【死・別れ】大切な人との別れ・亡き人が遺した生き様で泣ける漫画4選
大切な人との死別というのは、誰にとっても悲しい出来事です。その人への想い、後悔などが思いを駆け巡り、心が締めつけられます。そして亡くなってしまった人と残された人、それぞれの思いが涙を誘います。
ここでは、大切な人との別れで泣ける漫画を4作品紹介します。誰もが知っている名作から、今話題の作品までピックアップしました。涙腺崩壊間違いなしの代表作をぜひご一読ください!
マイ・ブロークン・マリコ
主人公シイノの親友マリコが自殺した。シイノは、子どもの頃から父親から虐待を受けてきたマリコの遺骨を強奪すると、マリコを抱えて旅に出る。確かにそこにいたマリコに対する、シイノの心の叫びや慟哭、怒りや後悔、葛藤は、誰しもの感情を揺さぶります。こんな風に大切に思われたい。そう感じる方も多いでしょう。
全4話、一巻完結の短編ですが、作画のパワーと作品の疾走感はインパクト絶大です。2022年9月には実写映画化もされました。映画を見た人も、見ていない人も、見ようと思っている人も、ぜひ一度漫画でも読んでほしいです!「今すぐに漫画で泣きたい!」と思っている人には、とにかくおすすめの作品です。
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
主人公じんたんは小学生の頃、仲が良いメンバーを集めて「超平和バスターズ」という6人組のグループを結成していました。でも、メンバーの一人だっためんまの事故死をきっかけに、メンバーと疎遠となってしまいます。やるせない日々を過ごしながらも高校生になったじんたんのもとに、突然死んだはずのめんまが現れます。めんまの願いを叶えるために「超平和バスターズ」の仲間たちが再び集まりストーリーが展開していきます。
メンバーそれぞれが、心に蓋をしてきた嫉妬や負い目、葛藤を吐露しながら、あのときの友情を取り戻していく様は心に刺さります。アニメからコミカライズされた作品ですが、アニメファンも楽しめる感動作品です。
ソラニン
ただただ漠然と過ごしている社会人・芽依子と、バンドマンを目指すフリーター・種田は夢を追いつつ、それだけでは生きていけない現実にもどかしさを感じていました。誰もが経験したであろう夢と現実のはざまに置かれた悩み・葛藤と向き合いながらも前を向く姿に共感できること間違いなしです。
1巻からの衝撃の展開に目が話せません...!作者は、『おやすみプンプン』や『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』で有名な浅野いにお先生で、作者のファンであればぜひともおさえておきたい作品です。
【友情・絆】いっしょに困難を乗り越えていく様に感動…泣ける漫画おすすめ4選!
どんな困難でも、みんながいれば乗り越えていける...!辛い出来事だって君がいるから頑張れた...!そんな出来事を誰しも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。涙なしでは読み進められない熱くて泣ける名作を王道作品含め4つご紹介します。
囚人リク
隕石の衝突でスラムと化した東京で、たくましく生きてきた主人公リクは、ある犯罪に巻き込まれて監獄へ入れられてしまいます。リクは、理不尽にも殺されてしまった育ての親であるやさしかったおじさんの復讐のため、脱獄を試みます。
絶望的な現実に、果敢に立ち向かっていくリク。そして、リクのまっすぐな心と言葉は、確実に世界を動かしていきます。おじさんがくれた言葉「ふまれてもふまれても立ち上がる心」を体現し、成長していくリクの姿に感動しない人はいないでしょう。リクの成長の結末、ラストシーンでは、きっと清々しい涙が流れています。
みどりのマキバオー
競馬界でも珍しい白毛で産まれてきたミドリマキバオーが、困難を乗り越えて名馬へ成長していく過程を描くギャグマンガです。さて、この作風のギャグマンガで本当に泣けるのか疑問に思う方も多いと思いますが、本当に泣けます。とくに、唐突に訪れる相棒のあのシーンは涙なしでは読めません。
マキバオーは、変わった身なりや恵まれない血統からレースでは「白い怪物」と扱われますが、物語後半では大成長を遂げ、歴史に残る名馬として「白い奇跡」と呼ばれます。そこにたどり着くまでの青春・サクセスストーリーは必見です!ちなみに、これは実在した芦毛の名馬タマモクロスがモデルです。
【青春・スポーツ・大人の青春も…】泣ける漫画おすすめ4選
部活まみれで過ごした青春の日々。純粋で一生懸命だったからこそ、あの時の涙や思いは人々の心に刻まれ、大人になっても忘れず残っているものです。スポーツ好きの方や、青春の甘酸っぱさを思い出して泣きたいあなたに、おすすめ作品を4つご紹介します。
少年時代の思い出だけではなく、大人になって感じられた情熱と青春に共感したい人もぜひ読んでみてください!
