電子書籍 0能者ミナト(メディアワークス文庫) 文芸・小説
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0能者ミナト あらすじ・内容
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葉山透が贈る、現代の伝奇譚が登場!
科学が隆盛を極める現代。だが、その片隅にひっそりと息づく異形のものたちがいた。存在を知る一部の者たちは、それを 「怪異」 と呼んだ。 当然、怪異を相手にする生業もある。修験者、法力僧、呼ばれ方は様々だが、その中でひと際変わった青年がいた。九条湊── どこか斜に構えたクセのある青年だが、彼が同業者から疎まれているのはそこではない。霊力、法力、神通力、彼はそんな力を一切持っていない。それにもかかわらず怪異を倒すという。その手腕は驚くべきものだった──。
「0能者ミナト(メディアワークス文庫)」作品一覧
(11冊)583円〜693円(税込)
恐ろしい怪異が蠢く禁断の館。その最奥にいたものとは──元気に泣く人間の赤子だった。この異様な事件は解明されることなく、記録の奥底に眠ることになる。 赤子は立派な少年と少女に成長する。だが、そのささやかな平穏は破られる。赤子が怪異の子だという資料の流出。二人は追い詰められていく。 かくして退屈な依頼に殺されそうだった湊の登場である。なぜ怪異の館に赤子はいたのか。二人は本当に人間なのか。不可思議な事象に湊の知性は驚くべき論理的解決を見出していく。だが見過ごした一つの可能性。それが恐るべき事態を引き起こすのだった!
怪異を知る者でもにわかには信じがたい、神話上の存在。だが、それはいた。 身長2000メートル、超弩級の怪異。ダイダラボッチの出現は終末すら予感させるものだった。そのひと足で町が壊滅する。天災級の怪異に、公安調査庁、防衛省も動く事態に発展する。 防衛省幹部、幕僚らが居並ぶ席に、ラフな服装の青年がひとり。場違いな雰囲気をこれ見よがしに発散する湊である。人知が及ばぬ無敵のダイダラボッチに対し、湊は驚くべき作戦を提案する。それは神話を現代物理学で解明する、神への挑戦とも言えるものだった。
「0能者ミナト(メディアワークス文庫)」のおすすめコメント
イケメンかと思ったら毒舌クズで、ただのクズかと思ったらスゴイ人だった!
0能者(れいのうしゃ)と呼ばれる主人公ミナトのお仕事は「怪異」と戦うこと。 でも霊力、法力、神通力なーんにも無し!な借金まみれのクズ。 しかーし!ただのクズではなかった! 修行して色々頑張っている同業者にはマネできない手荒で斬新な方法で解決しちゃうんです。 これがまた爽快!人を小馬鹿にした態度もここまで出来る人だと許しちゃうくらい。 頭のいい変人って最高に好きです。しかもイケメンだからこそ似合う(?)毒舌がまた良し。 同業者ちゃん達も嫉妬してる暇あったら見習ってほしいものです。うんうん。 ※クズ、クズ言ってゴメンナサイ。本当は大好きです。
七人ミサキ──入れ替わる魂を求め永遠に彷徨う、悪夢のような怪異。三年前、孝元が助力を求めたのは、今と変わらず横柄で奔放な湊だった。 依頼人を守るために汲々とする総本山の手練れをよそに、まったくやる気を見せない湊。 すでに悪名高い“零能者”に、僧達は忌々しげな態度を隠さない。だが、湊の自由な発想とアプローチは次第に皆の心を捉えていくのだった。 連鎖する呪い、そしてその数の多さ。永遠に途絶えることがないという怪異に、湊は思いもよらない方法で迫る。