『森村誠一、新着を除く(文芸・小説、マンガ(漫画))』の電子書籍一覧
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刀身不気味に冴えわたる無銘剣。携えた者には強烈な気力がみなぎり、一閃、血煙が上がる。幕末、大老井伊直弼が斃れた桜田門外の変では、「臆病者」と侮られていた小河原秀之丞が、坂下門外の変では江戸城に斬り込んだ小姓組名取克之助が、この剣を血で染めた……。流転する剣は、さらに京の新選組へ! 剣は動乱の幕末に何を見たか。歴史小説に新境地を拓く力作!
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無銘剣を欲していた十四代将軍家茂は、大坂城で病没。遺志を継いだ小姓小笠原刑馬は、剣を探る旅の途につく。一方、坂本龍馬暗殺を見届けた無銘剣は、転々として沖田総司の腰間にあった。沖田が一刀両断を狙う生涯最強の敵とは誰か? 波瀾万丈の幕末維新期、数奇な運命をたどる一本の無銘剣。物語は西南戦争へと続く……。作者畢生の大作、ここに完結!
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親のおかげで金と時間を持てあます若者・大矢隆一(おおやりゅういち)は、人を殺してみたいという危険な願望にとらわれていた。朝美(あさみ)というコールガールを獲物に選んだ大矢。だが、二人でドライブ中に暴漢に襲われ、逆に男を殴り倒して逃げた。同じ夜、朝美のルームメイトが殺されていた! 異端の者のみが知る、心の中にサラサラと落ちつづける白い砂の音。異色ミステリー傑作!
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北アルプスの山荘経営者の事故死に隠された謎を追う、銀行員の無惨な運命を、登山ルートに仕組まれた巧妙なトリックとアリバイ崩しの中に描いた表題作「裂けた風雪」、時刻表を使い、新たな角度から不可能犯罪に意欲的にとり組んだ「殺意の接点」、命をかけた女の復讐譚「“自殺”殺人事件」など、秀作5編収録の短編選集。
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太平洋戦争を生き延びてから波瀾万丈の人生を送ってきた山鹿俊作は、九十を過ぎ穏やかな余生を送っていた。ある日、音信の途絶えていたかつての仲間・青柳雅次が訪ねてきた。二人と共に海軍戦闘隊を組んでいた中原友和の曾孫が、何者かに狙われているという。戦争の終末期、中原の身を捨てた敵機への体当たりによって、必死の戦場を生き延びた山鹿と青柳。かつての仲間の遺言に応えるため、修羅の巷へ向かうのだった。我々には、無限の夢を抱えながら逝った戦友たちの分まで、闘い抜く義務がある! 〈解説〉折笠由美子
【目次より】
永遠の軍神
老骨の闘魂
行方不明の代走
三角敵性関係
共猫
ミッドウェイの教訓
余裕ある敗率
怨族の相伝
立ち直る未来
追放運動の開幕
殺意の山影
永遠の旅人 -
10年間のホテルマン生活の経験を持ち、当代人気作家である森村誠一が、会社とそこで働くサラリーマンを、一歩距離をおいて観察し、さまざまな角度から克明に分析する。
通勤地獄に悩まされ、重いノルマと日々戦う企業戦士たち。会社とは現代の藩なのか? また、サラリーマンは、藩士、家中なのか? 本書は、10年間のホテルマン生活の経験を持ち、当代人気作家である森村誠一が、会社とそこで働くサラリーマンを、一歩距離をおいて観察し、さまざまな角度から克明に分析する。戦い続けるサラリーマンたちに贈る応援歌。 【目次より】●第一部 社員考――嗚呼、忠臣サラリーマン ●第二部 会社考――厳しきもの、汝の名は会社 -
