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『ハーパーコリンズ・ジャパン、中野恵(文芸・小説、ライトノベル)』の電子書籍一覧

1 ~15件目/全15件

  • 倒錯的なプレイをしてみたい――
    秘密の願望はその夜、現実のものになった。

    メアリーが部屋に入ったとき、夫は若い男性客とブランデーを楽しんでいた。
    端整な顔立ちのその青年が言った。「こちらにおいでください。あなたをじっくり拝見したいので」
    彼は近づいていったメアリーのドレスを腰まで引き下ろし、ペチコートを引きはがした。「いけませんわ……おやめになって……」
    半裸の彼女を見つめる、青年と夫の舐めるような視線。
    青年は慣れた手つきでコルセットの前のホックを外し、あらわになった乳首をつまんでひねった。
    「奥さまは、好色な方でいらっしゃいますね」
    「底なしの欲望の持ち主です。さあ、始めてくれたまえ。好きにしてくれてかまわない」
    青年が瞳をきらめかせる。「デスクの上に身を乗り出し、もたれて」
    言われたとおりにすると、ズロースのスリットを左右に大きく広げられ、ヒップを丸出しにされた。
    ゆっくり、ゆっくりとヒップを這う彼の指が、そのとき不意に振り下ろされた。「ああ、痛い!」
    洗練された外見とは裏腹に彼は容赦なかった。メアリーのヒップの隅々に強烈な打撃を繰り出し……。
  • 彼の指が下着の中へ滑り込む。
    だめ…カメラの前でイっちゃう。

    「おっぱい」と聞くだけで、顔を赤らめる清楚女優――そんなわたしをたった4日で、本能のままの獣に変えた男。
    知性派俳優ミハエル・サマーヴィル――セクシーな魅力を放つ色男が、官能芸術映画の撮影中、衣装のボディスに指を滑り込ませてきたのだ。
    ミハイルの親指が硬くなった蕾を刺激するだけで、わたしの乳首に命が吹き込まれる。鋭いまなざしで見つめられるだけで、骨の髄までとろかされる。
    事実、この4日間、“アレ”を思い出しては、丁寧に擦る、甘ったるい彼の指ばかりをわたしは考えている。
    撮影のあいまに行った海で、ミハイルはビキニの結び目をほどきながら、もう片方の手でわたしのいやらしい場所を包み込んだ。
    伸縮性のある布地を必死で横にずらそうとして、指の先端や関節が花芯にあたるたびに、あられもなく嬌声をあげ、体をのたうたせるわたしがいる。ついにミハイルは完全に布地をずらすことに成功し――彼の指がゆっくりと差し込まれてきた……。
    そんな淫靡な“アレ”の記憶にたゆたっているときに、監督の声が突然響いた。
    「君たちが本当にやっているところを、撮影したい」
  • 私…眼鏡以外、何も身につけていないわ!
    カーテンの隙間から美しい全裸の男性が見える。

    裁縫サークルに集った淑女たちは、紅茶とケーキを前に刺激的なお喋りに興じていた。
    「ルーシー、あなた、会を休んでいるあいだにアバンチュールを経験したのではない?」
    ルーシーはどきりとした。あの日、世にも美しい紳士と過ごした甘美な時間。あれは現実だったのかしら?
    興味津々の視線を浴びながら、彼女はみずからの体験を語りはじめた――
    その日、雨でぬかるんだ道を自転車で走っていたルーシーは、バランスを崩し、転んでしまった。
    天使のような微笑みを浮かべた美青年イーサンが現れたのは、そのときだった。
    逞しい腕に抱き上げられ、どこかへ運ばれていく途中で、彼女はいつしか眠りこんでいた。
    ところが目を覚まして仰天した。一糸まとわぬ姿でベッドにいる!
    カーテンで仕切られた部屋の向こうから聞こえてくるのは、水が撥ね、濡れた布が肌を打つ音。
    ベッドを抜け出し、カーテンの隙間から奥を覗き見る。そこにいたイーサンは……。
  • 誰にも言えない禁断のセックス・セラピー。
    極限のオーガズムに未亡人は失神して…。

