『角川文庫、飯干晃一、0~10冊(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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大都会の喧噪と狂気の果て。男と女の犯罪小説、8篇
けばけばしいネオンの海が広がる大都会という荒野で、連日くり拡げられる男と女の快楽の“祭り”。――渡瀬伝平、27歳。歌舞伎町にあるピンクサロンの用心棒。?骨がとび出し蝮を連想させる容貌で、いかにもケンカの強そうなヤクザに見える。蒸し暑い夏の日の白昼、衆人環視の街角で、伝平は突如、一匹の飢えた野獣と化していった……。表題作ほか「強姦菩薩」「天狗教の秘戯」「42時間の独裁者」「カーセックスの夜」「なんでや? 一枚のヌード絵」「ネオンの海に死す」「全関西鉄血団」。大都会のなかで、男と女が奏でる飽くことなき欲望と犯罪を描いた傑作短編集。
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過激な現代人の欲望。趣向をこらした犯罪小説、7篇
工場の空地に放置された車のトランクの中から、腐乱した女性の全裸死体が発見された。被害者は沼津市内にあるバーの美人ママで、複雑な男性関係をもっていた。しかも、そのうちの6人から、総額2億5000万円にものぼる保険をかけられていたのだ……。表題作ほか、淫乱な大学助教授夫人の殺害事件「セックス地獄」、サディズムの快感に人生を狂わせてしまった医師の話「サドの告白」。ほかに「お気に入りの犯人」「白昼の暴力」「グラマーは全裸で死ぬ」「刑事の収穫」。現代人の抱く欲望を、熾烈なバイオレンスとエロスで描く傑作犯罪小説集。 -
新興ヤクザの野望と奇策…「三匹の竜」の跳梁、再び
日本最大の暴力団竜王組傘下の美里組組長・美里修介は、竜王組に厭気がさし組を解散しようと決意するが、その裏には今まで関東ヤクザとの密約で阻止されていた東京侵攻の野望が隠されていた―。美里は、元美里組若頭・黒岩徹、台湾黒社会(ヤクザ)の小竜頭林伯芳(ルントウリンポーファン)、日台混血の一匹狼・楊双五(ヤンシュワンウー)という三人の男を結ぶ奇縁を作りあげ、この“三匹の竜”たちによって美里組のダミーといえる新組織を新宿に立ち上げた。美里の構想はさらに大きな目標を見つめ、着着と手を打っていくのだった。ネオ極道の野望と激闘を鮮烈に描くハード・アクション!「三匹の竜」第2弾。 -
新選組を支えた大侠客の生涯を描く、史実小説の傑作
幕末から明治維新にかけての動乱の時代。関東の大前田英五郎、東海の清水次郎長と並び称された大侠客・会津の小鉄――血なまぐさい事件が頻発する京都で、会津藩部屋総取締役となった小鉄は、徳川の“葵の紋”と近藤勇に己の生命を賭けていった。多くの手下をつかい池田屋襲撃の手引きなどで暗躍し、その名を轟かせた。だが、ついに訪れた“葵の紋”の落日、幕府の崩壊は、激しく生きた小鉄自身の落日でもあったのだ……。丹念に資料を掘り起こし取材して侠客の生涯を描いた著者会心の傑作史実小説。
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死体の数だけの欲望…〈時代〉を切り取る犯罪小説集
大阪のドヤ街にあるホテルで、全裸の女性の死体が発見された。殺された女はグラマーな美人で心臓を一突きされ、血の海のなかに倒れていた。現場から採取された指紋から前科者リストを検証。有力な容疑者が浮かびあがり、事件は容易に解決するかにみえた。だが、数か月たっても女の身元は判明しなかった…。現代人の欲望を熾烈なタッチで描く犯罪小説集。 -