政財界に大きな影響力を誇っていた大物総会屋・税所重信の変死体が雑木林で発見された。捜査の過程で棟居刑事は、夏の終わりに海で偶然出会った六人の男女と、思いがけない再会を果たす――。人間の本質に鋭く迫る著者会心の長篇ミステリー。
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「仕事」をとったら何が残るか――定年後という時間割のない時間を、目的を持って晴れやかに生きたいミドル世代のためのガイドブック。
「定年後」を考えるとなぜか不安、という人は相変わらず多い。それは“設計図”が描けていないからではないだろうか? 本書は、『人間の証明』のベストセラー作家と、『おごるな上司!』の実力派弁護士が、これからの「定年の向こう側」を語るガイドブック。「悠々自適に暮らすことと、ただボンヤリと過ごすことはまったく違う」という森村氏と「500万円もあれば、後半期の人生はまず大丈夫」という堀田氏が、“自分のための人生を自分らしく生きる”極意を公開する。肩書きのない人間関係、時間割のない時間、夫婦のあり方、お金や健康について……など、誰もが気になる「これから」の不安解消のために、著者たちが実践している考え方や行動を具体的に提案する。人生の新たな目的を見つけるヒントも満載。「まだまだ先の話」と思っている人、「プチ・リタイヤ」を意識しはじめた人にもおすすめの好著! 『人生後半の愉しみ方』を改題。 -
一流商社の部長職を辞め、名門ホテルで第二の人生を送ることになった畑中教司。マラソン中に眼前で社長の犬飼が誘拐された。数日後無事に救出されたものの、犯人からホテルに対して執拗な脅迫が始まる。犬飼から特命を受けた畑中は、誘拐直前に起きたホテル従業員の転落死に着目。ホテルの裏側の極秘事項に肉薄し、真相を掴もうとするのだが……。巨大企業に巣食う悪を描く傑作長編社会派推理。
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仕事、転職、結婚、お酒とは? その鋭い観察眼と探求心がとらえた森村流生き方のヒント。混迷の時代に、自分をもって生きる方法を探る。
人間は何のために生きているのか……。本書は、人間の生きる姿勢を探し続けている著者が、「会社」「旅」「覚悟」「意地」「歴史」「男」「人間関係」などの様々なテーマを元に、生きる意味を問う珠玉のヒューマン・エッセイである。内容例を挙げると、●会社を捨てた日 ●男のダンディズム ●道を極めるときの覚悟 ●自分の敵は自分 ●人間を楽しんで歴史を味わう ●人を信じずに何を信ずるのか ●老人は余計者ではなく勢力である ●もし憲法九条がなかったら ●自分の存在証明に命を賭ける ●混迷の時代に自分をもって生きる 等々。また、著者は人生とは誰からも教えられて生きるのでなく、自分の目と耳、そして足で歩んでこそ、本物の人生を辿ることが可能だという。そして自分が辿った過程で出会う人々は何物にも変えがたい財産になると言う。人生の深い味わいを教えてくれる。ビジネスマンはもちろん、学生や主婦の人にも、自分を省み、明日へのヒントに役立つ一冊! -
作家生活50周年記念の記念碑的作品!
時代の荒波に揉まれながら、波乱万丈の出会いと別れを繰り返す恋人たちを描いた、おとなのための重層的恋愛小説! -
森村誠一作家生活50周年記念の記念碑的作品
松の廊下事件によって仲を引き裂かれた赤穂浪士・前原と婚約者・千尋。以後、日本歴史を彩った節目に、両人の家系に連なる末裔たちが巡り会う――。 -
交通事故で息子を失った悲しみに暮れる妻が、故郷の同窓会へ出かけていった翌日、遺体で発見された。現場には似た手口で殺害された見知らぬ男性の遺体が。同一犯の仕業か? 犯行の動機は何か? それまで知りえなかった妻の交友関係をはじめ、事件の真相が徐々に明らかになっていく。ドラマ化され人気を博した棟居刑事らも活躍する、森村ミステリーの傑作長編!
