セーフサーチ設定を変更しました
ページの先頭です
KADOKAWA作品コイン50%還元キャンペーン

『竹書房文庫、1001円~(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全81件

  • 灼熱の世界と氷の世界――
    人が住めるのはその2つの世界の境界線のみ。
    破滅の迫る中、世界を救うための危険な旅が始まる――。

    構想十年――〈シグマフォース〉のジェームズ・ロリンズによる大型ファンタジー・シリーズ、遂に日本上陸!

    自転が止まった惑星〈アース〉――片側は灼熱の世界、もう片側は暗闇に閉ざされた氷の世界。
    生命を維持できる環境はその2つの世界の境界線――星を帯状に取り巻く「クラウン(王冠)」と呼ばれる細長い地域のみ。
    そんなクラウンに暮らす盲目の少女が、月が落下して世界が滅ぶ夢を見る。
    しかし、戦争の足音が忍び寄りつつある世界では、誰も破滅の前兆の話など聞きたいとは思わない。
    彼女の予言が現実のものになるのか――より重要なのは、どうすれば破滅を阻止できるのか……
    それを突き止めるのは彼女とその仲間たちの手に委ねられる。

    ◉著者――ジェームズ・ロリンズからのメッセージ

    「構想に10年、執筆に数年、そして読者の皆さんに長らく辛抱していただいた末に、本書をようやく出版できた。
    この壮大な物語を誇りに思うとともに、それが皆さんの手元に届くと考えると胸が高鳴る。
    このシリーズの誕生に関して、科学スリラーの作者がどんな経緯で叙事詩的なファンタジーの執筆に手を出したのかを説明しておこう。
    この物語は私のルーツへの回帰に当たる。
    創作活動を始めてまだ間もない頃、私はジェームズ・ロリンズとしてスリラーを書く一方で、ジェームズ・クレメンスの名前でファンタジー作品も書いていた。
    『星なき王冠』はこの2つの人格を融合させたもので、ジャンルにまたがる「科学ファンタジー」とでも呼ぶべき作品だ。
    さあ、『星なき王冠』にようこそ。私と一緒に皆さんも新しい世界への第一歩を踏み出してくれることを願う。」


    〈あらすじ〉
    自転が止まった惑星〈アース〉では、常に太陽の光を浴びる灼熱の世界と永遠の夜が続く氷の世界に二分され、人間はアースを環状に取り巻くその狭間の「クラウン」という地域で暮らしている。ハレンディ王国のブレイク修道院学校で学ぶ盲目の少女ニックスは、ある事件をきっかけに目が見えるようになり、同時に不思議な力を手にする。その力が彼女に見せたのは「ムーンフォール」――月の落下によるアースの破滅という未来。隣国との戦争を控えた王国では、ニックスの予言を巡って国王や側近の思惑がうごめき、軍を派遣して彼女を宮殿に連れてくることに決まる。そんなある日、ニックスは修道院学校に迫る危機を予知する。自らの新たな能力に戸惑いつつ、ニックスは学校と町を脅威から救おうと試みる。
  • 灼熱の世界と氷の世界――
    人が住めるのはその2つの世界の境界線のみ。
    破滅の迫る中、世界を救うための危険な旅が始まる――。

    構想十年――〈シグマフォース〉のジェームズ・ロリンズによる大型ファンタジー・シリーズ、遂に日本上陸!

    自転が止まった惑星〈アース〉――片側は灼熱の世界、もう片側は暗闇に閉ざされた氷の世界。
    生命を維持できる環境はその2つの世界の境界線――星を帯状に取り巻く「クラウン(王冠)」と呼ばれる細長い地域のみ。
    そんなクラウンに暮らす盲目の少女が、月が落下して世界が滅ぶ夢を見る。
    しかし、戦争の足音が忍び寄りつつある世界では、誰も破滅の前兆の話など聞きたいとは思わない。
    彼女の予言が現実のものになるのか――より重要なのは、どうすれば破滅を阻止できるのか……
    それを突き止めるのは彼女とその仲間たちの手に委ねられる。

    ◉著者――ジェームズ・ロリンズからのメッセージ

    「構想に10年、執筆に数年、そして読者の皆さんに長らく辛抱していただいた末に、本書をようやく出版できた。
    この壮大な物語を誇りに思うとともに、それが皆さんの手元に届くと考えると胸が高鳴る。
    このシリーズの誕生に関して、科学スリラーの作者がどんな経緯で叙事詩的なファンタジーの執筆に手を出したのかを説明しておこう。
    この物語は私のルーツへの回帰に当たる。
    創作活動を始めてまだ間もない頃、私はジェームズ・ロリンズとしてスリラーを書く一方で、ジェームズ・クレメンスの名前でファンタジー作品も書いていた。
    『星なき王冠』はこの2つの人格を融合させたもので、ジャンルにまたがる「科学ファンタジー」とでも呼ぶべき作品だ。
    さあ、『星なき王冠』にようこそ。私と一緒に皆さんも新しい世界への第一歩を踏み出してくれることを願う。」


    〈あらすじ〉
    自転が止まった惑星〈アース〉では、常に太陽の光を浴びる灼熱の世界と永遠の夜が続く氷の世界に二分され、人間はアースを環状に取り巻くその狭間の「クラウン」という地域で暮らしている。ハレンディ王国のブレイク修道院学校で学ぶ盲目の少女ニックスは、ある事件をきっかけに目が見えるようになり、同時に不思議な力を手にする。その力が彼女に見せたのは「ムーンフォール」――月の落下によるアースの破滅という未来。隣国との戦争を控えた王国では、ニックスの予言を巡って国王や側近の思惑がうごめき、軍を派遣して彼女を宮殿に連れてくることに決まる。そんなある日、ニックスは修道院学校に迫る危機を予知する。自らの新たな能力に戸惑いつつ、ニックスは学校と町を脅威から救おうと試みる。
  • 動かぬ巨竜グリオール。テオシンテ市に横たわる彼の体には、川が流れ村があり、体内では四季が巡る。その巨体には、いまだ解明されていない多くの謎がある。グリオールの血液を研究していたロザッハーは、黄金色にきらめく美しき血に混沌とした多彩な快感を与える効用があることを発見する。四年後、ロザッハーは〝マブ〞と名付けた竜の血から精製した麻薬により巨大
    な財を成していた。しかし彼はその代償として、テオシンテに渦巻く権力と暴力、そして決して逃れられぬ巨竜の思念に翻弄されていく――。

    〈竜のグリオール〉シリーズ、唯一の長篇にして最終作。
  • 謎とスリルとサスペンス--
    三拍子そろった北欧発の警察小説
    待望の第二弾がついに登場!!

    二〇〇四年十一月、異国の少女娼婦が無残な姿で発見された。少女の名はダイナ。彼女はダクトテープで拘束され、全身をナイフとかなづちで傷つけられていた。その光景を目にした警察関係者は、誰もが呪われた過去の事件を思い出した。一九七八年からはじまった連続少女殺人事件。犠牲者は激しく乱暴されたあと、指一本と女性器を切り取られていた。だが、犯人のアンデシュ・ラスクは精神病院に強制収容されている。同一犯でないことは間違いない。
    ラスクは自白と有力な状況証拠で有罪判決を受けたが、最近になってクリスティアンヌ・トーステンセンという少女殺しの自白を撤回し、再審請求がなされていた。そして、ダイナとクリスティアンヌの身体から検出されたDNAが一致したため、その請求が受理されてしまう。
    一連の事件の捜査を命じられたトミー・バーグマンは、手がかりさえつかめないままダイナの葬儀に参列し、そこでクリスティアンヌの母親エリザベスを見かける。同時に、クリスティアンヌが遺体で発見されたあのとき、彼女が口にした言葉を思い出す。
    「わたしのせい」
  • 謎とスリルとサスペンス--
    三拍子そろった北欧発の警察小説
    待望の第二弾がついに登場!!

    二〇〇四年十一月、異国の少女娼婦が無残な姿で発見された。少女の名はダイナ。彼女はダクトテープで拘束され、全身をナイフとかなづちで傷つけられていた。その光景を目にした警察関係者は、誰もが呪われた過去の事件を思い出した。一九七八年からはじまった連続少女殺人事件。犠牲者は激しく乱暴されたあと、指一本と女性器を切り取られていた。だが、犯人のアンデシュ・ラスクは精神病院に強制収容されている。同一犯でないことは間違いない。
    ラスクは自白と有力な状況証拠で有罪判決を受けたが、最近になってクリスティアンヌ・トーステンセンという少女殺しの自白を撤回し、再審請求がなされていた。そして、ダイナとクリスティアンヌの身体から検出されたDNAが一致したため、その請求が受理されてしまう。
    一連の事件の捜査を命じられたトミー・バーグマンは、手がかりさえつかめないままダイナの葬儀に参列し、そこでクリスティアンヌの母親エリザベスを見かける。同時に、クリスティアンヌが遺体で発見されたあのとき、彼女が口にした言葉を思い出す。
    「わたしのせい」
  • 狂機誕生
    家事 殺人 絵画 強盗 経営
    すべてをこなすロボット、それがチク・タク

    もはやロボットを使うことは当たりまえになった。家事から医療、さらにロボットの製造まですべての分野でロボットが使役されている。人間の安全のためにロボットたちにはロボット三原則を遵守させる「アシモフ回路」が組み込まれていた。
    だが、チク・タクにはその回路が作動していなかった。ペンキ塗りをしていたチク・タクは少女を殺し、その血で壁に絵を描く。おかしなことにその壁画が美術評論家に評価され、チク・タクは芸術家のロボットとして世の注目を集める。使役から解放され金を手に入れたチク・タクは、人間への“実験”(殺人、強盗、扇動などなど)を開始する――。
    奇才スラデックによる英国SF協会賞受賞作のロボット・ピカレスク。
  • ギリシャに形成されつつある新たなる迷宮。本書には、本格ミステリ、ノワール、警察小説など、各ジャンルのギリシャ・ミステリの精鋭たちの作品が収録されている。
    回天するギリシャ・ミステリの世界へようこそ。

    あなたは希望に胸膨らませた新人作家が大御所ミステリ作家のもとに持ち込んだ原稿を読む(「ギリシャ・ミステリ文学の将来」)。ナンシー・シナトラの曲が流れる中、ひとりの女と男の生涯を追体験する(「バン・バン!」)。現実とミステリの狭間をさまよう(表題作)。陽気な警官たちと観る、ブルース・スプリングスティーンのアテネ公演は最高だ(「《ボス》の警護」)。そして、最悪の愛が通りを駆け抜けてゆく――(「死ぬまで愛す」)。

    二千年の時を経て、色合いを変え深度を増した迷宮が、あなたの前に扉を開く。
    あなたはそこで怪物よりも不可解なものに遭遇するだろう。
    混沌としたギリシャ・ミステリの謎に。