    若く裕福な未亡人ソフィアは、上流婦人の“夜の生活”について助言を受けるため、マダム・シャムフルールの屋敷を訪ねた。
    応接間に現れたのは、並はずれて美しい官能的な笑みを浮かべた紳士――アンブローズ・シャムフルール。
    彼は相談に訪れる女性を不安がらせないよう女性の名を使っていると明かし、大きな両手で彼女の手を握った。
    と、その瞬間、ソフィアの下腹部に淫らな戦慄が走った。ふしだらにも、彼の指に体のほかの部分をゆっくりとやさしく愛撫される自分の姿が頭に浮かぶ。ソフィアは頬を真っ赤に染めながら告白した。夫婦の営みに満足を見いだせず、当惑ばかりさせられていた過去を。
    「つまり、ご主人は一度も喜びを与えてくれなかったのですね?」
    彼はソフィアを立ち上がらせ、つぎつぎに服を脱がせると、シュミーズに包まれた胸のふくらみを指で愛撫しはじめた。
    経験したこともない、初めての感覚。ソフィアは両脚のあいだがゆっくりと脈打ち、濡れていくのを感じて……。
    *本書は、エロティカ・ラブロから既に配信されている『傲慢貴族の世にも淫らな官能レッスン~調教された貴婦人』を改題した作品となります。 重複購入にご注意ください。
  • 深夜のキッチンで始まった淫らな乗馬。
    半裸の私に彼が跨り、野蛮に乗りこなす。

    「経験はあるのか?」ルームメイトの突然の問いかけに、アノーラは耳を疑った。
    カウンターに食料品の袋を下ろそうとするが、うまくいかない。
    裸同然のルームメイト――シンが、ジーンズの中の怒張したモノをヒップにこすりつけてくるのだ。
    「ないわ」背後から彼に犯されるのを想像したとたん、鼓動が速まり、アノーラはカウンターにしがみついた。
    妄想の中でだけだった。彼がこんなふうに淫らに腰を動かすのは……。
    シンは慣れた手つきでジーンズのボタンをはずし、下着の中に指を滑り込ませてきた。
    秘められた箇所をまさぐり、襞を広げて言う。「濡れているじゃないか」
    熱を帯びた体の芯に指を埋め込まれると、アノーラはうめいた。悦楽が体を走り抜ける。
    最も敏感な部分を彼の指にはじかれるたびに、絶頂の扉が近づいてくる。
    彼が急に欲望を爆発させた理由なんて、もうどうでもいい――
    *本書は、エロティカ・ラブロから既に配信されている『豹変した幼なじみの想定外な独占愛』を改題した作品となります。 重複購入にご注意ください。
  • まだ足りないのか、この淫乱女!
    さあ、何が欲しいか言うんだ。大勢の観客の前で。

    アダルドグッズとともにスイートルームのウェルカム・バスケットの中にあった、秘密のパーティへの招待状。
    好奇心に駆られ、夫と会場へ向かったわたしは、
    部屋のあちこちで繰り広げられる淫靡なSMプレイに目を奪われた――
    メイドの制服や真っ赤なラバースーツに身に包んだ女、両手首を背後で縛られた女……
    黒いガーターベルトとハイヒールだけ身につけた拘束台の女は、
    男に乗馬鞭で打たれると、獣のような声をあげて身をよじった。
    赤い線の刻まれた肌を紅潮させ、むきだしの下半身からはいまにも蜜がしたたりそうだ。
    そのとき、夫の指がわたしのドレスの上から下着を探り、愛撫を始めた。
    それに気づいた人々が淫らな視線を向けてくる――ああ、もう我慢できない。見られてもかまわない。
    「お行儀の悪いまねはやめるんだ」夫は悪魔のような笑みを浮かべた。
  • 「さかりのついた牝犬め。我慢できないのか」
    「はい……下着はぐしょ濡れです」
    「見せてみなさい」