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巨匠が紡ぐ、珠玉のロマンティック・ミステリーの数々。
50年の作家人生の集大成。この一冊で巨匠・森村誠一の魅力を味わいつくすことができる! -
偶然なる符合の恐ろしさを描く森村ミステリーの傑作。
偶然なる符合の恐ろしさを描く森村ミステリーの傑作。国民的人気シリーズ、待望の新装版! -
一流ホテルの社長が誘拐され、結局、奇妙な場所で救出された。その後、犯人から「ホテルの営業を停止せねば、飲食物に毒物を入れる」との脅迫がくる。さらにホテルでのメイド転落死事件も発覚。社長から特命捜査を依頼された畑中は、メイドの死の謎を探るうち、得体の知れぬ巨大な圧力を感じ、闘志を燃やす。
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大手建設会社の鹿谷建業では、専務派と常務派が次期社長の椅子を狙って争っていた。常務派の家田は、年金保養基地計画の利権争奪のため、顧問料の名目で大蔵大臣の愛人に賄賂を届けるが、彼女が殺され家田に容疑が……。殺人事件を描いて、日本的経営風土における奴隷制の悲劇をつく長編サラリーマン推理。
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週末の六本木で出会った未知の男女。女は殺され、男は失踪した。続いて発生する連続殺人事件。捜査の展開に伴い、次第に恐るべき犯罪の深層構造が浮かび上がる。一見、無関係な連続殺人を結ぶ共通の糸は何か? 苦悩する捜査陣と奸智に長けた犯人との、手に汗握る攻防。用意された驚くべき結末は。本格推理の醍醐味!
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細川澄枝は銀行帰りに社員の賞与2千万円をタクシーに忘れた。次に乗った男達が、運転手を殺害しお金を強奪。翌月、澄枝は駅のホームから転落、事故死として保険金が支払われた。この調査にあたった保険会社査定員千野は、2年後、東京で起きた追突事故調査中にタクシー運転手殺害との関連に気づき…。保険査定員が現代社会の死角をついた巧妙な完全犯罪に挑む。日常に潜む恐怖を描く傑作長編推理。
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メルヘンなき現代に起りうる夢を孕んだ物語。就職浪人、女房に逃げられた中年男、部下の不始末でクビにされた窓際男の三人組が、日本最大の組織暴力団の跡目相続争いに巻き込まれた女子大生と知り合ったことで人生が変わる。姫を護る現代の三銃士が凶悪なヤクザと戦ううちに、見失った生きる目的を再び見出していく現代のメルヘン・ミステリー長編。
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舞台は新宿新都心の超高層ホテル。初めて会ったのに恋に陥ちた二人。別れ話がもつれて出口を探す男と女。若い娘を相手にプレイに耽る初老の男。その中を忍び歩く空き巣狙い。突然起きた不可思議な殺人事件が何組もの男女を巻き込み、因縁の糸で結ぶ。もつれた糸を解こうと新宿署の敏腕刑事・牛尾が出動!
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自衛隊第1空挺団OBで、現在は代行業を営む降矢浩季のもとを学生時代の恋人・優子が訪ねてきた。妹の真美子が失踪し、その捜索を依頼しにきたのだ。真美子のマンションを調べた降矢は、彼女が「特殊接待」の仕事に就いていたらしいこと、さらには恋仲だったホストまで突如姿を消していることを掴む。折しも、某国軍事政権ナンバーツーが来日中に急死。二人の失踪はその死と関係しているのか? 降矢は事件の陰に招聘元の八紘商行と、暴力団・笠松興業が潜んでいるのに気づく。
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森村山岳推理小説の集大成。国民的人気シリーズ、第5弾!
雪の北アルプスを舞台にした悪の前触れ―。棟居刑事の手元に残された一枚の写真が人間の憎悪を暴く、森村山岳推理小説の大作。 -
中学生の重光ゆかりは、元暴力団組長の九鬼直正からアドバイスを受け、いじめっ子らに立ち向かう。数日後、そのうちの一人が丹沢山中で死体となって見つかった。いじめの報復を疑われたゆかりのため、九鬼は真犯人を探す。一方、政財界の黒幕が殺された事件の真相を追う棟居刑事。二つの事件は、次第にひとつに繋がって――。棟居刑事シリーズ傑作ミステリー。
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ペット専門の探偵・山中暁は失踪した妻を探して欲しいと、人探しの依頼を受ける。だが、依頼者の本当の目的は妻が連れている猫だった。捜索を始めてほどなく、拘置所の栄養士・山吉麻衣が当の猫を飼っていることを突き止めたが……。猫が結びつける男女の邂逅と恋は300年前からの運命か!? さらに猫の存在が暴く権力の邪悪な犯罪とは――傑作長編推理。
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日本の敗戦が決定的となった昭和20年6月。槍ヶ岳での再会を誓った5人はそれぞれが懸命に時代と闘っていた。米軍語学兵は上陸後の沖縄で、中国人は七三一部隊の鉄格子の中で、そして日本人も……。8月15日、ついに戦争が終結。歴史と運命に翻弄され続けた5人の若者は槍ヶ岳で再会し、5つの石は山頂に還るのか!? 愛と友情、生きることの意味を問う森村文学の金字塔。
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写真家・荒木経彦から贈られた一冊の写真歌集『乳房、花なり。』が、作家・山吉雅樹の心を激しく揺さぶった。進行性の乳癌によって、左の乳房を切除された歌人・宮田美乃里の凄絶な裸身と、その歌――。余命短い美乃里の病床を訪れた山吉は、彼女こそが、運命の恋人であることを確信した。夭折の歌人の人生に取材し、その真実に迫った、森村誠一文学、畢生の到達!
