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『実用、中央公論新社』の電子書籍一覧

61 ~120件目/全933件

  • 広島に生まれた少女は3歳でバレエに出会い、長じて世界中で「東洋の真珠」と絶賛された。偉大なアーティスト、ヌレエフやフォンテインからの宝物のような学び、日本バレエ界を共に牽引してきた清水哲太郎との珠玉の絆、松山バレエ団が紡ぐ命慈しむ舞台への祈り……。唯一無二の歩みを秘蔵エピソードと共に語る。読売新聞連載「時代の証言者」に大幅加筆のうえ単行本化。
  • 無垢な少女から妖艶な熟女まで一一。鴎外、花袋、荷風、漱石、谷崎、安吾、太宰たちが、憧れ、翻弄された女性たちを描く。女性は思春期を経て、恋愛・婚約・結婚に。悩みや荒みを抱えながら、やがては倦怠または不倫へと至ることも? 時代の変化に応じて、社会的自立や自覚が芽生えた主人公の生き様からは、近代日本の「女の一生」がみえてくる。
    (収録作品)
    森鴎外「杯」
    田山花袋「少女病」
    立原道造「白紙」
    永井荷風「庭の夜露」
    山川方夫「昼の花火
    泉鏡花「雪の翼」
    夏目漱石「硝子戸の中」
    中島敦「下田の女」
    谷崎潤一郎「青い花」
    芥川龍之介「なぜソロモンはシバの女王とたった一度しか会わなかったか?」
    高見順「強い女」
    堀辰雄「辛夷の花」
    坂口安吾「いずこへ」
    久生十蘭「姦」
    太宰治「葉桜と魔笛」
  • 人間は誰だって、「分からない」に直面している。「分からない」とどう付き合って、これをどう味方にするか。受験数学を超えて人生を指南する一書。
  • 「日本のヌーヴェル・ヴァーグ」の旗手として戦後日本の映画界を切り拓いてきた大島渚。仕事を共にした俳優たちのスケッチ、同世代の監督たちへの鋭い批判、そして去りゆく人への愛惜を綴った、ベストエッセイ集。巻末に坂本龍一による弔辞、大島監督との思い出、小山明子夫人のエッセイを付す。
  • 黄金の一九六〇年代から、不確実性の時代・七〇年代を経て顔の見える大衆社会へ。美学的見地から見た消費文化論で、ブームを牽引した同時代史のロングセラーに、系譜となる「日本文化の世界性」「あらためて個人主義とは何か」を増補する。吉野作造賞受賞作。
    〈解説〉福嶋亮大
  • 僕の門下生からこんな面白いものをかく人が出るかと思うと先生は顔色なし。――新刊の感想から、門下生の作品添削、雑誌への売り込みまで。漱石の書簡に現れる同時代文学評を、佐藤春夫が編年でまとめ、解説を付し、「書簡中に見る諸家作品選集」を編集する。
    〈巻末付録〉エッセイ=内田百閒/漱石宛て書簡=芥川龍之介・久米正雄
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    ●新しい光を放つ空間
    荒川洋治

    ●専門店を開いて見えたもの
    人間がむき出しで現れる文芸ジャンル
    内沼晋太郎

    ●日本人は日記とどう向き合ってきたか
    明治のブームからSNSまで
    山守伸也
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    ●〔対談〕「進化」する権威主義、後退するリベラル
    「投票=民主主義」という幻想
    吉田 徹×東島雅昌

    ●生成AI規制も合意できない
    分断とフェイクに揺れるアメリカ大統領選挙
    前嶋和弘

    ●「中国ファクター」と台湾総統選挙
    統一攻勢との力比べ
    川上桃子

    ●誰でも偽動画を作れる時代
    AIは民意を変えられるのか
    小林雅一

    ●日本だけの現象ではない!
    投票率低下の原因とその処方箋
    松林哲也

    ●〔ルポ〕ベルギーの現場から
    くじ引きで政治に参加する市民たち
    宮下洋一
  • 〈八女の玉露はなぜ高級? なぜうま味が濃い? 〉 

     日本茶のなかでも高品質な玉露の産地として知られる福岡県八女。
     室町時代、明より茶の種が持ち帰られ、栽培方法が伝えられてから、2023年で600年の節目を迎えた。
     全国的にみると小さな産地である八女は、いかに高級茶葉の産地となったのか。
     独特な気象条件のもと機械化をせず、手摘みにこだわるなど徹底した手法を貫き、品評会で全国に名を轟かせる「八女伝統本玉露」の圧倒的なうま味、甘み、冴え。一杯の茶が忘れられない体験になるとも言われる。
     今、八女茶は世界的シェフやソムリエとコラボレーションにより、世界へ羽ばたこうとしている。
     日本一の玉露を作る茶の匠を追いかけ、八女茶の魅力に迫る一冊。八女茶の六百史掲載。
  • 習近平が統べる現代中国はなぜここまで強権的な独裁国家になったのか。それは、習近平が強烈に意識し、模倣してきた建国の父・毛沢東自身の躓きに由来するのだ。
    毛沢東にとって共産主義は、究極の「選択」だった。しかし、たとえ「救国」のためであっても、民主主義の理想をかなぐり捨てて暴力革命を選んだツケを、中国は今日まで払い続けている。若き毛沢東が書いた手紙、新聞記事、論考および旧ソ連の史料等をもとに、中国共産主義の原点を説き明かし、現代中国が類を見ない独裁国家になった遠因を炙り出す。
  • あらゆる書物は見えない連関(ネットワーク)で結ばれている。その解読の驚きと愉しみ、秘術と実践。