    スーザンは休暇先で、ある写真集を恋人の目を盗んで何度も見返していた。
    19世紀の愛らしい乙女たちが、むきだしのお尻を器具や平手で叩かれている。
    こんな変態的な行為をもとめる人たちと同じ嗜好が、わたしにもあるらしい。
    ハンサムで優しい恋人にいたぶられる自分の痴態を想像すると、どうしようもなく興奮するのだから。
    スーザンはフランス窓の外のラウンジチェアに座る恋人に視線を転じた。
    サイモン、あなたもこの本を見て興奮したの?
    その日、珍しく彼と口論になったとき、彼女はおずおずと願望を口にしてみた。
    「わたし……あの……お仕置きを受けたほうが……?」
    すると彼は眉間にしわを寄せ、使用人でも見るような目つきで腕組みした。
    「失敬な振る舞いに対しては、お仕置きが必要だ」
    愛情深い恋人は突如、尊大な暴君に変貌した。
  • 「どうしようもない変態女だな…
    しゃぶれ! 
    ぐずぐずするな」

    この椅子……サイモンとのSMプレイにうってつけだわ。
    アンティークショップに飾られた、どこか卑猥な感じのする艶やかな赤い革張りの椅子に、
    スーザンはひと目で魅了された。
    休暇中、女性のむきだしのお尻を叩く写真を食い入るように見つめていたサイモン。
    突如荒々しい暴君に変貌した彼に苦痛と歓喜に満ちたお仕置きを受けて以来、彼女は変態的なセックスの虜なのだ。
    全裸で赤い椅子に座る彼に、お尻を容赦なく叩かれる――そんな自分の恥ずかしい姿を想像すると、
    めまいがするほどの興奮に襲われ、高価なその椅子を衝動買いしてしまった。
    やがて帰宅したサイモンは、椅子を見るなり怒りをあらわにした。
    スーザンが震える声で言う。「ごめんなさい、ご主人さま……お願いです、許してください……」
    「いけない子だ」パンティをそろそろと脱ぐ彼女に、彼は命じた。「よこせ」
  • 実験開始から4日目。
    ついに彼が私の全身に舌を這わせる。

    メリッサは通っている大学構内で募集されていた、ある“実験”に参加した。
    謝礼の1000ドルがどうしても必要だったのだ。
    心理学部主催のこの実験は、あてがわれた男性と密室で数時間、
    指示されたとおりに触れ合い、どう感じたかを正直に報告するというものだった。
    どの段階で“その気”になるかを見るのだそうだ。
    そんなシチュエーションで見ず知らずの男性と触れ合うなんて、
    気味悪さを感じこそすれ、ムラムラなんてするはずないわ。
    実験初日は、4時間にわたって相手と手をつなぐという。
    次の日は“ハグをする”。その次の日は“キス”。そしてその次の日は――。
    考えるのはやめよう、1000ドルのためよ。メリッサは指定された部屋のドアを開けた。
  • 「やめて、ここは玄関先よ。誰かに見られる」
    「見られるのが好きだろ? 覗くのも」

    私は隣人をのぞき見しながら自慰に耽ることが、もうやめられなくなっていた。
    2週間前隣に越してきた男は、毎晩帰宅するとカーテンのない窓の前で服を脱ぎ捨て、タトゥーに覆われた筋肉質の体を惜しげもなく披露する。
    あるときはそのまま股間のふくらみに手を這わせ、またあるときは訪れる美女たちを悶えさせファックするさまを、彼ははばかりもせず見せつけるのだ。
    裏庭から私が見ているとは思いもせずに。
    私は彼に気づいてほしかった。彼に犯されたかった。
    叶わぬ望みに目を閉じ、せつなく募る欲望のままに指を動かす。
    デッキチェアの上で思いきりイキそうになったとき、力強い手が私の脚を左右に押し広げた。
    ぎょっとして顔を上げると、目の前に立っていたのは、さっきまで窓の向こうにいたはずの彼――!
    *本書は、エロティカ・ラブロから既に配信されている『セクシーすぎる隣人~獰猛なイケメンの淫らで甘い罠~』を改題した作品となります。 重複購入にご注意ください。
  • ~こんな刺激、初めて! 官能オトナ女子ノベル~
    極上エロティック&官能ロマンスレーベル【エロティカ・ラブロ】からお贈りするのは、
    超絶センセーショナル・エロティック短編! 『極上CEOの秘蜜の性癖』『イケメンの
    異常な執着愛に溺れそうです』『豹変した幼なじみの想定外な独占愛』の傑作3編を収録。


