
2019年1月31日更新


<十七種の獣>と小惑星の衝突。いずれやってくる世界の終わり。
家族は血縁関係だけじゃない。大切な人との繋がりも家族と呼べるはず。
著者:伊坂幸太郎
「8年後、世界は滅亡する」
小惑星襲来の発表がもたらしたのは、食料の略奪、理不尽な暴力、そして逃れようのない絶望だった。
それから5年、パニックは小康状態となり、今では不気味なほどに静かな日々が戻ってきている。
舞台となる団地ヒルズタウンにも束の間の平穏が訪れるが、穏やかな日々は否応なしに失った過去を思い出させる。
残された3年間をどう過ごすか。
家族との和解、新しい命の出産、過去の復讐。
それぞれが思い思いの「生きる意味」を探していく。
地球滅亡という重いテーマにもかかわらず、作品には和やかな空気が流れ、登場人物たちもどこかあっけらかんとしています。
読んでいても悲壮感はなく、自分もこんな平穏な日々を過ごしてみたいと思うほど(地球滅亡は勘弁ですが…)。
すべてのエピソードに共通しているのは「人との繋がり」の物語であるということ。
友人、恋人、家族との絆。
世界が終わるとしたら、あなたは誰と終末を迎えますか?