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天才伝説 第2章(1) 父と母の国 あらすじ・内容
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ゲン、父と母の国・日本へ
ゲンが全米オープン・全英オープンを連覇してから3年の月日が流れた。その間、ゲンは人々の間から忽然の姿を消し、育ての親のアボットとともにユーコンの秘境で暮らしていた。ゲンは20歳になり、アボットはゲンに、日本人であることを告げ、己の運命を受け入れなければならない年齢になったと言い聞かせる。そのころ日本では、中国の国家プロジェクトによって英才教育を受けた天才4兄弟が、日本ツアーを席巻していた。その様子をみかねた山科誠は急遽ゲンを探し、デーリーとともに日本オープンに出場することを促した。ゲンは父と母の国。日本の土を踏む。日本オープンの舞台は小樽CC。ゲンの新たな戦いがスタートした。
「天才伝説 第2章」作品一覧
(7冊)各472円(税込)
突風で飛んできた枝が当たり、三帝のキャディが負傷。バッグを担げなくなってしまう。そこに現れたのは最終日を棄権していた四帝だった。四帝は、ゲンを叩きつぶすため三帝のバッグを担ぐことに。予選ラウンド同様、執拗にゲンを口で挑発する四帝。三帝は、気持ちがはやる四帝に不安を覚えつつ、連続バーディを取りゲンを追い詰めることを決意する。三帝のゴルフが、ピンを狙うゴルフに変わったことに気づいたゲンも、果敢に2人に向かう。突風の吹くサイクルがどんどん短くなる中、ゲンですら読めない風が小樽CCに吹き始める。11番ホール、ティショットを木の後ろにつけてしまったゲンはトリプルボギーとなってしまう。
11番トリプルボギー、12番ボギーとしたゲンは首位の三帝に3打差をつけられてしまう。反対にゲンの友人、ジョン・デーリーはスコアを伸ばしていた。デーリーのキャディは、小樽生まれ小樽育ちの美女だが、小樽の気まぐれな風を熟知し、デーリーを助ける。13番~15番、ゲンと三帝のスコアが止まり、その時点で、首位が三帝、8アンダー。2位にゲン、デーリー、そして毛兄弟の長男一帝の3人が5アンダーで並ぶデットヒートに。そんな中、ゲンだけが風の質が変わったことに気づいていた。残り3ホールすべてでバーディを取って優勝し、ゲンを叩きつぶすことを決意する三帝は、16番で完璧なティショットを放つ。
謎の老人が修理してくれたドライバーがゲンの手に戻った。日本オープン、最終日。首位にたったゲンは最終組で三帝と回ることになった。挑発を繰り返しゲンを潰そうとした四帝は、ゲンの天才技と精神力の前に完膚なきまでに叩きのめされたショックで高熱を出し、最終日を棄権。強い兄弟愛でつながる、一帝、二帝、三帝の3人の兄弟は四帝の仇を打つべく、直接対決の三帝を筆頭にゲンを倒すための包囲網を敷く。最初のホール、見た目には素晴らしい第一打を放ったゲンだったが、クラブヘッドを突き抜けるようなボールの重さに戸惑いを覚える。その微妙な違和感が徐々にゲンのゴルフを狂わせ、ついに首位を三帝に明け渡してしまう。