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『西村寿行、501円~800円(文芸・小説、マンガ(漫画))』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全63件

  • 693(税込)
    著:
    西村寿行
    レーベル: ――

    ふたりの男が延髄を刺され、トリカブトを注入されて死亡した。つづけて、女性も亡くなった。一見すると、何のつながりもないと思われたが、3人とも茸狩りでペンションに泊まった折、土石流に巻き込まれていた。生き延びた男は、そのことに気づき、思いもよらぬ手段を講じ、殺人鬼に抗していく――。〈表題作「幻獣の森」〉。ほかに「蟹と狼」「変化(へんげ)」「巨猪の山岳」。全4篇とも、脳の奥底を揺さぶる刺激に充ちた作品集。
    西村寿行って、こんにもヤバい小説を書いていたのか――。
  • 693(税込)
    著:
    西村寿行
    レーベル: ――

    魔物に取り憑かれた人間が、いかに弱く、いかに苦しみ、非業に追いやられていくかを突き詰めた作品集だ。
    「海と女と少年」では、失踪した母を捜すために、愛犬とともに家を出た14歳の少年は、あまりにも理不尽な出来事に遭う。その頃、女性の失踪事件が連続して起こっていたことを受け、警視庁特別処理係の徳田左近警視は、そこに何かの怨念、悪霊を感じ取り、動き出した――。これぞ、誰も描くことができなかった世界観!
  • あり得ないほど見事なまでに、特異な短篇集だ――。北アルプス山麓の村で、若者の失踪が相次いだ。究明のために訪れた法師の伊良加は、そこに強烈な霊気を感じ取り、挑んだがはかなくも敗れてしまう。そこで頼ったのが、高僧の紹運だったが、はたして、どうなるのか……。(「情鬼の邑にどらわれし女の物語」より)。九つの短篇すべてが「~~の物語」と題され、全編に描かれる異界と現実の交錯には嘆息――。
  • 715(税込)
    著:
    西村寿行
    レーベル: ――

    警視庁の刑事・妙玄真之は別名「悪霊刑事」と呼ばれるが、そんな刑事は在籍していない。
    ところが、彼にしか解決できない事件が勃発すると、どこからともなく「悪霊刑事」は現れ、実在の者となる。
    今回は、ヒトや家畜の体内に入り込んで卵を産み付け、狂気へと導く殺人蠅なるものが大量発生したことで、「悪霊刑事」は現れた。生物学者はもとより、自衛隊の火器を使っても食い止められない殺人蠅を、妙玄はいかに立ち向かうのか――。寿行ワールド全開の異界ハードロマン!
  • 660(税込)
    著:
    西村寿行
    レーベル: 光文社文庫
    出版社: 光文社

    外科医・徳田兵介(ひょうすけ)は、喧嘩で肋骨を折った暴力団員の牛窪を、ちょっとした手術ミスから廃人同様の体にしてしまった。それがきっかけで、彼が実は免許を持たない偽(にせ)医者だと発覚してしまう。徳田は牛窪の報復を恐れ、逃亡の旅に出た。一方、復讐の野獣と化した牛窪は、徳田の妻を犯し、彼の後を追った……。 圧倒的な迫力で、バイオレンスとセックスの極致を活写。
  • 660(税込)
    著:
    西村寿行
    レーベル: 光文社文庫
    出版社: 光文社

