東北、北海道を踏査し、古代日本の真実の歴史をさぐる25年に及ぶ偉業が完結! 渡来の朝鮮人と土着の民とが対立した列島北端の地は、ひときわ色濃く朝鮮文化が残されている。天冠塚古墳からの出土品、秋田城跡と古四王神社などは、その証明である。日本の中の朝鮮文化を追う探訪の旅が、ここに終わる。
550円〜683円(税込)
古代朝鮮からの渡来人を考えずに、日本の文化は語れない。全国に分布する彼らの遺跡は、文化水準の高かったことを今に伝えている。ここに注目した著者の遺跡歴訪の旅が始まる。忘れられ或いは隠された真実を掘り起し、両国の歴史的関係を考察。「帰化人」史観の訂正を迫った衝撃の書である。第1巻は関東編。 ※講談社文庫を底本とし電子化した電子書籍『日本の中の朝鮮文化(1)』の他に、講談社学術文庫を底本として電子化した『日本の中の朝鮮文化 相模・武蔵・上野・房総ほか』も配信中です。内容は同一のものとなります。あらかじめご了承ください。
「これほどまで古代朝鮮の渡来文化が日本に濃密に残されているとは予想だにしなかった」――著者の驚きは、ますます拡がる。京都の山城、大阪の摂津・和泉・河内など各地の神社や祭りに伝わる縁起、習俗の来歴をひもといてゆくと、隠された古代日本の貌が、否が応でも新しい歴史の姿をまとって、浮かびあがってくる。
高松塚古墳の壁画にも朝鮮文化が色濃く投射されていた! これはいったい何を物語るのか。国家誕生の地=大和の遺跡を探るにつれ、古代朝鮮文化との絆は、ますます太くなる。この沃野にひろがる飛鳥の残影から、隠された日本古代史の真相をあぶり出し、琵琶湖周辺に眠る寺跡に、新しい光をあてる第3巻。
黒潮に洗われる紀伊・伊勢を舞台に、波にのって渡来した古代朝鮮文化の跡を探る。「木の国」=紀伊国の先住氏族を高句麗にたどり、伊勢神宮の舞楽に新羅の“楽の音”を聴きとる。著者の筆はますます冴える。これまでの「記紀」史観による日本古代史を、実証的踏査でくつがえす、衝撃の第4巻。乞う愛読!
朝鮮渡来の文化を北陸=日本海側諸地に探る。またまた謎はひろがる。新羅・加耶系渡来人の象徴である天日槍(あめのひぼこ)が、北陸の総鎮守といわれる敦賀の気比神宮に、なぜまつられているのか。息長(おきなが)氏族の活躍はなぜか。各地の遺跡を訪ね歩くたびに、日本古代史に残る謎は、新羅ルートこそ解決の鍵であるのを痛感する。
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