いつまでも語りたくなる漫画の名言5選
時代を超え読み継がれる漫画の中には、語りたくなる、深い世界が広がっています。
大人になった今、子どものころに大好きだった漫画を読めば、忘れていた鮮やかな世界とともに、自分のもっていた憧れや勇気が蘇るでしょう。子どもだった頃はよくわからなかった言葉や、その言葉の裏にある感情も今ならわかるかもしれません。
ここからは、いつまでも語りたくなる”永久の名作”に登場するかっこいい名言を紹介します。
『ドラえもん』 名言
運が悪く、テストの点数が悪く、友達には何かと下に見られがちな野比のび太。そんなのび太を心配して、のび太の子孫が未来からロボットの「ドラえもん」を連れて助けにやってきた!のび太とドラえもんの不思議な日常。
「見たろ、ドラえもん。かったんだよ。ぼくひとりで。もう安心して帰れるだろ、ドラえもん」
野比のび太(『ドラえもん』6巻)
ドラえもんが未来に帰ることになった夜、ジャイアンに一人で立ち向かい、勝利をおさめたのび太の言葉です。いつも立場が弱くなるとドラえもんを呼んでばかりののび太が、ドラえもんのために一人で戦う姿にジン……と感動します。ドラえもんはのび太を、のび太はドラえもんを互いに大事に思う気持ちに心が温まります。
『ONE PIECE』 名言
海賊王になることを夢見る少年、モンキー・D・ルフィは、かつての海賊王が残したといわれる伝説の「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を手に入れるため、世界じゅうの海をめぐり冒険している。仲間とともにさまざまな戦いを乗り越え、絆を深めながら冒険は続く。
「愛してくれて・・・・・・・・・ありがとう!!!」
ポートガス・D・エース (『ONE PIECE』59巻)
ルフィが兄と慕う、エースの最期を飾った名言です。命を賭けてルフィを庇ったエースが残したのは、感謝の言葉でした。エースは“海賊王”ゴール・D・ロジャーの息子として生まれ、自分の存在が世界の大多数から望まれないことを理解していました。そんなエースに生きる力を与えたのがルフィや仲間たちの愛です。この名言は、愛情がいかに大事なものかを教えてくれます。
『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―』 名言
「不殺」(ころさず)を誓い旅する流浪人(るろうに)の剣客、緋村剣心は、新たな時代での生き方を模索していた。剣心は激動の幕末に「人斬り抜刀斎」として名を馳せ、多くの人を手に掛けた経験をもつが、神谷薫と出会った。人を殺す刀が不要となった時代に、大事なものを守るための逆刃刀を振るう。
「けれども拙者はそんな真実よりも 薫殿の言う甘っちょろい戯れ言の方が好きでござるよ」
緋村剣心(『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―』1巻)
「人を活かす剣」をうたう神谷活心流の師範代であった神谷薫に、道場を乗っ取ろうとする比留間兄弟が「剣は暴力だ」と言い放ったのを見て、剣心が薫に「剣が凶器であるのは真実」としながらも伝えた言葉です。
剣心と薫の出会いを彩る1巻最初のエピソードとあって、印象に残っている方も多いでしょう。人を殺傷する刀の道がいかなるものかを知る剣心の笑顔が切ないシーンです。同時に剣心の刀に対する姿勢をよくあらわした、初巻にふさわしいひと言です。
『BLEACH』 名言
黒崎一護は霊感の強い高校生。ひょんなことから死神のルキアから力を預かり、死神代行の仕事をすることになる。死神でない者を死神にすることは罪であったため、一護を死神にしたことでルキアは罪に問われた。ルキアを助けるか否かで、死神の世界では勢力を二分する戦いが繰り広げられていく。
「…あまり強い言葉を遣うなよ 弱く見えるぞ」
藍染惣右介(『BLEACH』20巻)
藍染惣右介が日番谷冬獅郎に対し、冷たく笑いながら言った言葉です。(藍染惣右介・日番谷冬獅郎はいずれも死神の一人。)
仲間から信頼されていた藍染惣右介が突然裏切ったため、激怒した日番谷冬獅郎は「てめえを…殺す」と強い言葉を使ったのです。実力が伴わないのに大きなことを言うべきでないと誰もがわかっていますが、自分の実力が測れないからこそ大きなことが言えるのかも……。