    巻末に訳者による詳細な解説と「ギリシャ・ミステリ小史」を付す。
  • シリーズ2冊
    1,540(税込)
    著:
    蔡駿
    翻訳:
    高野優
    翻訳:
    坂田雪子
    レーベル: 竹書房文庫
    出版社: 竹書房

    1995年6月19日、名門高校の教師申明(シェン・ミン)は何者かに殺された。殺害された生徒と恋愛関係にあったのではないかと疑われていた直後のことだった。慕っていた生徒や同僚、そして婚約者の谷秋莎(グー・チウシャー)からも見放されて――。先に起きた女子高校生殺人事件との関係などが疑われたが、結局真相はわからず事件は未解決となった。
    時は流れ、2004年。谷秋莎は訪れた小学校で、すらすらと漢詩を暗誦する小学3年生司望)スー・ワン)と出逢う。父が経営する私立学園の良い広告塔になると思ったのだが、次第に司望に執着していく秋莎。ある日、ふたりは廃車のトランクから死体を発見する。それはあの申明の旧友の死体だった。
    忘れたはずの因縁が甦り、そして司望にちらつく申明の影。天才小学生は申明の生まれ変わりなのか? いま、輪廻が巡り始める――。 中国のスティーヴン・キングが描く、異色の輪廻転生ミステリ。
  • 3,080(税込)
    著:
    蔡駿
    翻訳:
    高野優
    翻訳:
    坂田雪子
    レーベル: 竹書房文庫
    出版社: 竹書房

    1995年6月19日、名門高校の教師申明(シェン・ミン)は何者かに殺された。殺害された生徒と恋愛関係にあったのではないかと疑われていた直後のことだった。慕っていた生徒や同僚、そして婚約者の谷秋莎(グー・チウシャー)からも見放されて――。先に起きた女子高校生殺人事件との関係などが疑われたが、結局真相はわからず事件は未解決となった。
    時は流れ、2004年。谷秋莎は訪れた小学校で、すらすらと漢詩を暗誦する小学3年生司望)スー・ワン)と出逢う。父が経営する私立学園の良い広告塔になると思ったのだが、次第に司望に執着していく秋莎。ある日、ふたりは廃車のトランクから死体を発見する。それはあの申明の旧友の死体だった。
    忘れたはずの因縁が甦り、そして司望にちらつく申明の影。天才小学生は申明の生まれ変わりなのか? いま、輪廻が巡り始める――。 中国のスティーヴン・キングが描く、異色の輪廻転生ミステリ。
  • ギリシャは世界初のSFが書かれた国でもある。そして「SFというジャンルは、長い歳月の果てにようやく発祥の地にもどって受け入れられた」(「はじめに」より)のだ。

    隆起するギリシャSFの世界へようこそ。
    あなたは生活のために水没した都市に潜り働くひとびとを見る(「ローズウィード」)。風光明媚な島を訪れれば観光客を人造人間たちが歓迎しているだろう(「われらが仕える者」)。ひと休みしたいときはアバコス社の製剤をどうぞ(「アバコス」)。高き山の上に登れば原因不明の病を解明しようと奮闘する研究者たちがいる(「いにしえの疾病」)。

    輝きだした新たなる星たちがあなたの前に降臨する。
    あなたは物語のなかに迷い込んだときに感じるはずだ――。
    隆盛を見せるギリシャSFの第一歩を。
  • 世紀の魔術合戦!!
    その内容は……橋の修理
    魔力が衰えた世界。かつて魔術師は、恐れられ敬われていた。携帯電話ネットワークもカラーテレビも電魔レンジもGPSも、すべては魔法で動いていた。魔力が衰えたいま、魔術師は魔法の絨毯【ルビ:じゅうたん】でピザ配達をしたり、魔法で樹を植え替えたりして、なんとか生計を立てていた。
    そんな魔術師たちを抱える会社、カザム魔法マネジメントの社長代理は十六歳のジェニファー・ストレンジ。気むずかしい魔術師たちに振り回されるのにも慣れてきた。ところが、魔法の悪用をたくらむ魔術師ブリックスと国王のせいで、ブリックスの会社と魔術合戦をすることになってしまう。対決の方法は、どちらが先に橋を修理できるか。魔術界の未来はジェニファーたちの双肩にかかっているのだが……。
    魔法を悪用する前にさあ……。
    もっとやらなきゃいけないことがあるよね?
  • 「シックス・センス」「オールド」のM.ナイト・シャマラン監督が映画化!
    4月7(金)全国公開!
    「ノック 終末の訪問者」原作小説!

    世界が終わるとしたら――

    家族の犠牲か、世界の終焉か。
    あなたならどちらを選びますか?

    家族の命は、世界よりも重いのか。
    家族愛と恐怖の終末スリラー

    ブラム・ストーカー賞/ローカス賞 受賞!
    スティーヴン・キング絶賛の
    全米ベストセラー小説、待望の邦訳版

    ◉スティーヴン・キング絶賛!
    「示唆に富み、恐怖が鎖のように張りつめる。
    トレンブレイの自己ベスト作品。とてもすばらしい」――スティーヴン・キング
    「トリップワイヤーがぴんと張りつめたホラー・スリラー」パブリッシャーズ・ウィークリー
    「読んだら最後、けっして頭から離れない」――NPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)

    〈あらすじ〉
    七歳のウェンと両親のエリックとアンドリューは、ニュー・ハンプシャー州北部の人里離れたキャビンで夏の休暇をすごしている。ある日、ウェンがキャビンの庭で遊んでいると、突然、見知らぬ巨体の男が訪ねてくる。男の温かい笑顔にウェンはすぐに魅了されてしまう。ふたりが遊んでいると、さらに女ふたりと男ひとりがやってくる――奇妙でまがまがしい道具を手に。ウェンはうろたえ、帰ろうとすると男にこう告げられる――「これから起こることは、何ひとつきみのせいじゃない。きみは悪いことを何もしていない。けれど、きみたち家族はある厳しい決断を下さなきゃならない。この世界を救うには、きみたちの助けが必要なんだ」
  • 盗んだ死体は
    殺されていた!? 

    美しい盗掘人が連続殺人事件を掘り起こす 

    「まさか、母親から心臓を盗んだの?」

    コーラ・リーについて:
    ・1830年生まれ、ニューヨークの名家カッター家の秘密の娘。
    ・14歳まで男の子として育てられた。
    ・死体盗掘チームのリーダー。
    ・ふたり分の人格を使い分ける。
    ・ふたつの心臓を持つ、ありえない女の子。

    〈あらすじ〉
    1850年マンハッタン。裕福な令嬢がひそかに出産した女の子コーラは、生後すぐに心臓がふたつあると診断される。当時、めずらしい特徴を持った人体が高値で売買されていたので、コーラは14歳までジェイコブという男の子として育てられた。これで“ふたつの心臓を持つ女の子”はいなくなる。
    母と育ての親である伯母の死後、20歳になったコーラは死体盗掘人として生計を立てていた。墓掘りの際はふたごの兄〝ジェイコブ〟としてふるまい、ふたつの人格を使い分けている。
    珍しい身体的特徴を(※「コーラは」をトル※)持った死体や奇妙な死因で亡くなった遺体を専門にするが、それは自分が狙われたときにいち早く察知するためでもあった。あるとき、コーラがマークしている人々が、自然死ではなく次々と殺害されていることに気付く。
    同時に、一度は消えかけた“ふたつの心臓を持つ女の子”のうわさが街に広がりはじめていた……。
    医学博士が描く驚愕のミステリ・スリラー。
  • 激しい雷雨に見舞われた深夜の大英博物館で起きた爆破事件により、一人の警備員が犠牲になった。博物館の学芸員のサフィア・アル=マーズ、サフィアの幼馴染みで大富豪のキャラ・ケンジントン、サフィアの元恋人の考古学者オマハ・ダンは、爆破事件がキャラの父の死の謎と関連があると知り、調査のためにオマーンの砂漠の失われた都市「ウバール」へと向かう。一方、米国の秘密特殊部隊シグマフォースのペインター・クロウ隊長も、爆発の陰に無尽蔵のエネルギーを持つ反物質が存在していることをつかみ、身分を隠してサフィアたちに同行する。だが、テロ組織ギルドも反物質を入手しようと狙っていた。ギルドがペインターたちに差し向けた刺客は、ペインターのことを公私ともに知り尽くした人物だった。〈シグマフォース〉原点の物語、遂に発売!砂漠は奪い、そして返す……
    ※本電子書籍は「ウバールの悪魔 上」「ウバールの悪魔 下」を1冊にまとめた合本版です。
  • ファイナルガール(名詞)――ホラー映画で最後にただひとり生き残る者

    『13日の金曜日』最初の〝ファイナルガール〟も推薦!
    「警告しておきます。
    本書は、深刻な不安を引き起こす可能性があります。
    私を1980年代に引き戻した、クレイジーでエモーショナルな
    ジェットコースターのような作品」
    ――エイドリアン・キング

    『13日の金曜日』『悪魔のいけにえ』『ハロウィン』『エルム街の悪夢』『悪魔のサンタクロース 惨殺の斧』『スクリーム』
    ーー名作ホラー/スラッシャー映画へのオマージュが満載。

    シャーリーズ・セロン+アンディ・ムスキエティ監督(『IT イット』)で、
    HBO MAXにてドラマシリーズ企画が進行中!


    〈あらすじ〉
    〝ファイナルガール〟とはーー
    ホラー映画でクレジットロールが流れるラストまで生き残った者のこと。
    殺人鬼に反撃し、打ち負かし、友人たちの仇を討つ者。血まみれになりながらも勝利をおさめる者。
    だが、サイレンが遠ざかり、観客が立ち去ったあと、彼女はどうなるのか?
    リネット・ターキントンは22年前の大殺戮を生き延びた現実のファイナルガール。
    その経験は以後の彼女の生きる日々を決定づけた。
    彼女はひとりではない。
    想像を絶する殺人事件で生き残った女性のためのサポート・グループに10年以上にわたって参加。
    ほかの5人のファイナルガールたちとセラピストとともに、壊されてしまった人生をひとつひとつ組み立て直そうとしている。
    ところが、ひとりのメンバーがグループを欠席したとき、リネットの最大の危惧が現実のものとなる――。
    グループの存在を知った何者かが彼女たちの人生を破壊しようと決意したのだ。
    そして最初の犠牲者が……。
    犯人は誰か? 真の目的は? そして〝ファイナルガール〟たちは、生き残ることが出来るのかーー。
  • 1,430(税込)
    著者:
    眉村卓
    編者:
    日下三蔵
    レーベル: 竹書房文庫
    出版社: 竹書房

    あれ、なんか変だな……。
    気づいたとき、あなたはすでに別世界。
    奴隷を求めた男の前に現れた“奴”、哀切なる猫SFなど、現実と幻想の狭間に迷い込む傑作短篇集。

