ヒーロー文庫７周年フェア

ネタバレ事件のスケールが一気に大きくなって軍まで動く派手な展開。陰謀が明らかになるまでも読みごたえありで感心しきり。それでも事件の巻く引きはいまひとつスッキリせず、何だかんだで結構生き残り、多くが先送りに。今回、羅漢をあしらう姿を見て、養父羅門の偉大さが初めて分かった気がしました。ようやく猫猫が壬氏の事情についてまともに推測する気になってくれて、話は後宮から外へ広がってゆく模様。

ネタバレやっぱり、皇弟ではなく東宮ね。１巻に出てた猫猫の予想通りじゃないか。阿多は皇帝より一つ年上。「今晩の相手だ」と、若き日の皇帝は人差し指を小姓姿の奴へと向けたって。「せっかくなら国母にしてもらおうか」という口約束。后≠国母でもいいのか…。ただ、どこまでの人がその事実を知っているのか。阿多、皇帝、安氏の３人だけかな。まあ、壬氏が宦官として後宮に出入りしていた理由が明白になったのでよし。