平成生命に勤めるサラリーマン・中村仁（なかむら・ひとし）は、男なら誰もが振り返るほどの美しい女性・紗矢（さや）と結婚し、義母（紗矢の母）と共に閑静な住宅街で暮らしていた。最初に紗矢に出会った時、美しすぎて遠い人に感じていた仁。「結婚して2年――少しはその距離は縮まったのだろうか……」、仁は妻とのセックスの間もそんなことを考える。そして、クリスマス・イヴの夜、新婚夫婦が仁の家の隣に引っ越してきた。隣の夫人がなぜか気になる仁は……。中島史雄が「不倫」をテーマに、2つの新婚家庭の愛の形を描くラブ・ストーリー第1弾！！

中村仁（なかむら・ひとし）の家の隣に引っ越してきた新婚夫婦の妻は、8年前、仁が別れた恋人の塔野キリカ（とうの・きりか）だった！！かつては体に触れることすら許されなかった仁だったが、再会したキリカはまるで別人のように仁を誘い挑発する。そして、ついに体を重ねる2人。妻・紗矢（さや）にキリカとのことがバレるのではと恐れる仁は……。キリカが高間郢和（こうま・くにかず）と結婚した理由、そして、仁とキリカの出会いが明かされる第2巻。

南都学院大学経済学部3回生だったときに、塔野キリカ（とうの・きりか）と出会った中村仁（なかむら・ひとし）。それまでに付き合ってきたどの女性とも異なるキリカに惹かれ積極的にアプローチするものの、仁のことを信用できないキリカは容易に受け入れることができない。しかし、仁が女たらしではなく、女にとって都合のいい男であることを知ったキリカは仁に同情し、地下鉄のホームで痴漢扱いしたことを後悔する。そして、仁の住むアパートへと向かうが……。すれ違う男と女を中島史雄が繊細に描いた第3巻！！