    人に巣くった醜心、醜男、醜類。平安の世、文徳天皇の女御・藤原明子は鬼の気に取り憑かれた。悪霊退散の大修法も効果なく、遂に女御は凌辱されてしまった……。京都洛北で、乳房と性器を深く抉りとれられた女性の全裸死体が発見された! 平安の世と現代を巧みにフラッシュバックさせた長編伝奇の傑作。
  • 悪の組織に男が逆襲を誓う極北の地に戦端ひらく。紀州犬と羆を連れた男が、怒りの大反撃。妻を凌辱した組織を潰せ――北海道に自治権が与えられ、道州制に移行した。その道政府を、謎の「D機関」が、転覆しようと秩序破壊工作に出た。札幌、函館などの大都市は、一気にスラム化した。D機関に妻を凌辱された連邦政府特別捜査官・法玄(ほうげん)は、紀州犬・那智及び羆(ひぐま)たちとともに、怒りの大反撃に出た。暴虐の北の大地・知床に嵐が吹きすさぶ!
  • 660(税込)
    著:
    西村寿行
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    異常者に拉致された検事の妻の変心は何故か? 男の血は熱く、哀しい――東京地検検事の妻が、白昼、異常者によって拉致され、陵辱の限りを尽される。遅々として進まぬ捜査に、業を煮やした検事は、一匹狼の調査屋・千年道士に助けを求めた。事件の想像を絶する成り行きが、千年の魂を震撼させた。千年は、深夜の阿蘇山麓へ、香港の暗黒街へと、苛烈な調査行を続けていったが……。
  • シリーズ5冊
    660748(税込)
    著:
    西村寿行
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    白い裸身に映える緋色の鯱。好評第5弾! ――途方もない要求を突きつける謎の電話に対して、日本の警察官や検事は拒絶で応じ、次々に殺害されていった。司法の壊死を狙うこの狂気の電話の正体は? 仙石文蔵らスーパーヒーローは、狂気の正体を追う。思念に浮かんだ悪魔は、白い裸身に緋色の鯱を描かれた美女の背後に……。空前のスケールで展開される痛快「鯱」シリーズの第5弾。
  • シリーズ2冊
    605(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    九月、伊豆大島の岩肌にブダイ釣りに興じる一行――作家西村寿行と錚々たる編集者二十人。そのうち一人が奇声を発して巨大なトラ河豚を釣り上げた。が、死んだように凪ぐ海に、西村は異変を悟っていた。すでに一行は三途の川を渡ってしまったのだ。西村の料理したトラ河豚が原因で。そこは黄泉国、戻るすべはもうない。狂気に逸る日本の知性たちの、恐れを知らぬ地獄冥府への旅が、こうして始まった。
  • シリーズ2冊
    715(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    平家の落人部落といわれる鬼無村の全村民が、ある日、忽然と消え失せた!謎を探る逢魔麻紀子の霊夢には、雲切り峠に棲むという透明な鬼と死力を尽くして闘う父・高時の苦悶の形相が……。秘境の地に、果たして何が起こったのか!? 見えない敵に向かって、秘伝の杖術を駆使する羽麻紀子と、警察庁特別捜査員・真庭正之の執念の反撃が始った。著者渾身のハードロマン大作。
  • 605(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    新宿にあるホテルの浴室で、関東道路公社調査課課長・高路の溺死体が発見された。酒に酔いタイルに頭部をぶつけ昏倒した末に死んだということらしいが、警視庁捜査一課の最古参である遠野松次刑事は、頭がぶつかるのを防ぐのにタイルの壁に掌紋を残さなかったことに不審を抱いた。捜査を開始するうちに、高路が、関東道路公社東京支社長とともに、野沢建設社長と会合していたことが明らかになってきた……。
  • シリーズ4冊
    550660(税込)
    西村寿行
    レーベル: 光文社文庫
    出版社: 光文社

    チベット山中で半死半生の母・静代が救出され、「雷四郎が殺された」といって意識不明に……。雷四郎五部作の第2集。

    一匹狼のヤクザ・宮田雷四郎が、母の静代を連れてシルクロードへ旅立った。一カ月後、チベット山中で半死半生の状態で救出された静代は、「雷四郎が殺された。警視庁の白川さんに――」といったきり意識不明に……。知らせを受けた刑事の白川武秋と医師・剣持雅晴は、敵を討つべくネパールへ飛んだ。『昏き日輪』の三人組が、ヒマラヤ山中で大暴れの痛快巨編!〈宮田雷四郎シリーズ〉
  • 605(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    風雨吹き荒ぶ深夜、野上広に替わって妻が無免許運転をしていると、突然視界を塞ぐように赤と黄の蛾が舞い上がり、バンパーが何物かをはねた。気が付くと、若い女がうつ伏せに倒れている。夫婦は逃げ出した。一週間後、上田と名乗る男から脅迫電話があり、五十万円を要求された野上は支払うしがなかった。さらに一カ月後、再び野上家の電話が鳴った――。傑作中篇集。《幻の初期作品「炎の記憶」を初収録》
  • 605(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    「死にそうに、いいです。ああッ」男のやり方は射精が目的だけではなく、丹念に女の官能を掘り起こす強姦だった。二七号強姦魔――五年前に忍び込んだ家で若夫婦を強姦し大金を奪って以来、七件の犯行を重ね二人の人妻を絞殺した凶悪犯。そしてまた新たな犠牲者が生まれた。泊まりがけの友人宅で被害に遭ったのは警視庁捜査一課・保科の妻だった。重い殺意を胸に、保科は犯人を追う! 官能バイオレンス集。
  • 605(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    明鏡流杖術の名手・逢魔紀魅は、死の床にある母・麻紀子から父の消息を知らされた。暗殺船〈レグルス号〉――東西両陣営に最も危険視されたクルーザー武装団のキャプテン・アキバが父だというのだ。同じ頃、暗殺船は某国政権転覆を請け負い、インド洋上にあった。そのアキバに、紀魅失踪の報がもたらされた……。血染めの海岸に凌辱の嵐ふくハードロマン巨篇。名作「峠に棲む鬼」続篇。
  • シリーズ2冊
    605(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    警視庁捜査二課の三影は厚生年金福祉事業協会と関東観光をめぐる汚職の摘発・捜査に当たっていたが、事件の鍵を握ると思われる同協会設備課長江波は逮捕寸前に行方を絶った。関東観光の背後には、秋武の存在があった。秋武は厚生大臣とも昵懇な交際を持ち、名の売れた事業家だが、日本暴力集団の“陰の総長”と渾名されてもいる。三影は江波失踪後の留守宅を訪れた男を追って南アルプスに踏み込むが……。
  • 605(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    死神シリーズ第6弾。伊造組長が朝日岳で人妻との青空性交(セックス)を愉しんでいるさなか、飛来したヘリから狙撃され、わけもわからず伊造は逃げた。だが理由はあった。登山道で男とすれちがった。その男が、伊造のザックにマイクロフィルムをしのばせたのだ。フィルムを争奪する陸幕の二つの工作チーム。背後には大国の諜報組織がからむ。伊能と中郷の死神コンビが動きだし、死屍累々の殺戮戦の幕は切って落とされた。ハードロマン巨篇。
  • 605(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    日本ウラニウム鉱社社長が殺害された。何者かに殺人犯の汚名を着せられた警視庁の仁科刑事は、逃亡中に接触してきたCIAから5万ドルの報酬と引き換えに奇妙な依頼を受ける。保守党大物政治家の長男の山岳での行動調査だ。徳島県祖谷渓谷、三重県オオトチ谷、中央アルプス……いずれも謎の人骨が発見された場所だ。不可解な動きに連動して、自衛隊特殊部隊と米海軍情報部が暗躍し始める。ハードロマン巨篇。
  • 660(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    無法のブラジル奥地、開拓農園を匪賊(ガリンペーロ)・毒蛇(ジャララックス)が襲い、根岸夫妻は虐殺され、幼い兄弟だけが残された。日本の警察庁から派遣された浅脇警視正は、匪賊と日本の過激派が手を組んだとの情報を得、襲撃者を追う。それから五年後、復讐の決意を秘めている根岸兄弟の前に、再び暴行と掠奪のかぎりをつくす毒蛇が姿を見せた。ジャングルと貧困、凄絶な掟と赤い土(テーラ・ベーリョ)の地平に渦巻く野望。巨匠の異色バイオレンス巨編!
  • 880(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    刑事vs大病院! 執念の刑事が病院の暗部を抉る、傑作社会派長編ミステリ