弱虫ペダル
アニメと漫画が大好きな主人公・小野田坂道は、秋葉原へ行くのに往復90㎞をママチャリで通っていました。高校へ入学した坂道は、ひょんなことから同級生の今泉に自転車勝負を挑まれ、それをきっかけに自転車競技部に入部し、素質を開花させていきます。
内向的で、友だちの少なかった坂道が、はじめて共闘できる仲間を見つけ、切磋琢磨して成長していく物語。「仲間がいるだけでこんなに強くなれるんだ」と、改めて気づかされる傑作です。どの巻を読んでも、そこにはひたむきに頑張る坂道たちの姿があります。彼らの努力・結末には、いつだって涙腺崩壊すること間違いなしです!
宇宙兄弟
子どもの頃、宇宙飛行士を夢見た六太(ムッタ)・日々人の兄弟の物語。大人になった弟の日々人は月面の滞在クルーに大抜擢される宇宙飛行士となりましたが、兄のムッタは不慮の事故でリストラにあってしまいます。ムッタは、日々人からのメールや、家族の計らいをきっかけに再び宇宙飛行士を目指します。
できの良い弟への劣等感を抱きつつ、難関のJAXA合格を目指すムッタ。このムッタの人柄が大変面白く、物語が興味深い方向に展開していきます。また、ムッタを支える周りの人の愛と人情に思わず涙がこぼれます。完璧ではないムッタだからこそより共感し、応援したくなって、勇気をもらえること間違いなしです。心に響く名言も多く、一度読んだら忘れられない大名作です。
【恋愛】叶わない恋、儚い恋愛模様に泣ける漫画おすすめ3選
ここからは泣ける恋愛作品を紹介します!究極の愛の形を描いた名作や、いくつもの障害を乗り越えて結ばれる恋愛作品を紹介します。絶賛恋愛中の人も、恋愛お休み中の人も、ぜひこの漫画を読んで泣いてください。
最終兵器彼女
主人公のシュウジとちせは、交際間もない札幌の高校生。穏やかな暮らしは、突然の空爆により一変します。さらに、政府によって突然「最終兵器」へ改造されてしまったちせ。そんなシュウジとちせの、ちょっと変わった恋愛ストーリーです。
兵器として成長すればするほど、人間的な何かを失っていくちせですが、シュウジと一緒にいるときは元のちせに戻れます。どんなに戦争が激化しても、変わらない2人の絆と恋心には、胸が熱くなります。いよいよ世界の終末が近づいてきて、「これは究極の愛なのでは…?」と考えさせられる衝撃のラストを迎えます。甘酸っぱい気持ちと、切なさがあわさった不思議な名作です。
初恋、ざらり
軽度の知的障害を抱える主人公の有紗は、「必要とされると拒めない」25歳の女の子。そんな有紗が、新しいバイト先の社員・岡村さんに恋をする物語。
知的障害であるが故のコンプレックスや悩みが、非常にリアルに丁寧に描かれており、思わず有紗に感情移入してしまいます。随所にみられる2人の感情の振れ幅や、緊張感や喜怒哀楽が丁寧に表現されているため、ギュッと締め付けられる気持ちになることもしばしば。岡村さんに対する有紗の気持ち、有紗に対する岡村さんの想い、そして2人の恋愛の行方とその結末に、心の底から涙することができます。SNSでも話題を呼んだ、何度でも読み返したくなる名作です。
【大人向け】家族愛、成長、じわっと泣ける漫画おすすめ5選
ここでは、いろいろな経験を積んだ大人だからこそ泣ける漫画を紹介します。戦争をテーマにしたちょっと重たい作品から、ほっこり泣ける家族愛を描いた作品などをピックアップしました。
この世界の片隅に
戦時中の広島県呉(くれ)市が舞台。広島市に住む19歳の少女すずが、呉市の北条家のもとへ嫁ぐことから物語が始まります。戦争が日常だった人たちの生活が、とってもリアルに描かれています。ある意味「平凡」とも呼べたような日常が徐々に壊れていく様子は、涙なしでは読み進められません。原爆の投下、迎える終戦に至るまで、すずたちの葛藤や悲しみ、怒りなど、ぶつける拠り所もない心の叫びに涙が止まらなくなるはずです。
