『角川文庫、榊原史保美(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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惹かれ合う魂…美少年たちが織りなす甘美な物語
鳴滝の里へと、たどりついた省吾と駿一。そこで出逢った美少年・恭彦。鳴滝の直系の子孫にだけあらわれるという椿型の痣が、彼にもあったのだ。平家の落人集落といわれる伝説の里――そこには、様々な人間の魂(こころ)が入り乱れ、交差していた。そして、省吾もまたその中へとひきこまれていく……。龍神沼に魅入られた人々――それは、鳴滝の呪われた血を持つ者同士の証であった。惹かれ合い、そして別れゆく愛。 -
忌まわしい宿命か、運命の愛か。傑作長編、上巻
9月――初秋の頃。省吾は養父・田嶋清月を失った。母の連れ子であった省吾は、自分の出生に常々、疑問を抱いていた。そして、胸に椿型の痣を持つことも……。葬儀の日、一冊の写真集を見せられた省吾は、その中に亡き母と瓜二つの少女の姿を見つける。一枚の写真に導かれるように省吾は、母の過去を探り、出生の謎をとくため、写真が撮影された北陸へと旅立つ。彼の行く手に待つものは、いまわしい血の宿命(さだめ)であった。脆く妖しい愛の物語。 -
禁忌への誘惑と美しい戦慄に満ちた、傑作伝奇ロマン
文楽界の名門・松上家の御曹子である九四郎が、何者かに刺殺された。現場には“オニ”という血文字が残されていた。事件後、姿を消した美貌の内弟子・鬼若に疑いの目は向けられるが…。同じ頃、取材で大分県国東(くにさき)半島を訪れた雑誌記者・成見有介は、そこで先祖の代から脈々と“鬼神”を信仰し続ける百目鬼一族と出会う。そこには九四郎殺しの謎を解く鍵が隠されていた…。「鬼神」の盟約を信じ破滅してゆく、呪われた一族の妄執と悲哀を、耽美色豊かに描きあげた伝奇ロマンの傑作! -
刊行と同時に伝説化した処女小説集。禁断の愛、3編
僕は、誰にも理解されず、必要とされない――絶望の闇を彷徨う少年の前に、ある日、彼を凌辱するほどに激しく愛を投げかける男が現れる。その時から少年の生は解き放たれ、妖しく輝き始めるのだった。日本舞踊の宗家の御曹子と一番弟子が織りなす激烈な愛の相克を描く「螢ヶ池」、ブルジョアの親友と天才芸術家との間を揺れ動き、禁忌(タブー)を破る少年を描く「カインの月」、名門梨園の舞の名手と、その魔性に憑かれた男達を描く「奈落の戀」の3編を収録。凄艶にして崇高な愛の極みを描く、記念すべき処女小説集。
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