『飯干晃一(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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元貿易会社OL島谷千代子の失踪の背後に、奇怪な宗教団体『天宙教』の存在が浮かび上がってきた。
元貿易会社OL島谷千代子の音信が突然途絶えて半年のち、母親のもとに、「お宅の娘(こ)は北海道に行きました」という不審な電話が入った。警察に捜査願が出されたが、杳として行方がわからない。ところが、失踪の背後に、奇怪な宗教団体『天宙教』の存在が浮かび上がってきた。その同じころ、米国ロスアンジェルスで、身元不明の、東洋人女性の死体が発見された!? -
押収したビデオにはコカインを吸い、快楽に酔う裸女が写っていた。
押収したビデオにはコカインを吸い、快楽に酔う裸女が写っていた。新宮俊介は思わず瞠目する。彼は警察庁直轄・極秘麻薬捜査機関から特に選ばれた剛腕の国際秘密捜査員。新宮はまず裏ビデオ屋に変身して獲物を追う。間もなく南米コロンビアの世界最大のコカイン密輸組織が、日本の経済界・新興宗教・暴力団をマーケットに狙う策略を知った。新宮の死闘がつづく。(『麻薬捜査官ジャガー3』改題) -
おれは26歳、強靭な肉体を誇る。ある夜、絶世の美女に迫られ、男の液を放つ。
おれは26歳、強靭な肉体を誇る。ある夜、絶世の美女に迫られ、男の液を放つ。「夢精した」と気付くと、おれは棚の天女像を見上げた。股間が汚れている。『日本霊異記』に同じ話があるので、驚いた。棚の一方には誰かの髑髏がある。おれは愛液で、それを磨き、供養したつもりだ。が、不思議な現象が次々と……。他に会心作を満載。 -
新聞記者やテレビ解説で磨いた筆者の観察眼はユニークな官能ものを生んだ。
飯干晃一の作品には二つの流れがある。ヤクザの世界を描くアウトロー路線と現代人の生態を追求する情欲路線だ。この本は典型的な後者。レイプあり、殺人ありで、刺激と興奮が行間にまで満ち溢れている。だが、陰気さはない。新聞記者やテレビ解説で磨いた観察眼はユニークな官能ものを生んだ。 -
跡目争いは凄絶な戦いとなり、三人の極道の娘たちの運命は?
天保健児(てんぽけんじ)は日本一を誇るヤクザ組織古座組系西岡組の若頭。私大を中退、海外で鍛えてきた腕を買われたのだ。天保は期待どおり宿敵からゴッソリ拳銃 (チャカ)を強奪。この男前(ハンサム)に同系各組長たちの娘、奈津、真理子、早苗が熱をあげた。やがて首領(ドン)古座 一義が死に、跡目争いは凄絶な戦いとなる。天保の生命(いのち)は? 三人の娘たちの運命は? -
山口組四代目が竹中正久に決まると、不満分子が一和会を結成し、狙撃班を編成した。表題作を含めた七編収録。
山口組四代目が竹中正久に決まると、不満分子が一和会を結成し、狙撃班を編成したのは周知のとおり。風屋健三にも拳銃(チャカ)が手渡された。全身が慄いた。当日から竹中組長を追う。ところが、別の攻撃隊が先に組長を斃したのだ。風屋は獣のように吠え、泣き喚いた。この表題作を含めた七編で、著者はアウトローの心理と行動に肉迫する! -
暴力団(アウトロー)小説の権威が底辺から捉えた迫真小説。
奇襲の乱射。賭場荒らしの四人は蜂の巣にされた。だが、この四人は日本最大の暴力団・山菱組の最下部組織に属する兵士だった。狙撃したのは博打一筋の小暴力団・花田組の兵士。山菱組は代紋のメンツかけ、花田組は極道の仁義で戦う。血みどろな抗争。不利な花田組が大逆転を図るには、山菱組の首領(ドン)を殺るしかない……。暴力団(アウトロー)小説の権威が底辺から捉えた迫真小説。 -
新入社員の春田信彦は容姿端麗、女子社員の憧れの的。そのうえ天は二物を与えて分身も絶品である。
新入社員の春田信彦は容姿端麗、女子社員の憧れの的。そのうえ天は二物を与えて分身も絶品である。その彼が京都に出張し、間違ってオカマバーに入った。さんざんモテた果てに下半身の下検分が――。「きゃー、すごい」の感嘆のあと、彼に不思議な役得(?)が舞い込んできた……。著者は、無法者の生態と愛欲の歓喜を描きわける。本書は後者の冴えをみせる会心の作品集。 -
新聞記者とTV解説で洞察力を磨いた著者が、三話構成で追究する衝撃の実録小説!