    『極上CEOの秘蜜の性癖』
    申し分ないルックスの敏腕CEOブルースは、秘密の性癖を完璧に操るわたしを手放したがらない。
    恥ずかしい体勢をとらされ、わたしがイクまで奉仕させられ、あげくのはてに放置される。
    けれど、クレメントという優秀でハンサムな社員の出現によって、ある変化が生じていた。
    クレメントは会議中でも臆面なくわたしをランチやデートに誘う。
    気づいていながらもポーカーフェイスを保っていたブルースは、ついに我慢の限界に達したのか、
    わたしを社長室に呼びつけると、壁に押しつけて…。

    『イケメンの異常な執着愛に溺れそうです』
    私がトレーナーを務めるジムに来た、セクシーなマイケル。
    腕立て伏せをしていた彼は急に顔を上げ、私の太腿の内側を舐め上げた! 
    きゃっ、何するの!? 
    「続きは今夜だ」
    帰り道、待ち伏せしていた彼からなぜか目が離せず…。
    愛撫されるがままの私に周囲の人々が注ぐ好奇のまなざし。
    と、彼は囁いた。「俺が君とヤるところを見せつけてやろう」

    『豹変した幼なじみの想定外な独占愛』
    「経験はあるのか?」ルームメイトの突然の問いかけに、アノーラは耳を疑った。
    カウンターに食料品の袋を下ろそうとするが、うまくいかない。
    裸同然のルームメイト――シンが、ジーンズの中の怒張したモノをヒップにこすりつけてくるのだ。
    「ないわ」背後から彼に犯されるのを想像したとたん、鼓動が速まり、アノーラはカウンターにしがみついた。
    妄想の中でだけだった。彼がこんなふうに淫らに腰を動かすのは……。
    シンは慣れた手つきでジーンズのボタンをはずし、下着の中に指を滑り込ませてきた。
    秘められた箇所をまさぐり、襞を広げて言う。「濡れているじゃないか」
    熱を帯びた体の芯に指を埋め込まれると、アノーラはうめいた。悦楽が体を走り抜ける。
    最も敏感な部分を彼の指にはじかれるたびに、絶頂の扉が近づいてくる。
    彼が急に欲望を爆発させた理由なんて、もうどうでもいい――
    荒々しい野獣に姿を変えた彼に、背後から荒々しく奪われる――
    ああ、まさか私の妄想が現実になるなんて!
  • ~こんな刺激、初めて! 官能オトナ女子ノベル~
    極上エロティック&官能ロマンスレーベル【エロティカ・ラブロ】からお贈りするのは、
    超絶センセーショナル・エロティック短編! 『乙女は激しすぎる情欲に逆らえない~
    呪いのアメジスト~』『豹変した幼なじみの想定外な独占愛』の傑作2編を収録。

    ①『乙女は激しすぎる情欲に逆らえない~呪いのアメジスト~』
    妖しく輝く宝石を手にしたとたん、
    暴力的なまでに甘く激しい戦慄が、身体を貫いた――
    「わたし、ああ……あなたとしたくてたまらない!」
    1811年のハイチ。とある海賊船の船長が、色欲の強すぎる愛人に手を焼いていた。
    船長だけの愛人であるはずが、その女は彼1人ではとても足らず、
    隙あらば手下の海賊たちを連れ込んで、治まることを知らない欲望を慰めさせているのだ。
    あるとき船長は業を煮やし、愛人をまじない師のもとへ連れていった。
    不思議な魔術を使う老女は紫色に輝く大粒のアメジストに呪いをかけ、船長に渡した。
    「このアメジストを握らせれば、女はあんたに対して欲望を抑えられなくなる。
    だが石から手を離せば、尼さんのように貞淑な女に逆戻り、というわけさ」
    このまじないは恐ろしいほどの効き目を見せ、船長は己の欲望のままに愛人を操った――。

    時は現代。ブランディはスキューバダイビングのツアーでキューバ沖を訪れていた。
    今日は、ハイチの海賊船が沈んでいるという噂のエリアに潜る予定になっている。
    ペアを組むライアンと共に出発したブランディは、海底に紫色に光る石を見つけた。
    船に戻り、例の石をライアンに見せようと手のひらにのせて差し出したとき、
    ブランディの身体を、暴力的なまでに甘く激しい戦慄が駆け抜けた。
    「ライアン――わたし、ああ……あなたとしたくてたまらない!」

    ②『豹変した幼なじみの想定外な独占愛』
    荒々しい野獣に姿を変えた彼に、
    背後から荒々しく奪われる――
    ああ、まさか私の妄想が現実になるなんて!