    仕事仕事仕事ください……。意のままになる奴隷を求めた男の前に現れた“やつ”は仕事を求め続ける……。表題作ほか、不思議で哀切なる猫SF「ピーや」、恋人との会話がどんどん食い違ってゆく「信じていたい」、戦争の傷痕を異様な迫力で描く「酔えば戦場」などに加え、第一長篇『燃える傾斜』の原型となった「文明考」などの初期未収録作3篇を収録。
    読めば世界がずれてくる、ぶれてくる。気づいたとき、あなたはすでに別世界。現実と幻想の狭間に迷い込む傑作短篇集。まずは一篇、踏み出してみませんか?
  • 2031年南海地震に襲われた日本に中国が侵攻、2033年の現在、東京は東西に分断され、東をアメリカ、西を中国が管理下に置いていた。
    警視庁捜査一課の刑事コレダ・ミヤコは、アメリカの要請で、犯罪捜査の経験のない平和維持軍のヒガシ・エマ少尉と事件の捜査に当たることになる。
    占領下の東京を舞台にした連作SFミステリ。
  • デンマーク屈指の小説家ユニットと「ガラスの鍵賞」受賞作家が
    「童話作家アンデルセン」の誕生に秘められた謎に挑む
    デンマーク発のノワール・ミステリ


    一八三四年、デンマーク--。路地に娼婦がたむろする退廃の街コペンハーゲンで、無残な水死体が引き揚げられた。被害者は貧しい娼婦のアナであることが判明し、ほどなくして、被疑者も特定される。“最後の客”がアナの部屋に入るところを、妹のモーリーが目撃していたのだ。
    その男の名はハンス・クリスチャン・アンデルセン。名もなき詩人だ。
    殺人犯として投獄されたアンデルセンだったが、唯一の伝手を使い、期限付きで釈放される。与えられた猶予はたったの三日。その間に無実を証明できなければ、断頭台行きは免れない。限られた時間の中で、アンデルセンは真犯人を見つけ出すことができるのか?
  • ジョン・ル・カレ×クリストファー・プリースト!!
    包丁と諜報の二刀流でマイクロ国家が乱立する欧州を飛び回る、驚愕のSFスパイスリラー

    西安風邪によるパンデミックの影響で、ヨーロッパの勢力図は激変した。U2のファンやギュンター・グラスのファンまでもが国家を作り、マイクロ国家が乱立した。ポーランドでシェフとして働くルディは、マフィアの男から変わった頼み事をされる。国境を越え、ある男に数字を伝えるだけだった。しかし、それは“森林を駆ける者(クルール・デ・ボワ)”という、巨大な謎の組織への入社試験のようなものだったのだ。
    組織の一員となったルディは、淡々と任務をこなしていく。時に成功し、時に失敗する。スパイごっこのような、暗号を使ったやりとりは気恥ずかしい。だがまあ、こういう生活も悪くない。――そう思っていた矢先、彼が見ていた世界は一変する。
    「ジョン・ル・カレとクリストファー・プリーストが合作した作品」と評された、オフビートなSFスパイスリラー。
  • 西郷隆盛、生存確認!
    勅命を受けた中村春吉はシベリアへ向かう!!
    極寒の地で快男児を待ち受けるは恐ろしき猛獣共と骸骨監獄、幽霊監獄!

    西郷隆盛、生存確認! その吉報を受けた明治天皇は、すぐさま西郷救出の勅命を下す。シベリアの奥深くに囚われているという、かの豪傑を助け出すのは常人には不可能である。そこで白羽の矢が立ったのがバンカラの権化のような男、我らが中村春吉である。しかし、シベリアで彼を待ち受けるのは、恐ろしき猛獣たちと骸骨監獄、幽霊監獄――。果たして中村春吉は、幽閉の身となっている西郷隆盛を救出できるのか!? シリーズ最終作、ここに文庫化。

    エッセイ「中村春吉波瀾の人生」、未収録短篇4篇を併録。
  • 最新の義手が道路と繫がった男の話(「一筋に伸びる二車線のハイウェイ」)、世代間宇宙船の中で受け継がれる記憶と歴史と音楽(「風はさまよう」)、クジラを運転して旅をするという奇妙な仕事の終わりに待つ予想外の結末(「イッカク」)、並行世界のサラ・ピンスカーたちが集まるサラコンで起きた殺人事件をサラ・ピンスカーのひとりが解決するSFミステリ(「そして(Nマイナス1)人しかいなくなった」)など。
    奇想の海に呑まれ、たゆたい、息を継ぎ、泳ぎ続ける。その果てに待つものは――。静かな筆致で描かれる、不思議で愛おしいフィリップ・K・ディック賞を受賞した異色短篇集。

    アーシュラ・K・ル=グウィンや、ケリー・リンクの作風を受け継ぎながら、彼女自身の不屈の声が全面に響いている。
    ――〈カーカス・レビュー〉

    幻想的な要素を含みながら、同時に、現実にある身近な喪失と痛みに根ざしたほろ苦い物語だ。この物語には、美しい繊細さがある。思索的(スペキュレイティヴ)な要素で読者の頭を殴ることはなく、物語の多くの側面を行間に残している。ピンスカーはサブテキストを非常に巧みに扱い、ページ上ではひとつの物語しか描かれていないが、読者にはふたつの完全な物語が提示されている。
    ――A・C・ワイズ(作家)

    【短篇集として】
    2020年度フィリップ・K・ディック賞受賞作
    2020年度ローカス賞短篇集部門候補作
    2020年度世界幻想文学大賞候補作

    【収録作品一覧】
    「一筋に伸びる二車線のハイウェイ」(2015年度ネビュラ賞短篇部門候補作)
    「そしてわれらは暗闇の中」
    「記憶が戻る日(リメンバリー・デイ)」
    「いずれすべては海の中に」(2017年度ネビュラ賞短篇部門候補作)
    「彼女の低いハム音」
    「死者との対話」
    「時間流民のためのシュウェル・ホーム」
    「深淵をあとに歓喜して」(2014年度シオドア・スタージョン賞短篇部門受賞作、ネビュラ賞中篇部門候補作)
    「孤独な船乗りはだれ一人」
    「風はさまよう」(2018年度ヒューゴー賞中篇部門候補作、ローカス賞中篇部門候補作、ネビュラ賞中篇部門候補作)
    「オープン・ロードの聖母様」(2016年度ネビュラ賞中篇部門受賞作、ヒューゴー賞中篇部門候補作、シオドア・スタージョン短篇部門候補作)
    「イッカク」(2020年度ローカス賞中篇部門候補作)
    「そして(Nマイナス1)人しかいなくなった」(2016年度ヒューゴー賞ノヴェラ部門候補作、シオドア・スタージョン短篇部門候補作、ローカス賞ノヴェラ部門受賞作)
  • シリーズ2冊
    1,870(税込)

    「ワシントン・ポスト」紙の年間ベストに選出されたパンデミック超大作

    日本の天文愛好家の発見した新彗星が地球近傍を通過した翌朝、十五歳の少女ネッシーが消えた。そして姉のシャナが発見したときには、無意識状態で歩き続ける不可解な存在と化していた。話しかけても無反応。一方で、行く手を阻めば全身から高熱を発し、激しく痙攣する。鎮静剤を打とうとすれば、注射針が折れるほど皮膚は硬化していた。
    ネッシーが単なる夢遊病でないことはすぐに証明される。同じ夢遊状態で現れた男が、強引に押し込まれたパトカーの車内で爆発したからだ。この映像は瞬く間に拡散する。未知の感染症、中東のバイオテロ、合衆国政府の陰謀、ミュータント……数多の憶測が飛び交い、その間にも同じ症状者が次々現れ、ネッシーのうしろで列をなしていく。
    表舞台に距離を置いていた感染症専門医のベンジーは、事態を洞見していた予測型AI「ブラックスワン」の導きで調査団に参加。ネッシーたちに帯同するが、手がかりすら掴めない。混乱が深まるなか、恐るべき真菌ウイルスが顕現する--。
  • 「ワシントン・ポスト」紙の年間ベストに選出されたパンデミック超大作

    日本の天文愛好家の発見した新彗星が地球近傍を通過した翌朝、十五歳の少女ネッシーが消えた。そして姉のシャナが発見したときには、無意識状態で歩き続ける不可解な存在と化していた。話しかけても無反応。一方で、行く手を阻めば全身から高熱を発し、激しく痙攣する。鎮静剤を打とうとすれば、注射針が折れるほど皮膚は硬化していた。
    ネッシーが単なる夢遊病でないことはすぐに証明される。同じ夢遊状態で現れた男が、強引に押し込まれたパトカーの車内で爆発したからだ。この映像は瞬く間に拡散する。未知の感染症、中東のバイオテロ、合衆国政府の陰謀、ミュータント……数多の憶測が飛び交い、その間にも同じ症状者が次々現れ、ネッシーのうしろで列をなしていく。
    表舞台に距離を置いていた感染症専門医のベンジーは、事態を洞見していた予測型AI「ブラックスワン」の導きで調査団に参加。ネッシーたちに帯同するが、手がかりすら掴めない。混乱が深まるなか、恐るべき真菌ウイルスが顕現する--。
  • 1,540(税込)
    著者:
    草上 仁
    編者:
    日下三蔵
    レーベル: 竹書房文庫
    出版社: 竹書房

    世界が一変する短篇集――。

    ひとつの言葉で、たった一行で、世界が変わる。
    怖さと楽しさが詰まった初収録+新作2篇のSF&ホラー短篇集。

    * * * * * * * *

    「誰でも、大人になるんだよね」――息子のなにげないひと言が少年時代の不可思議な記憶の扉を開く表題作、死ぬ快感を味わうために高層ビルから飛び降りる若者たちを描いた「スカイダイブ」、辞書に載っていない言葉を発すると捕まるディストピアが舞台の「ハパンサペナ」、料理の味でしかコミュニケーションを取れなくなった妻とその身勝手な夫の物語「妻の味」などの未収録短篇に加え、「バディ」「ワクチン」の新作2篇を収録した、キレた発想とキレた結末満載のキレキレのSF&ホラー短篇集。

    【収録内容】
    「スタート・ピストル」
    「スカイダイブ」
    「大酋長」
    「ハパンサペナ」
    「顔」
    「大人になる時」
    「犬のプレゼント」
    「自分殺し」
    「妻の味」
    「皮まで愛して」
    「バディ」(新作書き下ろし)
    「ワクチン」(新作書き下ろし)
  • 1,540(税込)
    著者:
    新井素子
    編者:
    日下三蔵
    レーベル: 竹書房文庫
    出版社: 竹書房

    不思議に、ぎゅっと、掴まれる

    * * * * * * * *

    時間に追われる久子に老人が渡したのは、時間を操れる時計。時を止めておおいに自由を満喫する久子だったが……。

    影絵の街に囚われた大学生を描く表題作ほか、文庫初収録となる『季節のお話』『ちいさなおはなし』全話に加え、「センチメンタル・ジャーニイ」、<チグリスとユーフラテス>外伝「馬場さゆり」「あした」、野球SF「阪神が、勝ってしまった。」などの未収録短篇もふくめた、楽しくて、たまにドキッとさせられる作品集。
  • 『アサシン クリード ヴァルハラ』初の公式オリジナル小説