『闇金ウシジマくん』 名言
丑嶋馨は、10日5割(トゴ)の利息で金を貸す闇金の社長。利息はとんでもなく高いが、わけありの客が今日も金を借りに来る。丑嶋に金を借りた客は、それによって何かしら運命が動くことが多い。お金を巡るヒューマンドラマ。
「金が全てじゃねぇが、全てに金が必要だ。」
丑嶋馨(『闇金ウシジマくん』29巻)
丑嶋が、借りた金をなかなか返さない利用者に言うセリフです。客は「娘の乳児のミルク代もない」といって返済を渋るものの、3万円も持っているのでした。本作は全体を通して、お金に対する向き合い方を考えさせてくれます。単純に、何をするにもお金は必要だと解釈することもできますが、限りあるお金の使い道を選ぶことの大事さも教えてくれます。
生きるモチベーションがあがる漫画の名言5選
漫画は、自分の進む道に迷ったり、心身のエネルギーを失ったりしたとき、そっと寄り添ってくれるもの。今日が落ち込むような日だったとしても、どんな明日を迎えるかは自分次第。自分の生き方に悩んだときは、漫画からヒントを得てみませんか。明日からの生きるモチベーションを上げてくれる名言を紹介します。
『鬼滅の刃』 名言
竈門炭治郎は、仕事に出掛けているうちに親兄弟を鬼に食い殺された。唯一生き残った妹の禰豆子(ねずこ)は鬼になってしまった。妹を人間に戻すため、炭治郎は鬼殺隊へ入隊し、鬼と戦いながら仲間とともに強く成長していく。
「頑張れ 炭次郎 頑張れ!!俺は今までよくやってきた!!俺はできる奴だ!!そして今日も!!これからも!!折れていても!!俺が挫けることは絶対に無い!!」
竈門炭治郎(『鬼滅の刃』3巻)
すでに他の鬼との戦いで骨が折れている炭治郎が、強敵の響凱(きょうがい)に苦戦しながら、自分自身を鼓舞したひと言です。自分を褒め、自分ならできると信じることの大事さを教えてくれます。
『ハイキュー!!』 名言
主人公の日向翔陽は、中学生のとき、バレーボール県大会でライバル校の影山飛雄に惨敗した。影山へのリベンジを誓い烏野高校へ入学すると、そこには影山の姿があった。倒すべきライバルと同級生になってしまった主人公が、バレーボールを究める青春物語。
「ところで平凡な俺よ 下を向いている暇はあるのか」
田中龍之介(『ハイキュー!!』30巻)
試合でなかなか結果を出せず、日向や影山と比べると”天才ではない”田中龍之介(日向・影山の先輩)のモノローグ。例え才能がなくても下を向いている暇はない、と前を向き、何度でもボールに食らいつく姿に思わず涙を流した読者も多いのでは。彼らの努力と熱にあてられて、いつも以上に学校も仕事もなんでもがんばれる気がしてきます。
『僕のヒーローアカデミア』 名言
超常的な能力“個性”が存在する世界で、個性を悪用する犯罪者(ヴィラン)から人々を守る、ヒーローと呼ばれるプロフェッショナルたちがいる。主人公の緑谷出久はヒーローに憧れ、名門校・雄英高校に通っている。最初は素質がないものの、No.1ヒーロー・オールマイトから個性を受け継ぎ、ヴィランとの戦いに力を尽くす。
「元気とユーモアのない社会に明るい未来はやって来ない」
サー・ナイトアイ(『僕のヒーローアカデミア』18巻)
ヴィランとの戦闘で致命傷を負ったサー・ナイトアイ(ヒーローの一人)が、弟子のルミリオンに対していつも笑顔でいてほしいと残した、最期の言葉です。私たちが実際に生きている世の中に照らし合わせて、本当にそのとおりだと共感してしまいます。同時にこのセリフは、日ごろから元気でユーモラスで、未来を明るく照らすヒーローになるであろう愛弟子を全肯定する言葉でもあり、ファンの涙を誘いました。
『チ。―地球の運動について―』 名言
15世紀ヨーロッパの天文学では、天動説が当たり前。異端は宗教的に反逆者とみなされ処刑され、また知力のある女性は魔女とみなされ処刑される。そんな時代でも、地動説を発見し、きっと正しいと信じ、異端とされることを恐れずに、研究を続けた天文学者たちの活動を熱く描く作品。ヨレンタは研究者の一人。
他人がもたない知識をもつ女性が魔女として処刑される時代。父親は優秀な娘のヨレンタに、職場では何もするな、目立つなと諭します。この名言は、そんな父親に対してヨレンタが言ったセリフです。周囲に流されて、自分の意志では何もできない。それでいいのか?と、自分にも語りかけられているかのように感じる場面でした。
