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コミタンMのおすすめ
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コミタンMのおすすめ

まさにこれは現代の寓話集

by コミタンM (BOOK☆WALKER スタッフ)
登録日:2018/11/29
奇才うめざわしゅんが描く作品群は、かつての大友克洋や浦沢直樹といった名手たちの短編を彷彿させますが、一つ一つのテーマはとても今風です。
地下アイドルとオタクのテーマを、ファシズムのパロディで悪魔合体させた「善き人のためのクシーノ」は、逃亡途中のアイドルから恩人であるはずのブサメンヲタに投げかけられる言葉が、超絶グロテスクな話のオチよりむしろ残酷という、たぶん一度でもアイドルにハマった人間なら、むせび泣くこと必至のお話です。
その他、著作権保護が行き過ぎたゆえに国家とテロ組織が対立する近未来を描いた「かいぞくたちのいるところ」、母親とへその緒が繋がったまま成長する架空の症状をドキュメントタッチで描く「もう人間」といった、SF的な設定の上に緻密に構築されたヒューマン・ドラマが、読み手へダイレクトに迫ってきます。

ウザキャラゆえのギャップ萌え

by コミタンM (BOOK☆WALKER スタッフ)
登録日:2018/07/20
マンガにおけるウザい後輩女子キャラって、すげえおしゃべりで下っぱ口調(◯◯っス!みたいな)だったり、とにかく能天気で明るすぎる性格のせいで、なぜかあまり色気を感じない印象があります。

今作の宇崎ちゃんも、すげえおしゃべりで下っぱ口調でとにかく能天気で明るい性格なんですが、とても巨乳です。宇崎ちゃんにいつもつきまとわれてる先輩の桜井君が、時々照れて思わず目をそむけてしまうほどの巨乳です。

キャラ的にはまさにウザい後輩女子の化身なのに、この巨乳が宇崎ちゃんをひどくアンバランスな存在にしています。

ふだんは先輩後輩がジャレているだけのつもりで、特にお互いを男女としては意識してない宇崎ちゃんと桜井君ですが、そんな2人でもいつなにが起こってしまうかわからないハラハラ感があります。

このマンガは仲良しな先輩後輩のまったりライフを楽しみつつ、時々宇崎ちゃんが見せる女の部分にドキドキするのが正しい鑑賞方法です。

ツッコミ不在の甘々変態ラブコメディ

by コミタンM (BOOK☆WALKER スタッフ)
登録日:2018/06/08
イケメンの変態を描かせたらピカイチの吉辺あくろ先生が、『絶対☆霊域』に続いて新たな変態のえじきとなる女の子を産み出したマンガがこちら、『お従兄さんの引っ越しの片づけが進まない』です。
しかも今回の変態のえじきになるカワイイ女の子は、イケメンの変態であるお従兄さんにメロメロなので、よりタチが悪いです。

どうタチが悪いかというと、路上で服を脱ぎ出しパンツいっちょうになったお従兄さんに、ツッコミを入れるどころかドジっ子属性を発揮して、逆に壁ドンしてラブコメちっくなムードになってしまうぐらいタチが悪いです。

相手ほぼ全裸ですよ。なんで何ごともなかったかのようにラブコメがはじまるんだ。おかしいだろ。

民法上は結婚もできる従兄妹同士の、ラブのふりをした変態コメディをどうぞみなさんお楽しみください。

不幸は美少女を輝かせる!

by コミタンM (BOOK☆WALKER スタッフ)
登録日:2018/05/17
実は今あえての告白をするんですが、かわいい女の子が語尾に「にゃ」とか「りゅん」とか「ナリ」とか付けてても僕は別段萌えないですね。あと最後はコ◯助でしたね。すみません。

なんかあざとすぎるのって引かないですか?普通にそのままで美少女なのに、さらに萌え語尾とか胸やけするんですよ。大事なのは足し算じゃなくて引き算ですよ。

だったら風呂おけにゴムまりと掃除機ホースを付けた、謎のカラクリロボが「ナリ」とか言ってる方が逆にギャップで萌えると思いません?すみませんこれも◯ロ助でした。F先生は偉大だ。

つまり何が言いたいのかというと、こってこての萌え語尾付けた美少女ユー◯ューバーが、生配信中にコケてパンツ丸出しのまま配信が終わってヘコむみたいな、そんなマンガがあったらいいなー!ってことですよ!