    「経験はあるのか?」ルームメイトの突然の問いかけに、アノーラは耳を疑った。
    カウンターに食料品の袋を下ろそうとするが、うまくいかない。
    裸同然のルームメイト――シンが、ジーンズの中の怒張したモノをヒップにこすりつけてくるのだ。
    「ないわ」背後から彼に犯されるのを想像したとたん、鼓動が速まり、アノーラはカウンターにしがみついた。
    妄想の中でだけだった。彼がこんなふうに淫らに腰を動かすのは……。
    シンは慣れた手つきでジーンズのボタンをはずし、下着の中に指を滑り込ませてきた。
    秘められた箇所をまさぐり、襞を広げて言う。「濡れているじゃないか」
    熱を帯びた体の芯に指を埋め込まれると、アノーラはうめいた。悦楽が体を走り抜ける。
    最も敏感な部分を彼の指にはじかれるたびに、絶頂の扉が近づいてくる。
    彼が急に欲望を爆発させた理由なんて、もうどうでもいい――
  • ★エロティカは、ファンタジーを叶える夜だけの魔法。★
    私は隣人をのぞき見しながら自慰に耽ることが、もうやめられなくなっていた。2週間前隣に越してきた男は、毎晩帰宅するとカーテンのない窓の前で服を脱ぎ捨て、タトゥーに覆われた筋肉質の体を惜しげもなく披露する。あるときはそのまま股間のふくらみに手を這わせ、またあるときは訪れる美女たちを悶えさせファックするさまを、彼ははばかりもせず見せつけるのだ。裏庭から私が見ているとは思いもせずに。私は彼に気づいてほしかった。彼に犯されたかった。叶わぬ望みに目を閉じ、せつなく募る欲望のままに指を動かす。デッキチェアの上で思いきりイキそうになったとき、力強い手が私の脚を左右に押し広げた。ぎょっとして顔を上げると、目の前に立っていたのは、さっきまで窓の向こうにいたはずの彼――!
  • 若く裕福な未亡人ソフィアは、上流婦人の“夜の生活”について助言を受けるため、マダム・シャムフルールの屋敷を訪ねた。
    応接間に現れたのは、並はずれて美しい官能的な笑みを浮かべた紳士――アンブローズ・シャムフルール。
    彼は相談に訪れる女性を不安がらせないよう女性の名を使っていると明かし、大きな両手で彼女の手を握った。
    と、その瞬間、ソフィアの下腹部に淫らな戦慄が走った。
    ふしだらにも、彼の指に体のほかの部分をゆっくりとやさしく愛撫される自分の姿が頭に浮かぶ。
    ソフィアは頬を真っ赤に染めながら告白した。夫婦の営みに満足を見いだせず、当惑ばかりさせられていた過去を。
    「つまり、ご主人は一度も喜びを与えてくれなかったのですね?」
    彼はソフィアを立ち上がらせ、つぎつぎに服を脱がせると、シュミーズに包まれた胸のふくらみを指で愛撫しはじめた。
    経験したこともない、初めての感覚。
    ソフィアは両脚のあいだがゆっくりと脈打ち、濡れていくのを感じて……。
  • 許されない愛がいま、一族の運命を揺るがす。癒しの力を持つレイントリー一族の王女と、闇の一族の長――超弩級ファンタジー、堂々ファイナル!

    生まれながらに不思議な力を与えられしレイントリー一族――その中でもっとも強い力を持つマーシーは人里離れた屋敷で幼い娘と暮らしている。そんなある日マーシーは森で何者かに襲われた。屋敷で意識を取り戻したときそこにいたのはユダ・アンサラ――レイントリーを滅ぼそうとする敵対一族の長で、7年前に素性を隠して彼女に近づき身も心も奪った男だった。なぜ彼がここに? 動揺するマーシーだが……シリーズ最終話!

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