    警視庁に、奇妙な通報があった。
    石廊崎で起きた女性ダイバーの溺死は、事故ではなく殺人であるという。

    妻の裏切り以来、刑事としての情熱を失っていた鳴海は、特命を受け、大病院の看護師であった被害者の調査を開始する。

    医療過誤、製薬会社との癒着、患者の自殺関与――。
    病院内部の黒い疑惑を追うが、取り憑かれたように奔走する鳴海刑事に、強大な圧力がふりかかる。

    人間の尊厳を問い、病院組織の暗部に切り込む社会派ミステリの傑作。
  • 佐渡を飛び立ったセスナが北アルプス上空で行方を断った。搭乗者は東洋銀行頭取を始め五名。一方、プロダイバーの出雲も愛する妻子の帰宅を待ちわびていた。妻子が遭難したセスナに同乗した可能性を疑った出雲は佐渡に飛ぶ。彼はそこで妻が頭取に犯されたことを突きとめた。さらに、奇跡的に遭難者全員が救出されたが、その中に妻子の姿はなかった。出雲の執念の追及が始まった。復讐のハードロマン巨篇!
  • 605(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    戦国時代の怪魚伝説が残る北陸の町に、ある日一人の男が忽然と現れ、自分は町の名家黒須家の次男平吉だと名乗る。当主吉孝は二十年前に行方不明となった弟の出現に不安を覚えた。莫大な遺産相続に加え、怪魚が現れた年に生まれた者は災いをもたらす、という黒須家の呪いを平吉が宿していたからだ。平吉の魔性は目覚め、あてがわれた嫁を嗜虐的に犯し、兄嫁をも肉欲で貫く。狂気の長篇官能ハードロマン。
  • シリーズ4冊
    770814(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    赤い国が建造した最新鋭原子力潜水艦“赤い鯱(しゃち)”がオホーツク海で米国原潜のレーダーに捕捉された。米軍艦隊は総力を上げて追跡するが、巨大原潜は悠々と姿を消した。軍事優位逆転の事態に米国防総省は戦慄する。「赤い鯱を捕獲せよ」──仙石文蔵をリーダーとする四人の超人集団に白羽の矢が立った。深海潜水艇に乗り込んだ四人の男達は小笠原海溝へと潜航するが……大長篇ハードロマン。
  • 770(税込)
    西村寿行
    レーベル: 光文社文庫
    出版社: 光文社

    古来より伝わる〈狐つき〉を題材にした長編復讐小説の白眉!

