自由奔放な少女の言葉が最強すぎる。魔王討伐の旅に出た凸凹コンビが大活躍!!
「できるかできないかじゃなくて やるかやらないかなんだよ」
その通り。なのだけど、なかなか出来ない、思わず耳を塞ぎたくなるフレーズ。
そしてまた、誰に言われるかで、納得具合がだいぶ変わってくるフレーズでもある。
親や先生なら、「あー、もう、わかってるよっ!」と反発のひとつでもしたくなるけれど、小さな女の子に言われたらどうだろう?
表紙でいきなり旅のお供のディンゴ(大人)を「役立たず」と一蹴している本作主人公のウル子ちゃんは、そんな手厳しい言葉をビシバシ放ってくる、なかなかの辛辣少女である。
それだけではなく、子供ならでは恐いもの無さと、奔放さとで、行動力も大人顔負けっていうか、破天荒。
正しいかどうかとか、納得できるかの前に、なんだかもう勝てる気がしない。ぐっと言葉を飲み込むしかない。
小さな女の子の歯に衣着せぬ物言いと、その言葉に黙り込むしかない大人、といういつもとは逆の構図がジワジワ可笑しい。
本作は、ウル子ちゃんとディンゴの二人旅が描かれるが、その目的は魔王を倒すこと!
実はディンゴが魔王本人なうえに、ウル子ちゃんとは違って温厚な常識人というギャップも本作のツボで、可笑しさ倍増。
さて、二人の旅はどうなる?ディンゴの正体がウル子ちゃんにバレのはいつの日か?