    自分だけの「知の見取り図」は、いつの時代も蔵書から生まれる。20世紀前半、人文知再編の震源地となったアビ・ワールブルクの研究所およびワイマール文化を発端に、本書自体が、文化人類学的思考を通じてオルタナティヴな精神史・思想史を発見するための架空ライブラリーとして展開する、著者の代表作。
    美術、演劇、音楽、文学、宗教学、人類学……さまざまな文化/学問領域の隠れたネットワークを、おびただしい過去の書物をたぐりながら曼荼羅のように描き出す、みずみずしい驚きに満ちた知的アクロバット。
    1970~80年代のニューアカデミズム・ブームを牽引し、後世に巨大なインパクトを与えた伝説の一冊にして、普遍的な知の技術を示し/実践した名著を凱旋復刊。
    まさに「文庫の中の文庫」といえるコンパクトにして圧倒的な情報量が詰まったこの神話的迷宮は、21世紀の今も来る者すべてに開かれている。

    巻末に、「図書館」に関する講演録・エッセイを新たに増補。

    〈解説〉山本貴光

    【目次】
    第一章 二十世紀後半の知的起源
    第二章 ユダヤ人の知的熱情
    第三章 モーツァルトと「第三世界」
    第四章 「社会科学」としての芸能
    第五章 もう一つのルネサンス
    補 遺 物語作者たち

    [新増補]
    歴史と記憶(1995)
    図書館との出遭い(2000)

    解説 山本貴光
  • 一九四五年八月十五日、ポツダム宣言を受諾し武装解除を進める日日本軍にソ連軍が襲い掛かった。千島・樺太への進攻が新たに開始されたのだ! 本書は日ソ双方の戦争史料を徹底収集し、最後の日ソ戦に至る経緯と孤軍奮闘した守備隊の知られざる戦いを活写。戦闘の全貌を明らかにし、北方領土問題の根幹に迫る。〈解説〉庄司潤一郎・花田智之
  • 古代ペルシアの予言者ツァラトゥストラの教説の形をとり、詩的表現を駆使して展開されるニーチェの根本思想。近代社会に衝撃を与え、今日もなお予言と謎にみちた、永遠の哲学書。(I・II合本)
  • 近代ヨーロッパのとば口に立って、進歩の観念を唱導し良心の自由を擁護しながら、同時に合理主義と人間中心主義の限界と問題性に鋭い疑問の刃を突きつけた逆説的な思想家の代表作。(I・II合本)
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    ●「日本改造」に向けて最終決戦
    3度目の政権交代は「次期衆院選」で
    小沢一郎

    ●野党共闘の再構築に挑戦する
    志位和夫

    ●痛感した総理の重責、再び非自民で担う覚悟あり
    野田佳彦

    ●〔対談〕政治への不信は制度改革では克服できない
    宇野重規×坂井豊貴

    ●「選挙のプロ」が見てきた政治の現場
    政党より人を選ぶ風土は不変
    久米 晃
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    ●人々の不遇感が信心を強化する
    大澤真幸

    ●日本人の半数以上が騙される!?
    生成AIの普及でウィズフェイク2.0時代に
    山口真一

    ●〔対談〕反ワクチン、ノーマスク、ディープ・ステート……
    参政党の台頭に見る日本政界への浸透度
    畠山理仁×藤倉善郎

    ●YouTubeが主要な情報源
    日本のシニアはなぜハマってしまうのか?
    古谷経衡

    ●〔対談〕実話怪談、都市伝説、オカルト……
    「ここではないどこか」を求めて
    雨宮 純×吉田悠軌

    ●コロナ禍で予想外の減少?
    世論調査に見る日本人の陰謀論支持
    ロバート・ファーヒ

    ●UFOと気候変動と科学哲学
    無知学は「トンデモ論」にどう対峙するか
    鶴田想人
  • シングルマザーで再出発!? 出世競争でヘトヘト! 『源氏物語』を生んだ紫式部と政治の頂を極めた道長が自ら語る丸わかり平安ライフ

    36歳で出仕デビュー、しかしすぐ出社拒否、家族の悲劇(母・姉・夫の死、父の不遇)に次々見舞われた“遅咲きの式部”はどんな人生を歩んだのか? 権力をほしいままにした人物で知られる道長の、知られざる人間ドラマや素顔とは?
    式部と道長が“自ら”人生を語り、平安時代や『源氏物語』ワールドを生々しく追体験できる一冊。
  • 「乃木坂で有名なハルジオンだよ」と伝えると、関心を示す学生たち。
    「大学の先生なのにアイドルとか知っているんですか」
    「よく知らないけど、AKBみたいなものでしょ」
    「ぜんぜん違いますよ!」
    じゃあ、名前も見た目もよく似たハルジオンとヒメジョンは、見分けられるかい?
    田んぼさえ見たことがないイマドキの若者を相手に悪戦苦闘する教授にも、オヒシバとメヒシバの違いさえわからなかった学生時代があった。
    「お前は破門だ!」と言われながらも“雑草戦略”で生き抜いてきた過去の記憶と、「教えない先生」として学生の成長を見守る現在が交錯する。
    ベストセラー作家でもある「みちくさ研究家」がつづる、雑草学研究室の青春譜。
    人生で大切な“草”知識、雑草レベルの繁殖力でボーボー育ちます。
  • 暴力の支配するところに、本当の意味の権力は存在しない――アレントがそう定義するのはなぜか。そして、アレントの言う「権力」を理解することによって、私たちは何を得ることができるのか。
    世界の行く末が見通せない現在、ますます重みを増すアレントの思想を解読する。