戦争をテーマにした作品はたくさんありますが、本作品は、一般の日常生活と、そこに暮らす人々のリアルを描いている点で一線を画します。映画化も大変話題になりました。さまざまな価値観を知った大人になってからこそ、おすすめしたい作品です。
甘々と稲妻
妻に先立たれた高校教師の犬塚は、シングルファザーとして娘つむぎを育てることに。だが、犬塚先生は料理が苦手。そこに、料理を勉強したい教え子の小鳥が現れ、ひょんなことをきっかけに料理に挑戦することになります。
犬塚先生の奮闘はもとより、つむぎの成長していく様子と、小鳥が悩みながらも大人になっていく姿は、心が温かくなります。グルメ漫画としても有名で料理もレシピ本が発売されるくらい本格的です。3人が紡ぐヒューマンドラマに、思わず涙が溢れてしまうこと間違いなしです。家族愛に触れたい方には、ぜひおすすめしたい作品です。
【ペット系】ほっこりと共感…犬猫好きなら必ず泣ける漫画3選
犬や猫と一緒に暮らしている人、かつて一緒に暮らしていた人であれば、これらの作品に共感しない人はいないのではないでしょうか…?ペットを迎え入れた人こそ感じられる感動の出会いから、共に過ごす喜びと乗り越えなければいけない別れと悲しみを描いた話題作を3つ紹介します。
犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい
作者の松本ひで吉先生が、実際に一緒に暮らしている犬と猫を題材にした漫画です。天真爛漫な犬と、ツンデレな猫。性格がまるっきり反対の2匹との何気ない日常が描かれているだけなのですが、この2匹が本当に本当に可愛らしいです!犬か猫を飼っている人なら、あるあるな出来事ばかりで、飼ったことがない人でも2匹の愛らしさにノックダウンされるはずです。
作中の犬と猫は実在しているためもちろん歳をとっていきます。犬はもう空へ旅立っていったのですが、犬との思い出を彷彿させるストーリーは、涙なしでは読み進められません。実在しているからこそ、起こりうるリアルに感情移入できる、そして癒される犬猫漫画の人気作です。
猫なんかよんでもこない。
作者、杉作先生が飼っていた2匹の猫の実話をもとにしたエッセイ作品。猫を飼い慣れていない主人公である作者が、戸惑いながらも2匹の猫と共同生活を送っていく日常。猫を飼っている人、飼ったことがある人なら共感できる部分が随所に出てきて、心温まるところも多くあります。
かなり昔の話なので、時代を感じさせる描写は懐かしくもあり、時代だからこそ起きてしまった猫の事故には、悔しさや悲しさが入り混じった感覚に陥ります。命の大切さを思い知らされます。それでも、猫を飼ったことがある人には読んでほしい良作です。クロとチン子の2匹の可愛らしさは不変です。
おじさまと猫
ペットショップで売れ残ってしまった成猫・ふくまると、その成猫を飼うことになったおじさまの、心温まるハートフルなストーリーです。ふくまるの可愛さはもとより、面白いエピソード、涙があふれるエピソードが次から次へと繰り広げられます。とにかく第1話を読めば、泣けて・癒されて・ほっこりすると共感してもらえるでしょう。
かつて猫を飼っていた人なら、もう一度猫ちゃんと暮らしたいと思うはずです。猫を飼ったことがない人なら、ふくまるを見てすぐにでも猫を迎え入れたくなるかもしれません。ふくまるの健気さと、おじさまの優しさに誰もが癒されること間違いなしです。なんとも柔和な涙が溢れてくる、猫漫画の傑作です。
【短編】何度読んでもサクッと泣ける漫画おすすめ3選
泣きたいけれど、漫画を読んでいる時間がない。そんな方には、一話完結、一巻完結の短編漫画がおすすめです。ここでは、サクッと読んで、それでも泣ける王道作品から、有名作家の話題作まで3作品を紹介します。
ルックバック
小学4年生の藤野は、学年新聞で4コマ漫画を連載し、周囲から誉めそやされていた。そこに、圧巻の画力を誇る同級生の京本が現れ、藤野のプライドは粉砕されてしまう。そこから物語は意外な方向に転換していきます。まるで映画を見ているかのようなストーリー展開に感動が押し寄せてきます。後半は衝撃的な展開を挟みますが、2人の絆・運命に目が離せません…。