    代々狐つきの家とみなされ、村八分にされていた出雲家の孤児・阿紫。母は町長の命令によって、町民に凌辱され狂死、父は憤死……そして、秘密をつかんだ兄も殺された。怒りと復讐に燃え、独り敢然と闘いを挑む阿紫の前に、奇妙な三人の中年男が……。古来より伝わる〈狐つき〉を題材にした長編復讐小説(ハード・バイオレンス)の白眉!
  • シリーズ4冊
    440660(税込)
    西村寿行
    レーベル: 光文社文庫
    出版社: 光文社

    捜査に乗り出した関守充介は、自宅を放火され、恋人・由紀を拉致され……

    夜釣りに出たまま行方不明の一等海上保安士・曾我一守が、新潟・直海(のおみ)浜で死体で発見された。海上保安庁特別警備監・関守充介の甥である。関守の妻も14年前、陵辱されたうえ殺されていた。単身、捜査に乗り出した彼は、自宅を放火され、恋人・由紀を拉致された……。海を舞台に展開する著者得意の長編サスペンス巨編!
  • 20億のネズミ軍団が“死の行進”を開始! 首都・東京は完全に麻痺して……。

    突如大発生し、甲府市を殲滅(せんめつ)した数十億匹のネズミの大群は、2年前に滅び去ったはずであった。しかし、強靭な生命力をもつ彼らは、歳月を経て蘇った。20億のネズミが、ついに多摩川の防衛ラインを突破! さらに過激派の破壊工作により、首都・東京は火の海と化した……。鬼才が世に問う衝撃の長編警鐘小説!
  • 空前絶後のテロリストが日本を狙う! 国家の非常事態に中郷&伊能のスーパー刑事が死闘を――。

    群衆渦巻く夜の新宿が炎上した。未曾有の大量無差別殺人。中郷広秋率いる公安特科隊隊員・伊能紀之の姉も被害者となった。やがて捜査線上に僧都保行という男が。その直後、僧都は、上野駅を爆破、さらにインドネシア石油相を暗殺。彼の真の狙いは、日本列島及び環太平洋国家の死滅だった! だが、無敵に思えた僧都にも意外な弱点が――。姉の報復を誓い、犯人を追う伊能&中郷(スーパー刑事)の死闘。胸がすく痛快巨編!
  • シリーズ3冊
    704(税込)

    極左を超えた超集団「ウルトラ極左」のガソリン爆破テロにより新宿は灰燼と化す。対テロリスト精鋭組織「公安特化隊」の若きエース伊能紀之はテロにより姉を失い復讐鬼と化した! 怨念渦巻くハードバトルが幕を開ける!!
  • 東京地検のエリート検事・杜丘冬人は、新宿駅の雑路で突然、女性から強盗強姦犯人だと指弾される。濡れ衣を着せられたその日から地獄の逃亡生活が始まった。自分を罠に陥れた者は誰なのか。怒りだけが彼の支えだった。巨匠の最高傑作長編! 高倉健主演映画原作。
  • 836(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    南海の孤島――日本――極寒のアラスカと、広大なスケールで、闘う男の世界を描くサスペンス・アクションの傑作長編!

    若き医師・原田の留守を襲った突然の悲劇――拳銃で撃たれて血の海に横たわる父。明らかに凌辱を受けた上で殺されていた妹。そして原田の恋人までもどこかへ連れ去られたらしい……。――誰が何のために……?復讐心に燃え、原田は父が臨終のときに漏らした“ケイサツニ、クラシイ……”という言葉の意味を追跡しはじめた。が、その核心に迫った時に彼は、三十余年前に行われた残虐な事実と、それを抹殺しようとする巨大な権力の存在を知った……。サスペンス・アクションの傑作長編!
  • 660(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    潜水記録への挑戦を契機に巻き起こる数々の事件……痛快サスペンスロマン!

    トカラ列島に住む金城昇は、スキューバ・ダイビングの世界記録に挑んだ。しかし、記録に3メートルおよばず失敗した。手造りの深海用カメラに映った謎の一葉の写真を持って上京した金城は、消息を絶ってしまい、あとを追った恋人、和子も行方不明になってしまった。捜査にあたった坊門刑事は奇書「東日流外三郡誌」を知る。写真をめぐって凌辱と殺人が……。壮大なスケールで描く伝奇ロマン傑作!
  • シリーズ2冊
    616(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    四人の男を狙い、殺し屋・人喰いが牙を剥く……壮絶な殺し合いの幕開けだ!