    目次より
    第1章 政治の文法
    第2章 評議会とはどのような組織か
    第3章 「連合」の原理と国際関係
    第4章 抵抗のための条件――黒人問題と暴力
    第5章 抵抗のための「権力」――ユダヤ人の「最終解決」をめぐって
    第6章 革命の条件
    第7章 「権威」の再建
    第8章 「社会」という領域と政治
    第9章 歴史――起こったことに向き合う
    第10章 真理の擁護――政治の境界を設定する
    補論 アレントと西洋政治思想
  • 信長秀吉から庶民まで西欧人が戦国期の日本を描き、現代語訳された初めての日本史。全12巻合本版。毎日出版文化賞、菊池寛賞受賞。
    【全巻構成】
    1 将軍義輝の最期および自由都市堺(織田信長篇Ⅰ)
    2 信長とフロイス(織田信長篇Ⅱ)
    3 安土城と本能寺の変(織田信長篇Ⅲ)
    4 秀吉の天下統一と高山右近の追放(豊臣秀吉篇Ⅰ)
    5 「暴君」秀吉の野望 (豊臣秀吉篇Ⅱ)
    6 ザビエルの来日と初期の布教活動(大友宗麟篇Ⅰ)
    7 宗麟の改宗と島津侵攻(大友宗麟篇Ⅱ)
    8 宗麟の死と嫡子吉統の背教(大友宗麟篇Ⅲ)
    9 島原・五島・天草・長崎布教の苦難
      (大村純忠・有馬晴信篇Ⅰ)
    10 大村・竜造寺の戦いと有馬晴信の改宗
      (大村純忠・有馬晴信篇Ⅱ)
    11 黒田官兵衛の改宗と少年使節の帰国
      (大村純忠・有馬晴信篇Ⅲ)
    12 キリシタン弾圧と信仰の決意
      (大村純忠・有馬晴信篇Ⅳ )
  • 目 次

    序文――編者による解説

    歴史と方法
    第1章 フランス社会学
    第2章 マリノフスキ追悼
    第3章 エドワード・ウェスターマークの業績
    第4章 ナンビクワラの名称について

    個人と社会
    第5章 五つの書評
    第6章 幸せのテクニック

    互酬性とヒエラルキー
    第7章 南米インディオにおける戦争と交易
    第8章 未開部族における首長権力の社会的および心理学的側面――マト・グロッソ州北西部のナンビクワラ
    第9章 互酬性とヒエラルキー
    第10章 未開社会の外交政策

    芸 術
    第11章 インディオの化粧
    第12章 アメリカ自然史博物館の北西沿岸部の芸術

    南米の民族誌
    第13章 ブラジル・インディオ諸部族における親族語彙の社会的用法
    第14章 南アメリカにおける双分組織について
    第15章 トゥピ・カワイブ族
    第16章 ナンビクワラ族
    第17章 グアポレ川右岸のインディオ諸部族

    地図
  • ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団首席ティンパニ奏者だった著者が、二大巨匠の芸術と人間を論じる。二人の指揮者とは、いわば上司・部下の関係であった著者が、自身の体験にもとづき、その本質に迫った証言の書でもある。そして、カラヤン晩年、一つの時代の終焉を予告し、指揮者とオーケストラの関係について総括する。フルトヴェングラーの指揮の一挙手一投足やカラヤンの閉じた目など、語られるエピソードも数多い。人間観察の書としての魅力も十分である。
    (目次)ヴィルヘルム・フルトヴェングラー/ヘルベルト・フォン・カラヤン/フルトヴェングラーとカラヤン/ベルリン・フィルハーモニー・オーケストラ/支配人たち/音楽学生たち/危機へ至る道/大危機/その後/ヘルベルト・フォン・カラヤン財団の国際指揮者コンクール/ベルリン・フィルのオーケストラ・アカデミー/即興演奏/私のカラヤン作品
  • 信長秀吉から庶民まで西欧人が戦国期の日本を描き、現代語訳された初めての日本史(全12巻)。毎日出版文化賞、菊池寛賞受賞。大友宗麟篇Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(6~8巻)を収録する。

    大友宗麟篇Ⅰ(第6巻)
    弥次郎との邂逅に始まるザビエル来朝の経緯や、布教の拠点が山口から宗麟の豊後に移る様子を取り上げる。草創期のキリシタンと宗麟の周辺を描く。

    大友宗麟篇Ⅱ(第7巻)
    フランシスコの教名で改宗した大友宗麟は、キリシタンの理想郷建設を夢みて日向に進出。しかし、耳川の合戦で島津軍に敗れ、宗麟は豊後にもどる。

    大友宗麟篇Ⅲ(第8巻)
    島津軍に敗れた大友宗麟は、関白秀吉に援軍を請い、キリシタン宗門も豊後を追われる。国主宗麟の死後、嫡子吉統は棄教し、キリシタンを迫害する。
  • 信長秀吉から庶民まで西欧人が戦国期の日本を描き、現代語訳された初めての日本史。全12巻。毎日出版文化賞、菊池寛賞受賞。
    大村純忠・有馬晴信篇Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ(9~12巻)を収録する。

    大村純忠・有馬晴信篇Ⅰ(第9巻)
    フロイスが横瀬浦で日本での布教の第一歩を踏み出してから後、十年余りの五島列島・島原・天草における布教、及び長崎の開港、有馬義貞の改宗を描く。

    大村純忠・有馬晴信篇Ⅱ(第10巻)
    西国諸侯の改宗相次ぐ中、佐賀の竜造寺隆信の軍勢が島原に侵攻。島津の援兵を得た有馬軍は宗門の命運を賭した死闘のすえにこれを潰滅させる。

    大村純忠・有馬晴信篇Ⅲ(第11巻)
    黒田官兵衛の改宗、関白秀吉の九州征伐やバテレン追放令、大村純忠・大友宗麟・コエリュ師の死去など、重大事件があいつぎ、西九州は動揺する。

    大村純忠・有馬晴信篇Ⅳ(第12巻)
    弾圧と迫害の中、着実にしかも強固に信仰の広がりを見せる天草・島原のキリシタンや、日本人初のイエズス会員ロレンソを描く。
    キリシタン年表付。
  • 信長秀吉から庶民まで西欧人が戦国期の日本を描き、現代語訳された初めての日本史(全12巻)。毎日出版文化賞、菊池寛賞受賞。織田信長篇Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(1~3巻)を収録する。

    織田信長篇Ⅰ(第1巻)
    信長前史と堺の殷賑を描く。

    織田信長篇Ⅱ(第2巻)
    フロイスの観察と描写は委曲をつくし、わけても信任厚かった信長の人間像は躍如としている。仏僧との激越な論争や、南蛮寺建立の顛末も興味深い。

