透明人間になれる女子高生。そんな彼女が、競馬場で買った初めての馬券は… 「マーブルケーキ」。
健気さに、ついつい惹かれてしまうのだ。女子アスリートにまつわる3本のショート・スポーツエッセイ「娘の成長」。
月曜日の明治神宮野球場。故に、あの親子はなぜ野球を観ているのだろう? 「月曜日のコントローラー」。
マラソンで窮地に陥るエリートサラリーマン。その時、彼の耳に奇妙な声援が入ってきた「ファイト!」。
応援すると、そして、応援されると、僕らは強くなれるのか?
スタジアムで繰り広げられる、プレーヤーとオーディエンスとの絶妙な共犯関係。著者初の短編小説を含む、6つの力作がここに揃いました。
気鋭のインディ・スポーツライターが描く「ファンタジー×スポーツ」の合わせ技。新しいスポーツの世界観をとことんお楽しみ下さい!
【著者について】和良 拓馬(わら たくま)1988年3月生まれ、神奈川県横浜市出身。大学時代にスポーツ新聞部に入部し、ラグビー部やサッカー部の番記者として、取材で全国を駆け巡る日々を過ごす。 2014年に「月刊群雛 (GunSu) 11月号」でインディーズ作家デビュー。 現在はラグビー、競馬、サッカー、野球などを取材中。日本代表から草ラグビーまで、暖かく試合現場を見守り続けています
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競馬はれっきとしたギャンブルではありますが、JRAのイメージ戦略や、競馬を題材にとったドラマチックでロマンに溢れた小説や映画のおかげで、ここ20、30年の間に「ちょっとお洒落な都会の遊び」として定着した感があります。
BWインディーズでも、競馬を題材に書いている作家さんがいます。
大学時代にスポーツ新聞部の記者として日本全国を取材に飛び回ったという経歴を持つ、和良拓馬さんです。
もともとはスポーツエッセイストですが、最近はスポーツ小説も手がけるようになり、2017年2月に開催された小説執筆イベント「NovelJam」にも参加し、やはり競馬をテーマにした小説『30年後へ「逃げ残り」』を見事に2日間で書き上げ、出版されています。
このNovelJam参加作品は、亡き父と娘を競馬を軸に結びつけるという、浅田次郎の「永遠の緑」(これは亡くなったのは母親ですが)
をちょっと彷彿させる短編なのですが、今回紹介したいのは2016年にBWインディーズで発売された『本日、応援日和』というちょっと
変わった短編集です。
『本日、応援日和』には、スポーツ小説とスポーツエッセイの両方が収録されています。フィクションとノンフィクションの両方を手がける作家はいますが、両方をひとつの短編集にしてしまうのがインディーズっぽいなと思います。しかも、1本目は透明人間になれる女子高生が競馬場にやってくるという「マーブルケーキ」。ファンタジックな導入ですが、これがちゃんとした競馬小説になっています。ネタバレを避けるために細かい言及は避けますが、ぜひ読んでいただきたいです。ほかに3本のエッセイともう1本の小説が入っていますが、個人的には、今後も小説を書いていただきたいなと思います。
2017/04/17