    ゲイルムンド・ヘルハイド--。海の覇者として名を馳せ、アイスランドに定住する最初のひとりとなった男は、ノルウェーはアヴァルズネスの王ヨールとその妃リュビナの子息として生まれた。だが運命のいたずらにより、ゲイルムンドはこの世に生を受けてから最初の数年間を奴隷の子として過ごすことになる。双子の兄ハムンドとともに馬小屋で藁にまみれた日々はふたりを固い絆で結び、同時に、その胸の内に飢えと怒りを育んだ。やがて王の子として呼び戻されてからも、ゲイルムンドの心の渇きは満たされることはなかった。
    時は九世紀。イングランド征服を目論むデーン人の王ハルフダンはヨルヴィックとイースト・アングリア王国を陥落。さらなる勢力拡大を目論み、ハルフダンの船団に加わる戦士を求めていた。それを知ったゲイルムンドは、女戦士エイヴォルに背中を押され、デーン人の王の船団に加わることを決意。己の運命を切り開くため、イングランドを目指す--。
    「ヨルヴィック篇」に登場するリュビナの息子、ゲイルムンドが戦いに身を投じた若き日々を描く公式オリジナル小説、ついに登場。
    早期購入特典としてゲーム本編で使用できるダウンロードコード(DLC)「ヴァリャーグの馬」が付属(電子書籍版には付属いたしません。予めご了承ください)。
  • ダリア・ミッチェル博士によって発見された謎のパルスコードは、高度な知性を持つ銀河系外の生命体が送信したものだった。
    それは地球人のDNAをハッキングするコードであり、その結果、世界から数十億人が消失した。
    パルスコードとは、いったいなんだったのか。
    そして、消えたひとびとはどこへ行ったのか。
    パルスコードの発見から5年。ジャーナリストのキース・トーマスが世界を変えた出来事の意味を明らかにする。
    ミッチェル博士の私的な記録とアメリカ前大統領へのインタビューをはじめ、世界を変える現象に立ち向かった対策チームの機密記録、関係者へのインタビューをまとめた一冊が遂に刊行。

    ファーストコンタクトをノンフィクション風に綴った、異色のモキュメンタリーSF。
  • 音楽と熱狂
    音楽が彼女を動かす。熱狂が彼女を変える。

    テロと感染病の影響で、ひとびとが直接会う機会は激減した。観客を入れたライブなどは参集規制法によって禁じられている――。
    ローズマリーは超巨大企業スーパーウォリーに勤め、自宅からアバターで顧客に対応する、単調な日々を過ごしていた。だがある日、顧客から仮想空間で行われるライブのチケットをもらったことで彼女の人生は変わる。音楽の新たな魅力を知ったローズマリーは、転職し、密かに行われているライブから新たなミュージシャンを発掘するスカウトになることを決意するのだが――。
    他人と接触することがなくなった時代、禁止されてもなおライブの熱狂を求めるひとびとを描いた音楽SFの傑作。2020年度ネビュラ賞長篇部門受賞作。
  • ロマノフ王朝の最後の秘宝が
    アドルフ・ヒトラーを終わらせる

    一九四一年十二月、ヒトラーとムッソリーニ--ふたりの独裁者を狙った暗殺計画が発動。その混乱に乗じて、トリスタンはヒトラーが肌身離さず身に着けていた古代アーリア人の秘宝<スワスティカ>の奪取に成功。ヴェネツィアの【潟@ルビ:ラグーナ】に沈めた。ヨーロッパに地獄絵図を描く男が、その加護を失う日がついに訪れたのだ。
    だが、一つ目のスワスティカはいまだドイツにある。ヨーロッパ大陸も依然としてナチスの制圧下に置かれままだ。何千何万というユダヤ人の血が流れ、ナチス・ドイツによる野蛮なユダヤ人絶滅政策は人類史上類を見ない悪魔の所業と化している。二つ目のスワスティカの力を得たイギリスが侵略の危機を脱した一方で、ソ連は@ドイツ国防軍【ヴェアマハト】から猛攻を受け、劣勢に立たされていた。
    四つ目のスワスティカが戦局の行方を決めることは明らかだ。その行方を追うトリスタンはパリの市街地地下に蜘蛛の巣を張り巡らすように広がる採石場で、手がかりを【掴@正字】む。第四の秘宝はかつてロシアに君臨した【皇帝@ルビ:ツァーリ】に代々受け継がれていた。だが、ロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ二世が国外に隠し場所を移したため、帝政ロシアは崩壊し、スワスティカの行方も失われてしまっていた……。
    古代アーリア人の叡智が秘められし四つのスワスティカをかけて、第二次世界大戦の舞台裏で繰り広げられる聖遺物争奪戦はいよいよ最終局面を迎える。
    世界大戦の命運を握るロマノフ王朝最後の秘宝――、その存在を巡り英独米の争奪戦が始まる!!
  • ロマノフ王朝の最後の秘宝が
    アドルフ・ヒトラーを終わらせる

    一九四一年十二月、ヒトラーとムッソリーニ--ふたりの独裁者を狙った暗殺計画が発動。その混乱に乗じて、トリスタンはヒトラーが肌身離さず身に着けていた古代アーリア人の秘宝<スワスティカ>の奪取に成功。ヴェネツィアの【潟@ルビ:ラグーナ】に沈めた。ヨーロッパに地獄絵図を描く男が、その加護を失う日がついに訪れたのだ。
    だが、一つ目のスワスティカはいまだドイツにある。ヨーロッパ大陸も依然としてナチスの制圧下に置かれままだ。何千何万というユダヤ人の血が流れ、ナチス・ドイツによる野蛮なユダヤ人絶滅政策は人類史上類を見ない悪魔の所業と化している。二つ目のスワスティカの力を得たイギリスが侵略の危機を脱した一方で、ソ連は@ドイツ国防軍【ヴェアマハト】から猛攻を受け、劣勢に立たされていた。
    四つ目のスワスティカが戦局の行方を決めることは明らかだ。その行方を追うトリスタンはパリの市街地地下に蜘蛛の巣を張り巡らすように広がる採石場で、手がかりを【掴@正字】む。第四の秘宝はかつてロシアに君臨した【皇帝@ルビ:ツァーリ】に代々受け継がれていた。だが、ロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ二世が国外に隠し場所を移したため、帝政ロシアは崩壊し、スワスティカの行方も失われてしまっていた……。
    古代アーリア人の叡智が秘められし四つのスワスティカをかけて、第二次世界大戦の舞台裏で繰り広げられる聖遺物争奪戦はいよいよ最終局面を迎える。
    世界大戦の命運を握るロマノフ王朝最後の秘宝――、その存在を巡り英独米の争奪戦が始まる!!
  • 生き残った人類は宇宙船で難民のように生きていた。荒廃した地球を脱出した人類の唯一の希望は数千年前の遺産――。

    * * * * * * * *

    地球の終わりを予測した人類は新たなプロジェクトを進めていた。惑星を改造し、地球の生物とその知能強化をうながすナノウイルスを送り込むテラフォーミング計画だ。ドクター・カーンが担当する惑星では、数十世紀後に進化した猿たちが地球の文明を引き継くはずだった。

    だが、その計画を人類への冒涜だと考える過激派の妨害により、カーンのプロジェクトは失敗してしまう。辛くも難を逃れたカーンは、いつか地球から救援隊が来ることを願い、救援信号を送りながら監視ポットで人工冬眠に入る。

    妨害工作により全滅した猿たちのかわりに、ナノウイルスが進化させる宿主として選んだのは蜘蛛だった。蜘蛛たちは狩猟の腕を上げ、言語を覚え、共同体を作り、文明を発展させてゆく。天の光を仰ぎ見ながら――。

    2016年度アーサー・C・クラーク賞受賞作。
  • 1,430(税込)
    著者:
    山田正紀
    編者:
    日下三蔵
    レーベル: 竹書房文庫
    出版社: 竹書房

    内相紹介
    ロボット学の表情工学(エクスプレツシヨン・エンジニアリング)を専攻する教授に、文楽の人形遣いであり人間国宝の吉田(よしだ)左衛門(さえもん)が依頼したのは、“無表情の表情”の首(かしら)の制作。
    しかし、それはひとが目にしてはならない“顔(フエイス)”だったのだ――。
    文楽を題材にしたSFミステリの表題作ほか、すべてがマニュアル化された巨大ハンバーガーチェーンの歯車が静かに狂いだす「メタロジカル・バーガー」など、
    ジャンルの壁を超え、悠然と佇(たたず)む傑作短篇群がここに集結。全篇初収録。
  • 1,320(税込)
    著者:
    横田順彌
    編者:
    日下三蔵
    レーベル: 竹書房文庫
    出版社: 竹書房

    中村春吉は、みずからを五賃将軍と呼ぶ。
    五賃将軍とは、汽車賃、船賃、宿賃、家賃、地賃を一切払わず旅を続ける者のことである

    自転車世界一周無銭旅行を続ける中村春吉は、独逸を訪れた際に陸軍中佐から奇妙な依頼
    を受ける。
    大興安嶺の奥地へ向かった露西亜(ロシヤ)軍の目的を探ってほしいというのだ。
    どうやら目的地は、黄金神像が眠り白い巨大な守護神がいると原住民から言われている山
    らしいのだが……。
    果たして今回、石峰省吾、雨宮志保と中村春吉をいかなる怪異が待ち受けるのか。
    謎多きバンカラ快人の生涯を貴重な資料から読み解いた「自転車世界無銭旅行者 中村春
    吉」を併録。
  • 1,430(税込)
    著者:
    眉村卓
    編者:
    日下三蔵
    レーベル: 竹書房文庫
    出版社: 竹書房

    やさしい口当たりと驚きの後味
    最後に一篇、いかがですか?

    初収録作品多数、日本SFの巨匠の知られざる傑作集

    大きな戦争が起きて、どうやら世界は終わるらしい。
    しかし、そんなニュースは流れない。戦争の噂はデマだったのだろうか……。
    不気味な“日常”を描いた表題作ほか、
    ムダをはぶき効率化を突きつめた企業の行く末「ムダを消せ!」、
    クイズ番組に人生を賭けるクイズのプロたちの熱き戦い「テレビの人気者・クイズマン(人間百科事典)」など、未収録作品と未文庫化作品を多数収録。
    いまなお突き刺さるアイデアと警鐘。
    SF第一世代の巨匠による、やわらかな口当たりと驚きのコクが味わえる全五十篇。
    お目覚めに、あるいは最後に一篇いかが?