    織田信長篇Ⅲ(第3巻)
    信長の安土築城とセミナリオの建設、荒木一族の処刑と本能寺での信長の劇的な死、細川ガラシア・名医曲直瀬道三の改宗等、戦国史での重要事件を描く。
  • 一九五五年、京都大学の学術探検隊に同行し、西アジア諸国を歴訪した著者。その体験から生まれた視点により、対立ではなく平行進化として東西の近代化を捉え、〈中洋〉を提唱する。六〇年代にかけての東南アジア、アフリカ各国訪問を経て、比較宗教論へと連なる論考の集成に、著者の到達点を示す「海と日本文明」(二〇〇〇年)を増補する。
    〈解説〉谷泰
  • 人の気持ちがわからない。人間に関心がない。コミュニケーションがとれない。勇太くんは、会話によって他人と信頼関係を築くことができない。それは母親に対しても
    同じだ。でも母にとっては、明るく跳びはねている勇太くんこそが生きる希望だ。
    幼児教育のプロとして活躍する母が世間一般の「理想の子育て」から自由になっていく軌跡を描いた渾身のルポルタージュ。子育てにおける「普通」という呪縛を問う。
  • 2024年に第100回を迎える箱根駅伝。ライバルたちの熱い競り合い、逆境からの栄冠、番狂わせの力走……胸躍る勝負の歴史をつづる。
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    == 特集 ==
    不正と失態が組織をむしばむ

    ◆〔対談〕相次ぐ不祥事、経営の不条理
    組織の「黒い空気」をいかに払拭するか▼林 文子×菊澤研宗

    ◆マイナンバー、新型コロナ特別定額給付金……
    行政・企業のDXが進まない理由▼佐藤一郎

    ◆不祥事対応のエキスパート弁護士が語る
    危機管理の要諦▼木目田 裕

    ◆心理的安全性が強いチームを作る▼村瀬俊朗

    ◆哲学と経営の交差点
    「訂正」のダイナミズムを失った日本▼東 浩紀

    ◆〔対談〕「鉄砲を持った役人集団」の失敗から学ぶもの
    関東軍の「独走」はなぜ起きたのか▼加藤聖文×及川琢英
    =======

    【時評2023】
    ●アジアが目指すべき「冷戦」▼岩間陽子
    ●ジャニーズ問題で問われるマスメディアのあり方▼井上智洋
    ●nihongonomirai/にほんごのみらい▼河野有理

    ◆〔対談〕不十分なリスク・コミュニケーション、「前のめり」の専門家……
    新型コロナ対応の教訓をどう生かすか▼牧原 出×河合香織 聞き手:坂上 博

    ◆闇バイト、サイバー犯罪、ローン・オフェンダー……
    令和の治安危機を食い止めろ──警察大学校元校長の緊急提言▼安田貴彦

    ◆性加害事件としてのジャニーズ問題▼藤森和美

    ●学問と政治~新しい開国進取【第12回】
    アメリカ同時多発テロと「岡本懇談会」の活動▼北岡伸一

    ◆小泉・安倍政権はなぜ盤石だったのか
    岸田内閣、長期政権の条件▼竹中治堅

    == 特集 ==
    本屋さんの今

    ◆〔対談〕愛書家×元祖カリスマ書店員
    書棚に宿る店主のまなざし▼鹿島 茂×間室道子

    ◆書店数は最盛期の3分の1に
    本屋さん復活のカギは流通システム改革と新しい人材▼星野 渉

    ◆〔ルポ〕独立系書店の店主に聞く「うちのこだわり」▼井上理津子

    《Bookshop Memories》
    ◆自由な立場になった今、再訪したい書店▼黒田東彦
    ◆私の「世界へ通ずる道」▼森まゆみ
    ◆「東京泰文社」の思い出▼松浦弥太郎
    ◆TSUTAYAが見せてくれた世界▼小泉 悠
    =======

    【谷崎賞】
    ●令和5年 谷崎潤一郎賞発表
    受賞作 津村記久子『水車小屋のネネ』
    選評 池澤夏樹/川上弘美/桐野夏生/筒井康隆/堀江敏幸
    ●文学的近況 目の検査、賞、陽性、いもむし▼津村記久子

    ◆宮﨑駿とオフ・スクリーンのメディア史
    『君たちはどう生きるか』の宣伝戦略が浮き彫りにしたもの▼近藤和都

    ◆〔対談〕「月光仮面」放送開始から65年
    元祖特撮ヒーローは「変身」しない正義の味方▼大瀬康一×鈴木美潮

    ◆追悼 無着成恭
    戦後教育の羅針となった「山びこ学校」▼木村 元
    =======

    《好評連載》
    ●文品 藤沢周平への旅【第7回】世話物の連作──『橋ものがたり』▼後藤正治
    ●炎上するまくら【第83回】 師匠の人間力▼立川吉笑

    《連載小説》
    ●邪行のビビウ【第8回】▼東山彰良
    ●美土里倶楽部【第7回】▼村田喜代子
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    ●〔対談〕愛書家×元祖カリスマ書店員
    書棚に宿る店主のまなざし
    鹿島 茂×間室道子

    ●書店数は最盛期の3分の1に
    本屋さん復活のカギは流通システム改革と新しい人材
    星野 渉

    ●〔ルポ〕独立系書店の店主に聞く「うちのこだわり」
    井上理津子

    ●自由な立場になった今、再訪したい書店
    黒田東彦

    ●私の「世界へ通ずる道」
    森まゆみ

    ●「東京泰文社」の思い出
    松浦弥太郎

    ●TSUTAYAが見せてくれた世界
    小泉 悠
  • 米陸軍特殊部隊と同じ異名をとるチームは、いかにして世界の食品市場を攻略してきたのか。立ちはだかる、国家の動乱と異文化の壁!
  • 三味線職人からヴァイオリン製作に目覚め、独学で世界的評価を受ける名器を作り上げ、輸出するまでに至った栄光の軌跡を、近代化による洋楽の普及と発展を交えながら辿る。
  • 国鉄改革から35年を経た今、官と民の狭間でJRは苦悶を続けている。歴史を踏まえて、JR7社の直面する課題を読み解き、人口減少時代と対峙する現在とこれからを展望する。
  • 草花を愛する仁和寺門跡の「心あたたまる名言集」。
    手元においてページを開けば、素直に受けとめられる逸話が満載。
    あなたを包むやさしい言葉が待っています。

