『光文社文庫、小林泰三(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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友達に貢がされ、忙しい親からは金だけ与えられ放置されている中学生の暁美。ある夜、彼女の前に1冊の古びた本が現れた。驚いたことに、物語世界にいる杜子春が、本の中から語りかけてくるのだが……(表題作)。物語の住人たちと不思議な交流をする主人公たち――彼らを待ち受ける運命とは!? 芥川龍之介の名作4編を大胆に紡ぎ直した悪夢のような連作ミステリー!
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世の中、間抜けばかり――あんな簡単な事件の真相も見抜けないなんて。自らの才能を生かすべく探偵事務所開設を計画する新藤礼都だが、まずは先立つものが必要だ。資金作りにアルバイトを掛け持ちする中、次々と奇妙な事件に遭遇して……。容赦のない発言と冷徹すぎる推理。抜群の頭脳と最悪の性格を併せ持つ女探偵が縦横無尽に活躍する、異色の連作ミステリー。
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街いちばんの名探偵の元には、奇妙な依頼人ばかりがやって来る。熱狂的ファンの中年男に、執拗に真似をされる恐怖を語る人気アイドル。(「アイドルストーカー」) 何者かに太る薬を盛られていると訴えるダイエットマニアの女。(「ダイエット」) 事務所から一歩も出ないものぐさな探偵の推理とは? 全編に仕掛けられた巧妙な罠と黒い笑い。奇才が放つ連作ミステリー。
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「親友を探してほしい」。探偵は、古ぼけた四枚の写真を手がかりに、一人の女性の行方を追い始める。写真に一緒に写っている人々を訪ねていくが、彼らの人生は、あまりにも捩くれた奇妙なものだった。病的な怠惰ゆえに、家族を破滅させてゆく女。極度の心配性から、おぞましい実験を繰り返す女……。求める女性はどこに? 強烈なビジョンが渦巻く、悪夢のような連作集。
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両親が急死し、多額の遺産を相続した少女が恋をした。初めての恋が、彼女から財産も将来への希望も、何もかもを根こそぎ奪ってゆく。絶望の末に少女が出会った、すべての苦痛から解放してくれる「幸せスイッチ」とは?(表題作) 一刻を争う病状の幼女を搬送する救急隊員に、母親が無理難題を押しつけて翻弄する「診断」。鬼才が仕掛ける、邪悪で奇妙な6つの物語。
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なぜわたしの人生には、幸せなことしか起こらないのか? 美咲は、古びたアルバムを開いた。彼からのプロポーズ、大学合格……そこには様々な幸福の光景が。ところが、一枚の写真から蘇ってきたのは、(自分は幼い頃に死んだ)という、あまりにも鮮明な記憶だった。混乱する美咲に母が語り始めた、戦慄の「家族の物語」とは? 悪夢と惨劇に彩られた恐怖の連作集。
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