2018年7月31日更新
不治の病で寿命は僅か…死ぬ前に悔いの残らないように過ごしたいからこそ、残していく大切な人からの“好き”を受け止められない。
自分の分も楽しく生きてほしい、そしてたまには思い出してほしい。残していく辛さがヒシヒシと伝わる最後の願いに涙が止まりません。
著者:佐野 徹夜
不治の病で登校できずにいる、美人と噂のクラスメイト。
クラスの代表としてお見舞いに行くことになり、早々に立ち去るつもりが…
美人で人懐っこい彼女の笑顔に騙され(?)、“死ぬまでにしたいことリスト”を彼女に変わって実行することに。
一人で遊園地、カップルだらけのカフェで一人パフェに始まり、メイドカフェで働いてみたり、学園祭ではジュリエット役(女装)をかってでる。笑
病室で笑い転げる彼女と話す時間は何より楽しく「ホントに死ぬの?」と実感が薄らいできたのも束の間…日に日に病状は悪化してしまう。
そして口をついてでた“好き”という告白は、即座に断られてしまう。
死にゆく彼女に“彼との未来”を思い描くのはあまりに重い。
好きなのに、好きと言えず、残りの時間を友人として過ごす日々は切なく、私が死んでも生き続けてほしいという最後の願いは涙なしには読めません。
大切な人を失った悲しみを、あなたはどうやって受け止めますか。