    「桜は“花”だけが大事なのではありません。
    花が終わり、にぎやかに花見客が去った後も桜は生きています。
    夏は葉を茂らせ、太陽の光を浴び、身を焼きながら栄養を蓄えます。
    秋には小さな花芽をつくり次の命を育てます。
    冬にかけて、葉は枝を離れ土の上に落ち腐食しますが、それは冬の寒さから根を守るためです。腐食した土にはミミズや微生物が住み着き土をやわらかくします。

    私たちの人生も、桜と同じように、春があり、夏があり、秋があり、冬があります。
    季節それぞれを美しく生き、その人なりの役割を果たし、生涯を最後まで成長し続けて過ごしていっていただきたい」(「はじめに」より)

    〈仁和寺〉
    春の「御室桜」が有名な京都を代表する古刹。886年(仁和2年)光孝天皇が建立を発願、888年に宇多天皇が完成させた真言密教の寺院(京都市右京区)。歴代天皇の帰依を受けた門跡寺院であり、国宝の「金堂」や「阿弥陀如来坐像」、弘法大師・空海ゆかりの国宝「三十帖冊子」をはじめ優れた仏教美術を有する。仁和寺を総本山とする御室派寺院は全国に約790箇寺。日本の古典文学『源氏物語』『平家物語』『徒然草』にも登場する。1996年、世界文化遺産に登録。

    〈略歴〉 
    立部祐道(たてべ・ゆうどう)
    総本山・仁和寺第五十世門跡、真言宗御室派管長。1940年、広島県尾道市生まれ。1964年、龍谷大学文学部史学科卒業。1973年、福岡県宗像市・鎮国寺第125世住職。1998年、仁和寺執行・御室派総務部長。2006年、仁和寺執行長・御室派宗務総長。2013年、仁和寺第50世門跡・真言宗御室派管長。2015年、後七日御修法大阿・真言宗長者。
  • 慶応2年12月25日に崩御した孝明天皇については、その直後から「毒殺説」がささやかれていた。疱瘡(天然痘)に罹患したものの、快方に向かいつつあった天皇の容態が急変し、死に至ったからである。
     戦後になると、ねずまさし、石井孝、田中彰氏らの近代史研究者によって「毒殺説」が主張されたものの、平成元年に原口清氏の論文が発表されるに及んで「病死説」が俄然有力になった。
     著者は原口清氏の論文を批判して「毒殺説」を支持してきたが、近年(2020年12月)になって橋本博雄氏(医学博士)が論文「孝明天皇と痘瘡」を発表し、そこでは孝明天皇の症状の記録を検証する限り、痘瘡による病死とは考えられないという結論が導き出されていた。
     これに示唆を受けた著者は関連史料を再読し、孝明天皇の死因は急性砒素中毒であることを論じたうえで、さらにその背後で画策した黒幕と、置毒した実行犯の女官の名前を割り出した。
     本書は幕末維新史の再考を迫る内容を提示した表題作を中心とする史論集である。
  • あなたの幸を希う以外に何物もない――。鹿児島県知覧の特攻隊基地から飛び立った穴沢利夫少尉。二十三歳で散った法学徒が婚約者・智恵子へ宛てた便りには愛する者への一途な思いと純粋な真情が綴られていた。戦後六十年以上を経て、婚約者が語り尽くした、あの時代の現実とある愛のかたちとは。全面改稿を施したロングセラーの新版。
    【目次】
    まえがき
    第一章 出会い 図書館から戦場へ
    第二章 覚 悟 マフラーになりたい
    第三章 婚 約 たった一晩の子守唄
    第四章 特 攻 あなたをたどる旅
    生きる時代は選べない――新潮文庫版あとがき
    新版あとがき
  • 「俺は今後できるだけ庭でウンコする」
    サバイバル登山家と型にはまらぬ家族たちが都会の片隅で狩る・飼う・捌く! 
    いきなり野糞宣言する父、大ネズミの唐揚げを作る母、長男は受験失敗、次男のニート化、可愛いニワトリを絞める末娘……服部家の行く末は?
    日常の悩みを撃ち落とす爆笑繁殖エッセイ
    〈巻末付録〉角幡唯介との対談「探検家の家族はつらいよ!?」
  • きらびやかな舞台と国民の熱狂の陰に巣くった五輪利権、そして新たに発覚した談合事件。2022年度新聞協会賞を受賞したスクープに至る潜行取材の舞台裏、事件の経過、法廷での動きをフォローし、事件の背景にある構造を大幅に加筆したドキュメント。あらかじめ裏切られた「黒い祭典」の演出者は誰だったか。
  • 2001年の池田小事件をきっかけに、05年に施行された「医療観察法」。この法律では、殺人、傷害、放火、強盗、強制性交、強制わいせつを行い、刑法第三九条の規定によって、心神喪失者または心神耗弱者とされ、無罪、あるいは執行猶予、不起訴、起訴猶予になった人を、「加害者」という代わりに「対象者」とする。対象者は精神科病院での鑑定入院を経て、地方裁判所で医療観察法の処遇を受けるかどうかの審判を受ける。医療観察法が適用されるとなった場合、医療観察法病棟のような指定入院医療機関への入院か、指定通院医療機関への通院が決定する。
    全国に35施設ある医療観察法病棟では、どのような治療が行われているのか? 対象者はどのような過程を経て、社会に復帰するのか? 病棟内を取材し、現場で働く医療者、退院者、被害者遺族、法律に反対する人など、さまざまな立場の人を訪ね、制度のあるべき姿を考えるルポルタージュ。

    【目次より】
    第一章 「対象者」
    第二章 医療観察法病棟
    第三章 医療観察法の誕生
    第四章 医療観察法病棟の内側から
    第五章 医療観察法病棟立ち上げのエキスパート
    第六章 医療観察法に異を唱える人たち
    第七章 元対象者が感じる負の刻印
    第八章 医療観察法反対運動の源流としての社会運動
    第九章 被害者の悲痛な思い
    第十章 医療観察法と社会復帰
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    ●なぜ必要とされ、なにが足りないのか
    冨山和彦

