『光文社文庫、東直己(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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男はいつもニヒルで格好いい。……とは限らない。……だけど。
口八丁のホウカンこと、しがない探偵・法間(のりま)謙一は我知らず大事件の渦中にいた!? 発端は市議会議員・師山(もろやま)史輔からの依頼だった。彼は娘の縁談を反古(ほご)にするため、婚約者・柿俣の弱みを探りたいと頼む。ところが、法間は調査中に襲われ、監禁される羽目に! 彼が触れてしまっていた禁忌(タブー)とは!? (表題作) 真剣でユーモラスで哀切感漂う、ハードボイルド小説登場。 -
ハードボイルド作家が、刑務所に押しかけ入所!? こんな囚人みたことない!
ハードボイルド作家は考えた。「一度は刑務所というものに入ってみたいものだ……」。かくして、ちょっとした交通違反の反則金をテッテイ的に踏み倒し続けた著者は、念願の押しかけ入所を果たしたのであった――。入ってみてわかった、塀(へい)の中の不可思議なオドロキに満ちた実態とは? 読めば読むほどしみじみと可笑(おか)しい、傑作ドキュメンタリー! -
車椅子の画家には、殺し屋という裏の顔が――。シニカルでユーモラスな連作ハードボイルド。
宮崎一晃(みやざきかずあき)は、難病に冒(おか)された車椅子の画家だ。ゆっくりと全身が麻痺(まひ)していき、10年後には寝たきりになる運命……。しかし、彼にはプロの殺し屋という裏の顔があった。美貌のヘルパー兼愛人・垣本篤子(かきもとあつこ)の世話を受けながら、困難な依頼を確実にこなしてゆく。車椅子は時に武器の隠し場所となり、時に隠れ蓑(みの)にもなるのだ。ユーモラスでシニカルな連作ハードボイルド。 -
うまく生きられないからこそ、人生は愛おしい。『探偵はバーにいる』の東直己が贈る、ほろ苦く温かい傑作集。
娘が被害者となった傷害事件の裁判。証人として法廷に立つ父親は、いつしか加害者の男性に肩入れしている自分に気づく。(「立ち向かう者」)卑猥語(ひわいご)の連発に絡(から)み酒。最近、酔い方が酷(ひど)くなった地方局の人気アナウンサーは、内心に鬱屈(うっくつ)を抱えていた。人生の曲がり角で思い切った決断をする彼だったが……。(「悪酔い男」)ほか、人生の断片を鮮やかに切り取った傑作全七編を収録。 -
人をおだてさせたら天下一品。探偵の法間はどんな気むずかしい相手も気持ちよくさせてしまう、魔法の舌の持ち主だ。ゆえに、付いたあだ名はホウカン=幇間(太鼓持ち)。依頼人はもちろんのこと、調査対象の詐欺師や殺人犯まで、誠心誠意(?)ほめてほめてほめちぎり、すみやかな事件解決へと導くのだ。ユーモラスで、ときに哀切。いまだかつてない名探偵が登場!
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天使みたいな風俗嬢が事件の扉をノックする。ユーモア溢れるサスペンス。
暴力団の幹部が刺殺された! 唯一の目撃証言が街中に与えたショックとは!? (「くるみ観音」) 北海道来内別(きないべつ)市は、原始林のなかに突如出現したピンク街。安心して遊べる街だが事件も起きる。そんなとき警察が頼る名探偵が、人気風俗嬢・岸本くるみだ。明晰な頭脳と魅力的な身体で、今日も彼女が謎を解く! 大真面目でユーモラス。爽やかな読後感保証つきの連作推理。(『ソープ探偵くるみ事件簿』改題)
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