2017年から続くBOOK☆WALKERの名物コーナー「今読んでほしい新作マンガ」で一番読まれたのは、いきなり冒頭で「セッ〇スをしてあげます」と言い放つ新感覚ヒロインが活躍する『あなたソレでいいんですか』。ちなみに1位を含め、5位までの5作品中3作品は紹介レビュアーが「コミタンM」でした。

2014年から毎年4/4に開催しているBOOK☆WALKERのオリジナル企画「4/4は4コマの日」。対象作品の中で歴代一番売れたのは竹書房の『中原くんの過保護な妹』でした。また1位2位は逃したものの、3位～5位は芳文社のきらら系作品が独占。萌え系4コマの老舗出版社として矜持を示しました。

近頃すっかり定着したタイトルにヒロインの名字が入る「〇〇さん」作品。売上1位はやはり名字タイトルマンガの先駆者ともいうべき『からかい上手の高木さん』に。混戦の2位以下は、ドラゴンが変身したヒロインが活躍する異色作『小林さんちのメイドラゴン』が制する結果となりました。

電子書籍の標準ページ数を合算した「総ページ数」ランキングでは、『三国志』などで有名な国民的作家「吉川英治」先生が累計178,401ページで納得の1位に。3位の「手塚治虫」先生（148,555ページ）、4位の「石ノ森章太郎」先生（119,555ページ）などマンガ界のレジェンドがランクインする中、1位に3,000ページの僅差で2位だったのは宗教家の「大川隆法」先生（171,684ページ）でした。

今や異世界作品の代名詞となったセリフ「やれやれ」が一番多く登場するのは『銃魔大戦 怠謀連理』。なんと1冊で37回もつぶやいていました。その他、やはり異世界系作品が上位を占める結果となりましたが、5位にはなんと『斉木楠雄のΨ難』のノベライズ版が入りました。

購入したユーザー一人当たりの平均で一番多く開いた本ランキングでは、ゲーム中に何度も引用するためか、テーブルトークRPGのデータ集『ダブルクロス The 3rd Edition データ集 エフェクトアーカイブ』が1位に。その他は一気読みできないライトノベル作品が上位を占める結果となりました。

注目のアニメ放送の前と後で伸長率が一番高かった作品ランキングでは、放送後の反響で紙版の品切れが続出し、電子版の需要が増大した『はたらく魔王さま!』『進撃の巨人』がランクイン。特に『進撃の巨人』は社会現象とも言っていいブームを巻き起こし、電子書籍界全体としても黎明期最大のヒット作となりました。

コミカライズが一番売れた原作者ランキングでは、2014年に原作が発売され、2015年にコミカライズが大ヒットした『転生したらスライムだった件』の著者「伏瀬」先生が、関連シリーズも合わせて1位に。また2位3位には「進行諸島」先生「白石新」先生といった、多数の人気原作を抱える「異世界系」のベストセラー作家ともいうべき先生方が入りました。