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団地の2DKで妻と子と暮らす井沢は幸せな日々を過ごしていた。ある時から、寝ている息子の立てる気配が気になり、妻との夜の生活がうまく行かなくなる。夫婦の営みを覗かれているという不安感は彼が子どもの時に両親から受けた酷い仕打ちが原因だった。不安はやがて、彼が意識の深層に閉じこめた“顔のない男”の記憶に結びつき彼を破滅に導いていく――子どもの心に刻まれた傷痕を描く表題作など傑作6編!
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生まれたばかりの長女をねずみに噛み殺され、家庭を破壊された有田修は生涯の怨敵・ねずみを捕る会社を設立、成功する。別れた妻が轢き逃げされ、有田はねずみ捕りの知識を駆使して犯人を突き止める。だが、その後に妻の隠された秘密が――。ねずみに「再復讐」された主人公の皮肉な人生を描き切った表題作を含む傑作7編の豪華な競演!
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札幌郊外の豪華マンションで発生したやり手女社長殺人事件。解決は時間の問題とみられていたが、捜査は難航。現場近くの川で行われたサケの母川回帰本能の実験から捜査は急展開していく――。自らの嗅覚を頼りに因縁の糸を探りあてる刑事の執念と鮮やかな着眼によるミステリーの冴え。表題作以下傑作7編の競演!
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船越と房子は、粉雪の舞う飛騨・高山への旅に出た。5年越しの不倫の恋。その思い出の旅は、妊娠した房子に翻意を促す清算の旅でもあった。船越の帰京後に発見された房子の服毒死体が、船越を窮地に追いつめる。そして、冤罪を訴える船越が、事件の真相を知ったとき――。凄絶な愛のかたちを描いた表題作のほか「喪中欠礼」「花刑」など、迸る情念を活写した傑作6編!
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警視庁捜査一課刑事・山科正人には誰にも話せない秘密がある。休暇先で強盗グループに遭遇した女性を助け、一度きりの秘めた関係を持ったのだ。帰京して殺人事件の捜査本部に加わった山科は新宿署の牛尾刑事とペアを組む。捜査が進展し、自身の秘密と事件との関わりに気づき、「悪の本性」に目覚めたことを自覚した山科。彼を疑い始め苦悩する牛尾――。迫真の傑作推理!
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博多発東京行のひかり116号で、不動産ブローカーが刺殺された。被害者と交際していた博多のホステスが容疑者として浮かぶが、彼女は、事件当日、死体の発見されたひかりより44分遅れのひかり4号で、東京へ向かっていた――。鉄壁のアリバイに挑む捜査陣がたどり着いた驚愕の真相! 本格の構造に、崩壊した家族の再生を描き込んだ、著者会心の傑作ミステリー!
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マイホームに恵まれた平均社員・石坂隆一の人生は愛猫・ミーを毒殺されて一変する! 家庭の崩壊、家族や隣人の喪失、会社の倒産――不幸のどん底から亡き母の声に導かれて「人生再スタートライン」にタイムスリップ。記憶と経験を武器に凄絶な敗者復活戦に挑む。今度こそ家族と会社を破局から救いたい! 現実と異次元世界をまたぐ石坂に明日は微笑むのか!?
