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文芸

口中医桂助事件帖14 恋文の樹

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あらすじ・内容

桂助を狙う闇の正体とは!シリーズ第14巻!

 桂助の治療所の薬草園を荒らした下手人が遺体で発見された。その男の歯を治療したのは田辺成緒という女医だった。彼女の伯父は志保の父・佐竹道順と一緒に殺害されていた。その時、同席する予定だった桂助が治療で欠席し、一命を取り留めていたために、成緒は桂助を疑っていた。
 しかし、成緒のもとに脅迫状が届けられ、飼い猫が殺されていた。
 一方、岸田正二郎から、桂助と同じく、育ての親に育てられたのが判明したと告白された。実の父は、牧瀬基良という医師だった。叔母の扶季を訪ねると、彼女は殺害されていた。彼女が遺した血文字から、恋文の束を見つけた二人は、牧瀬と扶季の間に生まれたのが、正二郎だったことがわかった。
 その50年前の恋文の入った箱を奪おうとする者がいて、調べると薬草園荒らしをした者と二人に命令した加代と呼ばれる女性だと判る。
 調べを進めていくと、事件の背景には医療用の麻酔薬である「通仙散」が絡んでいた。歴史に名高い華岡青洲の麻酔薬を改良して、歯科の医療に使って利益を上げようとしているのだった。
 その背後に関わる者と実行犯の、驚くべき正体とは!

作品情報

シリーズ
口中医桂助事件帖(小学館文庫)
著者
レーベル
小学館文庫
出版社
小学館
カテゴリ
文芸・小説
ページ概数
238
配信開始日
2016/10/8
底本発行日
2016/2/10
対応端末
  • PCブラウザ
    ビューア
  • Android
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文芸 新・口中医桂助事件帖 志保のバラ

著: 和田はつ子

明治の世に最新口中医療で桂助が大活躍!

 藤屋桂助は、妻の志保、親友の鋼次家族とともに、日本に帰ってきた。アメリカでは歯科のある病院で、当初は奴隷同然の扱いだった。桂助は重度の虫歯である院長夫人の命を救い、桂助の優れた抜歯技術を院長に評価されることで、最新の口中医療を学んだ。帰国の際、足踏み式虫歯削り機を持ち帰る。
 帰船中、乗客だった富士山太郎一座の大山かじ花が殺害された。そして、鋼次の妻・美鈴も倒れる。美鈴は重症の疱疹であるとわかり安静に過ごすことに。かじ花殺害の件も、桂助が真相を突き止める(「望郷さくら坂」)。
 再び〈いしゃ・は・くち〉に戻った桂助を、金五や入れ歯師の本橋が、事件の相談もあり相次いで訪れてくる。
 理想とする「歯を抜かない治療」「痛くない抜歯」を進める桂助。痛まない治療のために必要な麻酔薬の入手は難しいことに悩む。そんな時に以前、権力後継の悪だくみを桂助や鋼次の協力で暴いた徳川慶喜が、家臣だった渋沢栄一と治療にやってくる。また、尾形喜久治と名乗る入院患者は、正体不明で桂助と言葉を交わそうともせず……(「寒竹の筍」)。
 明治維新の東京で桂助の活躍を描いた、「口中医桂助事件帖」待望の続編が登場!

価格

792(税込)

720円 (+消費税72円)

「口中医桂助事件帖(小学館文庫)」シリーズ作品一覧(全17冊)

561円〜792(税込)

  • 文芸 口中医桂助事件帖1 南天うさぎ

    江戸の名歯科医・藤屋桂助が、事件に迫る!口中医桂助事件帖シリーズ第一作!

    虫歯で命を失うこともあった江戸時代。庶民に歯の大切さを説き、虫歯で悩む者たちを長崎仕込みの知識で次々と救う口中医・藤屋桂助。幼なじみで薬草の知識を持つ志保と、歯ブラシ・房楊枝職人の鋼次は、ともに力を合わせる若き仲間同士である。が、桂助のまわりでは謎の事件が次々と起こり、得体の知れない大きな流れに巻き込まれていく。続発する謎の事件の真相とは……。

    価格

    627(税込)

    570円 (+消費税57円)

  • 文芸 口中医桂助事件帖2 手鞠花おゆう

    桂助の前に現れたあでやかな美女の正体とは?!

    歯の治療に桂助を訪れたおゆうは、女手一つで呉服屋を切り盛りする、あでやかな美女だった。その後も桂助の元を訪ねるおゆうだったが、ある日起こった火事の下手人として捕らえられてしまう。彼女に好意を寄せる桂助と、それを心配する仲間の鋼次や志保も協力して、おゆうの疑惑を晴らすために動くのだったが……。果たして、おゆうの正体とは! 『口中医桂助事件帖 南天うさぎ』に続く、書き下ろしシリーズ第2弾。

    価格

    627(税込)

    570円 (+消費税57円)

  • 文芸 口中医桂助事件帖3 花びら葵

    桂助出生の秘密と、巨悪の存在が明らかに!

    桂助の患者だった廻船問屋橘屋のお八重が、突然亡くなった。そして、橘屋は店をたたむこととなった。その背後に、かつて桂助の家族とも関わりを持っていた岩田屋勘助の存在が浮かび上がる。岩田屋は、汚い手を使って自分の商売を広げていた。そして、桂助の出生の秘密が明らかになる。それは将軍家のこれからをも左右することだった。その秘密をかぎつけた岩田屋が桂助の前に忍び寄ってきた! 急展開の書き下ろし時代小説シリーズ第3弾。

    価格

    627(税込)

    570円 (+消費税57円)

  • 文芸 口中医桂助事件帖4 葉桜慕情

    桂助の名を騙り人を殺める口中医の正体とは?!

    桂助の名を騙った者に治療されて子供が死に、そのあと妻も自害したという武士が、仇を討ちにあらわれた。表乾一郎と名乗る男は誤解だと納得したが、上総屋のおいとが殺され、桂助は捕らえられる。偽桂助の被害はさらにひろがりを見せ、背後に悪の存在が浮かび上がる。果たして、真犯人の意図は何なのか? 今回の第4弾では、熱心に求婚する男の登場で、桂助への思いとの間で揺れ動く志保の女ごころも描かれている。

    価格

    627(税込)

    570円 (+消費税57円)

  • 文芸 口中医桂助事件帖5 すみれ便り

    女性の死体にはすみれの花の汁が付いていた。

    永久歯が生えてこないという娘おてるを診ることになった桂助。彼女は桂助とともに長崎で学んだ斎藤久善の患者で、その見たては間違いなかった。斎藤のところには患者が多数詰めかけ、〈いしゃ・は・くち〉は閑散としていた。そこに、同心の友田からの依頼で、桂助は傷のない女性の死体を診ることになった。すみれの花の汁が付いていたことを見つけ、その真相に迫っていくのだが……。新たに入れ歯師が仲間に加わることになる、大人気シリーズ第5弾。

    価格

    627(税込)

    570円 (+消費税57円)

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