    ●「会社のお医者さん」の喜怒哀楽とやりがい
    メン獄

    ●東大生はなぜ起業を目指すのか
    シン・エリート層のキャリア観の変化
    各務茂夫
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    ●〔対談〕コロナ禍で見えた社会の病理
    治療と仕事を両立するには
    大竹文雄×笠井信輔

    ●高次脳機能障害の当事者として
    脳が壊れた僕のできること、できないこと
    鈴木大介

    ●主治医には名医ではなく良医を
    人生の優先事項を考えて治療方法を選んでいく
    鎌田 實

    ●ヤングケアラー対策でなお残る課題
    「時間の再編」に対応した正規労働の改革を
    澁谷智子

    ●過度な長寿化がもたらした副産物
    老いて病む人間、ピンピンコロリの動物
    小林武彦

    ●〔対談〕東北の地を歩いて見えた希望
    がんの辛さ、被災の悲しみを乗り越える力が人間にはある
    垣添忠生×大島理森
  • 【目次より】

    序文にかえて――同じ家庭の10年後、20年後を追跡してみたら・・・

    第1部 あの家の子どもたち――かつての姿とその後の姿
    1 子どもが邪魔
    2 ベビーチェアの中から始まる「孤食」
    3 家に帰らない子、子どもを待たない親
    4 自由とお金と無干渉
    5 三男は私のペット
    6 させてあげる「お手伝い」とその結果

    第2部 やがて「破綻する夫婦」「孤立する祖父母」とその特徴
    7 10年後、5組に1組の夫婦が破綻
    8 破綻する夫婦と10年前の共通点
    9 子ども夫婦の破綻を招く「実家の支援」
    10 ダイニングテーブルに表れる家族の変化――「独りベッド飯」の夫たち
    11 同居老人より怖い「同居老人」の孤立と孤独
    12 祖父母世代は、まるで異星人
    13 あなたの親は私の他人――夫婦別「実家分担」

    第3部 「食と健康」をめぐる「通説」とシビアな「現実」
    14 健康障害は9割が伏せられる?
    15 健康管理は「自己責任」
    16 「共食」と「健康障害」の意外な関係

    第4部 「個」を尊重する家庭食とその影響
    17 家族共食を蝕むブラック部活とブラック企業
    18 家庭料理の変化と個化する家族
    19 同じ釜の飯より「個」の尊重
    20 食器に表れる家族の変化
    21 「子どもの意思の尊重」という子ども放置
    22 「リクエスト食」育ちの子どもたち――その後の姿

    第5部 誰もが「自分」は譲れない
    23 人に口出しされたくない
    24 お教室の変化――みんな「教える」人指向
    25 「私一人の時間」が欲しい
    26 「自分時間」を生きる家族たち
    27 「私」中心の呼称変化

    第6部 個化する家族――その後の明暗
    28 家庭の空洞化と「外ごと化」する家庭機能
    29 正論と現実のはざまに
    30 崩れなかった円満家庭とは

    調査概要

    あとがき
  • 戦前日本を代表する自由主義者、言論人だった石橋は、戦後、活動の場を政界に移す。大蔵大臣、通産大臣などを歴任し、1956年には自民党総裁に当選、首相になるも、病気のため、65日で辞任した。石橋は、自らの政治理念を現実政治の中で実現できたのか。没後50年、その真価を問う。

    目次より

    第一章 政治家・石橋湛山の誕生
    第二章 運命の七票――一九五六年の自民党総裁選
    第三章 明暗を分けた閣僚人事
    第四章 「私の政治的良心に従います」――65日間の内閣
    第五章 日中国交正常化への努力
    第六章 理想主義者から現実主義者への転回
    終 章 晩年の石橋湛山
  • 聖ヨハネ騎士団(通称・マルタ騎士団)は、創設から約千年を経た今なお国際社会から独立国としてパスポートの発行を許され、1万人を超える騎士を擁する現存世界最古の騎士団である。テンプル騎士団、ドイツ騎士団と並ぶ中世ヨーロッパの三大騎士修道会の一つが、なぜ21世紀の現代まで存続し、国連に席を与えられ、100カ国以上と国交を結んでいるのだろうか? 謎に包まれた知られざる騎士の国、その栄光と流転の歴史を、日本国籍として約1世紀ぶりに騎士に叙任された筆者が紐解く。

    緒言 救貧と信仰の守護者

    歴史序章 十字軍(ヨーロッパ、1095-1099)

     叙説Ⅰ 騎士と騎士道、そして騎士団

    歴史第一章 誕生(聖都エルサレム、1099-1149)

    歴史第二章 防衛(シリア・パレスチナ地方、1150-1291)

    歴史第三章 海へ(キプロス島、1291-1307)

    歴史第四章 覇者(ロードス島、1307-1452)

    歴史第五章 勝利(ロードス島、1453-1520)

     叙説Ⅱ マルタ騎士の戒律、そして一生

    歴史第六章 死闘(ロードス島、1520-1522)

    歴史第七章 家(マルタ島、1523-1564)

    歴史第八章 大包囲(マルタ島、1564-1565)

    歴史第九章 守護者(マルタ島、1565-1675)

     叙説Ⅲ マルタ騎士団総長列伝

    歴史第十章 衰退(マルタ島 1675-1798)

    歴史第十一章 漂流(ヨーロッパ、1798-1834)

    歴史第十二章 再起(ローマ、1834-2012)

    歴史終章 現代(全世界、2013-)

     叙説Ⅳ 「領土なき国家」としてのマルタ騎士団

    後記 騎士から見たマルタ騎士団
  • 「何があっても日本以外の国の代表になるわけにはいかないと思った」。かつてリーチマイケルはそう語った。ラグビーは、代表選手の国籍を問わない。居住年数など一定の条件を満たせば、国籍と異なる国の代表としてプレーできる。多様なルーツを持つ選手たちは、なぜ「日本代表」となることを選んだのか。