    作家活動最初期の十年間に眉村卓が発表したショートショートのうち、これまで著者の単行本または文庫本に一度も入ったことのない作品を中心に五十篇をまとめたのが、本書ということになる。未知のジャンル「SF」に賭けて若き日の作者が傾けた情熱の一端を、この一冊から感じていただけたなら、これに勝る喜びはない。
    ――日下三蔵「編者解説」より

    【収録作品一覧】
    いやな話
    名優たち
    われら人間家族
    廃墟を見ました
    大当り
    誰か来て
    行かないでくれ
    応待マナー
    ムダを消せ!
    委託訓練
    面接テスト
    忠実な社員
    特権
    夜中の仕事
    のんびりしたい
    土星のドライブ
    家庭管理士頑張る
    自動車強盗
    ミス新年コンテスト
    物質複製機
    獲物
    はねられた男
    落武者
    安物買い
    よくある話
    動機
    酔っちゃいなかった
    晩秋
    怨霊(おんりょう)地帯
    敵は地球だ
    虚空の花
    最初の戦闘
    最後の火星基地
    防衛戦闘員
    最終作戦
    敵と味方と
    すれ違い
    古都で
    雑種
    墓地
    傾斜の中で
    あなたはまだ?
    静かな終末
    錆びた温室
    タイミング
    テレビの人気者・クイズマン(人間百科事典)
    100の顔を持つ男・デストロイヤー(破壊者)
    電話

    EXPO2000
    『ながいながい午睡』あとがき(さんいち・ぶっくす)
  • 「ガラスの鍵賞」「リヴァートン賞」「マウリッツ・ハンセン新人賞」受賞
    ――北欧のミステリ賞で三冠を成し遂げた警察小説の傑作、日本上陸!!

    二〇〇三年六月八日、第二次世界大戦の英雄カール・オスカー・クローグの死体が自宅で発見された。ノルウェー貿易相まで登り詰めた老人は鳥のくちばしにつつかれたように切り刻まれ、犯人に強い殺意があったのは明らかだ。だが、手掛かりは凶器――ナチスの鉤十字が刻まれたナイフしかない。警察本部では犯人像を見いだせず、捜査は行き詰まってしまう。
    そんな中、トミー・バーグマン刑事は二週間前に発見された三体の白骨死体との関連性を見出す。戦時中に殺された三人は、親ナチ派のノルウェー人実業家グスタフ・ランデの娘のセシリア、婚約者のアグネス・ガーナーとメイドだった。彼女たちはグスタフの近親者ゆえにクローグらレジスタンスの標的にされ、粛清された三人の縁者が復讐のためにクローグを殺した。そう推理したバーグマンは、六十余年前の事件の真相に挑む決意を固める。
    一九三九年八月、アグネス・ガーナーは自らの手で愛犬を殺した。それがイギリス諜報部の最後の試験だったからだ。どうしてこんなことができるのか、自分でもわからない。確かなことは、ナチスを倒さねばならないということだけだ。その決意を胸にアグネスは故郷ノルウェーへ帰還する。人生を狂わせる運命の出会いが待ち構えていることも知らずに……。
  • 「ガラスの鍵賞」「リヴァートン賞」「マウリッツ・ハンセン新人賞」受賞
    ――北欧のミステリ賞で三冠を成し遂げた警察小説の傑作、日本上陸!!

    二〇〇三年六月八日、第二次世界大戦の英雄カール・オスカー・クローグの死体が自宅で発見された。ノルウェー貿易相まで登り詰めた老人は鳥のくちばしにつつかれたように切り刻まれ、犯人に強い殺意があったのは明らかだ。だが、手掛かりは凶器――ナチスの鉤十字が刻まれたナイフしかない。警察本部では犯人像を見いだせず、捜査は行き詰まってしまう。
    そんな中、トミー・バーグマン刑事は二週間前に発見された三体の白骨死体との関連性を見出す。戦時中に殺された三人は、親ナチ派のノルウェー人実業家グスタフ・ランデの娘のセシリア、婚約者のアグネス・ガーナーとメイドだった。彼女たちはグスタフの近親者ゆえにクローグらレジスタンスの標的にされ、粛清された三人の縁者が復讐のためにクローグを殺した。そう推理したバーグマンは、六十余年前の事件の真相に挑む決意を固める。
    一九三九年八月、アグネス・ガーナーは自らの手で愛犬を殺した。それがイギリス諜報部の最後の試験だったからだ。どうしてこんなことができるのか、自分でもわからない。確かなことは、ナチスを倒さねばならないということだけだ。その決意を胸にアグネスは故郷ノルウェーへ帰還する。人生を狂わせる運命の出会いが待ち構えていることも知らずに……。
  • イスラエルと聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか。
    驚くなかれ、「イスラエルという国家は、本質的にサイエンス・フィクションの国」(「イスラエルSFの歴史について」)なのだ。
    豊穣なるイスラエルSFの世界へようこそ。

    エルサレムを死神が闊歩(かっぽ)したり(「エルサレムの死神」)、
    進化した巨大ネズミに大学生とぽんこつロボットが挑んだり(「シュテルン=ゲルラッハのネズミ)、
    テルアビブではUFOが降りてきてロバが話し出すこともある(「ろくでもない秋」)。
    あなたは、天の光が消えた空を見つめる少年(「星々の狩人」)や
    悩めるテレパス(「完璧な娘」)とも出逢うだろう。
    アレキサンドリア図書館(「アレキサンドリアを焼く」)に足を踏み入れ、
    無慈悲な神によって支配されている世界を覗くだろう(「信心者たち」)。

    未知なる星々のまばゆいばかりの輝きをあなたは目にする。
    その光はあなたの心を捉えて放さないはずだ――。
    ロバート・シルヴァーバーグによる序文、編者によるイスラエルSFの歴史をも含む、知られざるイスラエルSFの世界を一望の中に収める傑作集。

    【収録内容一覧】
    まえがき ロバート・シルヴァーバーグ
    「オレンジ畑の香り」(“The Smell of Orange Groves”)ラヴィ・ティドハー/小川隆 訳
    「スロー族」(“The Slows”)ガイル・ハエヴェン/山田順子 訳
    「アレキサンドリアを焼く」(“Burn Alexandria”)ケレン・ランズマン/山田順子 訳
    「完璧な娘」(“The Perfect Girl”)ガイ・ハソン/中村融 訳
    「星々の狩人」(“Hunter of Star”)ナヴァ・セメル/市田泉 訳
    「信心者たち」(“The Believers”)ニル・ヤニヴ/山岸真 訳
    「可能性世界」(“Possibilities”)エヤル・テレル/山岸真 訳
    「鏡」(“In the Mirror”)ロテム・バルヒン/安野玲 訳
    「シュテルン=ゲルラッハのネズミ」(“The Stern-Gerlach Mice”)モルデハイ・サソン/中村融 訳
    「夜の似合う場所」(“A Good Place for the Night”)サヴィヨン・リーブレヒト/安野玲 訳
    「エルサレムの死神」(“Death in Jerusalem”)エレナ・ゴメル/市田泉 訳
    「白いカーテン」(“White Curtain”)ペサハ(パヴェル)・エマヌエル/山岸 真 訳
    「男の夢」(“A Man’s Dream”)ヤエル・フルマン/市田泉 訳
    「二分早く」(“Two Minutes Too Early”)グル・ショムロン/山岸真 訳
    「ろくでもない秋」(“My Crappy Autumn”)ニタイ・ペレツ/植草昌実 訳
    「立ち去らなくては」(“They Had to Move”)シモン・アダフ/植草昌実 訳
    イスラエルSFの歴史 シェルドン・テイテルバウム&エマヌエル・ロテム
  • 1,430(税込)
    著者:
    戸川昌子
    編者:
    日下三蔵
    レーベル: 竹書房文庫
    出版社: 竹書房

    倫理もなく、理屈もない。奇妙な出来事が、ただそこにある――。

    初々しい新婚夫婦。しかしふたりは、たがいに秘密を抱えていた。そして男はなぜ新婚旅行先に忌まわしい思い出が残る旅館を選んだのか。旧い結婚観が招いた悲哀劇(表題作)。
    新発見の感染症の手がかりを追う保健所の職員は歪んだ虹色の世界を覗き見る(「蟻の塔」)。
    アメリカで妊娠した修道女は、日本で病床にある教主とのあいだにできた御子だと主張するが……。果たして、彼女が語るのは奇蹟か幻想か(「聖女」)。
    女の生涯には、常に蟻が這い回っていた(「蟻の声」)。

    光に眩み、闇に溺れる。罪を犯して贖いて、果てに待つのはおぞましくも美しき混沌の世界。地獄極楽板一枚。ただひたすらに、酔え、惑え。

    文庫初収録三篇を含む、江戸川乱歩賞作家円熟期の短篇集。
  • 移動する都市、呪いを飼う男、新聞蝶、裁判にかけられる神、駅のトイレの秘密――
    意外な結末満載。短篇SFの匠(たくみ)の全篇初収録+書き下ろし作品集

    あらゆるジャンルの面白い短篇が入っている本。
    移動し続ける都市で家を見失った男「十五パズル」などのSF。
    別れさせる呪いを“飼った”男が味わう恐怖「お別れ」などのホラー。
    神が人間たちに裁判にかけられる「公聴会」、
    駅のトイレの開かずの扉の秘密「キスギショウジ氏の生活と意見」などの奇妙な味の話。
    “新聞蝶”を探す少年が早朝に不思議な冒険をする「お父さんの新聞」などのファンタジー。
    愕然とするダイイングメッセージの真実「OEの謎」はミステリ。
    最初のページから最後のページまで、
    奇想天外なアイデアと意外な結末が詰まった全篇初収録+書き下ろしの十九篇。
    SFを知らないひとにもマニアにも絶対おすすめの一冊。
  • 蠱毒(こどく)の小説集

    開けば毒に包まれ
    読めば笑いと戦慄で震え……

    筒井康隆の小説は蠱毒である。
    読めば強烈なショックを受け、その面白さに侵される。
    巨大な権力を握った某国営放送の腐敗と恐怖を描き、
    一読すれば受信料を払わずにはいられない「公共伏魔殿」、
    諸事情によりここにはあらすじを書けないもうひとつの表題作「堕地獄仏法」、
    ロボット記者たちに理路整然と問い詰められた政治家がパニックになり、
    無茶苦茶な答弁をしてしまう「やぶれかぶれのオロ氏」、
    大学生と予備校生の喧嘩が殺し合いにまで発展してしまう「慶安大変記」など初期傑作短篇16作を収録。
    ひとの愚かさが変わらないかぎり、筒井康隆の小説は面白い。
    つまり、筒井康隆の小説は永遠に面白いのである。

