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村のならわし(1) あらすじ・内容
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「女はな…それぞれ特別、気持ちええところがあるの…」
離島の小さな漁村。この村には昔からのならわしがある。
”オコモリ”――それは、年頃になった若者が集められ、年長の女性に筆おろしをしてもらう儀式であった。
性に開放的な村の習慣に嫌悪感を抱きながらも、たっつんはついに儀式の日を迎えることになる。
それは同時に、”水揚げ”――たっつんがひそかに慕う相手・赤江(あかえ)が、処女喪失の儀式を行うことも意味していた…。
「村のならわし(アシオナNEXT)」最新刊
「村のならわし(アシオナNEXT)」作品一覧
(6冊)各330円(税込)
「女はな…それぞれ特別、気持ちええところがあるの…」
離島の小さな漁村。この村には昔からのならわしがある。
”オコモリ”――それは、年頃になった若者が集められ、年長の女性に筆おろしをしてもらう儀式であった。
性に開放的な村の習慣に嫌悪感を抱きながらも、たっつんはついに儀式の日を迎えることになる。
それは同時に、”水揚げ”――たっつんがひそかに慕う相手・赤江(あかえ)が、処女喪失の儀式を行うことも意味していた…。
「なんじゃ…うるさいな…夜●い?」
オコモリをすませたたっつんに、赤江の家に夜●いに行こうと誘いに来た先輩。
通りかかった赤江(あかえ)に堂々と先輩がそれを伝えると、赤江はたっつんに「私はいつも、窓の側に寝てるから…」と耳打ちし、先輩は赤江の母親でも抱いてやるかとうそぶく。
夜、真っ暗な赤江の家に入りこんだたっつんは、ついに赤江の布団に手をかけて…。
「ねぇ…アンタ、誰なの?顔 見せて――」
「乳首でイッてまうんか、ホンマおかしいわ 本土の人は」
村の祭りが近づき、本土からは役人が来ていた。祭りでの風紀の乱れを注意喚起する役人に、村の老人は意味深な言葉を残して立ち去る。
老人の言葉を気にしつつも民宿に泊まった役人は、すぐにその意味を知ることになり…。
「ま、奥さん本土やし、ちょっとくらいバレへんやろ」
「私も島の女になろうって思った」
やっとのことで赤江(あかえ)を見つけたたっつんは、ついにずっと心に秘めていた気持ちを伝えようとする。
ところが赤江はたっつんの言葉を遮り、目の前のたっつんではなく、遠くにいる先生の方を見つめていて…。
好きな相手が複数の女たちと激しくまぐわる姿をじっと見つめ、しばらく考えてから、赤江はようやく口を開き…。