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『花咲くいろは~いつか咲く場所~(P.A.BOOKS)(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~6件目/全6件

  •  自分らしく咲く。緒花は、今の自分が真にやらねばならぬことに、ようやく気づき始めていた。
     そして、祭りが終わって――。喜翆荘を訪ねてきた信用金庫のM&A担当者が、スイに最後の決断を促す。スイは、喜翆荘の行く末はとうの昔に自分の手を離れている、あとは「みなさまのよろしいように」と応じるが、再建を諦められない緒花は……。
     さらなる波瀾を予感させる完結編!!
  •  菜子のクラスメイトだった水野枝莉ら美術を志す人々の参加も得て、緒花たちの活動はますます盛り上がりを見せる。その様子を“取材”すると称して、皐月が湯乃鷺にやって来た。久々に顔を揃えた四十万の女三代。祖母と母の酒に付き合わされた緒花は、ほろ酔いの中で二人の意外な思い出話を聞く……。
     そんな矢先、スキャンダル雑誌に書かれた記事がきっかけで、緒花たちと湯乃鷺温泉街は、ネット民からの激しい批判と誹謗中傷に晒される。仲間内の疑心暗鬼も募る中、“個人攻撃”までされた緒花は……?
  •  菜子が撮影した緒花出演の自虐的(?)PR動画も奏功して、喜翆荘ギャラリーに観光客の来場が増えはじめた初夏。緒花は、結名に導かれて、蓮二がついに開業した小料理屋を訪ねる。そこには民子・徹・巴も来ていて、仕事終わりの菜子も顔を出した。懐かしい仲間たちとの楽しいひととき。だが、それぞれの道で充実している様子に、緒花は気づく――この人たちに「喜翆荘に戻ってきてほしい」とは決して言えないのだ、と。
  •  私が待っているのは、喜翆荘の復活ではない――そう言い切ったスイの真意を理解できぬまま、緒花は、結名や菜子の手厚いサポートを受けて、喜翆荘での「松前綾人写真展」を実行に移した。綾人の遺作がSNSで盛り上がっている今、写真展は集客の呼び水になる……はずだったが、喜翆荘を賑わせるのは、お茶とお菓子を楽しみながら世間話に花を咲かせる地元のお年寄りたちばかりで……?
  •  父が遺した写真をきっかけに、湯乃鷺温泉街に“風”が吹きはじめている。一方、温泉街の“歴史ある文化財”として守られてきた喜翆荘には、退っ引きならない事態が迫っていた――!!
     取るものもとりあえず湯乃鷺へ向かった緒花を迎えたのは、7年ぶりの喜翆荘。あのころ一緒に過ごした人々との再会。
     そして緒花は、喜翆荘が置かれている厳しい現実を目の当たりにするとともに、起死回生の妙案になるかもしれないアイディアを思いつく。
     だが、そこに立ちはだかったのは、祖母・スイだった。
  •  専門学校を経て職に就き、それなりには充実した日々。とはいえ、スイに見送られて湯乃鷺をあとにして以来、緒花はいまだ喜翆荘を訪れることができていない。喜翆荘を復活させる手立てがさっぱりわからないからだった。
     しかし、緒花の気づかぬところで、気鋭の写真家だった亡父・綾人の遺作が、喜翆荘と湯乃鷺温泉街に、思いもよらぬ風を吹き込んでいた……。

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