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「樹齢八百年のきんもくせいを見に行く」という絵葉書を最後にOL中瀬恵子は、消息を絶つ。新宿発の最終夜行列車で旅に出たひとり娘の行方を懸命に追う父親の正治。だが、彼も同じきんもくせいの近くで車に轢かれて亡くなる。正治と夜行列車で隣り合わせた医師の北里は、2つの事件の背後に蠢く男女の存在を突き止めた。だが、その女性までが死体で発見される――。
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平凡な人生を切り離し、新しい生き方を探そうとした3人の男が英会話教室で知り合う。そんな中、大物総会屋の死体が代々木の豪華マンションで発見された。痴情のもつれか金品目的か、捜査方針が定まらないうち、3人のマドンナというべき女性も被害者となる。人生に波紋を投げかけた事件の解決のため、彼らは棟居ら警察より先に犯人を突き止めようと試みるが……。
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新人作家の永井順一は、やり手の雑誌記者だった妻・由理を殺され失意のどん底に。妻と生前に約束していた韓国への旅に出かけた順一は老斤里で、人生の岐路に立つ4人の仲間に出会う。彼らは思いもよらない角度から事件に光をあててくれた。妻の死は、彼女が追っていた医大教授の黒い噂に繋がるのか? さらに、朝鮮半島の歴史的事件にも――。人間の苦悩と再生を描く傑作!
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根本景子は一人息子・圭一の結婚式当日、その妻となった佳枝に対する殺意を固めた。景子に花束を贈呈する時ニヤリと笑った佳枝の顔に、自分の“同族”と感じたからだ。その半生で息子を守りたい一心から“完全犯罪”による殺人を繰り返した姑と、息子を食おうとする嫁。最後まで“神”になれなかった鬼子母の行く末を描く表題作を含む傑作6編の凄絶なる競演!
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北アルプスM岳山荘の一人娘・幸子と、毎年夏に登ってくる医大生の竹下は秘かに思いをよせ合っていた。やがて医者となった竹下に有名大病院院長の令嬢との縁談が決まる。だが、竹下は幸子に何も言わずに他の女性と結婚することに抵抗を覚える。別れを告げるために、もう一度山荘に登った竹下に幸子は――? 経済成長のもと爛熟する人間の業を描く表題作など7編!
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夜の顔を持つ美人作詞家が、新宿のホテルで、薬物による死体となって発見された。浴室の床には、ユリの花弁が敷きつめられ、備えつけの便箋には、遺書を思わせる、美しい詩が――。捜査を進める牛尾、青柳ら、新宿署員が追いつめた意外な、そして哀しい真相!(「敗れる花」) 物語の中に、人間の真実を彫り込む、森村ミステリー・ワールド、珠玉の六編!
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社員の裏切りに遭い自殺した中小企業社長の娘。婚約者を暴漢に拉致され轢殺された男。暴走族によって愛娘を下半身不随にされた父。暴力団抗争の巻き添えで、幼い娘を射殺された父。愛する家族を喪った四人の犯罪被害者が一軒の喫茶店に集まった。彼らは報復を誓っただけだったが、その後四人の加害者は次々と殺されていく。四件の殺人事件を結ぶ接点とは何か!?
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失恋の傷心を抱いて登った北アルプスで、夏居真由美は、運命の人・朝倉とめぐり会った。色魔・神居法泉率いる「お告げの天使」教団の魔手に追われる真由美を守るのは、朝倉ただ一人。邪悪な野望を実現するために、日本最大の暴力団と提携した教団と朝倉との息づまる攻防。そして、哀切極まる慟哭のラスト。圧倒的筆力で読ませるハード推理、著者渾身の巨編1100枚!