    伊神一武、拝郷長行、一色真文は無実だった。罠に落ち刑務所に収容されたのだ。火事に乗じて闇に逃れた三人と、共に逃走した九能五郎の四人の男たちは八甲田山中で夜を明かす。1200時間後、鹿児島にある未来の扉の前で落ち合うことを約束して別れた。しかし全てを仕組んで謎の男は伊神にドール、拝郷にオオカミ、一色にリカオンとコード・ネームを付け、殺し屋・人喰いを放つ。列島を縦断する壮絶なサバイバルゲームの幕が切って落とされたのだ。
  • シリーズ2冊
    572616(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    八百の癌患者と三百の医師を乗せた病院船が出港し、壮大なロマンが始まる……

    癌病船・北斗号。全長三百四十メートル、全幅四十五メートル。総トン数七万二千トン。総工費二千二百億円。八百人の患者とその個室にはマンツーマンの看護婦が付き、三百名の医師と最新鋭の医療機器が完壁な治療を施す――。世界保健機構の付属機関であるリチャード・スコット財団が、難病・癌と戦うべく建造した未曾有の病院船は全世界注視の中、いま静かに舫を解く。幾多の困難を克服し、人類の未来に希望の燈を点すために……。緻密な取材と壮大な構想で綴るアドベンチャーロマンの傑作。
  • 616(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    “かずら橋”を境に対立する町と村とを描くバイオレンス・サスペンス長編!

    一本の川にかかる“かずら橋”を境に、敵・味方でいがみ合う町と村があった。互いに相手を罵倒し、陰惨な暴力沙汰も絶えない。そしてこの対立と憎悪は、強姦事件、放火事件をきっかけに、ますますエスカレートしつつあった。――そんななかで起きたひとつの殺人事件。村の実力者が何者かの手によって撲殺されたのだ。村と町との対立と緊張は、ついに一触即発の状態まで高まった! 西村寿行が人の心のバイオレンスを描く、話題の長編サスペンス。
  • 704(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    妻の不義をきっかけに狂う運命の歯車。男を貫くバイオレンス・アクション!

    真昼の情事に溺れる妻を尾行し、その現場に踏み込んだ現職警部・越智数正は、許しを乞う妻を射殺し、相手の男・由布文人の膝頭を射ち抜いた。懲役10年6ケ月―刑は確定し、越智は千葉刑務所に収監された。そして服役中に唯一の心残りであった娘・珠樹が自殺したことを知る。妻が死に、娘が死んだ今、不義を働いた由布は、やはり死をもって償うべきだ。越智は受刑者を束ねる暴力団組長と共謀し脱獄を図り、復讐の鬼と化した。一方、越智逮補に失敗したかつての上司・瓜生も職を辞し、越智を追う旅を始める……。傑作ハード・ロマン。
  • 704(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    手術ミスをきっかけに患者から逃亡を始める男は……悲劇と快楽のハードロマン

    手術ミスを犯し、復讐鬼と化した患者に追われる外科医は、逃亡の果てに……。迷妄のハードロマン。
  • シリーズ3冊
    572792(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    伝説の峠路を舞台に、亡き娘への想いを謳い上げ、道を拒む者たちと闘う男の世界を描き上げた、叙情あふれるサスペンス・ロマンの傑作!

    秋葉文七、四十八歳。妻を早く亡くし、一人娘・小菊までも事故で喪った彼は、ふと旅への郷愁にかられ、生前、小菊が辿った峠路をめぐるため強力ジープで出発した。道中、猿と戯れる娘との出会い。古き因襲の残る山村での不思議な出来事……。その一方で、文七のジープはなぜか何者かによって襲撃されるのだった。文七の波乱の彷徨はどこまでも続く……。伝説の峠路を舞台に、亡き娘への思いを謳い上げ、道を拒む者たちと闘う男の世界を描き上げた、叙情あふれるサスペンス・ロマンの傑作!
  • シリーズ6冊
    616660(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    通称“無頼船”の乗組員、一筋縄ではいかない喧嘩男たちの海洋活劇ロマン

    海の男たちの激しさとやさしさ! 喧嘩船として名が通り、日本沿岸を航海するオンボロ貨物船孤北丸。乗組員は、四歳の時に母に捨てられ記憶に残る母の像を求め続けている船長、元坊主で今はキリスト教にこっている甲板長、警察を極度に怖れやたら刃物を振り回す司厨長、女たらしで啖呵だけは強い甲板員、女を抱いただけで気絶してしまう機関長と、様々な過去をもった荒くれ男たち。事あるごとにいがみ合い喧嘩を始めるが、心根はやさしく海の男の友情で結ばれている。船上で港でさまざまな事件に遭遇し闘いを繰り返す海に棲む男たちの海洋活劇ロマン。
  • シリーズ2冊
    616660(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    鉈割瓢と斧割糺は出所後、人妻を拉致し無人島へ……豪快! 冒険バイオレンス!

    鉈割瓢と斧割糺は正統松浦水軍を先祖にもつ親戚同士のくされ縁。ある陰謀のため強姦の罪をきせられ、揃って刑務所へ。出所後、職と金のないふたりは大胆にも人妻を拉致し、無人島で暮らし始める。だが、夫に発見され、暴力団の手から真子という女性を救出するという奇妙な仕事が押しつけられる。色と欲にかられたふたりの天衣無縫な救出作戦とは? 冒険バイオレンス!
  • シリーズ2冊
    572(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    幽閉され肉欲の儀式を受けた妻。激昂した片倉は宗教団体へ復讐を開始する!

