ドタバタコメディ！
パールガーデン/報われなかった恋 再び愛しい人に出会うため生まれ変わる少女。人魚姫後日譚。
MESSAGE/星間移民船で暮らす双児のロシェとユール しかし事故で二人の運命は無残に引き裂かれてしまう 船が止まるまで眠り続けるユールに対し もはやコールドスリープが出来ず目的地にたどり着く事なくこの船で老い死んでゆくロシェ 絶望の中で足掻く姿を描いたSF。
マーメイド/子供の間で流行っているシーモンスター だけど僕の家に届いたものは人魚だった！

幅広い作風の短編を詰め込んだUMIN'S CLUBを代表する一冊！初のフルカラー表紙 本文も一部２色刷りP146ページとボリューム満点！
TRUE BLUE/宇宙で遭難しかけた男に訪れた小さな奇跡。
マダムライアンの帽子/家出娘のヴィーはパリで二人組のイケメン盗賊と出会い 彼等と共にピンクダイヤの付いた帽子を狙う。華やかでノリのいいミュージカルのようなラブコメ。
昏睡/コールドスリープで眠る子供たち 彼等は同じ夢を見ている ハイペリオンという全能な神が支配する素晴らしい夢を。
水魔/スキャンダラスな画家ベンジャミン・ワースが自宅のバスタブで溺死した 彼の弁護士は彼の死に疑問を持ち 代表作「水魔」に秘められた謎を追う。
あの夏の終わりに/クラス一の秀才がある日突然豹変し 自分は時をかける少年だと言った 15才の忘れられない夏を描いた自信作。
コリンとイリヤのコメディ短編やイタリア旅行話なども掲載。
「創作同人2018年11月参加作品」

1st 2nd 3rdがバラエティに富んだ短編集だったのに対し4thからはカラーを揃えた短編を集めました。この本のテーマは「日本の夏 少年の夏」少年の心に深く刻み込まれたひと夏の出会いと別れを描いております。
要注意！「イリエの園」は1st「夏知らぬ迷い子の群れ」よりの再録となっております！
「百万の破片　ひとつの結晶」/「イリエの園」の前日譚 。失われた過去にずっと捕われていた今日平の心の機微を描いた作品。
「化石の夏」/『砂』がテーマの合同誌に発表した短編。奇妙な転校生と友情が芽生えた夏休み 彼が別れ際にくれた人魚の欠片 30年後出会った瓜二つの少年はあの彼なのか？
「水底の星」/こちらは『水』がテーマ。3rd「君の瞳に中の王国」に掲載された「あの夏の終わりに」より 追加された二人の小さなエピソード。
「イリエの園」/７年前 僕たちは３日間謎の失踪をした その時の事を全く覚えていなかったのだが 一人の少女に出会い「イリエの園」を思い出す。昔NHKでやっていたような少年ドラマシリーズのような作品。[74ページ]
「創作同人2019年7月参加作品」

5thは出逢いをテーマにファンタジー色の強い作品を選んでみました。。
要注意！「空色のドア」は「COLP」よりの再録となっております！
「見えない星を目指して」/新米飛行士ティコの初仕事はプランツハンターの少女カチュカの依頼でシヴァリスという樹木を探すこと。最悪と思った初仕事が運命の出会いに変わる！！作り込んだ作風で描くボーイ・ミーツ・ガールの冒険物語！
「リリー・シムリィの夫」/引っ越したばかりの少女が最初に友達になったのは優しい老婦人 。しかし彼女は突然この世を去った‥彼女が待ち続けた夫は異なる時を生きる人間だった。切ない純愛物語。
「地球の長い午後」/たった一匹生き残ったペンギンの物語
「空色のドア」/扉一つ隔てた向こうにある別世界‥少年が体験したとても不思議で少し切ない物語。[68ページ]