    最初期の留学生として来日したノフォムリ・タウモエフォラウやラトゥ志南利、ニールソン武蓮傳。外国人初の代表キャプテンとなったアンドリュー・マコーミック。日本の生活・文化に魅せられたというトンプソンルーク。成績優秀ゆえに留学生に選ばれ、ラグビーに関してはほぼ素人で来日したホラニ龍コリニアシ。韓国代表を断って日本代表を目指した金喆元。日本代表が憧れだったという具智元。そして、日本の高校・大学で受けた恩をラグビーで返したいと言ったリーチマイケル……。さまざまな選手がさまざまな背景を背負って、日本代表チームに集ってきた。

    異文化の地で道を拓いた外国人選手たち、そして彼らを受け入れたチームメイトと関係者の奮闘があってこそ、今の日本代表がある。その歴史は、多様な人々との共生をさぐる日本社会とも重なってみえる。それぞれのライフヒストリーと、秘められた熱い思いをたどる
  • 慈恵病院(熊本市)が開設した「赤ちゃんポスト」は“命を救う”という理念のもと、理解を広げてきた。だが、実際の運用は想定外の連続である。2023年3月までに預けられた170人。そのうち病院が想定した早期新生児は76人。残りの約半数が、ある程度育った赤ちゃんだった。開設第一号は3歳児だ。障害児や外国人の赤ちゃんもいる。出産状況が分からないため医療者の負担も大きい。育った子は「出自を知る権利」を持ち合わせていない。さらに同病院は19年末、妊婦が匿名のまま病院で出産できる「内密出産」も導入した。そして近年では、別の団体が新たなポスト開設の構想まで公言し始めている。開設されて16年――赤ちゃんポストが日本社会に問いかけたものとは何か?「命」を巡るノンフィクション。

    文庫化にあたり、慈恵病院が新たに始めた内密出産の現状や、関西、北海道、東京でポスト開設を試みる人々への取材など、近年の動向を大幅加筆。
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    ●安心の岸辺は残されているのか
    山折哲雄

    ●ケアラーズカフェ、フードパントリー、災害時の避難場所……
    思いをかたちに――時代に合った社会貢献
    戸松義晴

    ●『月刊住職』を作って49年
    日本のお寺はなくならない
    矢澤澄道

    ●1995年生まれの女性僧侶が語る
    生きづらい現代にこそ知りたい親鸞の教え
    片岡妙晶
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    ●〔対談〕ポスト冷戦期の転換点と「柔らかく分断された平和」
    細谷雄一×板橋拓己

    ●〔対談〕危機に立つ国連と多国間主義
    日本は安保理改革の旗手になれ
    北岡伸一×水鳥真美

    ●「21世紀のマーシャル・プラン」はなるか
    歴史のアナロジーで考えるアメリカの限界と底力
    村田晃嗣

    ●勢力圏からアメリカを排し世界の中央をめざす中国
    三船恵美

    ●急成長のアフリカが求める国際関係
    平和への鍵握るグローバル・サウス
    武内進一

    ●変質する日本の平和主義
    戦争への想像力をいかに補うか
    山本昭宏

    ●軍事専門家がメディアで語り続ける理由
    戦争を防ぐために軍事の常識を知ってほしい
    高橋杉雄
  • 民主主義と自由主義は両立するのか。現代政治学の焦点の一つから、今日的な「政治」の意味が浮かび上がる。すべてが「資本」として流動化していく世界で、いかに資本主義と折り合いをつけ、どのように公共世界と私有財産を構築・維持していくか。これが「リベラルな共和主義」にとっての基本課題である。本書では、考察に必要な概念や論点に、歴史的・理論的な吟味を加える。まずは、フーコーとアレントの理論を足がかりに、そして、経済学、社会学の最新の知見を踏まえながら、実感の伴う政治の理解を目指す。
  • 安倍晋三元首相の未公開インタビューを収録した『安倍晋三 回顧録』は、3カ月余で27万部を突破し、社会現象となった。
    とはいえ、多くの回顧録がそうであるように、本書もまた「安倍史観」である側面は否めない。だからこそ、聞き手を務めた橋本五郎氏は、本書を安倍元首相が歴史の法廷に提出した「陳述書」であり、「たたかれて、たたかれて、鍛えられる鋳造品」と位置づけたのだ。
    回顧録の刊行を機に、安倍政権の内実について証言する人々も多数、出始めている。
    立場や主義主張を越えて考察する『安倍晋三 回顧録』公式副読本を刊行する。
  • 日本列島に暮らす私たちは、巨大地震が長期的周期で発生するという宿命から、免れることはできない。関東大震災から100年。いつの日か必ず襲ってくる最大級の地震に備え、いま何をなすべきか。
    2011年の東日本大震災発生時、著者は内閣府(防災担当)の総括参事官として、緊急災害対策本部の最前線で対応に当たった。その経験と教訓を踏まえ、巨大災害対策の設計思想、憲法の災害緊急事態条項、日本の防災行政体制、災害に強い東京のまちづくり――などについて大胆に提言する。
  • 多くの人は、オークションに出品された有名な絵画の落札額に驚愕したり、困惑したりしたことが少なからずあるはずだ。なぜ人びとは困惑するのか? その根源には、値段が付けられる「プロセス」の不透明さがある。
     本書では、アート市場という特殊な交換の場におけるゲームのルール、「意味の交換システム」の存在を明らかにする。そして、経済学的理論モデル、インタビュー、データ分析、さらに参与観察などの社会学的方法を用いて、その特徴を分析していく。
     経済学では、商品の値段は単なる値だが、それは芸術家とその作品に「象徴的意味(信頼・名声など)」をもたらすだけでなく、アート市場の根幹をなすものでもあるのだ。