組長跡目を巡って大組織が割れた。血の抗争、再び
法の裏側の世界に君臨する関西ヤクザの巨大組織・貴船組。重層的なピラミッドを築き、傘下600団体、構成員4500人を誇る不動の連合王国も、新若頭の就任により、真っ二つに割れてしまった。主導権をめぐる思惑と利害が絡んだ熾烈な内部抗争は、ついに組長襲撃事件を引き起こした! 飯干晃一が描く、迫真の極道戦争。 -
山口組・一和会の抗争を徹底取材したドキュメント
日本のドン三代目山口組組長・田岡一雄の死によって生じた跡目相続争い。竹中正久が四代目を継いだことから山本広一派は、一和会を結成。最大最強を誇る暗黒社会の“帝国”山口組は分裂し、激しく対立した。昭和60年1月、ついに、組長・竹中、若頭・中山らが、一和会の襲撃グループの銃弾に倒れ死亡。関西を主戦場に、戦火は全国に飛び火し、ここに、日本ヤクザ史上最大の苛烈な抗争が展開された。発端から終結、そして、その後の一和会の崩壊までを、精力的に徹底取材して再現された迫真のドキュメント。 -
暗黒社会を知る教科書。山口組と現代日本史を辿る
日本のドン、三代目山口組組長・田岡一雄――山口組は、淡路島出身の山口春吉により大正4年、わずか50人の作業員を率いて神戸に看板をかかげた。その組織が田岡の時代、昭和39年には、424団体、9450人を配下に持つ、日本最大最強を誇る巨大軍団に成長していた。日本のアウトローの歴史をたどりながら、暗黒社会の頂点に達した男・田岡一雄の生き様と、彼がどのようにして強大な地下帝国を育てあげたかを描いた、迫真のノンフィクション・ノベル。 -
山口組三代目をモデルに近代ヤクザの実像に迫る
〈ヤクザ社会に君臨し、全国を征覇するには、何よりも強大な力が必要であり、その力で他を圧倒することだ〉大阪に本拠をもち、全国征覇の野望を抱く、中島組三代目組長・佐倉一誠は、鋭い目つきで咳いた――佐倉は、中島組傘下の組を新たに独立させ、実業を奨励して、徐々に近代ヤクザの体裁を整えていった。そして、積極的に他の“領地”への侵略戦争を開始したのだ! 日本の首領(ドン)を目ざす中島組の組織拡大への道と凄じい血の抗争。激しい男の生きざまをリアルに描いた迫真の長編ドキュメント・ノベル。 -
ヘロイン取引を巡る密売組織と麻薬取締官の攻防
オトリ捜査――わが国において、それは厚生省麻薬取締官に限り許されている犯罪捜査法である。この物語は、昭和30年代、日本が未曾有のヘロイン禍に悩んだ時代に、麻薬をめぐって実際におこった出来事を描いたものである。麻薬の密売では大手の暴力団組織、神戸の五島組幹部・鈴木兼雄は、オトリ捜査の罠にはまり、ヘロイン売買取引中に逮捕される。密告(タレコミ)が生んだオトリの罠だったことを知った鈴木は、自らインフォーマー(通報者)になることを条件に、釈放されるのだが……。ヤクザ対麻薬取締官の虚虚実々の駆け引きはつづく――。 -
実録ヤクザ戦争・九州編。久留米・道仁会VS山口組
福岡県久留米市に本拠を置く広域暴力団・道仁会は、九州きっての大組織を誇っていたが、より潤沢な資金源を求め、博多・中洲の繁華街への進出を狙っていた。彼らが標的として選んだのは、山口組系伊豆組であった。強大な山口組に道仁会が敢然と戦いを挑むことを決意した裏には、山口組が一和会との戦争に追われていたことがあった。“伊豆組支援の余裕はない”と、道仁会は判断したのである…。道仁会を中心とした九州ヤクザ抗争の死闘を描く、極道バイオレンス! -
広島のヤクザ抗争ドキュメント。映画も大ヒットを記録