『株式会社マジルミエ』 名言
魔法少女が立派な職業として認められている世界。新卒の桜木カナは、大変真面目で記憶力も良かったが、就職活動がうまくいかず苦労していた。カナがある会社の面接を受けているとき、怪異が面接会場を襲う。退治のために派遣された魔法少女を助けたことから魔法少女にスカウトされ、入社を決めた。魔法少女界のベンチャー企業に。
「もしかしたら何とかできるかもしれない やるなら…私しかいない…‼」
桜木カナ(『株式会社マジルミエ』1巻)
勤務初日に先輩魔法少女の越谷に連れられ、怪異の鎮圧に出たカナのセリフです。言われたことにただ従うのではなく、自分で頭を使い、考え、必要な提案を行う勇気を「自分も見習おう!」と思わせられます。
そして、こんな会社で働きたい、と憧れる読者も多いでしょう。私もその一人です。
ハッとさせられる漫画の名言7選
どのような生き方を選ぶか、問題にどう立ち向かうか、自分らしさとは何か……。人生について、誰でもさまざまな悩みや迷いを抱えているのではないでしょうか。そんなとき、漫画を読んでいて見つけたフレーズに、ハッとさせられることもあります。ここでは、思わずハッとする心に刺さる名言を紹介します。
『ブルーピリオド』 名言
勉強も遊びも人付き合いも器用にこなす高校生の矢口八虎。上級生が描いた絵を見て感動し、美術の授業中に自分なりに絵を描いてみたところ、「生きてる実感」を持ち美術にハマった。これまでとは全く違う美術の世界へと進む矢口八虎の物語。
「「好きなことは趣味でいい」これは大人の発想だと思いますよ」
佐伯昌子(『ブルーピリオド』1巻)
美術をもっとやりたいけれど、美大に進学しても食べていけないと考えて進路を迷っていた矢口八虎に対して、美術部顧問教師の佐伯昌子が答えた言葉です。大人になった今だからこそ、改めてハッとさせられます。進路を選ぶ時期にこの作品と出会っていたら人生が変わっていたかもしれない。そんな作品、名言です。
『逃げるは恥だが役に立つ』 名言
大学院を卒業したのに正社員になれず悩んでいた25歳の森山みくり。彼女は36歳の会社員・津崎平匡の家事代行を経て、契約結婚することになった。他人だった2人で共同生活をしながら少しずつ信頼と愛を育んでいく。
「自分が馬鹿にしていたものに自分がなるのはつらいわよ」
土屋百合(『逃げるは恥だが役に立つ』9巻)
みくりの伯母、土屋百合のセリフです。54歳独身、キャリアウーマンの百合に現れた若さが武器の恋のライバル・五十嵐安奈へのひと言。日本には「年長者を敬う」文化がありますが、相手のためでもあり、自分のためでもあるのかもしれない、とハッとさせられました。彼女のようなすてきな考え方を持って年を重ねていきたいですね。
『違国日記』 名言
交通事故で両親を亡くした15歳の少女・田汲朝は、小説家をしているおばの高代槙生に引き取られることになった。人見知りで他人といるより一人でいることを望む高代槙生は、ありのままの田汲朝を尊重してくれる人。繊細な心を持つ子どもと大人のユニークな共同生活。
「あなたの感じ方はあなただけのもので誰にも責める権利はない」
高代槙生(『違国日記』1巻)
両親を亡くした直後に「悲しい?」と聞かれて「わからない」と答えた朝に、槙生が言ってくれた言葉です。人はそれぞれ違う生き物で違う感情を持つのが当たり前、という、当たり前すぎて忘れてしまいがちなことを思い出させてくれます。自分らしさを見つけたい人は、ぜひ読んでみてほしい作品です。
『ミステリと言う勿れ』 名言
久能整(くのう ととのう)は、よく事件に巻き込まれがちな普通の大学生。大人顔負けの知識量と推理力を持つため、事件の度に関わる刑事たちからも一目置かれている。
「できることでしたいことは したらいいと僕は思う」
久能整(『ミステリと言う勿れ』2巻)
体外受精について「そんな不自然なことをするくらいなら離婚して出て行け」と家族に反対されている柏めぐみに、「僕は 人は自然の生き物なので人がすることはすべて自然の範疇だと思ってます」と前置きをしてから、久能整が言った言葉です。周りの圧力で自分の本音が言えなくて苦しんでいる人は、この名言で気持ちが少しは楽になるのではないでしょうか。
『チェンソーマン』 名言