    ◆目次

     まえがき

    序章  イントロダクション――アートの価格は単なる数字ではない――

    1章 アート市場の構造――芸術はいかに商品化されるのか――

    2章 意味の交換――支援と感謝の気持ちを交換する――

    3章 後援者VS便乗者――ギャラリーとオークションはなぜ相容れないのか――

    4章 価格の決定要因――統計分析からみるアートの諸要素と価格の関係性――

    5章 値付けの技術――ディーラーは実際にどのように価格をつけるのか――

    6章 価格の物語――価格はどのように正当化されるのか――

    7章 価格の象徴的意味――価格に込められた意味を読み解く――

    8章 結 論――価格が私たちに語りかけること――

    付録A/インタビュー質問票  付録B/インタビューサンプルの解説
    付録C/美術品価格の記録   付録D/美術品価格のマルチレベル分析

     参考文献  索引
  • 幕末維新から日清・日露戦争を経て、明治の終焉へ……。吉田松陰、坂本龍馬、西郷隆盛から乃木希典、岡倉天心まで、激動の時代を生きた人物の思想と矛盾と葛藤を描く。歴史における敗者への想像力が息づく、出色の歴史人物論集。文庫オリジナル。
    解説・渡辺京二


    【目次】
    吉田松陰/維新前夜の男たち/西郷隆盛の革命性と反動性/
    明治的マキャベリスト/高山樗牛/乃木伝説の思想/
    岡倉天心の面影/蘆花断想/内村鑑三先生/小泉三申論/頭山満
  • 2022年2月24日。ロシアの侵攻が始まったあの日から、私たちの生活は一変した。戦争の予感、避難生活の現実、引き裂かれた家族、ロシアの友人への思い……。キーウに生まれ育ち、日本で博士号を取得したウクライナ人の著者が、戦争下で見たこと、考えたことを綴る。
  • 2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻により、「大国間大戦争」の時代が到来したことを、世界中が強く認識せざるを得なくなった。
    グローバルなパワーバランスは変化し、米国の軍事力ももはや絶対的なものではなくなっている。北朝鮮が核・ミサイル開発を進め、中国が急速に軍事力の近代化を行うなか、日本も、安全保障や軍事について、より当事者意識を持たなければならなくなった。
    軍事力の最も優れた使い方は、戦争を起こさないこと、つまり抑止力として機能させることである。抑止力を強化した上で、安全保障上の対立が戦争にエスカレートしないよう、危機管理に取り組んでいかなければならない。
    そのためには、一部の官僚や専門家だけでなく、国民全体がある程度の軍事に関する知識を持つことが必要となる。防衛費の大幅な増額が決まったが、戦争を抑止するために自衛隊は適切に整備され、運用されているのか? それを検証し、必要があれば別の意見を提示する――納税者である国民が、自分たちでも創造的に政策の在り方を考えていかなければならないときに来ている。日本でも、軍事を考えることが必要になってきているのである。
  • 福島第一原発事故、さかのぼれば薬害エイズ、水俣病……。専門家による政府への科学的助言はいつも空回りした。このコロナ禍でもまた、政治と科学(専門家)は幾度も衝突した。専門家はその責任感から、自らの役割を越えて「前のめり」に提言したこともあった。
    専門家たちは何を考え、新型コロナに向き合ったのか。政治と科学の間には、どのようなせめぎ合いがあったのか。そして、コロナの教訓を新たな感染症の脅威にどう生かすのか……。
    尾身茂・新型コロナウイルス感染症対策分科会長への計12回、24時間以上にわたるインタビューを通じ、政治と科学のあるべき関係を模索する。
  • ガダルカナル撤退後、最前線基地の防備と航空戦の継続という使命を負った草鹿は、補給が途絶えても破損機を修理して航空戦を展開、食料と生活必需品、さらには火薬や魚雷までを自力で生産する。また敬愛する山本長官の戦死、陸軍との友好関係が描かれる。巧みな人材登用によって終戦までを自給自足で戦い抜いたサバイバル戦記。

    以下目次
    1 まえがき(戦況のあらまし)
    2 明朗豁達一意邁進
    3 陸海軍の協同戦線
    4 火山研究所と科学者の良心
    5 嗚呼山本元帥
    6 南東方面艦隊の歌
    7 武功抜群
    8 漂流記
    9 気象観測
    10 民政部の人々
    11 洞窟生活(陣地構築)
    12 施設作業の苦労
    13 いかもの食い
    14 現地自活
    15 兵器類の製造
    16 教育訓練の問題
    17 医務衛生のはなし
    18 珍客待てども来らず
    19 輸送潜水艦の労苦
    20 鼠輸送、蟻輸送
    21 ラバウル海軍航空隊
    22 終戦の憾み
  • 清朝の王女として生まれ、日本で教育を受け、祖国再興を画して上海にわたる。ジャンヌ・ダルクに憧れた少女時代や初恋の思い出を交えながら男装に至った経緯を語る。活動中にテロに遭遇、様々な危機を乗り越えながら使命に目覚めていく。巻末に熱河作戦従軍直後「婦人公論」に発表した手記を収録。伝説の「男装の麗人」による半生記を初文庫化。
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    ●〔対談〕よき飲み会の思想
    人づきあいの変遷を読み解く
    苅部 直×髙木裕貴

    ●マスク顔の心理学
    河原純一郎

    ●のインフラ、ラウンジとスナックの現在
    谷口功一

    ●〔対談〕「文学の場所」が失われた現代
    ゆるいつながりという処方箋
    東畑開人×大木亜希子
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    ●〔対談〕大阪どまりか、全国進出か 問われる政策・組織・党の顔
    待鳥聡史×善教将大

    ●政党は経営する時代
    巨大与党と戦う武器はベンチャー精神
    藤田文武

    ●維新の組織風土と候補者集めの実情
    松本 創

    ●大阪のおばちゃんが惨敗した理由
    谷口真由美

    ●戦後日本政治の中の第三極政党
    山本健太郎

    ●新党成立と多党化を促す
    政党助成という制度
    濱本真輔

    ●「お笑い」と維新の会に共通するもの
    「コストカット」が生んだ大阪の政治風土
    井上章一

    ●与党のキーパーソンが語る
    自民党の強み、野党との向き合い方
    森山 𥙿

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