『ファイアパンチ』や『チェンソーマン』など、独特の世界観を描く藤本タツキ先生が、集英社の「少年ジャンプ+」で発表した作品です。
しあわせゴハン
食事を題材にした1話完結のオムニバス形式の物語で、この漫画にはセリフが一切ありません。SNSで、作者である魚乃目三太先生ご本人が不定期で作品の一部をアップしていて「こんなの涙なしに見れない…」などとフォロワーが日々涙している有名作の詰め合わせです。
いろんな境遇、立場、世代の人たちが、ご飯を食べるだけなのですが、作品が醸し出すノスタルジーがたまらないのです。そしてセリフがないからこそ、彼らの現状やバックボーン、感情の機微に、それぞれ思いを馳せることができます。そこには、たしかにあった原風景が広がっています。いつの間にか涙がこぼれている。タイトル通り、しあわせな気持ちになれます。魚乃目三太先生の描き出す風情ある佇まいを、一度体感してみてください。
純猥談
1話完結の恋愛ストーリー。すべての物語が、実際の体験談をもとに描かれており、それだけに登場人物の心情に共感できる部分も多いと思います。全23編からなり、人それぞれ共感できるものは違うでしょうが、必ずどこかに、あのときの自分を見つけてしまうでしょう。
ほとんどの物語がハッピーエンドではないけれど、どれもこれもが切ない恋愛模様を、生々しく描き出しています。正しいとか間違っているとかではなく、恋愛には理性を失わせる魔力があり、その先にある結末は、涙なしには語れません。切ない恋愛ドラマが好きな人、齢を重ねて恋愛の機微を分かってしまった人におすすめしたい作品です。
【伏線回収】意外な展開に驚愕?!意味がわかると泣ける漫画3選
ここでは、最後まで読んで泣ける長編漫画を紹介します。時代を超えて愛される名作から、定番で泣ける作品まで3作品をピックアップしました。きっと、みなさんに喜んでいただけると思います。
四月は君の嘘
母の死をきっかけにピアノを弾けなくなった、天才ピアニストの有馬公生。彼が、一人の少女・宮園かをりと出会って、再び音楽の世界に飛び込み、ともに成長していく青春群像です。ある秘密を抱えているかをりが、トラウマを抱えている公生を健気に支えていく姿もそうですし、強がりや、相手を思うからこそ出てしまう嘘など、共感とともに勇気をもらえます。
ラストシーンは必見です。タイトルの意味が明かされたとき、その理由を知ってそこまでの感動や感情が一気にぶり返してきます。「後悔しないように生きなければ」と勇気をもらえる名作です。
ハチミツとクローバー
美術大学生の5人が主人公。それぞれの恋愛模様、将来への悩み、立ちふさがる壁、そして成長をセンチメンタルに描いた傑作です。等身大に描かれる彼らの姿は非常にリアリティがあり、もどかしくも切ない恋心、人生の中で短いながら最高に輝いていた青春時代を想起させるノスタルジーに、胸が熱くなります。青春時代のすべてが、ポップに詰まった感じで、いつ読んでも心に突き刺さります。
最終回で回収されるタイトルの意味を知ったとき、きっと誰もが涙を隠さないでしょう。片想いに胸を締めつけられた経験のある人なら、涙腺崩壊間違いありません。ぜひ最後まで読んでほしい作品です。
ぼくの地球を守って
前世の記憶を持つ亜梨子たち7人の少年少女が主人公の近未来SF漫画。前世の記憶があるといっても、それは断片的なものにすぎず、それが徐々に紡がれることによって判明していく謎、回収されていく伏線に驚愕です。
7人それぞれが抱える過去や恋愛感情、嫉妬心、切ないすれ違いなど、至る所に共感ポイントが散りばめられ、だからこそ前世の記憶に涙したり、亜梨子の覚醒で泣かない人はいないでしょう。そして、すべての謎が解けるとき、「もう一度読み返したい」と思うこと間違いなしです。少女漫画ですが、少女漫画の枠を超えて楽しめます。男女問わず、世代を超えて楽しめる作品です!まだ読んでない方は、ぜひ手に取ってみてください。