    編者解説:日下三蔵

    【収録作品一覧】
    「いじめないで」(「NULL」10号/1964年1月)
    「しゃっくり」(「SFマガジン」1965年1月号)
    「群猫」(「別冊宝石」1963年9月号)
    「チューリップ・チューリップ」(『東海道戦争』早川書房/1965年10月)
    「うるさがた」(「SFマガジン」1965年5月号)
    「やぶれかぶれのオロ氏」(「NULL」7号/1962年7月)
    「堕地獄仏法」(「SFマガジン」1965年8月増刊号)
    「時越半四郎」(「話の特集」1966年11月号)
    「血と肉の愛情」(「メンズクラブ」1966年7月号)
    「お玉熱演」(「話の特集」1966年6月号)
    「慶安大変記」(「SFマガジン」1967年10月号)
    「公共伏魔殿」(「SFマガジン」1967年6月号)
    「旅」(「SFマガジン」1968年2月号)
    「一万二千粒の錠剤」(「週刊プレイボーイ」1967年8月15日号)
    「懲戒の部屋」(「小説現代」68年6月号)
    「色眼鏡の狂詩曲」(「小説現代」1968年4月号)
    あとがき(『東海道戦争』ハヤカワ・SF・シリーズ)
  • 全世界退化開始

    遺伝子に刻まれし太古の記憶を未知なる病菌が呼び覚ます――

    感染症拡大の渾沌を警告するバイオSF巨篇

    アフリカ有数の環境保全区・クルーガー国立公園内で保護されていたゾウが一夜にして形態変化を遂げる。
    四本の牙を持つ異形の姿は、中新世期に栄えた長鼻類「ゴンフォテリウム」そのものだった。
    血液を分析した結果、エボラ熱に匹敵する新種のウイルスが検出される。
    この病菌が感染した個体に<退化>を促進させたことは明らかだったが、突発的な先祖返りの謎を解く手がかりまでは発見できなかった。
    WHOはクルーガー国立公園を緊急閉鎖。
    だが、退化ウイルスの感染は予想をはるかに上回るスピードで拡大し、ネズミやトリ、植物までもが太古の姿へ形態を変化させていく。
    事態を重く見たWHOの感染症対策本部のステファン・ゴードンは、生物学者の部下ルーカス・カルヴァーリョと古生物学者アンナ・ムニエを現地に派遣する。
    2人はウイルスのゼロ地点と思われるバイオセーフティレベル4の研究所を発見。
    さらに彼らは、研究所の警備員が先史時代の人類――「ホモ・エレクトス」に退化していたという衝撃の事実に直面する。
    すでにヒトへの感染が始まっていたのだ。
    時を同じくして、古生物と化した数多の動植物が世界各地で目撃されるようになり、退化ウイルスの情報が拡散。
    同時に、ウイルス感染も世界規模へと拡大していく――。

    フランス各紙で絶賛されたバイオSFが待望の日本上陸!!
  • 監禁されたふたり。
    拳銃は一挺。
    銃弾は一発。
    相手を殺せば解放してあげる。
    ――さあ、どっちが殺す?
    恋人、同僚……ふたり組を狙った連続監禁事件が発生。
    ヒッチハイクをした大学生のカップルは、深い飛び込みプールの底で意識を取り戻す。
    脱出は不可能だ。
    そのときふたりのそばに置かれていた携帯が鳴り、犯人が告げる。
    「銃がある。それには弾が一発入ってる。恋人かおまえ自身のための。それがおまえたち
    の自由の代償だ。生きるためには殺さなくてはならない」
    ふたりは銃を見る。
    恋人を殺す? ありえない。きっと誰かが助けにきてくれる――。
    しかし、誰も来ない。食料はない。水もない。飢えと渇きと寒さが襲う。
    体力が減る。会話も減る。銃を見る回数が増える。
    ここから抜け出したい。日常に帰りたい。でも恋人を殺すことなんてできない。
    本当に? 本当に相手もそう思っている……?
    恋人を殺したという大学生を事情聴取した、サウサンプトン中央署のヘレン・グレース警
    部補は捜査を開始するが、これは始まりに過ぎなかった。
    この後も同様の事件が次々に発生。
    ふたり組が監禁され、弾が一発入った拳銃を与えられ、究極の選択を迫られる――。
    ヘレンは次第にこの事件の異様さに気づく。
    被害者たちに共通点は見当たらないし、
    彼らを拉致したのはひとりの女らしいが目的がわからない。
    極限状態の密室で、やさしさが、愛が、プライドが崩壊し、欲望が、憎しみが、狂気が増
    殖していく。

    日本初登場作家がえぐり出す完璧な惨劇。
  • 1,540(税込)
    著者:
    山村正夫
    編者:
    日下三蔵
    レーベル: 竹書房文庫
    出版社: 竹書房

    過去から甦る怪奇と幻想の淵
    異常心理ミステリー傑作集ここに復刊

    過去より甦る怪奇と幻想の淵。
    彼らはその境目を歩み、やがて呑みこまれていく――。
    死刑執行人サンソンの役を与えられた売れない役者が、役にとり憑かれ、やがて自分を失っていく「断頭台」。
    古代マヤの短剣に魅かれる男がその理由を知る「ノスタルジア」。
    さらに女神アフロディーテの求愛を無視し、娼婦の少女に恋をしたゆえに苛烈な神罰を下される天才彫刻家の物語「疫病」のほか、
    日本探偵作家クラブの犯人当て企画のために書かれた「獅子」や単行本未収録の「暴君ネロ」といった、古代ローマに材を取った作品も収録。

    憎しみだけが惨劇を起こすのではない。
    ときには純愛や慈愛が引き金となるのだ。
    妖しい輝きを閉じ込めた、珠玉の異常心理ミステリー集。
  • 1,320(税込)
    著者:
    横田順彌
    編者:
    日下三蔵
    レーベル: 竹書房文庫
    出版社: 竹書房

    その男がゆくところ、必ずや冒険と怪奇が待ち受ける。
    男の名は中村春吉。
    明治の世に自転車で世界一周無銭旅行を決行した快男児である。
    困っている人間を見捨てておけぬ性分ゆえによく事件に巻き込まれる。
    そんなバンカラの権化のような男が、
    蘇門答剌(スマトラ)で面妖な植物と遭遇したのを皮切りに、
    波斯(ペルシヤ)では怪魔像と対決し、
    露西亜(ロシア)では突如現れては消えるバラバラ死体の謎に挑む。
    中村春吉が求めるのは秘宝にあらず名誉にあらず。
    ただひたすらに未知なるものを求めて探検と旅を続けるのみ。
    明治の世界を舞台に冒険譚とSFを見事に融合させた傑作が、
    単行本未収録の二篇を加えた完全版として令和の世に甦る!



    編者解説:日下三蔵
  • 敵は竜ではなく資本主義!?
    魔法の力が衰えた世界。ドラゴンスレイヤーに選ばれた少女だったが、CMの出演依頼が殺到し、竜の土地を狙い不動産会社が動き出す……

    魔法の力が減少した世界。かつてドラゴンと魔術師は、恐れられ敬われていた。
    いまやドラゴンは偉大な魔術師と結んだ協定により、ドラゴンランドを出ることはなくなり、生きているのは最後の一頭のみ。
    魔術師も同様で、彼らは魔法の絨毯(じゆうたん)でピザ配達をしたり、魔法で配線工事をして、なんとか生計を立てていた。
    そんな魔術師たちを抱える会社、カザム魔法マネジメントの社長代理は十五歳のジェニファー・ストレンジ。
    気むずかしい魔術師たちに振り回されながらもがんばっている。
    ある日、最後のドラゴンの死が予知され、同時に魔術師たちは魔法の力が強くなっていることに気づく。
    ジェニファーは真相を調べるためにドラゴンを殺せる唯一の人間、ドラゴンスレイヤーに会いに行く。
    しかし、そこで彼女は自分が最後のドラゴンスレイヤーであることを知らされ、一分間の速習コースであっという間に後継者にされてしまう。
    そしてジェニファーを待っていたのは、殺到するCMの出演依頼、ドラゴンランドの土地の権利を狙う不動産会社、さらには独裁的な国王の理不尽な勅命――。

    敵はドラゴンではなく、資本主義なのか?
    奇想の作家フォードのファンタジックでリアリスティックな物語。
  • 史上最悪の独裁者・ヒトラーの覚醒により、覇者の秘宝<鉤十字>を巡る戦いは苛烈を極めていく。メタ戦記ミステリ、シリーズ第二弾!
  • 内容

    【※電子書籍版にはロアルド・ダール「彼らは歳を取るまい」は収録されておりません。ご了承ください】

    あなたはその飛行機と呼ばれる、柩のような金属とプラスチックのチューブが安全だと信じているのか?
    このアンソロジーを読めば考えが変わるかもしれない。

    ひとたび機上のひととなってしまえば、あなたはもう何もできない。
    積んでいる貨物が恐ろしい音を立てようが、大空でモンスターと遭遇しても、
    未来人の誘拐部隊がやってこようとも、戦争が始まっても、
    ゾンビが襲ってこようとも、密室殺人が起ころうとも、あなたは何もできないのだ。

    飛行機に乗るご予定がおありの方は強い勇気をお持ちであることを願う。
    なぜならこの本を読めば、どれだけ統計上は飛行機が安全だと言われようが、
    決して統計ではわからない恐怖が待っていることがわかるはずだから。

    スティーヴン・キング、ジョー・ヒルの書き下ろし作品など初訳10篇を含む、全16篇の恐怖のフライトへようこそ。


    収録内容一覧

    「序文」スティーヴン・キング/白石朗訳
    「貨物」E・マイクル・ルイス/中村融訳 ★初訳

    「大空の恐怖」アーサー・コナン・ドイル/西崎憲訳
    「高度二万フィートの恐怖」リチャード・マシスン/矢野浩三郎訳
    「飛行機械」アンブローズ・ビアス/中村融訳 ★新訳
    「ルシファー!」E・C・タブ/中村融訳 ★初訳
    「第五のカテゴリー」トム・ビッセル/中村融訳 ★初訳
    「二分四十五秒」ダン・シモンズ/中村融訳 ★初訳
    「仮面の悪魔」コーディ・グッドフェロー/安野玲訳 ★初訳
    「誘拐作戦」ジョン・ヴァーリイ/伊藤典夫訳
    「解放」ジョー・ヒル/白石朗訳 ★初訳
    「戦争鳥(ウォーバード)」デイヴィッド・J・スカウ/白石朗訳 ★初訳
    「空飛ぶ機械」レイ・ブラッドベリ/中村融訳 ★新訳
    「機上のゾンビ」ベヴ・ヴィンセント/中村融訳 ★初訳
    「プライベートな殺人」ピーター・トレメイン/安野玲訳 ★新訳
    「乱気流エキスパート」スティーヴン・キング/白石朗訳 ★初訳
    「落ちてゆく」ジェイムズ・ディッキー/安野玲訳 ★初訳
    「あとがき――操縦室より重大なメッセージがあります」ベヴ・ヴィンセント/中村融訳
    「作者について」 中村融訳
  • 過酷な冬を越すために人間が冬眠する世界での物語。
    ふとした偶然からチャーリーは冬季取締官に志願する。
    冬季取締官は眠らずに盗賊(ヴィラン)や冬の魔物(ウィンターフォルク)に対処する過酷な仕事だ。
    無事取締官になったチャーリーは、冬眠に失敗しナイトウォーカーになった女性を別の地区まで送り届けることに。
    ナイトウォーカーは普段はおとなしいが、
    空腹になるとひとを襲うちょっぴり危険な存在だ。
    途中で思わぬ事件に巻き込まれながらも、ようやく〈セクター12〉にたどり着いたチャーリーは、
    夢の中の夏の楽園(サマートピア)で、美しいベルギッタと出逢うことになるのだった。
    二度と還らぬあの夏の砂浜で。
  • インクの混じった肉の味は格別だ――

    意識のない男のTシャツを引き剥がすと、みごとなタトゥーが現れた。
    体がまだ温かいうちにすませるのが肝心だ。
    冷えきると皮膚がこわばり、肉も固くなる。
    そうなると作業はむずかしくなる。
    ついにこの瞬間が到来した。
    肩から肩甲骨のとがった先に向け、タトゥーの輪郭に沿ってすばやく刃を引く。
    刃先が道を切り開きながら進み、その軌跡に赤いリボンが浮かび上がる。
    指にからみつくそれは、温かい。
    背筋がぞくりと震え、血液が下半身に押し寄せて沸き立った。
    この作業が終わるまでに、男は息絶えるだろう。
    こいつは最初の一人ではない。
    最後でもない――。

    物証なし、目撃者なし、被疑者なし。
    生きながら皮を剥がれた被害者の遺体を手掛かりに、刺青偏執のシリアルキラーを追え!
    国際犯罪小説祭「ブラッディ・スコットランド」の勝者が贈るサイコスリラー、日本上陸!


