『きみが死ぬまで恋をしたい』

著：あおのなち

百合xダークファンタジー。
戦争用の兵器として戦うために育てられている少女たち。
仲間の死はただの日常、そんな残酷な世界だが、少女たちの出逢いがきっかけで「命」に対しての考え方は少しずつ変わっていく…
可愛くて繊細な百合百合しい所も、辛くて切ない戦闘描写もあり、両方がとても綺麗に描かれている作品。
彼女たちの幸せを願っている。

『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ！（※ムリじゃなかった!?）』

著：みかみてれん イラスト：竹嶋えく

無理して陽キャになりたがるコミュ障のれな子と、グイグイ来る王者系の超絶美少女、真唯。
全然違う魅力を持った二人のテンポのいい掛け合いがあまりにも尊すぎて、思わずニヤニヤしてしまいます！
主人公だけでなく、周囲のキャラもみんなそれぞれの可愛さがあって、推しがコロコロ変わってしまうかも…？！
深い友情を感じさせたり、ちょっぴりエッチなシーンがあったり。
心が浄化されるガールズラブコメが好きな方には是非お勧めしたい作品です！

『ある恋についてのお知らせ』

著：ｔｓｕｋｅ

気づかせたいこのどうしようもない気持ち。少しだけ踏み出した冬の帰り道。
ふたりの長い時間の中にあったほんの一瞬をフレームに収めた、美しい小詩編。

『私の百合はお仕事です!』

著：未幡

演技（ソトヅラ）として可愛い自分を作り続ける陽芽と、かつて小学生時代に陽芽の友だちだった美月、すれ違いから仲違いをし幾年月、偶然に再開を果たしたの場所はお嬢様学校の生徒をテーマにしたコンセプトカフェ・リーベ女学園──。
そこで与えられた二人の「仕事上の役柄」に交錯するかつての感情、そして今の気持ち…。
陽芽や美月だけでなく「リーベ」で働く少女たちの複雑で繊細な心理の描写が時に激情的に、時に切なく、ゆえに圧倒的に美しく、かと思えば時折愉快に描かれていて、言葉では定義の出来ない「百合」という感覚を著したひとつのマスターピースがこの作品だと思います。「シフト.20　ブルーメ・デア・リーベ」（４巻収録）の階段の踊り場のシーン、至高です。

『交換漫画日記』

著：町田とし子

アイコとユーカはお互いが数Pづつ描く交換漫画を描いている。
クラスの陽キャが「女子高生」をやっていても自分たちには関係ない。
誰もいない教室で交換するノートが２人だけの世界―。
…が、そう思っていたのはアイコの方だけでユーカは周囲の世界、特に恋愛に好奇心旺盛。
なぜか二人に親しげにしてくる陽キャの大沢さんたちにアイコは危機感と嫌悪感をつのらせる。
変わっていくユーカと変わりたくないアイコ、世界が広がる時の怖さや痛さをコメディまじりに描いた胸をかきむしられるような作品。
劇中劇である交換漫画「双聖魔伝」が象徴として秀逸で、主人公「王女エスメラルダ」と「魔族ヴィシュヌ」が露骨にそれぞれの心情を反映した動きをしてしまうのがおかしくも可愛らしい。
そんな暴走する青春物語をぜひ。

『付き合ってあげてもいいかな』

著：たみふる

大学生のみわと冴子が付き合い始めてからの全然うまく行かない関係の話。
この話で描かれる二人の関係はロマンチックでもキラキラしてもいないリアル～な質感のもの。
綺麗で純真な関係などにはなれず、お互いに求めて打算して悩み失敗しつづける様は共感で心をえぐられる。
気付けばみわと冴子の恋愛相談に乗るような気持ちで二人を応援してしまう。
「付き合う」とは？恋愛とは？登場人物みながそれに振り回され、それぞれその恋愛観の祖語のせいで思いどおりにいかず思い悩む。
他人は思い通りにはいかない、ということをひしひし思い出させてくれる作品。
「付き合う」ってきっとそういうもの。

『よい子先生と薄い本の悪魔』

著：こめつぶ

コミュ障のエロ漫画家宵子と堕落の悪魔クロリリーがエロネタで仲良くドタバタする４コマギャグ。
主人公宵子は漫画家の夢は叶えたが人に言えないし売れないしコミュ障だしで承認欲求に飢えている。
横からエロネタでちょっかいを出してくるクロリリーを邪魔者扱いしつつも、宵子は漫画を応援してくれる彼女をすっかり好きになっている。
ギャグの合間合間にそんな二人の絆が垣間見えるのがとても暖かい。
他の悪魔たち、宵子を大好きな妹、ファンの変態JKも登場し愉快な漫画家生活が続いていく。
エロネタで笑って癒されたいなら。