最愛だったママを欺き、脱出なるか?この子たち、なかなか肝が据わっています。
絵が可愛いという第一印象で読み始めたら、展開したのは手に汗握る珠玉のサスペンスだった。
ある日突然崩れ落ちた愛しい日々。そして自分たちの存在理由。
残酷な真実を知ってしまいながらも、未来を切りひらこうとする子供たちがとにかく、強い。
表向きは笑顔で何事もない風を装いながら裏で進める脱出準備。状況を冷静に判断しながら、敵となったママに心理戦を挑む様はスリル感たっぷり。
「柵の外」で今後彼らを待ち受ける試練も暗示されているのだけれど、どう考えても絶望しかない。
行くも地獄、残るも地獄な現状を子供たちがどう打開していくのかが、見所です。