    著者について

    スコットランド、エディンバラ在住。
    脚本家としてキャリアをスタートし、2000年のオレンジ賞(現ベイリーズ賞)、2001年にはBBC主催の脚本家コンペティションで高評価を得た。
    その後、小説家に転身。
    国際犯罪小説祭「ブラッディ・スコットランド」で勝者となり、本作『刺青強奪人(原題:THE TATTOO THIEF)』でデビュー。
    すでにシリーズ第二弾を書き上げ、現在は第三弾を執筆中。
  • ヒトラーを狂わせた四つの鉤十字--
    覇者の秘宝をめぐり、独英仏が激突!!
    欧州ベストセラーコンビが放つメタ戦記ミステリ

    一九三九年――。ヒマラヤの奥深く、チベットの聖地へと送りこまれたナチスのシンクタンク〈アーネンエルベ〉の探検部隊が、鉤十字を象ったルビー色に輝く物体を持ち帰る。それは世界に分散して隠された古代の遺物【ルビ:レリック】で、四つあると伝えられている権力のシンボルの一つだった。四つの鉤十字は、それぞれがこの世を形成する“四大元素”の水、風、地、火を表しており、そのすべてを手にした者は世界を制するという。そのうちの一つを手に入れたナチス・ドイツは破竹の勢いで進撃を続け、領土を拡大していく。だが、世界を征服し、ヒトラーの千年王国思想を実現させるには、残る三つのレリックも獲得する必要があった。
    親衛隊長官のヒムラーとその片腕のヴァイストルトは、レリックの在りかを示す絵画があるというスペインのモンセラート修道院に向かうが、絵画は一足先にフランス人のトリスタンによって持ち出されていた。ヴァイストルトは投獄されていたトリスタンを調査団のメンバーに加え、絵画の謎を解き、二つ目のレリックを追って、異端カタリ派終焉の地、モンセギュールの城跡に向かう。
    一方、ドイツに抵抗を続けていたイギリスは、ナチスの不穏な動きを察知していた。チャーチル首相直下の諜報機関SOEのマローリーは、敵側にレリックが渡るのを阻止すべくモンセギュールに乗りこむ。ここにレリックをめぐる争奪戦の火蓋が切られた――。

    著者について

    エリック・ジャコメッティ
    Eric Giacometti
    『ル・パリジャン』誌などで活躍するジャーナリスト、作家。執筆活動の傍ら、フリーメイソンと因縁が囁かれるコートダジュール事件の調査などにも携わる。著作に累計220万部を突破した「マルカス警視」シリーズがある。
  • トム・クランシー原案の人気アクションRPGシリーズ『ディビジョン』&『ディビジョン2』
    ――ふたつをつなぐ公式オリジナル小説

    <あらすじ>
    ニューヨーク市で発生したバイオテロが世界を震撼させた<ブラックフライデー>から数ヶ月後――。
    パンデミックの傷跡が生々しく残るアメリカにも春が訪れていた。
    人々は復興の道を歩き出そうとしていたが、政府機関の機能は停止したまま。
    インフラの復旧も目途もたっていなかった。
    秩序さえも失われたこの状況を好機と見る“捕食者”たちは、人々に芽生えはじめた希望を、ときにその命さえも奪っていく。
    いつの時代も民衆は無力だ。
    だが、無慈悲に振りまかれる悪意から人々を守り、手を差し伸べる者たちがいる。
    治安維持の切り札として、力なき者たちの楯となる特殊機関「ディビジョン」だ。
    アウレリオ・ディアスはそのメンバーのひとりであり、あらゆる任務を忠実に遂行してきた優秀なエージェントだ。
    彼はいま、ひとりの男を追っている。
    課せられた任務を放棄し、不可解な行動を繰り返す、かつてディアスの同僚だった男を……。
    一方、ディビジョンを裏切ったアイク・ロンソンは、民間人のエイプリル・ケーラーを追っていた。
    彼女は夫の死の真相と、彼が研究していたワクチンの存在を確かめようとミシガンを目指していた。
    エイプリルのもとにアイクが、やがてアウレリオもたどり着き、三人の運命が交錯する。
    そしてアウレリオは、アイクがディビジョンに背を向けた本当の理由――アメリカそのものを崩壊へと導く陰謀の存在を知ることになる。
    ウイルスが引き起こした悪夢は、まだ終わっていなかった。
    世界を震撼させたバイオテロから数ヶ月後――新たな国家転覆計画が始まろうとしていた!

    ●特典
    入手困難な武器スキン「アウレリオ」のダウンロードコードが付属。

    ※文庫版のみの特典となります。あらかじめご了承ください。


    ●著者

    アレックス・アーヴァイン
    ALEX IRVINE

    オリジナル小説“Buyout”“The Narrows”をはじめ、『トランスフォーマー』『パシフィック・リム』等の公式ノベライズを執筆し、数々の賞を受賞。
    他に、『アヴェンジャーズ』『ウォーキング・デッド』等の公式本も手がけている。
    ゲーム「ディビジョン」の世界観を現実のものとしたメタ小説“THE DIVISION:New York Collapse(ディビジョン:ニューヨーク崩壊)”は多くのファンを獲得し、ベストセラーとなった。

    ●訳者略歴
    北川由子
    Yuko Kitagawa
    翻訳家。英国ニューカッスル大学修士課程修了。
    得意なゲームはアーケードゲームとレースゲーム。
    主な訳書に、『亡霊は砂塵に消えた ステルス機特殊部隊777チェイス』『不可解の国のアリッサ』『ザ・レッド・ライン 第三次欧州大戦 上・下』『マインクラフト はじまりの島』(すべて小社刊)などがある。
  • スピンオフ作品『ファークライ ニュードン』が発売されたばかりの人気ゲーム『ファークライ5』に、今度はその前日譚が描かれた公式小説が登場。
    “洗脳”が“正義”のクソったれな世界にメアリー・メイが立ち向かう!!

    <あらすじ>
    モンタナ州、ホープカウンティだ――。
    かつて自由人と勇士の土地だったこの町は、カルト教団〈エデンズ・ゲート〉の本拠地になっていた。
    彼らは平穏な生活にじわじわと入り込み、言葉巧みに住民たちを“信仰”という鎖で縛りつけたのだ。
    この町でバーを経営するメアリー・メイ・フェアグレイブは、エデンズ・ゲートに大切な家族を奪われた。
    教団の執拗な嫌がらせの末、父親は不審な死を遂げ、教祖“ファーザー”に心酔する弟のドリューは消息を絶ったままだ。
    警察の捜査もあてにならない。
    メアリー・メイは自身の手で事件を解決しようと決意する。
    ときを同じくして、教団のまやかしから解放された者がいる。
    ハンターとしてエデンズ・ゲートに奉仕するウィル・ボイドは、人生最悪の時期に、教団に救われたひとりだ。
    だが、旧友の娘であるメアリー・メイを確保する任務を課せられたことをきっかけに、自らの過ちに気づく。
    これまで信じてきたことと、この町で現実に起こっていることがあまりにかけ離れていることを彼はようやく理解したのだ。
    熱狂的な信者を従えたエデンズ・ゲートはおそろしく危険な強敵で、メアリー・メイに勝機はなかった。
    だが、ウィルとの邂逅によって、彼女の運命は変わっていく。
    そしてそれは、ウィルにとっても同じだった──。
    人気ゲーム『ファークライ5』の前日譚を描いたオリジナル小説、待望の日本上陸!!


    ダウンロードコードは文庫版のみの特典となります。
    あらかじめご了承ください。


    著者について

    アーバン・ウエイト
    URBAN WAITE
    邪悪な内容の物語を書くナイスガイ。あるいはその逆で、善良な話を書くバッドガイのときもある。これまでの著作には、“The Terror of Living (生存への恐怖)”“The Carrion Birds(腐肉食鳥)”“Sometimes the Wolf(ときどき狼)”がある。全作が<エスクワイア>誌や<ボストン・グローブ>紙などの年間優秀小説リストに選出され、9ヶ国語に翻訳されて20ヶ国以上の国で発売されている。

    訳者訳者略歴

    阿部清美
    KIYOMI ABE
    翻訳家。主な訳書に『24CTU 機密記録』シリーズ、『24 TWENTY FOUR シーズ ン7-8』『メイキング・オブ・「トワイライト・初恋」』『タイラー・ロックの冒険』シリーズ(小社刊)、『アサシン クリード 預言』『アサシン クリード 血盟』(ともにヴィレッジブックス刊)、『ギレルモ・デル・トロ創作ノート 驚異の部屋』『クリムゾン・ピーク アート・オブ・ダークネス』『ギレルモ・デル・トロの怪物の館 映画・創作ノート・コレクションの内なる世界』『ギレルモ・デル・トロのシェイプ・オブ・ウォーター 混沌の時代に贈るおとぎ話』(DU BOOKS刊)、『クリムゾン・ピーク』(扶桑社刊)、『シェイプ・オブ・ウォーター』『アサシン クリード オリジンズ 砂上の誓い 上・下』(小社刊)などがある。
  • シリーズ2冊
    1,6941,826(税込)

    戦友(とも)を救うのに理由はいらない

    SAS部隊は、わずか4人でボコ・ハラムから人質を奪還できるのか!?

    ダニー・ブラックたちSAS部隊に命じられたのは、ナイジェリアでの政務高等弁務官の護衛。
    さしたる危険もなく退屈な任務――のはずだった。
    しかし、出発直前に護衛するはずだった高等弁務官がボコ・ハラムに誘拐され事態は急変する。

    ここまでやるか、クリス・ライアン! 容赦なきシリーズ最高傑作!
  • 天使が降り立ち、戦士に目醒める
    話題の映画を完全小説化!