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太平洋戦争勃発直前の昭和16年の夏、日本・中国・アメリカの5人の若者が槍ヶ岳の頂上に立った。いつの日か平和が戻ったらこの山頂で再会しようと5つの石を持ち帰る。だが、彼らはそれぞれ、零戦パイロット、陸軍特攻空挺隊員、対外宣伝放送アナウンサー、抗日レジスタンス、米軍語学兵の道を歩む。戦争に引き裂かれた二度と帰らぬ青春の日々を描く傑作大河ロマン。
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戦場カメラマンの大城は、留守中に妻子を惨殺されたことで生きる気力を失い熱海に隠棲したが、隣人の芝田から、千種という少女を彼が属している組織の本部がある金沢までエスコートするよう依頼される。救命組織ライフリンクの活動に共鳴した大城は金沢に滞在するが、スタッフの樽井がヤセの断崖下の海で死体で発見される。一方、警視庁捜査一課の棟居は、捜査本部が解散した後も大城の妻子が殺害された事件が気にかかっていた。
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遺留品の呼び子は何を示唆するのか?国民的人気シリーズの新装版、第3弾
赤坂のクラブで日本最大の暴力団組長が狙撃され、直ちに幹部会議による報復が決議された。一方、多摩川河川敷に男の死体。死体の傍には、一個の「呼び子」が…。人気シリーズ第3弾。 -
知られざる戦争の悲劇。終戦間近のアルプスで何が!? 大学で旅行研究会に所属している三杉道久は、一年先輩でマドンナ的存在の新村桐子と二人きりで北アルプスを縦走する。桐子の祖父は戦時中、徴兵を忌避しアルプスの最奥地・雲ノ平で消息を絶ったという。数年後、急逝した桐子の遺言に自らの使命を見出した道久は再びアルプスへ……作家・森村誠一が平和への祈りを込めて世に問う渾身の書き下ろし長編。女神との運命の出会いと別れ。彼女の遺言を胸に刻み作家はアルプスへ―森村誠一が贈る""不戦の証明""、魂の書き下ろし長編!
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図らずも三十二万石山羽藩の後嗣となった鹿之介は、隣藩の婿・立石家良に家臣を殺された。義妹の女忍・るいを従え、その仇討ちに乗り出すが、家良のもとには諸藩から恐れられる凄腕の剣客陣が集結。山羽藩の改易を目論む大老・榊意忠が家良の後ろ盾となっていた。凄惨を極める攻防の結末とは? 予断を許さぬサバイバル・ドラマ、待望の第三弾!
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漆原院長夫妻は、浪人中の息子の性欲処理のため、女性を誘拐する。だが、誘拐した松葉尚子を誤って殺害。スキャンダルを恐れて隠蔽をはかるが、なぜか死体が消えてしまう。一方、尚子の兄・潤一の妻が、多摩川で殺害される。刑事たちは、小さな糸口から二つの事件の繋がりを見つけ真相に迫っていくが……。性、金銭、名誉で心を満たすエリート。大都会の人間たちの激しい欲望と滑稽さを描くミステリー。
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親の反対を押し切って上京した七条由香が、死体で発見された。重要参考人として連行されたのは、隣室の住人・北前真司。犯行を自供するも、不審を抱く警視庁捜査一課の棟居弘一良と北前の妹は真犯人を追う。その最中、疑惑の男が服毒死を遂げる。二つの事件は関連しているのか! そして真相は――。(『ガラスの密室』を改題)
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「私のネックチェーンは悪夢の預り証」謎の言葉を遺し、ホステスが新宿中央公園で殺害された。かつて人気歌手だった彼女の悪夢とは? 牛尾刑事は、チェーンが別件殺人被害者の物と知り驚愕する。さらに浮上した容疑者らは次々不審な死を……。
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屈指の一流企業に入社した渡瀬克己は、つねに女を利用して生きてきた。大学時代面倒を見てくれた女は、重荷になってきたころ運よく何者かに殺された。役員秘書のコネで入れた社で、渡瀬は専務令嬢の心を射止める。眺めのいい人生が拓けようとしていた。あの歌舞伎町の一夜、行きずりの女にしてしまったことさえ知られなければ……。
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「夫の死の真相を暴いて」高校の同窓生・雅子の言葉が損保の損害査定員・千野を巨大企業の闇へといざなった。花形レーサーと彼女の夫である搬送ドライバーの事故死で浮かんだ蔆星自動車の欠陥車疑惑。蔆星のお膝元に赴いた千野は新工場反対地主の轢死を知る。そして……雅子までが殺害された。企業城下町を巡る連続殺人を若き損害査定員が追う!
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