たそがれの南ドイツ・アウグスブルグ。貴族の館で結婚式が行われようとしていた。たまたま通りかかったアンジェラスとフリーの車に、式を飛び出してきた花嫁が飛び乗ってきた。「車をだして！　早く！」。強引に乗り込んできた花嫁・花梨を乗せて、会場を後にする。花嫁はヤマト・コンツェルンのお嬢様。花婿はライニヒ伯爵。フリーはこの伯爵に、かすかな胸騒ぎをおぼえる。意気投合した３人であったが、急展開！　吸血コウモリの奇襲に気をとられたスキに、魔女に花梨をさらわれてしまう。花梨を奪還するため、伯爵の城に向かったアンジェラスとフリーが出くわしたのは、あろうことか吸血鬼化したライニヒ伯爵のかつての妻たちであった…。無事、花梨を救出することができるのか？　また一族とはいったい！？　吸血鬼のアンジェラス、狼男のフリー、そして超能力者の花梨が活躍する冒険活劇シリーズ第１巻（全９巻）！

クリスティアンの夢を見続けるアンジェラス。ハイデルベルクで犯したアンジェラスの許されざる罪とは、人間の親友・クリスティアンを一族にひきいれてしまったことだった。そのことで罪の意識にさいなまれていた…。そんな中、ここハイデルベルクで変死体が発見される。女性の血液のほとんど吸いとられていたのだ。その傍らにはゲーテの本…。アンジェラスは確信した。クリスティアンも、ここハイデルベルグに来ていると！　彼の仕業だ。単身、クリスティアンを探し求め、飛び出していったアンジェラス。クリスティアンに出会うも、アンジェラスに向けられたのはドス黒い憎しみだけでしかなかった…。吸血鬼のアンジェラス、狼男のフリー、そして超能力者の花梨が活躍する冒険活劇シリーズ第２巻（全９巻）！

ドイツの古城でにぎやかに暮らすのは、３人組の男女。フリーはワイルドな狼男、アンジェラスはバンパイア・ハーフ、花梨は怒ると超能力が発動する女の子。それぞれのパワーを合わせれば、できないことは何もない。もっとも、力を持つがゆえに事件に巻き込まれることも、多々あるのだけれど……。花梨お手製の日本食に舌鼓をうっていた３人の前に現われたのは、老いたる吸血鬼・ゲーランとその孫・マティアス。ゲーランはかつてアンジェラスの父に仕えていた忠臣で、報恩の思いを抱きここにやって来た。しかし、若いマティアスの目的は……。妖魔の一族の血と宿命。そして悲しみ醒めやらぬまま、新たな戦いの日々が３人を待っている。ミュンヘンに現われた黒い影は、極東のエージェント・忍者。闇にまぎれて教会に潜入し、伝説の魔人の遺灰を奪い去った。忍法を操る強敵、風魔との死闘がはじまる。華麗なるダーク・バイオレンスシリーズ第３巻（全９巻）！