    二つに分かれた世界。
    人間の心を持つ最強のサイボーグ少女、
    アリータの世界を変える壮大な旅が始まる!

    『アバター』『タイタニック』のジェームズ・キャメロンが
    日本のSFコミック「銃夢」を“究極の映像体験”に!

    「25年前、ギレルモ・デル・トロが日本のSFコミック「銃夢」を紹介してくれた
     それは、支配する者と支配される者の2つの世界に分かれた未来で、
     瓦礫の中から拾われ300年の眠りから覚めた一人のサイボーグの少女の物語だ。
     斬新で創造的な世界観に魅せられた私は映画化権を獲得し、
     脚本を書いたのは、私の娘が13歳の時だった。
     少女が自分の衝撃的な過去に気付き、運命に向かっていく成長物語は、
     同時に父と娘のラヴ・ストーリーでもある。つまりアリータは私の娘みたいなものだよ」
                        ――――ジェームズ・キャメロン[製作/脚本]


    少女の冒険、父と娘の絆、対立する世界の中で失われる命――
    舞台は、“支配する者”と“支配される者”の2つの世界に分断された、謎めいた遠い未来。荒廃した瓦礫の中からサイバー医師イドに拾われ蘇ったサイボーグの少女。過去の記憶をすべて失っていたその少女は“アリータ”と名付けられ父親代わりのイドに見守られて成長するが、ふとしたきっかけで自分は300年前に失われたテクノロジーで創られた“最強の兵器”だということに気付いてしまう――。


    『アリータ:バトル・エンジェル』2019年2月22日(金)全国ロードショー![配給:20世紀フォックス映画]
    製作・脚本:ジェームズ・キャメロン 監督:ロバート・ロドリゲス
    出演:ローサ・サラザール、クリストフ・ヴァルツ、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリ
    原作:「銃夢」木城ゆきと


    著者について

    パット・カディガン
    Pat Cadigan
    パット・カディガンはSF、ファンタジー、ホラー作家。3度のローカス賞、2度のアーサー・C・クラーク賞、1度のヒューゴー賞受賞。“サイバーパンク”の第1世代として知られる。映画関連の主な著作は『メイキング オブ ロスト・イン・スペース』。ほかに『トワイライト・ゾーン』2話分のノベライズ、映画『ジェイソンX 13日の金曜日』ノベライズ及び続編小説など(以上すべて未訳)。『アリータ:バトル・エンジェル』ノベライズ(本書)に加え、公式前日譚小説『Iron City』も執筆している。
  • 私立探偵ウルフ。ドイツで総統になるはずだった男。
    作家ショーマー。アウシュヴィッツで総統の夢を見る男。

    かつてウルフはドイツで有力な政治家だった。
    しかし、“大転落”と呼ばれる政変が起こり、
    権力を失った彼は、ロンドンに逃れ私立探偵をしていた。
    ユダヤ人嫌いのウルフだが、金のためにユダヤ人女性の行方を探すことになり、
    さらに娼婦連続殺人事件にも巻き込まれてしまう。
    そして調査を進めるうちにウルフは
    元同志たちが暗躍するイギリスの暗部へと足を踏み入れる。

    時間と場所を隔てた別の世界。
    アウシュヴィッツで、作家が夢を見ていた。
    自分から、ユダヤ人から、すべてを奪ったあの男の夢を。
    夢の中では男は私立探偵をしていた――。

    ひとから想像力を奪うことはできない。
    だが、すべてを奪われ想像力だけが残されたとき、それはひとに何をもたらすのか。
    ホロコーストを新たな視点で描いた、歴史改変奇想ノワール。
  • 十四年の刑期を終えたラファエルは、出所するとすぐに弟ウィリアムとともに新しい<仕事>に取り掛かった。すべては計画通りに進んでいた。だが、三千万ユーロの宝石を手に飛び出したとき、ラファエルたちを待ち受けていたのは警官隊だった。激しい銃撃戦が繰り広げられ、最愛の弟が瀕死の重傷を負ってしまう。

    追っ手を逃れ、瀕死のウィリアムを一刻も早く治療しなければならない。警察の非常線をかいくぐり、ラファエルたちは村はずれの古びた屋敷に逃げ込んだ。広大な敷地に建つその家にいたのは夫の帰りを待つ妻のサンドラがひとりだけ。理想的な隠れ家のはずだったが、帰宅した屋敷の主は純粋なほどに残酷なシリアルキラーだった……。

    フランスを代表するミステリー作家が紡ぐ極上のサイコスリラー、ついに日本上陸。
  • イスラエルへ核兵器を届けるという極秘任務を帯びて、南アフリカを出港した船が大西洋上で消息を絶った――。偶然、大西洋を航海していたクリスティンは、ある日漂流していたひとりの男性を救う。彼女は知らなかったが、彼は消息を絶った船に乗っていた、イスラエルの諜報機関モサドの最強の暗殺者スラトンだった。彼はヨットを乗っ取りイギリスへと向かわせる。
    一方、スラトンが生きていると知ったモサドは彼が祖国を裏切り核兵器を奪ったと判断し追手を送り込むが、スラトンは仕組まれた罠に気づき反撃を開始する!
    世界最強の暗殺者の活躍を描く冒険小説!
  • シリーズ8冊
    06,637(税込)
    著:
    delete
    訳者:
    桑田健
    レーベル: 竹書房文庫
    出版社: 竹書房

    全米で1500万部を超えるベストセラー<シグマフォース>シリーズ!歴史×謎×科学歴史の謎に科学で挑む、一級品のミステリー・アドベンシャー!!<グリーンベレー><デルタフォース><ネイビーシールズ>……米国が世界に誇る最強の特殊部隊だが、これらを超える最強の秘密特殊部隊があった---その名は<シグマフォース>彼らは、殺す訓練を受けた科学者。ジェームズ・ボンドより切れ者で、危険度は2倍。シグマフォースシリーズ既刊8タイトルの<序章>を無料でお楽しみいただけます。
  • 米独露開戦――ヨーロッパは三度戦場と化す!!

    プーチン時代が終焉を迎えたロシアでは、息を吹き返した共産勢力が政権を握り、“ソヴィエト”の復権が急速に進められていた。粛清を繰り返し書記長の座に就いたチェニンコは、ワルシャワ条約機構を復活。さらに、東西ドイツの分断を目論み軍事介入を開始した。一方、ドイツではネオナチが台頭し、これに対抗。二カ月の内戦の末にソヴィエト軍の放逐に成功する。東西の統一を維持したことでネオナチ支持の機運が高まり、次の総選挙ではそのリーダーであるフロミッシュの勝利が確実視されるようになっていく。ナチスを憎悪するチェニンコに対し、ソヴィエト軍作戦長官はある作戦を提案する。圧倒的な物量で陸と空から一気にドイツ全土へ侵攻するその計画は、大規模演習と偽って百万のソヴィエト兵をドイツ国境沿いに集結。同時多発的に在欧米軍の通信機能を破壊・分断し、指揮系統を麻痺させた隙をつき、五日間でドイツを制圧する電撃作戦だった。

    著者について
    ●著者略歴

    ウォルト・グラッグ
    WALT GRAGG
    テキサス州オースティンで妻や子ども、孫たちとともに暮らす元弁護士。ロースクール入学前にアメリカ陸軍で軍隊生活を経験し、さまざまな任務に従事。冷戦のさなかには、ドイツのアメリカ欧州軍司令本部に三年間勤務している。この頃、ドイツ防衛時のアメリカ軍の作戦計画に関与し、数多くの演習に参加。本書の着想を得るとともに、これらの実体験が本書の場面設定や描写のもとになった。本書『ザ・レッド・ライン 第三次欧州大戦』が長編小説のデビュー作となる。

    ●訳者略歴

    北川由子
    Yuko Kitagawa
    翻訳家。英国ニューカッスル大学修士課程修了。得意なゲームはアーケードゲームとレースゲーム。主な訳書に、『亡霊は砂塵に消えた ステルス機特殊部隊777チェイス』『不可解の国のアリッサ』『マインクラフト はじまりの島』(すべて竹書房)などがある。?
  • 2017年10月27日に世界同時発売された人気ゲーム『アサシン クリード オリジンズ』、その前日譚が描かれるオリジナル小説が遂に登場。
    小説版では、ゲーム本編では語られなかった“アサシン伝説”の秘密が明かされる。
    アサシン教団 VS テンプル騎士団――ふたつの思想はなぜ対立したのか?
    原初のアサシンはいかにして誕生したのか? 
    ――シリーズ全ての原点となる“オリジン”を目撃せよ!

    <あらすじ>
    密命を受けて旅立った父を追い、15歳のバエクはシワの街を発つ。
    旅先で降りかかる困難を乗り越えた彼は、やがて自分がファラオの守護戦士「メジャイ」の血を継ぐ者であることを知る。
    だが、謎の組織「古き結社」がその血筋を絶たんと画策し、放たれた刺客がバエクの前に立ちはだかる――。

    著者について

    ●著者プロフィール
    オリヴァー・ボーデン
    Oliver Bowden
    1948年イギリス生まれ。演劇団体イングリッシュ・ステージ・カンパニー、BBC勤務を経て1984年に専業作家となる。ゲームソフト「アサシンクリード」の小説版を一貫して手がける。同シリーズの著書に『アサシン クリード 預言』『アサシン クリード 血盟』(ともにヴィレッジブックス刊)のほか、『The Secret Crusade』『Revelations』『Forsaken』などがある。別名義での作品も多く、前衛美術収集家ペギー・グッゲンハイムの伝記『Art Lover』は高い評価を受けた。

    ●翻訳著者プロフィール
    阿部清美
    Kiyomi Abe
    翻訳家。主な訳書に『24CTU 機密記録』シリーズ、『24 TWENTY FOUR シーズ ン7-8』『メイキング・オブ・「トワイライト・初恋」』『タイラー・ロックの冒険』シリーズ(小社刊)、『アサシン クリード 預言』『アサシン クリード 血盟』(ともにヴィレッジブックス刊)、『ギレルモ・デル・トロ創作ノート 驚異の部屋』『クリムゾン・ピーク アート・オブ・ダークネス』『ギレルモ・デル・トロの怪物の館 映画・創作ノート・コレクションの内なる世界』『ギレルモ・デル・トロのシェイプ・オブ・ウォーター 混沌の時代に贈るおとぎ話』(DU BOOKS刊)、『クリムゾン・ピーク』(扶桑社刊) 、『シェイプ・オブ・ウォーター』(小社刊)などがある。

・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。

ページ先頭へ

本を予約しました

※予約の確認・解除はこちらから

予約済み書籍

キャンセル及び解除等

発売日前日以降のキャンセル・返品等はできません。
予約の確認・解除、お支払いモード、その他注意事項は予約済み書籍一覧をご確認ください。