    妻は何処に消えてしまったのだ? 少壮弁護士の片倉が帰宅したとき、彼の最愛の妻は失踪していた。誘拐か? 事故か? あるいは男関係か? しかし、事実は片倉にとって、あまりに残酷だった。妻は奇怪な宗教集団のためにに幽閉されていたのだ。そして、この秘境で行われているのは、この世のものとは思えぬ恐怖の肉欲の儀式だった。焦燥と怒りとに燃えて片倉は、ただひとり悪魔の集団への反撃を開始した。強烈なパワーで描きあげた、戦う男のバイオレンス・ロマン!
  • シリーズ2冊
    616660(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    尼子家の遺児、孫四郎が仔犬の悪太郎とともに一族再興の抗争へ身を投じ……?

    時代は戦国乱世、織田信長らが天下制覇の野望に燃えているころ、かつての西国の覇王・尼子氏は、毛利の謀略のために一族滅亡してしまっていた。しかし、一族でただひとり、孫四郎だけが生き残り、仔犬の悪太郎とともに成長していた。一方、中山鹿之助ら、尼子十勇士を中心とする尼子の残党は捲土重来を期し、孫四郎を擁立して一族再興のときをねらっていた。かくして血で血を洗う抗争の火蓋は切っておとされた…! 巨匠・西村寿行が放つ、波乱万丈の戦国伝奇アクション・ロマン巨編!
  • シリーズ2冊
    660(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    突如襲来したバッタの大群により日本は大混乱へ……空前絶後のパニック巨編!

    突如、日本を襲ったバッタの巨大な群れは、東北地方で米、野菜を喰いあらし、人々をパニックに陥れた。不信、暴動、輪姦……最悪な事態をむかえ、対策は急を要した。しかし、政権を維持しようとする中央政府の出した結論は、東北六県を切り捨てる冷酷・非情なものであった。やむをえず、東北地方の県民による「東北地方守備隊」が組織され、中央との対立はついに限界に達する……! 空前絶後の想像力で描く、感動のスーパー・パニック・ロマンの傑作!
  • シリーズ2冊
    616660(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    刑事・仙波は秘宝の埋蔵場所を知るが拉致されてしまい…会心の巨編、上巻!

    〈野郎、ただではおかんぞ!〉 深夜の家荒しに続き、男たちの襲撃――警視庁刑事・仙波は怒りをこめてつぶやいた。――しかし、奴等は何を狙っているのだ……? 仙波はそのとき、以前、交通事故を起こした男を病院に運んだ際、その男がビニール片に書いた地図のようなものを残していたことに気付いた。そこには何かの秘宝の埋蔵場所でも印してあるのだろうか……? が、仙波は何者かに拉致されてしまう……。隠された〈物〉は何か、そして背景で暗躍する組織の正体は? 会心のスーパー・アドベンチャー巨編(上)
  • 小心組長・瀬田は妖術使いのババアと組み下剋上へ! ユーモラスな冒険活劇!

    暴力団組長・瀬田雄一は風貌が蟾蜍に似ていた。瀬田は、神浴温泉郷に旅館をもっていたが、ホテル王・小野田万作に追い詰められ、手放したのだった。小野田にひと泡ふかせる機会をうかがっていた瀬田は、茶吉尼の外法を使うというオババと手を組んだ。狙いは小野田が北極点に建設しようとしているレジャーホテルだった……。ユーモラスな大冒険活劇決定版。
  • 山の王者たる三大巨獣に挑む孤独な老人と一匹の犬。秘められた巨匠の原点!

    南アルプスの荒涼とした岩山を中心に、ひとりの老猟師が“荒野の王者”と名付ける三頭の獣が棲息していた。巨大な犬鷲、狂猛な巨熊、長大な牙を誇る猪……老猟師は、いつしかすべての王者たちと闘う日が来るとは思っていた。が、とりわけ怨敵と考えていたのは、可愛い嫁や孫をはじめ猟犬の“隼”までも鋭爪にかけた巨熊だった。そんな折、老猟師は一匹の仔犬を拾い、二代目“隼”と名付けた。王者たちとの対決の日は刻一刻と近づいてくる……。最後の闘いに残り少ない命を燃やす老猟師と、一匹の犬との交流を描き、生命の不思議と悲しさを謳い上げた壮大なドラマ。作家・西村寿行の幻の処女長編であり、原点ともいえる名作。
  • 704(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    作家・西村寿行は赤いベンツで温泉街へ……。抱腹絶倒の怪奇冒険ロマン!