塗装工の戸沢敬二は女に飢えていた。テレクラの密室送受器で人妻、OL、女高生らと淫らな会話に溺れ、ひとりで果てた。「我慢の限界だ。抱きたい!」と頼むが、約束の場所に来た人はいない。逆上した敬二は電話帳を繰ってダイヤル、若い女性の独居を急襲した!(第一話)。 新聞記者とTV解説で洞察力を磨いた著者が、三話構成で追究する衝撃の実録小説! -
裏の勢力が形を変えて表に進出。その恐るべき実態とは何か!?
ノンキャリアで大手都市銀行の支店長にのし上がった品川菊次は、倒産寸前の商社の再建にも成功する。暴力団と繋がりを持つ人間を抜擢し、勢いに乗って地上げに手を染めバブルを謳歌するが、次第に身動きが取れなくなってしまうのだった。そこへカネを食いちぎる“鮫”が言葉巧みに接近して……。裏の勢力が形を変えて表に進出。その恐るべき実態とは何か!?(『深海の鮫たち』改題) -
女は魅惑的な体を預け、許しを請う。六甲の欠点は色好み。当然、情事に陥る。そこをロシヤ人に激写され……。
六甲道夫の車に金髪女の運転する車が後ろからゴツン。勤務先のホテル・デュークは程近い。六甲は実績を買われ、より大きなホテルの探偵にスカウトされていた。女は魅惑的な体を預け、許しを請う。六甲の欠点は色好み。当然、情事に陥る。そこをロシヤ人に激写され、国際機密会議の盗聴に協力を迫られた。手に汗握る連作劇(ドラマ)! -
犯人の挙動を凝視する迫真の傑作集。
地方都市のキャバレーで猟銃が乱射され、死者や怪我人が出た。犯人は逃走。派出所の宮田巡査にも検問指令が下った。実家(さと)に帰省中の妻、みさ子は事件を知り、三歳の子を背に夜の山道を駆ける。と、犯人が出現! みさ子は凌辱の受ける隙に傍らの猟銃を奪い、驚く男を蜂の巣に……(表題作)。犯人の挙動を凝視する迫真の傑作集。 -
羽島良治という男が、家でフグを食べ麻痺を起こした。33歳。救急病院に運ばれたが死亡する。
羽島良治という男が、家でフグを食べ麻痺を起こした。33歳。救急病院に運ばれたが死亡する。北島部長刑事と戸栗刑事は、危険なキモを簡単に食卓に載せたことに疑念を抱いた。仕入れの魚屋に当たり、妻の真由美の身辺を洗う。北島は真由美の妖艶さに、不倫の匂いを感じた。果たしてベンツを運転する男性が…(第六話)。 不倫が招く恐怖の惨劇! -
会長が頭を撃たれて即死!」の情報が吉備組の事務所を動転させた。
「会長が頭を撃たれて即死!」の情報が吉備組の事務所を動転させた。吉備兼造はハワイから恋人を招き、東京見物の最中だった。襲撃者は宿敵槌田組の猛者たち。当然、復讐戦が練られたが、警察の監視は厳しい。すると槌田組長が前親分の墓参で熊本へ飛ぶという。吉備組の蒲田啓一は搭乗員の前で空港へ潜入! 手汗握る力作を精選。 -
パトカーに、「銀行強盗!」の通報が入る。犯人は散弾銃で、すでに人を撃ち、銀行に籠もっていた。
