【最新刊】侠医冬馬 11

第二の故郷、大坂を後にする。　江戸幕府末期、激動の歴史の狭間で奮闘する冬馬にも転機が訪れる。「医の道」を説いた偉大なる恩師の死、そして主君の罷免と謹慎帰郷…。新たなる医療を目指す冬馬は支え支えられた人々に別れを告げ、再び北の地を目指す――!!

一度剣を交えた者との、運命の再会。　美東との仕合稽古に挑んだ冬馬。それは命を懸けた真剣勝負だった。冬馬は美東の一撃に死を覚悟する…。暫く後、銃創の治療に呼ばれた冬馬。その患者に驚きつつも、緊急手術へ。謎多き男・美東の正体とは――。

生かすため、刀（メス）を執る。　文久3年、治安の揺らぐ市中で芹沢鴨率いる壬生浪士組と大坂力士衆が対立、乱闘となる。修羅場に駆け付けた冬馬はその場で、大怪我を負った巨漢力士の納腸手術を断行！　騒動は決着するも新たな火種が…!?

悪病の再流行に抗う！　自らの治療所・天狗医堂を設け麻疹の治療に邁進する冬馬。大坂を去る恩師・洪庵の志を継ぎ再びコレラと対峙する冬馬の窮地に意外な援軍が駆けつける…！　だが、力尽くし闘い抜いた冬馬に予想外の禍が待ち受けていた――!!

人々はそれぞれの人生に挑む！　大坂の地で窮民回診を続ける冬馬はやがて人々の信頼を得る存在に…。そんなある日、亡き許嫁の妹・さえに呼び出された冬馬。姉の着物を纏い美しく成長したさえが捨て身で冬馬に嘆願したのは――。医の道を猛進する幕末医師奮闘第7巻！