H.G.ウェルズの「The War of the Worlds」の新訳&完訳です。20世紀が目前に迫った19世紀末、火星表面で発熱ガスの噴出が観測されます。それは火星人による地球侵略の印でした。次々とやってくる円筒。巨大な戦闘機械による大殺戮。地球は火星人に支配されてしまうのか?人類に未来はあるのか?何度も映画化されている侵略物SFの古典的傑作です。縦書き、ルビ付き、脚注付き。モノクロ挿し絵を98点収録。
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言わずと知れた古典SFの大傑作。
ハリウッド映画にもなり、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
1898年に発行されたのでCGを駆使した映画のイメージと少し違いますが…だがそれがいい。
あとがきで当時の武器の解説をして下さっているので
あの武器はこれかフムフムと勉強になります。
98枚も掲載されているベルギー版の挿絵がまた良くて!
火星人がコミカルなのに不気味で、もの凄い異世界感が増しているのです。
原作読んだ事がないなーと言う方は是非、本作を読んでみて下さい!
2016/07/15
宇宙から突然やってきた飛来物。そこに知的生命の存在を予感した善良な人々は、宇宙人との親善を期待して宇宙船の周りに集います。
しかし、宇宙人側は警告もなく超兵器で一方的に攻撃し、テクノロジーの差から地球側は壊滅。宇宙人は支配地域を広げていきます。
それでも地球人は勇気と自己犠牲をもって強烈に抗い続け、ついに敵の意外な弱点を発見します。その弱点とは…。
この粗筋は、ハリウッド映画「インデペンデンス・デイ」のものでしょうか? それとも「アタック・オブ・マーズ」? もちろん違います。これは1898年に単行本化されたHGウェルズのSF小説『宇宙戦争』のストーリーです。
タコに似た姿の火星人。三本脚の巨大殺戮機械(トライポッド)。音もなく人々を炎上させ街を焼き払う熱線砲。SFバトルものでお馴染みのこれらのアイテムも、1989年の時点でほぼ完成されていたのです。
『宇宙戦争』は発表直後から話題作となり、その後も1938年に全米でパニックを引き起こしたと呼ばれるオーソン・ウェルズによるラジオドラマ化、1953年の初映画化、2005年に話題となったスピルバーグによる映画版のほか、前述のインデペンデンス・デイなど多くのオマージュ作品が小説や映画などで作られています。
これほどに『宇宙戦争』が支持され続けるのは、アイデアの素晴らしさもあると思いますが、小説としての完成度の高さもあります。
その醍醐味をオリジナル版(ベルギー版)の素晴らしい98点の挿絵とともに楽しめるのが望林堂の「宇宙戦争」です。
訳者の毛利孝夫さんは、SFやファンタジーや児童向けの古典を、原作に忠実でありながら現代的な読みやすい翻訳とオリジナル版の素晴らしい表紙や挿絵とともに紹介し続けています。
なんとなく“古典”というと、アイデアは今も通用するけど、中身は古臭くて面白くないように思えます。しかし、この作品は単なるアイデアだけの小説ではなく、人々の愚かさも恐怖も勇気もしっかりと描きこまれた骨のある小説です。とくに歩行戦車トライポッドに挑む装甲艦サンダー・チャイルドの活躍は手に汗握る迫力です。ぜひ読んでみてください。
2017/04/17