    13人の編集者が取材旅行で東北自動車道を北上していた。待ち合わせた地点で先着しているはずの西村寿行の姿はなかった……。神隠しか?3ヶ月後の同時刻、編集者たちは、再びその集合地点に向かった。なんと、そこには失踪した時と同じ服装の2人がいた。作家の不思議な妄想の世界へと案内する、抱腹絶倒冒険譚!
  • 572(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    軍馬として中国大陸へ渡った松嵐。軍犬・鉄とともに凄惨な戦時下を駆ける……

    昭和八年三月、三陸一帯を襲った大地震はその数十分後、巨大な津波を発生させた。岩手の寒村に住む荻生国光は、生活をともにしていたアラブ種混血の牝馬・松風と紀州犬・シロの不思議な能力により津波を察知。全村民を大災害から救うことに成功した。以後、この二頭は尋常ならざる能力を次々と発揮し、名馬、名犬の噂は瞬く間に広がった。
    昭和13年、国家総動員法が布かれる中、松風の子・松嵐とシロの子・鉄、そして国光の子・広道は激動の中国大陸へと渡った。共産党、国民党ら各勢力が熾烈に争う大地で彼らを待ち受ける数奇な運命とは……!?
  • 660(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    族長の娘・帰雲は狼犬・響と共に八人の男との戦いへ……事件は意外な展開へ!

    掟を破り、父を殺した憎い奴ら――。族長の娘帰雲は最強の狼犬響とともに仇を追うが、事件は意外な方向へ……。倒錯のハードロマン巨篇。
  • 792(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    刑事・保月の発見した金塊をきっかけに男二人、密輸組織との戦いが始まる! ハードボイルド・アクション!

    香川の田舎刑事・保月直昭は瀬戸内海でダイビング中に二億円相当の金塊を発見した。保月は金塊の主は密輸組織だと睨み、友人の森戸と共に組織を壊滅させて中央に抜擢されることを夢みるが逆に組織に海底へ沈められそうになる。妻を誘拐され性交奴隷にされた保月は、復讐の鬼となり、組織の中枢に迫る。 男の闘いと友情の世界を描く、ハードボイルド・アクション!
  • 748(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    殺害された夫妻の紀州犬・十兵衛は旅へ。数多の危険と戦う犬の冒険ロマン!

    着任して間もない駐ケニア大使の刈羽夫妻が惨殺された。唯一、現場を目撃したのは純白の体毛と精悍な容貌の紀州犬・十兵衛のみであった……。五日後、十兵衛は単独、犯人を捜し出し夫妻の仇を討つことに成功した。そして、一万数千キロ離れた日本に残る夫妻の息子の元へ、強烈な本能に衝き動かされるままに、絶望の旅に就いた。だが行く手で待ち受ける凶暴な敵の数々。さらに超大国のB兵器(バイオウエポン)に絡む謀略に巻き込まれた十兵衛は、死闘を繰り返しながらも日本を目指した……。数多の危険と戦う犬の冒険ロマン!
  • 660(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    生と死の深淵と凄絶な愛の形を物語に紡いで、著者の小説世界の一大結晶を示した、傑作ハードロマン。

    愛する娘美和を白血病で失った時、夏目国光の妻佐里は出奔した。六年の後再会した佐里は末期癌に冒され喘いでいた。共に離さず肌に抱いていた愛娘の骨片が空白を埋めた。夏目は警察をやめ、家を売り、更に強盗を働いて金を作って、骨を噛む苦痛から佐里を解放するため、麻薬を購って死出の旅に出た。警察に追われ窮地に立つ二人を救ったのは山中に潜む老婆の集団だった。数奇な出来事と秘薬が与えた妖しい光明に従って、夏目と佐里の北へ向う旅が再び始まる――。生と死の深淵と凄絶な愛の形を物語に紡いで、著者の小説世界の一大結晶を示した、傑作ハードロマン。
  • 572(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    カルト教団“宣撫教”VS闇の法廷! 超スケールのバイオレンス巨篇!

    安原耕平を生き仏と崇め、乱れた愛欲で三千万人の団員を支配する宣撫教団。彼らはまた政党を組織し日本を暗黒政治に貶めようとする邪悪の集団だ。超豪華クルーザー〈北星号〉の船室では鷹見玲子と憂国の謎の老師の手で闇の法廷が開かれ、宣撫教団潰滅の鉄鎚を下した。闇の法廷VS宣撫教。「法が無力ならオレが裁く。テメエら鉛を抱いて深海に沈め!」 国中を戦乱に巻き込むバイオレンス巨篇!
  • 572(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    ある日の出来事をきっかけに、平穏な日常から恐ろしい魔界に落ち込む、人間の恐怖と戦慄を描くブラック・ロマンの世界。全5篇収録!