「クソみてえな人生」を送っていたデビルハンターのデンジ。デンジはある日死んだが、悪魔で愛犬のポチタの心臓と合体してチェンソーマンになった。公安お抱えのデビルハンターとして生きることになったデンジは、上司のマキマや仲間たちとともに、悪魔退治に活躍する。
「この世でハッピーに生きるコツは無知で馬鹿のまま生きる事」
クァンシ(『チェンソーマン』7巻))
デンジの心臓(ポチタ)を狙う刺客として中国から送り込まれた女性・クァンシが、過去にバディを組んでいた公安対魔特異4課隊長・岸辺からマキマ殺害への協力を要請された時に答えた言葉です。誰でも「知らなければ良かった……」と思うことがありますよね。情報過多時代に生きる私たちですが、果たして知ることだけが正しいのだろうか?と考えさせられます。
『葬送のフリーレン』 名言
勇者ヒンメル、僧侶ハイター、戦士アイゼン、魔法使いフリーレンの4名は、10年の冒険の末に魔王を倒した。その後、長寿な種族であるエルフのフリーレンと、同じく長寿な種族なドワーフのアイゼンを残して、人間のヒンメルとハイターは亡くなってしまう。フリーレンは、人を知ることを目的の一つとして旅を続ける。
「人間の寿命は短いってわかっていたのに… …なんでもっと知ろうと思わなかったんだろう…」
フリーレン(『葬送のフリーレン』1巻)
あの世へ旅立った勇者ヒンメルの棺を見送りながら、フリーレンが涙をこぼしてつぶやいた言葉です。大事な人との時間の過ごし方について誰もが我が身を振り返るひと言。同時に、ヒンメルの葬儀では最初涙もこぼさなかったフリーレンが顔を歪める様子は、人の心は表情ではわからないということを指し示しているかのようです。
『COJI-COJI』 名言
メルヘンの国に住むコジコジは学校の生徒だが、勉強をしないのでついにテストでマイナス5点をとってしまう(なお、0よりも下なのは名前を間違えたため)。そんなコジコジを、担任の先生は心配するが、コジコジ本人は全く意に介していない。メルヘンの国で、ドタバタ劇やちょっと感動する話が繰り広げられる。
「コジコジだよ コジコジは生まれた時からずーっと 将来もコジコジはコジコジだよ」
コジコジ(『COJI-COJI』 1巻))
先生は放課後にコジコジを呼び出して、立派なメルヘン者になれ、将来は何になりたいのかと心配します。しかしコジコジは実に堂々と、上のように先生に告げてしまうのです。
「自分は何者なのか」そして「自分がここにいる意味は何なのか」「存在している意味はあるのか」という誰もが感じ得る迷いを、見事に読み解いたひと言です。自分は昔も今も将来も、どんな自分であっても、ただ自分。コジコジの言葉に勇気をもらった方も多いでしょう。
こんな恋愛に憧れる…!胸キュン名言4選
年齢や性別を問わず、恋愛に関心がある人は多いのではないでしょうか。筆者も漫画を読んでいて「こんな恋愛がしてみたいなあ」と胸をときめかせることがよくあります。いま恋愛中の人は思わず感情移入をしたり、過去の恋愛ですてきだったシーンを思い出したりするかもしれませんね。ここでは、つい胸キュンする恋愛に関する名言4選を紹介します。
『君に届け』 名言
「貞子」というあだ名で呼ばれる高校生の黒沼爽子だが、本当はポジティブな努力家。人気者のクラスメート風早翔太に恋をしている。風早翔太も、黒沼爽子の笑顔を見て以来、彼女が気になっていた。
「…黒沼!……すきだよ!」
風早翔太(『君に届け』10巻)
お互いに好きなのになかなか相手に伝わらないもどかしさが甘酸っぱい展開でしたが、ついに思いを伝えあえた2人。泣きながら「すきなの」と告白した爽子にも、走り去る爽子の後ろから「すきだよ!」と叫んだ風早にも、胸キュンが止まりません。
『山田くんとLv999の恋をする』 名言
ネトゲで知り合った山田秋斗はぶっきらぼうだけど優しい。元彼に振られて傷心の木之下茜は、山田秋斗に世話を焼いてもらううちに心を許し、好きになっていく。
ずっと、山田が自分のことを好きなのかどうかもやもやしていた茜は、オフ会で酔ってしまい、山田に家まで送ってもらいます。帰り道、2人は自然に手をつないでいました。別れ際に「私のこと好きなの?」と尋ねると、ニヤッと笑って山田が答えたセリフが上記です。続きのシーンでは山田秋斗が言葉を惜しまずに告白するので、お見逃しなく!