速水巡査部長と鎌田巡査のパトカーに、「銀行強盗!」の通報が入る。犯人は散弾銃で、すでに人を撃ち、銀行に籠もっていた。防弾チョッキは一着だけ。「部長どうぞ」と鎌田は譲り、犯人に迫った。途端に散弾銃が火を噴き、鎌田が崩れた。現場は立入り禁止となる。だが速水は復讐に燃え、中華料理店の出前に化けて裏口から犯人に向かう。著者の正義感と娯楽性が横溢する一冊。 -
博子はアケミの首を絞めた。殺った! 二人はソープランドで現金を貯めていた。
博子はアケミの首を絞めた。殺った! 二人はソープランドで現金を貯めていた。博子が男に騙され、アケミに3000万円を借りる。その利子と取り立てが異常だったのだ。新幹線で北へ逃げる。昂ぶった博子は同席の和菓子屋の息子を色仕掛けで虜にした。北国での二人は、幸せそのものだったのに……(第一話)。 著者は、『餌食』で運命の餌食になった男女に肉薄! -
幸恵は和田組の平凡な極道の娘で28歳。5歳年下の慎吾と新婚の愛欲に溺れている。
「二人で殴り込みをかけるんや」 妻の幸恵が、夫の慎吾を誘った。幸恵は和田組の平凡な極道の娘で28歳。5歳年下の慎吾と新婚の愛欲に溺れている。そのとき恩人の若頭補佐が宿敵三輪組の狙撃を受けた。「いざ復讐!」と幸恵がバイクで飛び出し、慎吾は背後で拳銃(チャカ)を握る。うまくいけば出世の望みもなくはない。だが、二人を怖い罠が待つ……! 興奮渦巻く「極道戦争」傑作集(オムニバス)。 -
襲撃隊は神戸の親和会相馬会長の一味。タレントの奪い合いからの怨みが高じ全面戦争に!雄大な構想の新ヤクザ小説。
45口径拳銃が夜の銀座で火を噴いた。通行人が斃れた。狙われた関東会関口会長は車の床に伏せて難を避けた。襲撃隊は神戸の親和会相馬会長の一味。タレントの奪い合いからの怨みが高じたのだ。全面戦争となる。ところが関東会にソ連が、親和会に中国が“第三の首領(ドン)”よろしく武器と資金の援助を――。雄大な構想の新ヤクザ小説。(『六本木奇兵隊』改題) -
二人の特別捜査官が突然、行方を絶った。彼らは宗教団体“至福教”に絡んだ殺人事件を解明するため、潜入捜査中であった。至福教――それは神楽遊びとお助けぐらし(性の解放と生活互助)を教義にした有数のマンモス教団であり、権力と結んで何ぴとも手を触れることのできぬ存在だった。“事件を闇に葬ってはならぬ。隠密裡に徹底捜査し、首脳部を一掃せよ!”警察庁特別監察室別室の滝田一郎警部に密命が下った…。流血のバイオレンスと強烈な性描写で迫る“非情警部”の第2弾!
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塩路市は悪名高き二大暴力団・黒石組と花竜会が激しく抗争を繰り返す新興地方都市である。市政は麻痺し、市民生活は危険にさらされていた。警視庁特別監察官・滝田一郎に下った命令は「塩路市を監察せよ」というものだった。それは射殺も含め、手段・方法を選ばず、超法規的行動を認められた非情捜査を意味していた。塩路市の利権をめぐる両組の対立抗争には市警察も絡んでいるらしく、滝田は地元警察と暴力団の警戒網を突破して現地潜入を果たしたが…異才飯干晃一が放つハードアクションの白眉!