…あったわ!まさにそんなマンガがありましたよ!

「てみたー」という「◯コ◯コ生放送」と「◯ーチューブ」を足して2で割ったみたいな生配信サービスで、声優を目指して頑張るアンナカ・ハルナ。

キャンドルダンスを踊ろうとしてボヤを起こし、ようやく掴んだ声優デビュー作では不祥事により出演回が全カット、あまりの運のなさにメンタルをやられ、生配信中に嘔吐してアカウント停止にまで追い込まれるという、不幸のバカ盛りっぷりに全読者が震撼です。

時代はやっぱり不憫萌えを超えた悲惨萌えです。キャピキャピしながら踊り歌う萌え美少女が、配信が終わると情緒不安定になって死んだ魚の目でSNSを見てる。
そのギャップ、すっごくいいと思います。

ほとばしる青春をラップにノセて歌いあげろ!

by コミタンM (BOOK☆WALKER スタッフ)
登録日:2018/04/10
ラップといえばリア充。ラップといえばオラオラ系。言葉の定義はともかく、ラップとか根暗でコミュ障で社会不適合な人たちとは、もっとも遠い言葉だと思っていました。

ところが今作の主人公である高辻皐月は、メガネ、黒髪ロングで、引っ込み思案の根暗女子高生。
さらに彼女をラップバトル部に誘った同級生、レンも表面的には明るくやってますが、家庭環境など裏ではいろいろとありそうです。

でもそのレンが言います。

「“何かになりたい”ためのHIPHOPじゃねえ!!隠してる自分の“何か”を晒せっ!!」

本当はラップは、コミュケーションがうまくできない人にこそ、大きな武器となるものだったのです。

韻を踏むというルールの中で紡ぎ出す言葉が、音楽に乗ることで自分の隠れた思いをさらけ出していきます。

この作品で彼女たちが作る部活が、ただのラップではなく“ラップバトル部”なことも、大事な要素です。バトルだからこそ、彼女たちはより強制的に、無理やりひねり出してでも、言葉を吐き出さないといけないからです。

青春の光と闇に彩られた、魂の開放。リリックなテーマをラップにノセて、どえらい物語が送りつけられてきました。

「おじさん」はイケメンアイドルより攻略困難

by コミタンM (BOOK☆WALKER スタッフ)
登録日:2018/03/27
中年のおじさんが、若い子とイチャイチャする。たぶん大多数の男性なら夢見るシチュエーションではないでしょうか。

しかしそれが自分の娘と同じ年齢だったら。リアルに子供がいれば、ちょっと我に返ってしまうかもしれません。私もリアル子供はいませんが、そこまで歳が離れていると、思わず自問自答してしまいます。

この作品のおじさんと女子高生は、まさに親子ほど歳が離れています。まだ16歳の彼女はひとめぼれ状態で突っ走ってきますが、分別のある大人なら普通はそんなことでホイホイ誘いに乗ったりはしないものです。

そして今作のおじさんは、そういう分別のある大人です。

ある意味この恋、イケメンアイドルとくっつくより、難しいのかもしれません。

お姫様(正妻)VSモンスター娘(不倫相手)

by コミタンM (BOOK☆WALKER スタッフ)
登録日:2018/03/20
魔王軍との熾烈な戦いと冒険を経て結ばれた勇者とお姫様。おとぎ話なら、めでたしめでたしで終わるところです。

