大学1年生の吉崎真沙海は、大学で誘われたカメラ部に入ることになった。駆け出しのカメラマンや小説家を夢見る女や、漫画家を志す女、アートディレクターを目指す男、デザイナーになりたい男など、自称未来の金の卵たちが毎日集まる、原宿のファニーレインという喫茶店でバイトして、自分の一眼レフを買った。実は、彼女の父親は12年前にセスナの事故で亡くなったが、その才能は誰もが認めるカメラマンだった。前途多難なカメラマン道、どうなるのか！？

真沙海が撮った、大人気レーサー・高薙のスナップが雑誌に掲載された。高薙は、大の写真嫌いで有名だったのに、マシンが楽器でレーサーはそれを奏でる奏者だと、真沙海が言ったこと心を開き、写真を撮らせたものだった。その写真がきっかけで、高薙のスポンサーのポスター撮影を真沙海が担当することとなる。高薙の写真騒動で真沙海が危ない連中にからまれた所、高薙が助けてくれたために大けがをし！？また、人気アイドルの森川さゆみの写真でも、奇跡を起こす真沙海。伸びしろを求める大人達と！？

デザイナー志望の御堂がコンテストに出す服のモデルに真沙海を指名する。母は元トップモデル、亡き父は天才カメラマンの真沙海は、モデルとしても成功を修める。そして、アイドル歌手・森川さゆみのジャケ写をすることになっていたが、日頃の忙しさでスタジオが変更になったことを忘れてしまい、遅刻をしてしまう。残り少ない時間で、最高のジャケ写を撮ろうと、風邪をひいているさゆみを、水でずぶ濡れにして撮影した為、彼女は肺炎になってしまう。キャンペーン活動などいっさいが白紙になってしまったことに責任を感じる真沙海だが！？

亡き父・一ノ瀬亨の血をそっくり継いだのか、真沙海はどんどんカメラの道にのめり込んでいく。とうとう、家族の反対を押し切って、大学を中退して、カメラマンを目指すことに。一方で、デザイナーの御堂にも本気で好意を持たれ、レーサーの高嶺からも好意を持たれ、モテモテの真沙海。それもそのはず、母は元トップモデルなのである。好きなことにまっすぐで、後先を考えるのが苦手な真沙海のこの先、どんな未来が待っているのか！？

天才カメラマンだった父・一ノ瀬亨とトップモデルだった母・吉崎沙紀の娘という看板の重さに、カメラマンであることに疑問を持ち始める真沙海。歌姫の森川さゆみや、ファニーレインの仲間、父のライバルだった実力派カメラマン・五十嵐のおかげで、カメラの楽しさにまた、いっそうのめり込む。F2でヨーロッパから凱旋してきた高薙が、週刊誌に書かれる前に、自分の生い立ちをファニーレインのみんなの前で話す。真沙海が苦手な、加賀美緑と同棲していたこと、加賀美の兄が亡くなったことに高薙が起因していることなどを知り、ショックを隠せない真沙海。