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白昼、現金輸送車が制服警官に襲撃され三億円が強奪されるという大事件が起きた。偶然にも付近を生中継していたテレビで一部始終が映し出されたにもかかわらず、なぜか警察は事件の存在自体を否定。現場となった鬼木市は、日本の地下経済を支配する闇の首領・宝殿賢治の牙城で、もはや警察組織ですら意のままにしているのだった。事件の真相を究明し、宝殿を抹殺せよ!――警察庁特別監察室別室の滝田警部に密命が下った。バイオレンスとエロスが充満する“非情警部”シリーズ第3弾。
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大都会の喧噪と狂気の果て。男と女の犯罪小説、8篇
けばけばしいネオンの海が広がる大都会という荒野で、連日くり拡げられる男と女の快楽の“祭り”。――渡瀬伝平、27歳。歌舞伎町にあるピンクサロンの用心棒。?骨がとび出し蝮を連想させる容貌で、いかにもケンカの強そうなヤクザに見える。蒸し暑い夏の日の白昼、衆人環視の街角で、伝平は突如、一匹の飢えた野獣と化していった……。表題作ほか「強姦菩薩」「天狗教の秘戯」「42時間の独裁者」「カーセックスの夜」「なんでや? 一枚のヌード絵」「ネオンの海に死す」「全関西鉄血団」。大都会のなかで、男と女が奏でる飽くことなき欲望と犯罪を描いた傑作短編集。
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過激な現代人の欲望。趣向をこらした犯罪小説、7篇
工場の空地に放置された車のトランクの中から、腐乱した女性の全裸死体が発見された。被害者は沼津市内にあるバーの美人ママで、複雑な男性関係をもっていた。しかも、そのうちの6人から、総額2億5000万円にものぼる保険をかけられていたのだ……。表題作ほか、淫乱な大学助教授夫人の殺害事件「セックス地獄」、サディズムの快感に人生を狂わせてしまった医師の話「サドの告白」。ほかに「お気に入りの犯人」「白昼の暴力」「グラマーは全裸で死ぬ」「刑事の収穫」。現代人の抱く欲望を、熾烈なバイオレンスとエロスで描く傑作犯罪小説集。 -
新興ヤクザの野望と奇策…「三匹の竜」の跳梁、再び
日本最大の暴力団竜王組傘下の美里組組長・美里修介は、竜王組に厭気がさし組を解散しようと決意するが、その裏には今まで関東ヤクザとの密約で阻止されていた東京侵攻の野望が隠されていた―。美里は、元美里組若頭・黒岩徹、台湾黒社会(ヤクザ)の小竜頭林伯芳(ルントウリンポーファン)、日台混血の一匹狼・楊双五(ヤンシュワンウー)という三人の男を結ぶ奇縁を作りあげ、この“三匹の竜”たちによって美里組のダミーといえる新組織を新宿に立ち上げた。美里の構想はさらに大きな目標を見つめ、着着と手を打っていくのだった。ネオ極道の野望と激闘を鮮烈に描くハード・アクション!「三匹の竜」第2弾。 -
情熱に生き、悲運に殉じる…侠客の美学がここにある
この一編は、男の情熱についてのささやかなぼくの作品である。会津の小鉄とは、そも何者なのかというところからはじまったこの物語は、畢竟は、男とは何かというテーマとなって、ぼくにはねかえってしまったような気がする。(飯干晃一――後記より) -
死体の数だけの欲望…〈時代〉を切り取る犯罪小説集
大阪のドヤ街にあるホテルで、全裸の女性の死体が発見された。殺された女はグラマーな美人で心臓を一突きされ、血の海のなかに倒れていた。現場から採取された指紋から前科者リストを検証。有力な容疑者が浮かびあがり、事件は容易に解決するかにみえた。だが、数か月たっても女の身元は判明しなかった…。現代人の欲望を熾烈なタッチで描く犯罪小説集。 -
山口組をモデルに描く小説版日本ヤクザ戦争・完結編