昭和38年4月17日深夜、山村組組員が打越会会員を急襲、一人を射殺した。この一発の銃声が、敵対する両組による“広島ヤクザ戦争”の引き金となった。しかも背後には、力による日本制覇を狙う神戸の山口組、本多会の二大勢力がひかえていたのだ。殺(や)られたら殺(や)りかえせ――ヤクザ同士の血で血をあらうすさまじい抗争は、その一応の終結をむかえるまでに、組員のほか、巻きぞえにされた一般市民を含め、なんと40名を上まわる生命が奪われていった。これは、その渦中にあった美能組元組長・美能幸三の手記をもとに構成した、迫真のドキュメントである。 -
文化財団を装った諜報組織の秘められた任務とは…
怜悧な頭脳をもち、しなやかで強靱な肉体と端麗な顔つきの男――竜神一郎、34歳。奥沢記念財団の凄腕の機関員であり、元武器商人として硝煙の世界を駆け廻った。財団は、表むきは海外との文化交流を仕事としている。だが、実際は情報蒐集機関で、世界最小の強力な影の軍隊でもあり、日本の国益を守ることが使命とされている。――東南アジアきっての独裁者ジルバ大統領の唯一の楽しみは、全てに解放され、混血の美女・知念マリアを抱くために来日することだ。この機会を狙い、大統領暗殺を企てる一派が潜入。日本を舞台に闇の戦争が展開された。莫大な利権に群がる暴力団も戦いに参入した。奥沢記念財団は、竜神を中心に組織をあげて、日本に利権をもたらす大統領を守るため出動した……。
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野望、殺戮、裏切り。組織暴力団の本質に迫る、6篇
日本全国に442団体、構成員12,000人を擁する広域暴力団神戸組組長・酒田隆作が急性心不全で死んだ。酒田は3年前、抗争中だった王子組組員・鳴川に拳銃で撃たれたが奇跡的に回復したのだった。厳重な警戒体制を敷いた首領(ドン)の通夜の日、背の高い痩せた17歳の少年が思いつめた表情で邸をうかがっていた。少年は、首領(ドン)を撃った鳴川に憧れ、鳴川の遺志をついで偉大なる標的首領(ドン)を撃つことを最大の目標としていた……。表題作ほか「数奇な愛人-鳴海と梅川の女」「ヤクザの勲章」「銃弾の掟」「抗争の墓場」「色欲の交差点」を収録。男たちの野望と闘いを描いて組織暴力団の実体に迫る傑作集。
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欲望に生きる人間たち。エロスとバイオレンスの6篇
銀座にある一見教会風の白い瀟洒なビル。内部は橙色のジュータンが敷きつめられ、上品で明るいロビーの〈宝田美容整形病院〉。院長の宝田公平は、お洒落でベスト・ドレッサーの遊び好き。この病院をとりまく、知的でスキャンダラスで、華やいだムードは、女性に受ける絶好の条件を満たし、いつもマスコミにさまざまな話題を提供していた。しかし、ある深夜、宝田は、春田組の三下(ちんぴら)に銃撃されて即死。一体、この病院をめぐって何が起きたのか……。飯干晃一が描く、バイオレンスとエロスの世界。 -
資金源開拓の標的は企業。ヤクザの経済戦争を描く
宝塔園観光のオーナー会長である丸田利弥が病死した。途端に経営権の継承をめぐり、丸田の未亡人・良枝と後継者を自負する社長の吉岡が対立し、社内を二分してしまう。吉岡は株の買い占めによって良枝を追放しようと企て、日本最強最大の広域暴力団・貴船組傘下の仕手集団に話を持ち掛けた……。利権に群がる“猟犬(ヤクザ)”たち。裏社会に棲む仕事師たちが加わった争いは、“猟犬(ヤクザ)”同士の熾烈な闘いへと発展していく――。企業を食い物にする暴力団の錬金術を過激に暴く、著者渾身の超フィクション!!
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