『名探偵コナン』 名言
高校生探偵・工藤新一は、悪の組織に口封じを目的として飲まされた薬のせいで小学生の姿になってしまうが、「江戸川コナン」と名乗って難事件を解決していく。幼なじみの毛利蘭とは互いに好意を抱いているが、なかなか気持ちを確かめ合えずにいた。
「オメーは厄介な難事件なんだよ!余計な感情が入りまくって、たとえオレがホームズでも解くのは無理だろーぜ!好きな女の心を…正確に読み取るなんて事はな!!」
工藤新一(『名探偵コナン』72巻)
蘭に「探偵なら、わたしの心ぐらい…推理しなさいよ!!」と言われたことに対し、新一が答えた言葉です。ついに告白して両思いになれた2人に、思わず喝采のシーンです。
『アオハライド』 名言
中学生の時に転校してしまった初恋の人・田中洸と高校で再会した吉岡双葉。洸は親が離婚したため馬渕に改姓していた。馬渕洸に恋心を抱きながらも、告白してくれて付き合い始めた彼氏・菊池冬馬を大事にしていこうとする吉岡双葉。
「悩むくらい可能性あるなら 奪いに行く」
馬渕洸(『アオハライド』11巻)
双葉を案ずる友人・村尾修子に「(双葉に)気まぐれにちょっかい出さないで」と意見された洸は、こう答えました。すれ違っていた2人がついに結ばれる爽快感を味わいたい人におすすめです。
名言?迷言?笑える!面白い名言3選
漫画の中には「これは名言?迷言?」と思わせるような、ユニークで笑えるセリフもたくさん存在します。汎用性の高い名言はネットミームと化すことも。もしかしたら「インターネットで見た!」という言葉、シーンもあるかもしれません。
ここからは、つい吹き出してしまう面白い名言(迷言?)を紹介します。紹介する作品は、周囲に人がいないか確認してから読むことをおすすめします。
『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』 名言
『かぐや様は告らせたい』は、秀知院学園の生徒会を舞台にしたラブコメディ。会長の白銀御行と副会長の四宮かぐやが、互いに相手から告白させようとする知的な駆け引きが物語の中心。
白銀家が食卓を囲んでいると、白銀の父は唐突に「父さんVチューバーで食っていこうと思うんだ」と発言します。さすがに家族から反対され、普通のYouTuberであれば、とOK(?)がでたため「借金5億円チャンネル」を開設。瞬く間に登録者数が増加する結果に。高額のスーパーチャットが飛び交う展開に、白銀たちは驚きを隠せません。
19巻の前半はシリアスな展開が続いていたため、緩急のある展開につい笑ってしまいました。
『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』 名言
『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』は、人気ミステリーマンガ『金田一少年の事件簿』のスピンオフ作品で、過去に起こった事件を犯人目線で描いたギャグ漫画です。
このセリフは、7巻の「Case2 露西亜人形殺人事件」にて登場しました。酔っ払った男性にからまれていた桐江想子を、主人公の金田一が、男性の頭上から瓶を落とす過激な方法で助けます。少々やりすぎですが、読者もスカッとできるシーンです。
当の桐江想子は「助かった」ではなく、「やはり暴力は必要だ」と、なんともストレートで過激な思想に帰着した姿には唖然としてしまいました...。
『日常』 名言
『日常』は、日々の生活の中で起こるさまざまな出来事を描いたギャグ漫画で、女子高生たちのゆるくてポップなやりとりが人気の作品です。
「1+1は?」「みそスープ」
相生祐子&長野原みお(『日常』8巻)
この名言が出た8巻127話は、相生祐子(ゆっこ)が長野原みお(みお)に催眠術をかけようとする回です。ゆっこは紐につけた五円玉をゆらしながら「だんだんあなたはバカになっていきま~す」と謎の催眠をかけようとします。催眠にはかからないと言っても止めようとしないゆっこに対して、みおはいっそのことかかったフリをしようと決心。そこで生まれた名言が、「1+1は?」の質問に対する「みそスープ」の回答です。
催眠に成功してしまったと勘違いしたゆっこが、みおの豹変ぶりに動揺していくシーンは見ものです。