法の裏側に君臨し、たえず全国制覇を狙う中島組連合王国の総帥・佐倉一誠――時価百億円にものぼる巨額な土地のぱくり事件解決を依頼された佐倉は、敵の背後に、東京で勢力をふるう松風会会長・大石剛介がひかえているのを知った。松風会とは、かつて、凄絶な抗争を繰り広げていた。その後、このぱくり事件をきっかけに巨大な利権をもたらす話がもちこまれた。南の海に浮かぶグァム、サイパンにカジノを開き、世界の美女を揃え、ハワイを凌ぐ歓楽郷をつくることだ。このプロジェクトが実現され、利権を得た組織は、その莫大な利益によって、文字通り全国を制覇する力をつけるだろう。日本の首領(ドン)を目指す中島組と松風会の死力を尽くした戦いが展開された。誰が王者になれるか。待望の完結編。
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山口組・一和会の抗争を徹底取材したドキュメント
日本のドン三代目山口組組長・田岡一雄の死によって生じた跡目相続争い。竹中正久が四代目を継いだことから山本広一派は、一和会を結成。最大最強を誇る暗黒社会の“帝国”山口組は分裂し、激しく対立した。昭和60年1月、ついに、組長・竹中、若頭・中山らが、一和会の襲撃グループの銃弾に倒れ死亡。関西を主戦場に、戦火は全国に飛び火し、ここに、日本ヤクザ史上最大の苛烈な抗争が展開された。発端から終結、そして、その後の一和会の崩壊までを、精力的に徹底取材して再現された迫真のドキュメント。 -
新選組を支えた大侠客の生涯を描く、史実小説の傑作
幕末から明治維新にかけての動乱の時代。関東の大前田英五郎、東海の清水次郎長と並び称された大侠客・会津の小鉄――血なまぐさい事件が頻発する京都で、会津藩部屋総取締役となった小鉄は、徳川の“葵の紋”と近藤勇に己の生命を賭けていった。多くの手下をつかい池田屋襲撃の手引きなどで暗躍し、その名を轟かせた。だが、ついに訪れた“葵の紋”の落日、幕府の崩壊は、激しく生きた小鉄自身の落日でもあったのだ……。丹念に資料を掘り起こし取材して侠客の生涯を描いた著者会心の傑作史実小説。
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組長跡目を巡って大組織が割れた。血の抗争、再び
法の裏側の世界に君臨する関西ヤクザの巨大組織・貴船組。重層的なピラミッドを築き、傘下600団体、構成員4500人を誇る不動の連合王国も、新若頭の就任により、真っ二つに割れてしまった。主導権をめぐる思惑と利害が絡んだ熾烈な内部抗争は、ついに組長襲撃事件を引き起こした! 飯干晃一が描く、迫真の極道戦争。 -
山口組分裂の真相を明らかにする衝撃のドキュメント
平和国家日本の裏側には全く異質の“もう一つの日本”が存在している。そこでは今なお戦争が行なわれているのである。山口組三代目・田岡一雄の病死が発端になり、後継者をめぐり山口組は竹中派と山広派との間で3年間も跡目相続の争いが続いた。紆余曲折の末、昭和59年7月、竹中正久が四代目を襲名したが、山広派は新たに一和会を結成、ここに日本ヤクザ史上最大最強の山口組は、真っ二つに分裂した――。同時進行形で山口組対一和会の抗争に焦点をあてつつ、山口組内部の相剋を暴いた“ヤクザ戦争”の真実。 -
山口組におけるヤクザ・警察・政界の関係を活写する
中島組組長・佐倉一誠は、ヤクザを統一し全国制覇の野望を抱き、着着と組織を拡大していった。だが、警察の総力を結集した、暴力団撃滅の“頂上作戦”が執拗に展開され、全国のヤクザ組織は徹底的に破壊された。各組が続々と解散するなかで、中島組も例外ではなく、戦術の大きな転換が必要とされた。起死回生の妙案、それは――日本の政財界の大物と接触し、ギブ・アンド・テイクの強い関係を結び、法の裏側で君臨するのだ。そのための武器はおんなである。東京に秘密クラブがつくられ、とびきりのおんなが用意された。中島組の新たな進撃が開始された! 著者会心の好評シリーズ第2弾!