    そのとき、ブレーキの軋みと、若い男の叫ぶと、衝突音が同時に起こった。“はねてしまった……!”道路に倒れている男は動かない。が、彼は辺りに誰もいないことに気付いた……。車体の傷から轢き逃げの発覚を恐れた彼は、車を修理に出した。が、あとで、車の損傷部分をカメラに納めて帰った男がいることを知らされた。そして、その男の正体が、会社の陰険な部下であることを知ったとき、彼は心にどす黒い殺意が吹き上げてくるのを覚えた! ある日の出来事をきっかけに、平穏な日常から恐ろしい魔界に落ち込む、人間の恐怖と戦慄を描くブラック・ロマンの世界。全5篇収録!
  • 704(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    機密文書を持ち逃げした男を捜索する二人の男。凌辱・怒り・殺戮の追跡譚!

    警察を馘になった平泉と親友の宗村は、金もなく無為の日を送っていたが、ある日、大和化学工業の重役から機密文書をもったまま失踪した社員の捜索を頼まれる。会社の依頼が罠と知った二人は、反撃の牙を剥き敵と闘うが、事件の裏に某外国政府との秘密利権を嗅ぎつける。凌辱と怒りと殺戮の血みどろの追跡行! 痛烈ハードロマン!
  • 660(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    かつて幼馴染だったはずの三人。一人の女を巡る正反対の男たちの死闘とは! スリルあふれるハードロマンの世界!

    「おまえを殺す!」有能な医師を前に、十五年前の友人で今では著名な弁護士となっている男の吐いた言葉がそれであった。――社会的地位も得た人間同士が、遥か昔の誓いを理由に、なぜ殺し合わねばならないのだ……。しかし弁護士は、一方的に実行を宣言するのであった。原因はひとりの女にあった。過去ふたりは同時に同じ女に求愛していることを知り、互いに永久に彼女には手を出さないと約束を交わしたのだった。が、今、女は医師の愛人となっていた……。妄想が妄想を呼び、死を賭して闘う男ふたりと、運命に弄ばれる女の結末は……? スリルあふれるハードロマンの世界!
  • 連続する怪事件、何もない場所からの墜落死の真相とは? 入魂の幻想長編!

    瀬戸内海に浮かぶ小島・黒島で、不可解な死体が発見された。場所は砂礫岩の裸地帯・北峠。死体の状況は、50メートル前後上空からの墜落死と思われた。自殺なのか、他殺なのか。もしくは事故なのか。被害者は85歳になる島の老人で、航空機やヘリコプターに乗っていた痕跡はない。また周囲には一本の高木も生えていなかった。それではどうやって……? 直後、再び老婆が変死体で発見された。今度は百舌の速贄さながら、木の枝に串刺しとなっていたのだ。即日設置された捜査本部は色めき立った。そして、多くの謎を残したまま第3の犠牲者が――。人類の大罪を問う傑作幻想長編。
  • 660(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    凄絶な暴力と性――時代を超えて展開する、バイオレンス・アクション!

    二年前、寒風吹きすさぶ冬の日、当時、警視庁捜査一課、霜月の妻と子が殺された。妻は凌辱を受け死体は凍りついていた。霜月は職を辞し、犯人を追跡したが、いまだ手がかりはつかめなかった。が、そのころから霜月の一族の子どもたちが何人も、不可解な死を遂げていた。何者かが霜月の一族を抹殺しようとする気配が感じられた。彼は自らの〈血〉の謎を明らかにするために、ルーツを遡りはじめる。が、浮かんできたのは呪われた〈血〉の恐るべき真実……。凄絶な暴力と性――時代を超えて展開する、バイオレンス・アクション!
  • 616(税込)
    著者:
    西村寿行
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    「青い、水を、持ってきた」殺人の容疑者が語る謎の言葉…事件の真相とは?

    東京のアパートで、日南化成の守衛が毒殺された。公害省の調査官・松前は、翌日の新聞で現場に残された指紋から、瀬戸内で養殖業を営んでいる秋宗が容疑者と目されていることを知り愕然とする。事件発生の二日前、容疑者とされている秋宗が公害省に松前を訪ねてきていた。その時の秋宗は「青い、水を、持ってきた」とだけ言い、松前の顔をまともに見ることができないほど、気弱そうな男だった。その秋宗に人を殺すことができるのか――。 事件の真相とは?
  • 残忍な連続テロに鳴海・神谷の敏腕刑事が挑む。大量虐殺の犯人を追え!

    ……く、苦しい……。突然数百もの人々が、激しいめまいと嘔吐に襲われ、折り重なって倒れた。それはまさに地獄絵の出現であった! ――関門トンネルで起きた青酸ガスによる無差別殺人。犯人は政府に五十億円を要求したが、政府はこれを拒否。そのために犯人は、青酸ガスで地下鉄を襲い、さらに、日本の全刑務所開放を要求してきた……。犯人を必死に追跡する特捜部の鳴海・神谷の両敏腕捜査員と、それを嘲笑うかのごとく大量虐殺を繰り返す残忍無類の犯人。スリリングに展開する、アクション・ハードボイルドの傑作。

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