千年前の侵略者の容姿を引き継ぎ、生まれながらに不可触賤民として運命づけられた少女は、名前さえ与えられていなかった。
少女は奴隷として王都へ売られていく。奴隷市場では身を隠す布切れ1枚さえ与えられず、狂熱を帯びた視線になぶられる。
少女を買ったのは、猿に似た中年貴族。裸のままの少女を連れて、戦利品のように王都を闊歩した。
眼の前に現れたのは、異形の槍使い。侵略者の容姿を持った隻腕の老人。一撃で少女を救いだす。
少女は老人に名前を与えられる。
ティアマリア、と。
ティアマリアの宿命に挑む戦いが、始まろうとしていた。