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暗黒社会のドン・田岡一雄の死と山口組の内部抗争
昭和56年7月23日、山口組三代目組長・田岡一雄永眠――。2府34県にまたがる593団体、構成員1万2,893人という巨大組織を築きあげたこの“暗黒街の英雄(ドン)の死”は、日本ヤクザ史上最強の山口組を根底から揺るがすものだった。ドンなき山口組は、四代目襲名に関わる身内の内部抗争に加え、山口組壊滅を狙う警察の圧力と外部の挑発という難敵に見舞われ、鉄壁だった組織にヒビが生じた。組織崩壊の危機に瀕し、まさに“戒厳令下の王国”ともいえる状況に置かれた山口組内部の真実を、詳密な描写でえぐり出す迫真のドキュメント。
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田岡一雄死後の山口組の内紛と再出発の真実を描く
ドン田岡一雄が死んだ―。跡目争いで、山口組は竹中派と山広派に分裂。ここに4年2ヶ月に及ぶ日本ヤクザ史上未曾有の抗争が始まった。しかし、この激戦を圧倒的勝利で終結させた男こそ武闘派として知られた後の五代目・渡辺芳則であった。組織を一新した渡辺は組内に残る竹中色を一掃すべく、竹中組を切り離す。更に、勢力拡大のため全国各地で凄絶な闘いを繰り広げ始めた…。不気味に膨らみ続ける巨大組織の野望に迫る衝撃の極道バイオレンス! -
山口組三代目をモデルに近代ヤクザの実像に迫る
〈ヤクザ社会に君臨し、全国を征覇するには、何よりも強大な力が必要であり、その力で他を圧倒することだ〉大阪に本拠をもち、全国征覇の野望を抱く、中島組三代目組長・佐倉一誠は、鋭い目つきで咳いた――佐倉は、中島組傘下の組を新たに独立させ、実業を奨励して、徐々に近代ヤクザの体裁を整えていった。そして、積極的に他の“領地”への侵略戦争を開始したのだ! 日本の首領(ドン)を目ざす中島組の組織拡大への道と凄じい血の抗争。激しい男の生きざまをリアルに描いた迫真の長編ドキュメント・ノベル。 -
日本におけるオトリ捜査の実例を描き出した衝撃作
オトリ捜査による麻薬取引の現行犯で逮捕された神戸の暴力団員・鈴木兼雄は、インフォーマー(通報者)になることを承諾し、釈放された。その鈴木のもとへ、暴力団組織に単身潜入し麻薬ルートの潰滅を使命とする麻薬取締官・阿久津竜介が現われた。不思議とウマが合った二人は、早速暴力団の賭場にのりこみ行動を開始した――。罠を仕掛け、犯罪行為を挑発し、その犯罪行為の片棒をかついで逮捕するオトリ捜査。この捜査法の驚くべき実態を描く衝撃作、完結篇。 -
文化財団を装った諜報組織の秘められた任務とは…
怜悧な頭脳をもち、しなやかで強靱な肉体と端麗な顔つきの男――竜神一郎、34歳。奥沢記念財団の凄腕の機関員であり、元武器商人として硝煙の世界を駆け廻った。財団は、表むきは海外との文化交流を仕事としている。だが、実際は情報蒐集機関で、世界最小の強力な影の軍隊でもあり、日本の国益を守ることが使命とされている。――東南アジアきっての独裁者ジルバ大統領の唯一の楽しみは、全てに解放され、混血の美女・知念マリアを抱くために来日することだ。この機会を狙い、大統領暗殺を企てる一派が潜入。日本を舞台に闇の戦争が展開された。莫大な利権に群がる暴力団も戦いに参入した。奥沢記念財団は、竜神を中心に組織をあげて、日本に利権をもたらす大統領を守るため出動した……。
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資金源開拓の標的は企業。ヤクザの経済戦争を描く
宝塔園観光のオーナー会長である丸田利弥が病死した。途端に経営権の継承をめぐり、丸田の未亡人・良枝と後継者を自負する社長の吉岡が対立し、社内を二分してしまう。吉岡は株の買い占めによって良枝を追放しようと企て、日本最強最大の広域暴力団・貴船組傘下の仕手集団に話を持ち掛けた……。利権に群がる“猟犬(ヤクザ)”たち。裏社会に棲む仕事師たちが加わった争いは、“猟犬(ヤクザ)”同士の熾烈な闘いへと発展していく――。企業を食い物にする暴力団の錬金術を過激に暴く、著者渾身の超フィクション!!
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