でも勇者とお姫様だって、男と女。当然その後は、夢のような話だけでは終わらない、現実という名の結婚生活が待っています。

しかもその勇者は浮気癖がひどく、よりにもよって敵であるモンスター娘と、(文字通り)人倫を踏み外した行為をしてるとなれば、お姫様ももはや夢見る少女じゃいられないわけです。

とはいえ、そんな昼のサスペンスドラマのような血で血を争う修羅場があるでもなく、とにかく嫉妬に身悶えするカワイイ姫様を、ニヤニヤしながら鑑賞するのがこのマンガの正しい読み方です。

ちょいエロの求道者

by コミタンM (BOOK☆WALKER スタッフ)
登録日:2018/02/20
男というものは、誰でもエロいものに対する探究心を持っている生き物である。

それはどんなに真面目そうな男でも例外は無く、そしてけっこう歳若いうちから案外エロ目線は備わっているものだ(個人による感想です)。

今作の主人公、江口くんも、10歳の小学5年生だが、エロに対する探究心はもはやマイスターの域といってもいい。

水にぬれて透ける下着、Yシャツのボタンのすき間から見えるブラチラ、かがんだことで思わず強調されてしまったヒップライン、そんなささやかなエロスを見つけ出しては、ただ静かに微笑みながら、小さく「コクン」とうなずく。

その佇まいはもはや、歴戦の武道家のような高潔さが漂っているのである。

あの時、金田一にさえ会わなければ…!

by コミタンM (BOOK☆WALKER スタッフ)
登録日:2018/02/15
ミステリーマンガの金字塔『金田一少年の事件簿』の犯人たちが、事件の裏でどんなやりとりをして、どんな心境で犯罪に手を染めていたのかを描いたのが、本作『金田一少年の事件簿 犯人たちの事件簿』なんですが、これがもうとにかくイチイチおもしろい。

あんな陰惨な事件の裏で、壁の脅し文句の書き文字を何度も練習してたり、変装のための包帯姿がホテルのオーナーにめっちゃ怪しまれたり、役者でもないのにひたすら「何食わぬ顔」を演じきったり、主人公の金田一一のおかげで、すぐ窮地に陥る犯人たちの七転八倒ながんばりが、笑いと謎の感動を生み出します。

思い返してみれば、犯罪者といっても彼、彼女らが殺人にいたった動機は、何かの業としか言えないような重くて悲痛なものばかりでした。

この外伝を読み腹を抱えて笑うことで、事件の犯人たちの思いが少しでも昇華していくのなら、それは意味のあることなのかもしれません。

アニメーションする力は世界を創り出す力

by コミタンM (BOOK☆WALKER スタッフ)
登録日:2018/02/13
浅草みどり」はとにかく世界を作り出したい人。アニメといえばまずキャラから入るのが普通なのに、ひたすら小道具や背景など、その物語世界の根幹となる設定画をスイッチが入ると描きまくる。
一方美人読モで、ベテラン俳優と人気女優を両親を持つ「水崎ツバメ」は、天性のアニメーター。とにかくキャラやメカを動かしたい、動かすことで自分なりの演技を追求したい。
そして「金森さやか」はクリエイティブなことには一切興味無し。ただひたすらお金が好きなだけ。でもそのお金を集めるための仕掛けを作ることができる。金森がいるから、残りの2人は自分のクリエイティビティを発揮してモノづくりに邁進できる。
アニメーションを作る上で必要な機能が、すべてこの3人に集約される。そんな最強の3人組が、自分たちの最強のアニメを目指して縦横無尽に暴れまわる。
彼女たちのイマジネーションによって、紙に描いた風車は重いうなりを上げながら回り出し、部室は宇宙艇となっては宇宙(ソラ)を駆けていく。
マンガの中で、彼女たちの現実と妄想はほぼ等価で描かれていき、2つの世界を区別しない均質な線の効果も有り、読み進めていく内に、まるでマンガそのものがアニメーションになっていくかのようなワクワク感が味わえます。
とにかくアニメーションすること、動かないものに命を与えて動かすことへの、楽しさや欲求がビンビンと伝わってくる作品なのです。

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